葬儀の受付の挨拶では何を言えばいい?香典を渡すタイミングも解説!

公開日 : 2020/6/24

更新日 : 2020/9/10

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葬儀の受付での挨拶に困ったことはありませんか。葬儀の場ではマナーを違反することはできるだけ避けたいです。故人をしめやかに見送れるように、知っておくべきことがあります。受付での挨拶や、自分が受付を頼まれたときにどうすればよいかまで、詳しくご説明していきます。

公開日 : 2020/6/24

更新日 : 2020/9/10

目次

葬儀の受付の挨拶

死は誰にも平等に訪れるものであり、誰もがいつか通夜を迎え、葬儀を行い、お骨になります。死は多くの人に悲しみをもたらしますが、お葬式は新しい世界へ旅立とうとしている故人を見送る会です。

 

葬儀での受付の挨拶に困った経験はあるでしょうか。沈痛な思いでいらっしゃる遺族に対して、不躾な言葉を発することは避けたいです。ですがお悔やみの気持ちもきちんと伝えたい。

 

どのような言い方をすれば葬儀の受付の挨拶としてふさわしいのか、徹底解説していきます。また、自分が受付を頼まれた際に行わなければいけないこと、受付の依頼の断り方も併せて記しています。

 

葬儀は頻繁にあるものではありませんが(滅多にない事が一番ですが)、突然やってくるものです。そのときに慌てずに済むように、葬儀でのマナー、挨拶のマナーを知っておきましょう。

葬儀の受付の流れ

まずお話ししていくのは、葬儀の受付の流れです。何か物事を把握するときに大切なのは、全体像を掴む事です。

 

 

自分がこなさなければいけないことはもちろんですが、それが葬儀全体のどの部分にあるのか、他の人はどのような動きをしているのか、受付の人はどうしてくれるとありがたいのか、を考えられるようになると、葬儀に限らず何事においても、紳士的な振る舞いをする事ができます。

 

受付と一言で表す事が多いですが、実際は三段階に分かれます。時間にすれば1分にも満たない流れですが、大切な1分間です。

 

実際、葬儀の日はお悔やみの気持ちを伝えられる時間は多くありません。受付に遺族の方がおられることは多いです。わずかな時間の間に気持ちを伝えられるとよいです。

記帳をする

葬儀の会場に着いたら、まずは記帳をしましょう。芳名帳に名前を書きます。この芳名帳を頼りに遺族の方は香典返しなどを準備するため、必ず書くようにしましょう。

 

芳名帳に書く名前は、もちろん参列する自分の名前を書きますが、代理で出席する場合はどうなるのでしょうか。誰かの代理で出席する場合は、香典を出しているのが誰かというのがポイントになります。

 

会社の上司の代理で参列する場合、上司が香典を包んだ場合は上司の名前を書き、下に「代理」と添えます。続けて少し小さく自分の名前を書きましょう。夫の代理として妻が参列する場合は「代理」ではなく「内」と書きます。

 

自分も香典を包んでいる場合は、自分の名前と預かった人の名前を両方書きます。

お悔やみの言葉

記事のメイン部分です。実際のところ、葬儀の受付の挨拶ではどのような言葉をつかえばよいのでしょうか。

 

一般的には「心よりお悔やみ申し上げます」「このたびはご愁傷様でございます」の二つがベターです。この二つでお悔やみの気持ちを言い表す事ができます。

 

実は、耳にする機会の多い「ご冥福をお祈りします」は、キリスト教と浄土真宗の場合は適切ではありません。他のところであれば問題はありませんが、きちんと宗派を確認してから使うようにしましょう。

 

葬儀では、言葉は少ない方がよしとされます。あまり多くの言葉を用いて思いを伝えようとするよりは、短い言葉に気持ちを込めて発した方がマナーに適っていると言えます。

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香典を渡す

記帳を済ませ、お悔やみの言葉を述べる事ができたら、最後に香典を渡しましょう。近年は、香典を辞退される方も増えています。「香典は遠慮する」という方針の葬儀であれば、素直にそれに従いましょう。遺族のお気持ちを尊重する事が一番です。

 

香典を渡す際は、ふくさから取り出して不祝儀袋を差し出しましょう。このとき、名前が読みやすいように向きを変えて渡しましょう。

 

香典を渡すときは、「御霊前にお供えください」「お納めください」といった言葉を添えます。またこのときにお礼の品を渡される時があります。「恐れ入ります」といって受け取りましょう。

 

当然のことですが、差し出したり受け取ったりするときは全て両手で行います。大きな声や多くの言葉は必要ありませんが、相手に伝わるように、はっきりと言葉を述べるようにしましょう。

忌み言葉

葬儀に限らずですが、冠婚葬祭の場で避けるべき「忌み言葉」というものがあります。葬儀における忌み言葉をご紹介していきます。宗派によって違うので、気をつけるようにしましょう。

