葬儀の際の親族の香典についてご存知?相場や渡す際のマナーをご紹介

公開日 : 2020/8/26

更新日 : 2020/9/10

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人はいつか亡くなるものです。その中でも親族が亡くなった際の悲しみはより深いものでしょう。親族の葬儀に参列し、大切な方をお見送りする場でも香典は持参するものとして重要です。今回はご親族の葬儀に参列する際に包む香典の金額相場やマナーについてご紹介します。

公開日 : 2020/8/26

更新日 : 2020/9/10

目次

葬儀の際の親族への香典について

みなさんが生活していく中で、ご親族が亡くなって葬儀に参列するということはそれなりにありますよね。今まで仲良くしてもらった親族が亡くなった際の悲しみは相当なものがあるのではないでしょうか。

 

葬儀に参列する際には、親族であっても香典を準備する必要があります。もちろん親族が亡くなったことへの悲しみは大きいと思いますが、香典をはじめとした葬儀への準備もしっかりしていかなければなりません。

 

そこで今回はご親族の葬儀に参列する際に香典をいくら準備しなければならないのか、また渡す際のマナーについて持参する香典についていろいろとご紹介します。

香典とは何?

香典とは何でしょうか?香典のそもそもの意味はお香やお供えを意味します。

 

そこから転じて「香典」とは、線香や花の代わりに故人の霊前に供える金品のことで、香料とも言います。 その亡くなった人とのお付き合いの関係性で金額や配慮することは変わります。

親族に対しても香典を渡す必要はある?

親族が亡くなった場合にも香典を渡す必要はあるのでしょうか?親族に限らず喪主が葬儀の案内状などではっきりと受けとりを断っている場合はもちろん控える必要がありますが、しそれ以外の場合は、親族であっても香典は包むようにしましょう。

 

香典は故人に対する弔意をあらわすものであるのはもちろんですが、その他にも故人との日頃からのお付きあいへの感謝という側面も持っています。そのため、香典で包む金額は基本的には親等が近いほど相場の金額は上昇し、遠くなるほど下がります

 

しかし日頃からお付きあいの深い方には相場にとらわれず、その感謝の気持ちを込めて香典を包みましょう。

親族の葬儀において香典を渡す必要のない場合

親族が亡くなったケースであっても、香典は渡すべきであることをご説明しました。しかし、親族の葬儀において香典を渡す必要のない場合もあります。それはどのような場合なのでしょうか。ご紹介していきたいと思います。

同居していた親が亡くなった場合

同居していた親が亡くなった場合、香典を渡す必要はないとされるのが一般的です。これは、自分が喪主であっても喪主でなくても渡す必要はないとされています。

 

また、同居していない場合でも、自分の親が亡くなり、かつ、自分が喪主の場合においては香典を包む必要はないと考えるのが一般的とされています。

 

ただし香典はあくまでも慣習によるものであり、同居していれば必ずしも包む必要がないと一概に言えるわけではありません。地域や親族の習わしに従う必要もあるかと思いますし、他の親族と話し合って決める場合もあります。

香典を辞退している場合

最近では故人の意志や喪主の方の考え方により、葬儀の際に香典を辞退するケースも多くなっているようです。この場合は、どんなに親しい身内であっても香典を包む必要はありません。

 

香典を辞退しているかどうかについては、葬儀の案内状に記されていたり、葬儀の際に故人の家に貼られる忌中に書かれていたりしますので、通夜や葬儀に向かう際に事前に確認しておきましょう。

親族へ香典はいくら包む?相場金額について

家族・親戚といった、親族が亡くなった場合の香典の相場について考えてみましょう。基本的な考え方として、自分に近い親等の人が亡くなった場合ほど相場金額は上がり、逆に遠い親等の人が亡くなった場合ほど相場金額は下がっていきます。

 

また自分の親族だけでなく、義理の父母といった配偶者の親族が亡くなったときも、相場は自分からの親等の順に合わせた相場金額を包むのが一般的です。

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故人が両親・配偶者の両親の場合

まずは亡くなった方が両親だった場合についてみていきましょう。自分が喪主の場合はすでにお伝えした通り、香典を渡す必要はありません。

 

自分ではなく、兄弟やもう片方の親が喪主をつとめる両親の葬儀のケースでは、ご自身にとって最も血縁上でつながりの深い存在であることから、香典の金額も比較的高めで、3万円から10万円というのが相場金額です。

 

