年賀状に句読点はつけない!その理由やつけてしまった時の対応を紹介

公開日 : 2020/8/27

更新日 : 2020/9/10

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年賀状は新年の挨拶用として馴染深いですが、句読点をつけないで書くのが正式とご存知でしょうか。その理由やつけてしまった時の対応、上司・友人に出す場合の句読点の配慮などをご紹介します。句読点以外の年賀状の注意事項や、暑中見舞いの句読点の扱いなどもご紹介します。

公開日 : 2020/8/27

更新日 : 2020/9/10

目次

年賀状に句読点をつけない理由

年賀状に句読点を付けない理由は2つあります。「終わりを意味する句読点を使わない」ことと「相手を見下した表現にしないため」です。それぞれの理由を詳しくご紹介します。

年賀状には終わりを意味する句読点を使わない

句読点は文の終わりにつけたり、文と文との区切りをつけるために必要なものです。つまり、文章においての終わりを意味する記号です。年が明けた祝いの挨拶に、終わりを意味させるのがふさわしくないので、年賀状に句読点はつけません

 

また、句読点には「相手との関係を終わらせる」という意味もあります。年賀状を出した相手との関係をずっと続けていきたいという気持ちに反するので、年賀状に句読点はつけません。

日本の習慣により句読点は相手を見下した表現になる

年賀状に句読点をつけると、相手を見下していると思われることがあります。相手に失礼がないように気をつけて年賀状を書きましょう。

年賀状を目上の人や上司に送る場合

年賀状に句読点をつけると相手を見下した意味になります。日本語には本来句読点はありませんでした。句読点ができたのは明治時代で、子どもが文章を読みやすいようにつけるようになりました。

 

年賀状に句読点をつけることは「句読点をつけなければ文章が読めない人」と思っているという意味になるので句読点はつけません。特に上司や目上の人に出す場合は気をつけましょう。

友人や知人に年賀状を送る場合

同年代の友人や知人などに出す場合は、句読点に拘りすぎなくても大丈夫です。正式には句読点をつけないものですが、個性的な文章にしたい場合や、気軽な文章にしたい場合は、あえて句読点をつけてみるという方法もあります。

 

型にはまった文章になるのが嫌な場合は、句読点に拘らずに自由な年賀状を書いてみるのもおすすめです。

句読点のない文章を読みやすくする方法

句読点のない文章は、文の区切りがわかりにくいため読みにくくなります。そこで、句読点のない文章を読みやすくする方法をご紹介します。

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文節の切れ目に改行を入れる

年賀状に句読点をつけない場合、句読点の入る場所に改行を入れることで文章が読みやすくなります。文節の切れ目に改行を入れることで、区切りがはっきりとわかるようになります。

 

しかし、言葉の途中・単語の途中・文章が短すぎる改行などは、逆に読みにくくなるので改行は入れません。年賀状に書いてあるイラストや賀詞などとの配置のバランスも考えて、改行の位置を決めましょう。短い文章のなかに適度に改行を入れることでセンスのいい年賀状を書くことができます。

読点の入る場所をスペースにする

年賀状の句読点は改行に置き換えるのが基本ですが、どうしても文章を繋げて書きたい場合は、読点(、)の入る場所にスペースを入れます。句点(。)は改行をするしかありませんが、読点はスペースで代用ができます。

 

スペースは文節の区切りのいい場所で使います。短い単語同士の間や、一つの単語の間に入れてしまうと読みにくくなるので気をつけましょう。スペースは上手く入れることで、文章に適度なゆとりが生まれます。

 

スペース・改行を上手く使いこなして、素敵な年賀状に仕上げましょう。

長すぎる文章はNG

年賀状では長すぎる文章はNGです。短くてわかりやすい言葉で、シンプルに感謝やこれからお付き合いしたいという気持ちをあらわすのが、年賀状の文章の正しい書き方です。

 

会社の上司や目上の方に出す場合、新年の挨拶だから丁寧に書こうと気負いすぎると長い文章になってしまうことがあるので気をつけましょう。すっきりと読みやすい文章を目指して年賀状を書きましょう。

間違って句読点を書いてしまったときの対応方法

年賀状で間違って句読点をつけてしまったときの対応方法をご紹介します。この後の記事を読んで、句読点を付けてしまった場合も焦らずに対応しましょう。

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修正ペンでの句読点の訂正はNG

年賀状に句読点をつけてしまった場合、修正ペンや修正液、修正テープで直すのはマナー違反です。修正液などで修正すると、書き直すのが面倒なので修正液を使ったと思われる場合があります。また、適当に書いておけばいい人だと思われているという印象を受ける方もいます。

 