 

「次に」「追って」「また」などは死が連続することを連想させるため避けるべきです。「その後」「同様に」などと言い換えましょう。

 

「死ぬ」「生存中」などのあからさまな言葉もよくありません。「ご逝去」「お元気でいらしたころ」などが適切です。

 

「忙しい」という言葉も使ってしまいがちですが、亡くなるという感じが入っているため忌み言葉に当たります。「ご多用のところ」などと言い換えましょう。

 

仏式では、「浮かばれない」「迷う」といった言葉はNGです。言い換える云々ではなくそもそも使わないようにしましょう。キリスト式では、「成仏」「冥福」「往生」は使うべきではありません。

葬儀の受付を頼まれたら

ここまでは自分が参列者の場合の受付・挨拶を見てきましたが、ここからは自分が受付の係になった時のマナーをお話ししていきます。

 

葬儀の受付は葬儀会社や会場の方ではなく、親族や関係者の方が行うのが通例です。葬儀の受付を依頼されたら、都合が合うのであればぜひ引き受けましょう。

 

しかしもちろん「葬儀」の受付ですから、「張り切ってやらせていただきます」などといってはいけません。「このたびは大変なことでした。私にできることであれば引き受けさせていただきます。」などと述べましょう。

 

基本的には葬儀会社や会場の方がリードをしてくださいますが、把握しておくべきこともいくつかあります。

引き受けられない場合

葬儀の受付の依頼は、基本的に断られることを想定していません。打診する側も、この人であれば都合がつくであろうということをきちんと考えて依頼しているからです。

 

ですが、どうしても引き受けられない場合もあるでしょう。そのときははっきりとできないことを伝えましょう。

 

葬儀の準備は大変です。都合がつかないと分かれば別の人をすぐに探す事ができます。葬儀の受付を引き受けられないときは、できるだけ早く伝えましょう。

 

また、この際理由を明確に伝えるよりは「やむを得ない事情」としとほうがベターです。もちろん簡単に事情を伝えても構いません。

葬儀の受付の仕事

葬儀の受付にはどのような仕事があるのでしょうか。葬儀の受付は多くの人と接するポジションです。また、参列される方からのお悔やみを受け取ることも多々あります。

 

香典の受け取り、お礼状などを渡すのも受付の仕事内容です。主な四つのフローを追ってh仕事を紹介していきます。

事前準備

受付の仕事は基本的に葬儀会社や会場の方が準備・リードをしてくださいますが、把握しておいた方が良いこともいくつかあります。事前に知っておくべきなのは、式の流れ・会場の配置・動線です。

 

時刻と式の流れを把握しておくことで、参列される方や受付をされる方にご案内ができます。受付で式次第を尋ねる方は多いです。また、お手洗いや会場のマップを頭に入れておくことも大切です。

 

人々の動線を知っておくことで、混雑が防げます。受付でどのように並んでもらうのか(二列にするのか、どちら向きに列を伸ばすのか、受付後どちらへ進んでもらうのか)をきちんと決めておかないと、参列者が多い葬儀では会場が混乱します。

 

細かいことのようですがスムーズな式進行には欠かせない要素となります。

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記帳、参列者への挨拶

受付の方が行うのは、記帳の案内とその際に参列者へ挨拶をすることです。

 

まずは来られた方にこちらから挨拶をしましょう。「本日はご多用の中お越しいただきありがとうございます」「お足元の悪い中お越しいただき誠にありがとうございます」などとお迎えの言葉を使います。

 

受付の前には多くの場合芳名帳が広げられています。芳名帳への記帳をお願いしましょう。その際は「お名前とご住所をご記入ください」などシンプルな言葉で良いでしょう。

 

またこのときに、参列された方からお悔やみのことばを受けるでしょう。この際「ありがとうございます」は適切ではありません。「ご丁寧に恐れ入ります」というのが正しい言葉遣いです。

香典を受け取る

参列者に記帳をしてもらったら、香典を受け取ります。差し出された香典を両手で受け取り、「お預かりいたします」と言いましょう。

 

「頂戴いたします」は誤りです。ついつい使ってしまいがちですが、受付係の方は預かった後ご遺族の方にお渡しするので、頂戴してはいけません。

 

ご遺族の方が香典を遠慮している場合は、丁重にお断りしましょう。また、どうしてもと言われた場合や親族の方の場合も全員お断りするのか、受け取る場合もあるのかはきちんとご遺族の方にお聞きしておきましょう。

葬儀の受付の挨拶のマナーを覚えよう

葬儀の場では目上の方と接することも多く、マナーや言葉遣いが大切です。何より、間違った行動や言動をして、故人を見送るための葬儀に要らぬトラブルを起こしてはいけません。

 

大切なのは、遺族への配慮と個人への哀悼の気持ちですが、葬儀には「忌み言葉」などの特別配慮がいるものもあります。知れることは知っておきましょう。