訃報の連絡について|基本マナーから参考にしたい4つの例文までを紹介

公開日 : 2020/8/19

更新日 : 2020/9/10

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訃報の連絡を行う際に、抑えておきたいマナーは多数存在しています。そして、こちらのマナーの中には、抑えておかなければ失礼にあたるケースのものもあります。ここでは、その基本マナーと参考にしたい4つの例文を併せて紹介していきます。

公開日 : 2020/8/19

更新日 : 2020/9/10

目次

訃報の意味について

訃報に関する基本マナーを紹介する前に、具体的な定義について紹介します。訃報とは、死去のお知らせを生前お世話になった人々や親戚、友人、そして所属した会社や組織に対して連絡することです。

 

その手段は、電話やメール、FAXまで多岐に渡ります。このお知らせが届くことを、一般的には「訃報が届いた」と表記します。以下では、この訃報を連絡する上で抑えておきたいマナー。参考にしたい文例を紹介します。

訃報の連絡は誰に送るべきか

では、身内が亡くなった時には誰に訃報の連絡をするべきなのでしょうか。葬儀社、故人の関係者、近親者と多数存在します。以下で具体的に、訃報の連絡を入れるべき人々を紹介します。

家族へ送る

まず、初めに訃報を伝えるべき相手は家族です。特に、遠方から葬儀に参列することになるであろう近親者の方々へ、できる限り早く連絡するようにしてください。理由は、日程の調整等を速やかに行わなければならないためです。

友人へ送る

次に連絡すべき相手は、故人が生前にお世話になった人々や友人です。この時、故人の友人や友人の父親や母親に対して連絡することに関しては、訃報の連絡と共に葬儀の具体的な日取り等をお伝えすることが望ましいでしょう。また、連絡が取れた方々に、周囲の友人に連絡して頂くように要請することを推奨します。

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所属する会社関係者へ送る

次にお知らせするべき相手は、所属する会社や組織関係者です。会社の場合は、忌引きやその他の手続きを要するため、詳細が決まった後に連絡することを推奨します。この時、直属の上司に対して、メールや書面で通知はせず、電話等で直接報告しましょう

 

その結果、上司を通じて速やかに社内連絡等を行うことが可能となり、速やかに葬儀の手配を行うことにも繋がります。

自治体、葬儀会社へ送る

次に連絡するべき相手は、葬儀会社と自治体です。まず、葬儀会社について説明します。こちらは、親族への連絡が済み次第、すぐに連絡してください。この時、菩提寺が決まっている場合は、僧侶にお経を読んでもらう関係上、そちらにも連絡してください。

 

次に、自治体についてです。こちらは、葬儀の詳細が完全に決定した際に連絡するので構いません。各自治体に所属する責任者の方へ電話で直接報告してください。

訃報連絡を行う際の基本マナーを紹介

ここからは、訃報連絡を行う際に抑えておきたい基本マナーを大きく2つに分けて紹介していきます。1つ目が、「いつ、訃報の連絡をするべきか」について。2つ目が、「訃報の連絡時に求められる項目」についてです。

訃報連絡はいつ行うべきか

上記でも少し触れていますが、訃報の連絡はタイミングを計りつつも、なるべく早く行うべきです。特に、故人の近親者(遠方の親戚、故人と暮らしていない)や故人が生前お世話になった人々。さらに、友人に対しては電話を使って、すぐに連絡しましょう。

 

この時、メールやLINE等のSNSで文書のみの通知を行うことは推奨しません。連絡を行っても、その場ですぐに読んで貰えない可能性があるためです。このようにタイミングの問題により、葬儀の手配がスムーズに進まない影響も発生することも考えられます。

 

この時、故人が生前にお世話になったものの、都合上葬儀に呼ぶことが難しい方々もいらっしゃるでしょう。その方々については、すぐに訃報の連絡はせず、後日葬や四十九日が終わるまでの間に手紙等の書面で通知することが適切です。

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訃報連絡で求められる基本事項とは

訃報の連絡を関係者へ送る際、求められる基本事項は主に4つあります。1つ目が、「故人の名称」。2つ目が、「お通夜、葬儀の日時と場所」。3つ目が、「葬儀の形態、宗派」。そして4つ目が、「喪主の名称」です。以下、詳細を説明していきます。

故人の名称

故人の名称は、訃報の連絡において最重要項目です。この時、故人と連絡する先の相手が生前にどのような関係性にあったのか、きちんと抑えておくことが必要です。認識の違いが、対応の間違いを招く恐れがあるので気をつけましょう。

お通夜、葬儀の日時と場所

次に伝えるべき項目はお通夜、葬儀が開催される具体的な日時と場所についてです。訃報には、故人の詳細を伝えるだけでなく、お通夜や葬儀の案内を行う意味も含まれます。そのため、訃報の連絡をする際は、きちんと詳細を伝えましょう。

 

ただし、場合によっては先に故人の詳細だけを伝えた後に、日時や開催場所等の詳細を追って連絡するケースも存在します。どのような形式を取るべきであるかは、その時々の状況に併せましょう。