修正液などを使うと見た目も汚くなるので、新年の晴れ晴れしい気持ちを伝える年賀状にはふさわしくありません。年賀状の句読点の修正に修正液などを使うのはやめましょう。

間違って句読点を書いた年賀状は交換する

間違って句読点をつけてしまった年賀状は、交換するのが一番いい方法です。書き損じた年賀状は1枚5円の手数料を払えば、新しい年賀はがきや通常ハガキ、切手などに交換することができます

 

ただし、交換できる期間は年賀状の販売期間である、11月初旬〜1初旬程度までです。もし、交換の期間を過ぎてしまったら懸賞用のハガキとして使用することもできます。チャイルド・ファンド・ジャパンなどに寄付をして子どもたちのために役立てることもできます。

メールの年賀状に句読点は入れるの?

年賀状はハガキに日頃の感謝の気持ちを書く風習ですが、最近はメールの年賀状を出す方も多くなってきました。多くの方に年賀状を書く場合時間もかかりますし、年賀状代も高額になります。また、大量の年賀状を用意できない場合もあります。

 

その点、メールの年賀状は費用がかからず、「謹賀新年」や「あけましておめでとうございます」、「今年もよろしくお願いいたします」などの定番の言葉は文章をコピーして使うことができ年賀状を書くスピードを大幅にあげることができます。

 

メールの年賀状を活用するために、句読点の扱いなどをご紹介します。メールの年賀状を送る相手に失礼のないようにポイントをおさえておきましょう。

メールの年賀状でも句読点は使わない

メールの年賀状でも基本的に句読点は使いません。しかし、横書きの文章なので日本語の伝統的なルールに縛られない部分もあります。句読点をつけてしまっても間違いとはいえません。

 

メールは新しい文化なので、風習で句読点はつけないと決まっているわけでもありません。メールの読みやすさで考えると句読点があった方がいいので、メールを出す方の付き合い方に応じて、句読点をつけるかつけないか決めるといいです。

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CCは使わない

年賀状をメールで送るときは、句読点以外にも注意することがあります。CCは複数の人にメールを送る時に便利ですが、年賀状を送るときには使用しません。「メールを一斉配信して楽に済ませている」と相手が思うためCCを使うのはやめましょう

 

また、BCCを使えば一斉配信したのがわかりませんが、ブロックされて届かないことがあります。一度に100件など大量に一斉配信をすると迷惑メールとして登録されることもありますのでBCCを使うのもやめましょう。

 

年賀状には送る人に対して個別にメッセージを添えるのが基本です。全て同じ文章で一斉送信をせずに、一人ひとりメッセージを変えて送るようにしましょう。

年賀状を書くときに句読点以外で気をつけるポイント

年賀状を書くときには、句読点以外でも気をつけるポイントがたくさんあります。年賀状は相手を敬って書くということが基本です。その他のポイントをご紹介しますのでご覧ください。

年賀状を書くときの禁止事項

年賀状を書くときの禁止事項をご紹介します。年賀状には賀詞や忌み言葉など普段あまり使わない言葉が使われています。正しい書き方のルールを覚えて、送る相手に失礼のないようにしましょう。

2文字の賀詞は上司や目上の人に使用しない

上司や目上の人に年賀状を出す場合は、1~2文字の賀詞(祝いの言葉)は使用しないで4文字の賀詞を使用します。1~2文字の賀詞には相手に敬意をあらわす言葉が含まれていないため、上司や目上の人に対して使うと失礼になります。

 

1文字の賀詞は、寿・福・賀・春・吉などがあり、2文字の賀詞は、賀正・賀春・迎春・寿春・初春などがあります。4文字の賀詞は、謹賀新年・恭賀新年・謹賀新春・恭賀新春・敬頌新禧などがあり、謹・恭・敬・頌の相手に敬意をあらわす言葉が入っています。

 

賀詞の重複はNG

年賀状で賀詞を重複して使うのは禁止です。間違いやすいのは「新年あけましておめでとうございます」などで、「新年」と「あけましておめでとうございます」の2つの賀詞が含まれています。「新年おめでとうございます」などに書き換えましょう。

 

また「Happy New Year」などの英語の賀詞と日本語の賀詞を重複して使うのも禁止です。英語でも日本語でも賀詞がハガキにプリントしてある場合、さらに賀詞を書き加えるとルール違反になるので、自分で賀詞は書きません。

年賀状は鉛筆やボールペンで書かない

年賀状は鉛筆やボールペンでは書きません。年賀状は新年の祝いの挨拶なので、鉛筆やボールペンの細い字ではふさわしくないです。一番のおすすめは毛筆でしっかりと太い字をかくことです。

 

