喪中はがきが届いたらどうする?寒中見舞いや喪中見舞いのマナーとは

公開日 : 2020/8/25

更新日 : 2020/9/9

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喪中はがきが届いたら、こちらからは年賀状を出さない、ということはよく知られています。しかし、本来はこちらからも寒中見舞いや喪中見舞いを送るのがマナーです。喪中はがきが届いたら、まずはマナーを確認し、どのように対応すべきなのか知っておきましょう。

公開日 : 2020/8/25

更新日 : 2020/9/9

目次

喪中はがきとは?

喪中はがきとは、年賀状を出さないことを知らせるためのあいさつ状で、年賀欠礼状とも言われます。では、具体的にどんなときに喪中はがきを出すのでしょうか?まずは、喪中はがきがどんなものなのか、把握しておきましょう。

喪中はがきについて

近親者が亡くなり、喪に服するために新年のあいさつである年賀状を出さない旨を伝えるもの、それが喪中はがきです。新年の挨拶は慶事になるため、喪中に行うのはふさわしくありません。一般的に年賀状を用意するのは12月に入ってからであるため、それに間に合うよう、喪中はがきは11月下旬~12月上旬頃までに出されます。

喪中にあたるのは2親等内

親戚が亡くなった場合、自分が喪中にあたるのか迷ってしまう場合がありますが、2親等内であれば喪中の範囲に入るということを覚えておきましょう。0親等にあたるのが妻や夫、1親等にあたるのは両親、配偶者の両親、子どもです。2親等にあたるのは、祖父母、兄弟姉妹、配偶者の祖父母、配偶者の兄弟姉妹、孫です。ただ、親等というのは覚えにくいものなので、喪中はがきを出すべきか迷ったときに、改めて確認してみると良いでしょう。

喪中はがきが届いたときの対応の仕方

喪中はがきを受け取ったら、どのように対応すればよいでしょうか。喪中はがきが来たら、年賀状を出すのを遠慮する、というだけではいけません。寒中見舞いを出すか、喪中見舞いを送るのがマナーです。悲しい出来事があったばかりの先方に、失礼のないよう慎重に確認しておきましょう。

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年賀状を出さないだけではマナー違反

「喪中はがきが届いたら、こちらからは年賀状を出さない」というのはよく知られています。しかし、それだけではマナー違反で失礼になってしまします。具体的には、寒中見舞いを出したり、喪中見舞いを出すという対応が必要です。また、こういったものを送ることによって、お悔やみの気持ちや慰めの言葉を伝えるということができるのです。

友だちから届いたら

友だちから喪中はがきが届いたら、やはりはがきで返事をするのが良いでしょう。はがきで返事をする方法は、後述する「寒中見舞い」を送る方法が一般的です。

先生から届いたら

恩師が他界し、ご家族の方から喪中はがきが届く場合があります。こういった場合も、やはり寒中見舞いを送るのが良いでしょう。もっと改めてお悔やみの気持ちを伝えたければ、喪中見舞いを送ると、より丁寧なものになります。

ライン(LINE)で届いたら

友人間など、同等の立場でごく親しい間柄なら、ライン(LINE)などのメッセージで喪中のお知らせをすることも増えています。これを受け取った場合は、メッセージで返事をするのが良いでしょう。お悔やみの気持ちを伝え、絵文字などの装飾は使わないようにします。「よいお年をお迎えください」などの一文を添えるもおすすめです。

クリスマスカード

喪中はがきが届いたら、その返事としてクリスマスカードを送る、という事例が近年多くなってきました。しかし、宗教が違うことですので、正式なやり方ではありません。受け取る人によっては「こちらは喪中なのに、クリスマスなんて…」と、いい気持ちをしない人が多いのも事実です。クリスマスカードを送る場合は、相手との関係を考え、慎重に行ってください。

寒中見舞いを出す

寒中見舞いは、暑中見舞いと同じような意味合いで、一番寒さの厳しい折に相手を気遣う気持ちを伝えるあいさつ状です。しかしそれだけでなく、喪中はがきを受け取り、新年のあいさつができなかったときのあいさつ状としても有効です。逆に、こちらが喪中だったにも関わらず年賀状が届いたときにも、寒中見舞いを送ることで、ごあいさつをすることができます。

 

寒中見舞いを出す時期は、松の内が明けてから立春まで、とされています。松の内とは1月7日のことで、立春とは2月3日のことです。この時期を外して寒中見舞いを出してしまうのは、マナー違反になりますので、注意しましょう。

寒中見舞いの書き方

こういったケースでは、敬具や拝啓などは不要で、句読点を使わない文章にすると、より丁寧なものになります。また、喪中はがきをいただいたことに対して寒中はがきを出す場合は、「亡くなっていたことを知っていた場合」、「亡くなっていたことを知らなかった場合」の2つで文面を変える必要があるので、注意してください。

