喪中はがきの年齢の書き方とは?享年を書く際の注意点をまとめました

公開日 : 2020/8/21

更新日 : 2020/9/10

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喪中はがきを書く際に、故人の年齢をどう書くべきかご存知でしょうか。享年という言葉は知っていても、それが数え年なのか満年齢なのか悩まれる方もいるかと思います。今回の記事では喪中はがきを書く際の年齢の書き方を詳しく解説していきます。

公開日 : 2020/8/21

更新日 : 2020/9/10

目次

喪中はがきとは

身近な親族が亡くなった場合、周りに知らせるために喪中はがきを出す必要があります。しかし初めて喪中はがきを出す場合、誰にどのようなタイミングで出すべきか悩んでしまう方もいるのではないでしょうか。

 

2親等以内の親族が亡くなった際、命日から1年の間は死を悼み、喪に服する期間とされています。この1年間は「喪中」といわれています。

 

この喪中の期間は故人の冥福を祈り、お祝いや派手な行動は慎むことがマナーです。これらのことを踏まえて、喪中はがきには、こちらから新年のあいさつや年賀状のやり取りは控えさせていただきます、いう意味が含まれています。

 

年賀状のやり取りを控えるためには、先方が年賀状の準備を始める前に喪中はがきを送らなくてはなりません。喪中はがきは遅くとも12月の上旬ごろまでに送るようにしましょう。

 

また、喪中はがきを受け取った側は、喪中の方には年賀状を出さないのが一般的なマナーとされています。

享年とは

喪中はがきには「享年」と書かれることが多いですが、どのような意味があるかご存知でしょうか。

 

享年とは、天から授かった年数、この世に生きていた年数、といった意味があります。つまり亡くなったときの年齢を指します。

 

喪中はがきに享年を使って年齢を記載する場合は「享年○○歳に永眠しました」のような書き方が自然な言い回しです。

喪中はがきの年齢の書き方

喪中はがきに年齢を記す場合、亡くなったときの年齢をそのまま書いて良いのか悩む方もいるのではないでしょうか。年齢の数え方は、数え年満年齢の2種類があります。喪中はがきを書く場合はどちらを使うべきなのか、年齢の書き方を解説します。

数え年と満年齢の違い

まずは数え年と満年齢の違いを知っておきましょう。数え年とは、生まれた年を1歳として考え、1月1日を迎えるタイミングで1歳ずつ加算する方法です。つまり自分の年齢にプラス1歳加算すると、数え年の年齢になります。

 

満年齢とは、生まれた年を0歳とし、誕生日を迎えるタイミングで1歳ずつ加算する数え方です。現代で一般的に使われている年齢の数え方は、満年齢になります。

 

では、喪中はがきでは数え年と満年齢のどちらを使うべきなのか解説していきます。

数え年と満年齢のどちらを使っても問題ない

喪中はがきは数え年を使うのが一般的とされていました。しかし、近年では普段から馴染みのある満年齢を使う方も増えてきており、どちらを使っても問題ないと考えられています。

 

誰が見ても分かりやすいように、「享年〇〇(満〇〇歳)」のように、数え年と満年齢の両方を使う方もいます。

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喪中はがきに享年は書くべきなのか

喪中はがきには故人の年齢を記載しますが、享年を必ず使う必要はありません。享年を使わない場合は「〇〇歳にて永眠いたしました」のように、年齢だけ記す書き方で問題ないでしょう。

 

享年は数え年と同じ意味になります。享年を使う場合は満年齢に1歳加算することを忘れないようにしましょう。もし満年齢を使う場合、享年とは意味が異なります。享年をいれずに「満〇〇歳」と記載するようにしましょう。

喪中はがきを出すときの注意点

喪中はがきを出す際、年齢以外にも気を付けなくてはならない点がいくつかあります。喪中はがきを初めて書く方や、内容に不安のある方はぜひ参考にしてみてください。

喪中はがきを出す範囲

喪中はがきを出すのは、一般的に2親等以内の親族が亡くなった場合とされています。2親等とは、祖父母や兄弟姉妹、兄弟姉妹の配偶者、孫、義祖父母などが含まれます。

 