毛筆で書くのが難しい場合は、万年室やサインペンなどなるべく太い文字で書きましょう。また、鉛筆で書くと下書きのように見えて、手抜きをしている印象になります。年賀状は正式な挨拶のハガキなので相手に失礼のないように書くペンを選びましょう。

 

しかし、友人や知人にデザイン重視の年賀状を送る場合は、色つきのボールペンなどで装飾的に書くのもOKです。古来からの風習に縛られないで書くこともできますが、基本は毛筆ということは覚えておきましょう。

忌み言葉は使わない

年賀状に忌み言葉は使いません。新年の晴れ晴れしい挨拶のハガキなので、「別れる」や「離れる」といった忌み言葉を使用するのは禁止です。忌み言葉は、去・倒・離・別・戻・消・負・滅・敗・枯・失・破などがあります。

 

特に「去年」という言葉は「去」という忌み言葉が含まれますが、「去年はおせわになりました」などとうっかり使ってしまうことがあるので注意しましょう。「去年」は「昨年」や「旧年中」などに換えて年賀状に書きましょう。

Happy New Yearに「A」をつけない

英語の祝いの言葉の「Happy New Year」には「A」をつけません。「Happy New Year」は「I wish you a Happy New Year」のように文章の中に組み込んで使う場合は「A」をつけますが、単独で使う場合は「A」をつけません。

 

市販されているものでも「A Happy New Year」と書いてある場合もあるので、正しく書いてあるものを選びましょう。

正しい年賀状の構成

年賀状には正しい構成があります。構成を守って年賀状を書くことで、上司や目上の人にも失礼のない年賀状を書くことができます。

1. 賀詞

年賀状で1番最初に書くのが賀詞です。賀詞は新年を祝う言葉のことで、年賀状で一番重要な言葉です。賀詞は1文字や2文字、4文字の漢字であらわしたり、文章であらわしたりします。

 

例えば、「謹賀新年」、「賀正」、「迎春」、「寿」などがよく使われます。「明けましておめでとうございます」や「謹んで新春のお喜びを申し上げます」、「新春のお喜びを申し上げます」なども賀詞です。1文字や2文字の賀詞を上司や目上の人に書くと失礼になるので、4文字の漢字や文章の賀詞にします。

 

メールで年賀状を送る場合にも、他の事務的なメールに紛れてしまわないように賀詞は入れておきましょう。

2. 昨年のお世話になった事への感謝

年賀状で2番目に書くのが、お世話になった方への感謝の気持ちです。「昨年はいろいろとお世話になり ありがとうございました」や「旧年中はひとかたならぬご厚誼を賜りまして 大変ありがとうございました」などの言い回しになります。読点を使いたい場所はスペースに置き換えましょう。

 

忌み言葉の「去年」を使わないようにして、自分の感謝の気持ちを伝えましょう。

3. 本文

3番目に書くのが本文です。定番の「本年も相変わらず よろしくお願いいたします」や、自分の近況を報告する「ご無沙汰しております 家族一同元気に過ごしております」、相手のことを気遣う「皆様のご健康とご多幸を 心よりお祈りいたします」などを本文として書きます。

 

年賀状はたくさんくる場合が多いので、長々と書くのは読む方も疲れます。本文は簡潔でわかりやすい文章を心がけましょう

4. 年号と日付・元旦など

年賀状の最後には年号と日付を書きます。「令和三年 元旦」などと漢数字の縦書きで書くのが定番でおすすめです。「2021年 元旦」と西暦で書く方法もあります。元旦に年賀状が届きそうもない場合は「令和三年 正月」と書くこともできます。

暑中見舞いは句読点を使えるの?

「暑中見舞い」や「残暑見舞い」は年賀状と同じで、句読点を付けないのが正式の書き方です。しかし、年賀状よりはカジュアルな季節の挨拶のハガキなので、句読点をつけて送る方も多いです。郵便局のホームページでも句読点がついた例文を載せているので、正式な書き方に拘らなくても大丈夫です。

 

暑中見舞いは、江戸時代にお世話になった方に贈答品を送る習慣が簡略化され、郵便制度の普及とともにハガキという形で送るようになったものです。暑さに負けないで頑張りましょうといういたわりの気持ちが伝われば、句読点に拘りすぎなくてもいいです。

「年賀状には句読点なし」を習慣づけましょう。

年賀状は年に一度しか書かないので、正式な書き方を忘れてしまいがちです。上司・目上の人・友人・知人・親戚・兄弟、誰でも正式な句読点なしの年賀状を書くように統一すれば、自然と句読点なしの書き方が習慣になります。ぜひ、句読点なしの素敵な年賀状を書いて、お世話になった方に感謝の気持ちを伝えてください。