 

本来なら年賀状で伝えるような、結婚、出産など慶事の報告は、暑中見舞いなどで改めて報告するようにし、寒中見舞いには書かないようにしましょう。住所が変わっていることを知らせたい場合には、最後にさりげなく書くようにしてください。はがきは、年賀用ではなく普通のものを使います。

亡くなったことを知っていた場合

亡くなったことを知っていた場合、最初の一文は「寒中お伺い申し上げます」などが良いでしょう。その次には、喪中はがきをいただいたことのお礼を述べます。そして、喪中であることから新年の挨拶を遠慮したことを、改めて伝えてください。最後には、喪に服している先方を気にかけていることや、寒さに気をつけて過ごしていただけるような文章でまとめるとよいです。

亡くなったことを知らなかった場合

亡くなったことを知らなかった場合は、「寒中お見舞い申し上げます」などの文章で始めるのが良いでしょう。その次には、喪中はがきをいただいて初めて死去を知ったことを伝えます。そして、お悔やみを述べたり、ご冥福を祈る気持ちも書いてください。最後は、先方の健康などを気遣う文章で締めくくりましょう。

すでに年賀状を出してしまっていた場合

喪中はがきが届いたときには、すでに年賀状を出してしまっていた、というケースもあります。そのような場合には、まずあいさつ文から始め、喪中はがきでのあいさつに対するお礼とお悔やみを述べましょう。そして、喪中はがきをいただいたときには、すでに年賀状を投函してしまっていたことのお詫びをします。最後に、先方の心身を気遣う文章を添えましょう。

喪中見舞いを出す

喪中はがきが届くのは、おおよそ12月上旬頃。そのあと、寒中はがきを出せるのは早くても1月7日です。少し間が空いてしまうので、すぐにでもお見舞いの気持ちを伝えたい、という場合もあるでしょう。そういったときには、喪中見舞いを出すようにしましょう。

 

喪中見舞いとは、お悔やみ状や喪中見舞いはがきとともに、お供え物を送ることを言います。お供えものは、香典や線香が一般的です。また、喪中見舞いは、喪中はがきを受け取ったらできるだけ早く、年末までには届くように手配しましょう。

お悔やみ状で気をつけること

お悔やみ状には、拝啓などの「頭語」、敬具などの「結語」は使わないのがマナーです。また、繰り返す言葉(まだまだ、度々など)は不幸が重なることを連想させますから、使ってはいけません。喪中はがきを受け取ったときに、亡くなったことを知っていのか・知らなかったのかということで文面が変わりますので、注意してください。

亡くなったことを知っていた場合

喪中見舞いのお悔やみ状は、基本的な構成は寒中見舞いと同じです。最初の一文は、喪中はがきを送ってくださったことへのお礼を述べましょう。そして、お悔やみの言葉を伝えます。また、こちらからも新年のあいさつをご遠慮する旨を添えてください。最後には、先方の健康などを気遣う文章でまとめるようにします。

亡くなったことを知らなかった場合

亡くなったことを知らなかった場合も、最初は喪中はがきに対するお礼を述べます。次には、亡くなったことを知らず、お悔やみの気持ちを伝えることができなかった失礼をお詫びしましょう。生前、お世話になったことに対する感謝を書いておくと、より気持ちが伝わります。そして、故人のご冥福を祈ること、先方の体調を気遣う気持ちも、あわせて伝えてください。

お供えものについて

お供えものには、お線香や香典を送ることが一般的です。しかし、亡くなられてからあまりにも日数が経ってしまっている場合には、相手の負担のことを考え、お悔やみ状や喪中見舞いはがきだけですませる方が良いでしょう。また、近年では仏壇に供えるお花を送るケースも増えています。

 

喪中見舞いのお供えものの相場は、3,000~5,000円と考えておきましょう。相手の負担にならないような金額にすることがマナーです。

喪中なのに喪中はがきが届いたら

自分が喪中のため、喪中はがきの準備をしていたら、知り合いから喪中はがきが届いた…というケースがあります。または、お互いに喪中であることを知っている場合、あえて喪中はがきを出すべきなのかも迷いが生じるところでしょう。

 

結論から言うと、こういったときでも喪中はがきは出すようにしましょう。喪中はがきは、あくまでも「新年のあいさつを遠慮します」というあいさつ状。喪中ということを知ったらそれでおしまい、ではなく、お互いが喪中であることを知っていても喪中はがきは出すべきです。

お悔やみを伝える気持ちが大切

喪中はがきをいただいたあとのマナーは、時と場合によってさまざまであるため、対応が難しい面があるかも知れません。しかし、一番大切なのは、先方を気遣いお悔やみを伝える気持ちです。難しく考えすぎず、悲しみの中にいる先方の気持ちがやわらぐような対応を心がけましょう。