ふくさの代用に使えるものは|色や包み方、渡し方などマナーまで

公開日 : 2020/8/26

更新日 : 2020/9/9

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葬儀などで香典袋はふくさに包んで持参するのが一般的でありマナーです。しかし、ふくさを持っていないのに急な訃報で買いに行く時間がない、うっかり忘れてしまったという場合でも代用品があります。今回はふくさに代用できるものや色、包み方などマナーまでをご紹介します。

公開日 : 2020/8/26

更新日 : 2020/9/9

目次

ふくさ(袱紗)とは

ふくさ(袱紗)とは、もともと貴重品を運ぶ時に日焼けや汚れ防止のために使用していた風呂敷のような柔らかい布のことです。現在では、主に御祝儀や御香典を包んだり、茶道で茶器を包む時に使われています。

ふくさを使用する目的

現在でもふくさは、御香典や御花料などが汚れないように包むのが役割です。御香典や御花料などの袋は紙でできているのでシワになりやすく、形も崩れやすい。また、汚れてしまうと非常に目立つので、きれいな状態で渡せるようにふくさで包みます。

 

ふくさでお香典や御花料などを包むことで、故人や遺族に敬意を払っているという意味になるため、マナーとして必要なアイテムです。

慶事と弔事のふくさの違い

ふくさには、大きくわけて慶事用と弔事用の2種類があります。慶事と弔事で使用するふくさのカラーは大きく異なります。

 

  • 慶事→ピンク、ベージュ、赤などの華やかなカラー
  • 弔事→青、濃緑などの寒色カラー
  • 両用→紫、グレー系、紺

 

慶事と弔事両方に使えるカラーを1枚持っておくと、急な対応でも慌てることがありません。また、両用が可能なリバーシブルタイプのふくさもあるので、1枚あると便利です。また、包み方も違うので間違えないようにします。

男性でもふくさは必要

ふくさは女性だけというイメージがありますが、男性も必要になるので知っておきましょう。ふくさに包んだ香典は女性ならバッグへ入れますが、男性はバッグを持つことが少ないため、上着の内ポケットに丁寧に入れます。

 

上着の外ポケットやパンツのポケットに入れるのはやめましょう。ふくさに包んでも香典袋がシワになる可能性があり、マナー違反になってしまいます。せっかくふくさに包んだのですから、失礼のないようにきれいな状態で渡せるようにしましょう。

ふくさの代用に使えるもの

ふくさを持っていない人は、手元にあるアイテムで代用することができます。急を要する時でも故人やご遺族に失礼のない対応ができるので知っておきましょう。

ふくさに代用できるアイテム

ふくさを持ち合わせていない場合は、ハンカチで代用しましょう。ハンカチは、ビジネスシーンのマナーでも必須アイテムですし、プライベーとでも使うので幅広く使用することができるのがメリットです。

 

折り目のないきれいなハンカチでふくさの代用するのが望ましいので、汚れはしっかりと落とし、アイロンでシワはのばします。価格も手頃なので、新品を買うのもおすすめです。その他、小さな風呂敷でもふくさの代用に向いています。

代用で使うふくさの色

お葬式や法事などの弔事で使用できるふくさの色は、結婚式とは違いがあるのでしっかりと把握しておくのがよいでしょう。弔事で使用できるカラーは寒色系で、ふくさの代用でも同じです。紫は、慶事でも弔事でも使用可能なカラーなので1枚持っておくと便利でしょう。

 

  • 深緑
  • グリーン
  • モスグリーン(グレーを足したような緑)
  • うぐいす
  • ブルーグレー
  • グレー系
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ふくさの代用で使うハンカチのデザイン

弔事でふくさの代用を使う時には、柄が入っていない無地を選びます。ビジネスシーンで使うような地味めの柄なら使用可能とも言われてますが、年代によっても認識が違うので無地を選ぶのがベストです。

 

女性は、刺繍や小さなビーズ、レースなどが入ったデザインのハンカチがありますが、弔事での派手な装飾はマナー違反になるので避けましょう。

ふくさ代用のハンカチの購入場所

万が一、持っているハンカチにふくさの代用に使えるカラーがない場合には、職場や最寄り駅、自宅の近隣で探してみましょう。ふくさの代用に適しているカラーが比較的手に入りやすいショップは以下の通りです。

 

  • コンビニエンスストア
  • ダイソーなどの100円ショップ
  • 大手スーパーマーケット(生活用品や必需品の取り扱いのあるお店)
  • 無印良品

 