具体的には、葬儀に持参する香典は20代の方なら3万円~10万円、30代の方なら5万円~10万円、40代以上の方なら10万円ほどが適当と言われています。

 

また、実父・実母だけでなく、配偶者の両親である義理の父・母の場合も基本的には自分の両親と同じ相場です。

故人が祖父母・配偶者の祖父母の場合

次に、故人がご自身の祖父母や配偶者の祖父母である場合はどうでしょうか。その場合は1万円から5万円が一般的な相場金額と言われています。

 

具体的には、ご自身の年齢が20代や30代であれば1万円から3万円、40代以上であれば3万円から5万円が大体の香典の包む目安です。

故人が兄弟姉妹・配偶者の兄弟姉妹の場合

故人がご自身の兄弟姉妹や配偶者の兄弟姉妹の場合はどうでしょうか。兄弟姉妹についてはご自身の両親の次に血縁上で深い関係にあるため、香典の金額も3万円から5万円と言われており、ご両親の場合に次ぐくらいの高さの相場と言われています。

 

兄弟姉妹の場合についても、ご自身の年代によって香典として出す金額が異なっており、ご自身の年代が20代であれば3万円から5万円、30代以降であれば5万円程度が一般的です。

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故人が叔父や叔母の場合

故人が叔父や叔母の場合は、両親や兄弟姉妹、祖父母の場合に比べると、自分の親等から遠く血縁の面で距離があるため、そこまで高い金額を包む必要はありません。

 

一般的には1万円から3万円が相場といわれていますが、ご自身が20代の場合は1万円から3万円、30代の場合は2万円から3万円というように、ご自身の年代に応じて金額の傾向も異なってきます。

故人がその他親戚の場合

故人が両親や兄弟姉妹、祖父母、叔父叔母以外の親戚の方である場合は、さらに金額は低くなり5000円から2万円ほどが相場と言われています。

 

具体的にはご自身が20代や30代の場合は5000円から1万円、40代以上の場合は1万円から2万円を包む場合が多いです。

通夜または葬儀で香典を渡す際のマナー

これまでは親族が亡くなった場合の香典の相場金額についてご説明してきました。それ以外にも香典には守るべきマナーがあります。例えば香典に使うお札や、金額の渡し方などがそれにあたります。

 

また、香典を包む袋にもマナーがあります。裏書きではさほど筆記具にこだわる必要はありませんが、「御霊前」「御仏前」などと記す香典袋の表書きを書く際にもマナーを知っておく必要があります。

 

ここでは通夜または葬儀で香典を渡す際に知っておかなければならないマナーについてご説明します。

香典を渡すタイミング

まず、葬儀の際にどのように香典を渡せばよいのでしょうか。香典をお渡しするタイミングについてですが、通夜または告別式の際に受付でお渡しするというのが一般的です。たとえ親族であっても、受付で記名するとともに香典をお渡しするようにしましょう。

 

もし通夜と告別式の両方に参列する場合は、通夜の受付の際にまとめてお渡ししましょう。 なお仏式や神式の葬儀の場合、お渡しの際には一言お悔やみの言葉を添えてお渡しするようにしてください。

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香典に包むお札について

結婚のお祝いなどといった慶事ではお札を包む場合は新札(ピン札)を用意するのが一般的です。しかし、香典のような弔事では新札を包むことは良くないこととされています。

 

新札を用意しているということは、故人が亡くなることを事前に予期して準備していたかのような印象を与えかねないというのがその理由です。そのため、ご遺族に不快感をあたえてしまうためです。このため、香典に使うお札は使い古したものを選びましょう

 

ただし、極端に使い古したお札は逆に失礼に当たるので、あまり汚いお札は使わない方が無難といえます。なお、新札しか手元にない場合は、新札に折り目を付けてから包むと良いです。

香典に使うお札の数について

香典の金額では、相場で金額をお伝えした通り、2,4,6など偶数の金額はさけるべきものとなっています。偶数は「重なる」というイメージを想起し、弔事の場にはふさわしくないというのがその理由とされています。

 

また、古くから日本では、香典に包むお札の枚数として、同じお札の種類で1枚・3枚・5枚・10枚のどれかにするというしきたりがあります。このため、以上のしきたりに従った枚数で包むのが望ましいといえるでしょう。

 

さらに、奇数であっても香典には「9」が含まれる金額は避けるようにしましょう。「9」は「苦」をあらわすとされ、日本では忌むべき数字となっています。このような数字は忌み数(いみかず)とも呼ばれ、ほかには「14」や「19」も忌み数となっている場合があります。