2親等以内に含まれない場合でも、同居をしているなど親密な関係にある場合は、喪中はがきを出すのが一般的です。喪中の範囲や期間については、宗教や地域のしきたりなどによっても変わります。不安な場合は親戚などに相談してみましょう。

 

喪中はがきを出す相手は、毎年年賀状のやりとりをしている方になります。自分がやり取りをしている相手はもちろんですが、亡くなった親族とやり取りをしていた相手にも出すことを忘れないようにしましょう。

 

また、葬儀に出席していただいた方など、亡くなったことを知っている方にも出すようにします。なお、喪中を知っている親族には出さなくても問題ないとされていますが、地域によっては家族以外には出す場合もあります。

 

会社や取引先については、通年どおり年賀状を出しても問題ないとされています。そのため喪中はがきを出す必要はありません。ただし、会社の上司など、個人宛の場合は喪中はがきでお知らせするようにしましょう。

薄墨を使うべきか

喪中はがきの文面を書くときに、薄い墨色にした方が良いと言われています。これは、突然の訃報で急ぎ準備したため墨が薄くなってしまった、涙で墨が薄くにじんでしまったなどの意味合いがあります。

 

また、薄墨を使うことで控えめな印象を与えることができ、喪に服していることを墨の色で表現できるとも考えられています。

 

しかし墨の色が濃いからと言って、悲しみが浅いと判断するものではありません。墨の色はマナーとして決まっているものではなく、個々の考え方次第です。

 

宛先に薄墨を使うという考え方もありますが、機械が文字を判別できなかったり、郵便局での仕分けに時間がかかってしまったりなどの影響が出てしまう可能性があります。先方に喪中はがきを確実に届けるために、宛先は濃い墨を使うようにしましょう

 

また、喪中はがきをパソコンで作成しても、マナー的に問題ありません。自分のやりやすい方法で喪中はがきを作成しましょう。

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差出人の書き方

喪中はがきで故人の名前を記載するときには、差出人から見た続柄を書くようにしましょう。「母〇〇〇が」「兄〇〇〇が」といったような書き方です。もし差出人を夫婦連名にする場合は、夫から見た続柄を記載します。

 

子ども繋がりの相手に喪中はがきを送りたい場合、子どもの名前を差出人に含めるべきか迷う方がいるかもしれませんが、子どもの名前は記載しないのが一般的です。

 

しかし、喪中はがきを送る場合でも、子ども同士は変わらずに年賀状のやり取りを行うこともあるかと思います。このような場合は、喪中はがきに「子どもは変わらず年賀状を送らせていただきます」といったメッセージを添えるなどの工夫をする良いでしょう。

喪中の書き方

喪中はがきには、親族が亡くなったことを知らせる以外にも、新年の挨拶を控えさせていただくことのお詫びや挨拶を記載する目的があります。また、故人がお世話になったことのお礼や、お葬式はすでに行われたことなどを伝えることができます。

 

故人が亡くなった原因を伝えることが目的ではないため、死因を書く必要はありません

 

喪中はがきは添え書きなどは一般的に不要と考えられていますが、印刷で準備した定型文だけだと寂しく感じる方もいるかもしれません。

 

もし一文添えたい場合には「くれぐれもご自愛ください」や「生前は〇〇がお世話になり、御礼申し上げます」など、相手への感謝の気持ちや思いやりのある言葉を添えるようにしましょう。

デザインにも注意

喪中はがきは、灰色などの薄めで大人しいデザインのものが多いですが、とくに決まりはありません。近年では、カラーでおしゃれなデザインのものも増えてきています。故人が好きだった花のデザインなどをいれる方もいるようです。

 

しかし、自由にデザインが決められるからといって、派手なものや華やかなイラストが入ったものは喪中はがきの性質に合わないため、控えるようにしましょう。

まとめ

今回の記事では、喪中はがきを出す場合の年齢の書き方や、その他の注意点をまとめました。

 

喪中はがきの年齢は、数え年と満年齢のどちらを使うかで、記載する年齢が変わります。書き方をきちんと理解し、故人にも先方にも失礼のない喪中はがきを送るように心がけましょう。