香典袋を包める大きさのハンカチかどうかを確認してから購入するようにしましょう。

ふくさを代用した時の包み方

ふくさの代わりにハンカチや風呂敷を代用した時には、正しい包み方を知っておく必要があります。結婚式とは逆になるので間違えないように覚えておきましょう。

 

  1. ハンカチをひし形になるように広げます
  2. 香典袋(御花料)を中央より少し右寄りに置きます
  3. 右、下、上、左の順番で香典袋に沿って、丁寧に折ります
  4. 最後の左側の角は、裏側に巻き込むようにして折りたたみます

包んだ香典の取り出し方

ふくさの代用としてハンカチや風呂敷に香典を包んだら、そのまま丁寧にバッグなどに入れ、きれいな状態を保ったまま受付で渡します。渡し方にもマナーがあるので知っておくと安心です。不安な人は、練習しておくのがおすすめです。

 

  1. 受付に付いたら一礼します
  2. 「この度はご愁傷さまでございます」とお悔やみの言葉を伝えます
  3. 一礼後、ふくさを取り出し、自分から見て左側に開くようにふくさを開き、そのまま折り返していきます
  4. そうすると、ハンカチの上に香典袋が載った状態になるはずです
  5. ハンカチごと反時計回りして、相手が読める向きにして渡します
  6. 香典を渡す時には、ふくさの上に香典袋を乗せて渡すと、相手が香典だけ受け取ります
  7. さらに渡す時には、「御霊前にお供えください」の一言を添えると丁寧な印象を与えます

ふくさ以外の持ちもの

香典を包んだふくさの他にも持参する持ち物について、男性と女性と合わせて確認しましょう。

ハンカチ

ふくさの代用でも使用できるハンカチですが、ふくさで使用したものをそのまま使うのはNGです。葬儀の際に涙を拭うハンカチは、別に持参します。無地で白か黒がよいでしょう。

 

女性は、同色の刺繍やレースなら問題はありませんが、控えめなハンカチを選びます。男性女性ともに、鮮やかなカラーや柄はマナー違反です。

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数珠

宗派によってはお焼香の際に必要な数珠ですがマナーがあります。失礼のないように数珠についてもマナーを知っておきましょう。

数珠のマナー

基本的に葬儀へ数珠を持って参加するのがマナーです。万が一、数珠を忘れてしまっても大きな問題ではありません。しかし、忘れたからと言って数珠を借りることはマナー違反になるので気をつけましょう。

 


念珠とも呼ばれ、「本人の分身や魂を表すものである」と言われているので貸し借りをすることはタブーです。キリスト教や神道、無宗教での葬儀の場合には数珠の持参は不要です。

数珠の種類

数珠は、大きく分けて2種類あります。各宗派の正式な数珠である「本式数珠」とどの宗派でも共通で使用できる「略式数珠」の2つです。

 

どちらの素材も天然木や木の実、天然石、真珠、ガラスなどの人口素材があり、好みで選びます。本式数珠は珠が108珠ですが、略式数珠の珠は18~22珠となり少ないのが特徴です。

 

現在では、どの宗派でも利用できる略式数珠を用いることが一般的です。1つ持っておくとよいでしょう。

財布

葬儀の際には、荷物は最小限にまとめるのがマナーです。財布は、小さくコンパクトにして持参します。いつも長財布を使用している人は、必要な分だけを小さな財布に入れ替えましょう。財布の色もふくさと同じように黒などダークトーンにするのがベストです。

スマホや携帯

スマホや携帯を離さずに持っているのが当たり前の現代なので、スマホや携帯も持参することはできます。しかし、必ず電源オフにしましょう。また、葬儀の開式までの待ち時間に式場内でスマホや携帯を見る人がいますが、これはマナー違反です。


さり気なく見ているスマホや携帯ですが、故人を偲ぶという場にふさわしくない行動です。故人を弔うために参列しているとうことを忘れないよう配慮して行動しましょう。

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バッグ

ふくさを入れるバッグですが、殺生を連想させせる皮革や毛皮の素材、動物を連想させるような革のデザインは避けて黒を選びます。金具や装飾がないデザインで、光沢感がない地味めがおすすめです。

 

葬儀屋さんで販売されている刺繍が入っている程度のデザインなら問題はありません。男性はバッグを持たないことが多いですが、もし、持参するのであればクラッチバッグのように肩紐のない小型バッグを持参します。

ふくさがなくても慌てずにハンカチで代用しましょう

訃報は突然にやってくるものです。しかし、そのような時やふくさを忘れてしまった場合でもハンカチをふくさの代用にできれば慌てずに対応できます。いっしょにマナーも覚えて、故人を心から偲びましょう。