 

同様に「4」も「死」をあらわすとして忌むべき数字ですが、上でご説明しましたように、偶数はもともと避けた方がよい数字なので、使わないように注意しましょう。

香典袋の選び方について

香典袋は、包む金額によって使い分けるのが適切です。あまり金額が赤くない場合、例えば3千円ほどの場合であれば、印刷された香典袋を使うのがよいでしょう。また5千円ほどなら、印刷された封筒でも上質な香典袋を選びましょう。

 

1万円以上の額を包む場合は水引(帯紐による装飾)のついた香典袋を選び、さらに3万円以上になる場合ではできるだけ高級な金封を選ぶようにするのがマナーです。

 

香典では、水引は「結び切り」や、結び切りの一種である「あわび結び」の袋を使うのが基本です。「結び切り」には、「一度結んだら弔事をくり返さない」の意味が込められています。

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香典袋への書き方について

葬儀に香典を包む際には、香典袋に表書きを書くことが必要です。葬儀の際によく使われる表書きとして、「御霊前」や「御仏前」が挙げられますが、相手方の宗教・宗派によって表書きが変わってくる場合もあります。

 

このため葬儀に参列する際には、前もって相手方の宗教・宗派を確認したうえで、それに見合った表書きを書くように注意しましょう。

 

「御霊前」や「御仏前」といった文言を入れる香典の表書きは筆で書くことが基本ですが、その中でも薄い墨を使うのがより良いでしょう。

 

薄い墨には「涙でかすれた(かすんだ)」「(悲しみで)墨を十分に準備できていない」といった、悲しみをあらわす気持ちが込められているといわれています。また、弔事や仏前へのお供え、記名なども薄い墨で書くのがマナーとなっています。

 

一方、金額や住所を記入する裏書きでは読みやすさや利便性を重視し、万年筆やボールペンでもよいとされています。

その他香典のマナーについて

他にも香典をお渡しする際に気を付けるべき点があります。

 

まず一つ目は、香典は個人単位で用意した方が良いということです。これは香典の管理をする側が、香典をお渡しした方が故人とどのような関係にあるのかをきちんと整理・管理しやすいようにするためです。

 

次に、香典を葬儀会場まで持参する際には、香典袋をむき出しの状態ではなく袱紗(ふくさ)と呼ばれる包みを使用するのがマナーです。袱紗とは古くから進物を進呈する際に使われる包みのことで、現在では主に冠婚葬祭の場で使われます。

 

袱紗は冠婚葬祭に応じて使うべき色が決められており、葬儀などの弔事の場合は紫色や暗色系のものを使うのが作法です。風呂敷状の袱紗の場合は、まずひし形に広げ真ん中より少し右寄りに香典袋を置き、そして右・下・上・左の順にたたんでいきます

 

 

親族に対する香典返しについて

家族からもらった香典に対する香典返しについて考えていきましょう。一般の葬式と同様、親族であっても香典返しは必要です。基本的には一般の場合と同様になってきますが、詳細にみていきましょう。

香典返しのタイミング

基本的に葬儀の場合、たくさんの弔問客が予想されるので、あらかじめ香典返しを用意してきその場でお渡しします。即日返し、当日返しなどと呼ばれています。大概は葬儀社が用意し、残れば引き取るというシステムなので、過不足を心配する必要はありません。

 

親族に対しても同じ対応です。親族の場合は参列される方も大体決まってくるでしょうから、事前におおまかに参列者の数を把握しておくとスムーズに葬儀が行えます。

 

香典返しには、弔事がすべて完了したことをお知らせするという意味合いがあります。かつては、四十九日の法要を済ませた後に渡すのが一般的でした。現在もいただいた香典の金額が多かった場合は、後程金額にあわせた香典返しを追加する場合があります。

葬儀の際の親族への香典は一般の場合と同じ

いかがでしたか?基本的に親族であっても香典の渡し方やマナーについては、一般の葬儀と同じです。違うのは、親族の場合関係性が深いため、一般の葬儀に比べて香典の金額が高くなるという点でしょう。

 

親しい間柄でも礼節を忘れないように心がける必要があります。失礼がないように参加するためには事前に基本的マナーを身につけておくことが重要です。特に親族の場合は一般の弔問客から目立つ存在になりますので、しっかりとマナーを理解し、守るようにしましょう。