葬儀の形態、宗派

次に、葬儀の形態。並びに宗派を連絡しましょう。お通夜や葬儀はどれも同じではありません。故人が所属する宗派によって、形式も異なります。参列してもらうためには、その宗派が進める形式に則ってもらう必要があります。

 

また、浄土真宗や無宗教葬を行う場合は、速やかにその旨を連絡しましょう。なぜなら、葬儀形態が非常に特殊であるからです。参列してもらう方々に、作法等を事前に抑えておいてもらうためにも、忘れずに連絡してください。

喪主の名称

そして、最後に連絡するべき項目は喪主の名前です。なぜなら、参列者が葬儀にて挨拶を行う際に必ず抑えておきたい項目だからです。さらに、葬儀に参列できなかった参列者は、基本的に喪主宛てに香典等を送るため、喪主の名前を把握していなえれば対応できないからです。

訃報を連絡する4つの手段と例文を紹介

訃報の連絡をする際に使用する連絡手段は、主に4つあります。電話やメール、はがき、FAXがその代表格です。以下、この4つの手段で訃報の連絡をする際に参考にしたい、例文を紹介します。

訃報連絡を電話でする際の例文

素早い連絡が求められる訃報の連絡には、電話が最も適しているとされています。以下、電話で訃報を伝える際の、例文を紹介します。 ◎◎の父である××と申します。以前より、闘病生活中だった子◎◎が今朝未明に息を引き取りました。

 

そのため今回、取り急ぎご連絡させて頂くためにお電話いたしました。通夜や葬儀の日時、執り行う場所につきましては、追ってご連絡させて頂きます。遺体は私が連れて帰っておりますので、何かある際はこちらのお電話番号へご連絡ください。

 

個までが、電話で訃報の連絡をする際の例文となっております。こちらに併せて適宜、伝えるべきことを盛り込みましょう。

訃報連絡をはがきで行う際の例文

はがきでの訃報は近年、喪中はがきを通じて行われることが多数です。遠縁の親戚がいる場合、家族葬や密葬を行った際に、こちらの方式で訃報を伝える際に用いられます。以下、はがきで連絡する際の例文を紹介します。なお、このケースでは句読点を使用しないでください。

 

父 ◎◎儀 かねてから自宅療養中でしたが 去る×月△日に逝去しました ここに謹んでご通知申し上げます なお 葬儀に際しましては誠に勝手ではございますが 故人の生前の以降に従い遺族のみで執り行いました 

 

本来であれば早急に通知申し上げるところを今の時期となりましたことをご容赦ください ここまでが、例文です。このように句読点を使用せず、最後まで書ききりましょう。

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訃報連絡をFAXで行う際の例文

基本的に、FAXで連絡する際の構成ははがきで行うことと大差ありません。以下、例文を紹介していきます。 母◎◎儀、かねてより自宅療養中のところ、本日○月△日午前に急性不全のため享年●歳で他界いたしました。

 

生前のご厚誼に深く感謝しつつ、お知らせいたします。ご多忙とは思いますが、母を見送っていただければ幸い。 母◎◎儀 葬儀・告別式 通夜 ○月×日午後●時から●◎時 A寺にて 葬儀・告別式 ○月△×日 午前●時から×時 A寺にて 

 

喪主:◎◎(長男) 葬儀様式:●式 携帯電話番号 ここまでが、例文となっています。以上を参考に、その他伝えるべき点を盛り込みましょう

 

訃報連絡をメールで行う際の例文

メールは、電話の次に優先度が高い訃報連絡時の手段とされています。電話がつながらなかった時は、すぐにメールにて書面を通知しましょう。以下、例文です。 いつもお世話になっております。長男の◎◎です。 突然のご連絡で申し訳ございません。

 

以前から自宅療養中だった父●◎ですが、本日×月△日午後、急性心不全のため享年×歳で他界しました。生前は様々な場面でお世話になりました。なお、通夜並びに葬儀は下記のとおりに執り行います。

 

通夜、○月×日午後●時から×時 B寺にて 葬儀・告別式 ○月×日午前×時から◎時 B寺にて本来ならばお電話で連絡をいたすべきところ、不在のようでしたのでメールにてご通知させて頂きました。 ここまでが例文です。

訃報連絡への返信について

ここでは訃報の連絡が来た際、返信する上で抑えておきたい5つのマナーを紹介していきます。1つ目が、返信のタイミングです。こちらは、可能な限り素早く返信することを推奨します。2つ目が、時候の挨拶はつけないことです。

 

訃報の連絡は、簡潔であることが求められるのでつける必要はありません。3つ目が、故人には敬称を用いるということです。例えば、父母とは書かずにご尊父。ないしはご母堂様としてください。

 

4つ目が、忌み言葉は使わないことです。慶事っや弔辞では忌み言葉を使用してはいけません。注意してください。そして5つ目が、死因について尋ねないことです。極めてデリケートな話題のため、細心の注意を払ってください。

まとめ

個々では、訃報の連絡を行う際に知っておきたい基本マナー。そして、連絡手段ごとに参考にしたい、訃報連絡の例文を紹介してました。これらの内容をきちんと抑えて、葬儀に参列してもらう方や、生前にお世話になった方々へ失礼がないようにしましょう。