喪主の挨拶でカンペを読み上げても良い?挨拶のマナーを詳しく解説

公開日 : 2020/6/16

更新日 : 2020/11/24

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大切な方を失いすぐに葬儀で喪主を務めることになった場合、葬儀の挨拶も考えるのは大変なことです。事前に準備をしていても大勢の人の前での挨拶となると誰しも緊張するものです。そこで、前もって考えた挨拶をカンペを見ながら行ってもマナー違反にならないのかをを解説します。

公開日 : 2020/6/16

更新日 : 2020/11/24

目次

葬儀の喪主とは?決め方はあるの?

喪主とは、遺族の代表者で葬儀や葬式の主催者のことを指し、故人に代わって弔問を受けることが主な務めとなります。喪主を決める際には法律的なルールは存在しませんが、故人が生前に喪主を指定していた場合や遺言書に書かれていた時にはその意思に従うようします。

 

一般的な喪主を決める際の優先順位は、1故人の配偶者、2故人の長男、3故人の次男以降の直系の男子、4故人の長女、5故人の自助以降の直系の女子、6故人の両親、7故人の兄弟姉妹の順番となります。

 

また配偶者や血縁者がいない場合には、友人や知人が喪主を務めたり葬儀社が喪主を代行する形となります。

喪主の挨拶はカンペを見ても大丈夫なの?

葬儀の挨拶として、親族や知人の前に出て文章を読む喪主の挨拶ですが、カンペを用意してもいいのでしょうか?この見出しでは、喪主をする際の注意点などを紹介していきます。

喪主の挨拶はカンペを見ながらでも大丈夫なのか?

結論からいうと、カンペを見ながら挨拶を行っても問題はありません。喪主を務めることになったものの大切な人を亡くした悲しみの中、人前で話すことに慣れていない場合などは緊張して挨拶する内容を忘れてしまう可能性もあります。

 

もし不安な方はメモをを見ながら挨拶がきちんとできる方が良いですし安心です。

カンペ用紙はなんでもいいの?

カンペの用紙が派手な柄でなければ、カンペはメモでも便箋でもいいでしょう。挨拶文を全て書いたカンペが良い方や、要所だけを記した書きかたが良い方もいらっしゃると思いますが、どちらでも、ご自分の読みやすい書き方のカンペで大丈夫ですのでご安心を

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スマホのメモをカンペとして使用していの?

最近は、スマホのメモ機能を使ってメモを取る方が増えていますが、喪主として葬儀の挨拶をするのであればカンペの代わりにスマホはご使用にならないほうが良いでしょう。なぜなら参列者の方々はスマホを使う年代の方ばかりではないからです。

 

人生の締めくくりの大切な儀式のときに、喪主である方がスマホを持って挨拶される姿をみて、快く思われない方もいらっしゃるので、カンペは便箋などの方がいいでしょう。

喪主の挨拶の概要

喪主を務めることになった場合、遺族の代表として故人の冥福を祈り、お別れを告げる最後の言葉と参列者への感謝の気持ちを述べる内容の挨拶をすることになります。では、喪主の挨拶にはどのような決まりがあるのでしょうか?

喪主の挨拶のタイミング

葬儀の際の喪主の挨拶のタイミングは、一般的に「通夜」「告別式」「通夜振る舞い」「精進落し」と4回あります。

 

最近では家族葬も増えてきた為、通夜振る舞いや、精進落し自体が省略されることもよくみかけられようです。挨拶は1分~3分程度、長すぎず短すぎず簡潔に要点を述べるのが理想的でしょう。

喪主の挨拶の主な内容

以下で喪主の挨拶で言うべき主な内容を紹介します。

 

  • 参列してくださった方々への感謝・御礼

  • 故人の生前の様子や最後の様子など、ひつこくならないように軽くのべる。

  • 最後に遺された遺族への今後のご厚誼・ご支援をお願いして結ぶ。

  • お礼の言葉
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使用してはいけない忌み言葉

葬儀の挨拶として使ってはいけないとされる忌み言葉というものがあります。 忌み言葉として、具体的には次のようなものがあります。

 

  • 重ね言葉

    「わざわざ」「たまたま」「重ね重ね」「度々」「くれぐれも」「皆々様」「かえすがえす」「いろいろ」「またまた」「再々」「だんだん」「いよいよ」

 

  • 直接的な表現

    「死ぬ」は言わないこと、「亡くなる」に言い換える 「死亡」は言わないこと、「ご逝去」「ご他界」に言い換える。 「生きていた」は言わないこと、「ご生前」に言い換える。

 

  • その他避けるべき表現

    「浮かばれない」「浮かばれぬ」「迷う」などもNG

喪主挨拶のマナー・コツ

喪主挨拶の具体的なマナーやコツを紹介していきます。喪主の挨拶はいわば不幸な出来事での挨拶になりますので、言葉使いなどに注意しなければなりません。ではどのようなポイントを抑えればいいのかについて以下の見出しで詳しく紹介していきます。

ゆっくりとした口調で話す

喪主の挨拶をする際には、ゆっくりとした口調で話すようにします。緊張するあまり早口になってしまうと、せっかくの言葉が参列した人たちにうまく伝わらなかったり、言葉を噛んで話せなくなってしまうことも少なくありません。

 

また、早口のスピーチは事務的にも取られてしまうため、喪主の挨拶の後に親戚の人から苦言を述べられたり、その場の雰囲気が悪くなってしまうことがありますので注意してください。

落ち着いた声で話す

喪主の挨拶は悲しみの中で行われるので、普段通りの声よりももっと落ち着いた声を意識することが大切です。緊張するとどうしても声が上擦ってしまいがちですが、ゆっくり話すようにすれば自然と声のトーンは落ち着きます。

 

自分の声のトーンや話し方に少し不安がある場合には、お通夜や葬儀が始まる前に少し親族の前で話してみてアドバイスをもらうようにすると、改善されていいでしょう。

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代理を立ててもいい

喪主は故人の一番身近な家族であるため、忙しくして体調を崩してしまったり、心情的にどうしても人前で話すことが難しいことがあります。そのような場合には、喪主本人ではなく他の遺族を代理として立てても大丈夫です。

 

絶対に喪主が参列者にご挨拶をしなければならないわけではないので、状況を見て、遺族で話し合い臨機応変に対応するようにしましょう。

喪主がしなければならないこと

喪主挨拶での気を付けなければならないことに、ついて以下の上記で解説してきましたが、その他に気をつけなければならないことはあるのでしょうか?この見出しでは、喪主になったらすべきことについて紹介していきます。

葬儀の手配

大切な家族が担当医より危篤と告げられたときから、すぐに動けるように事前の心の準備が必要です。特に病院で最後を迎えた場合は、早めの退去を求められることが殆どですので、亡くなられたら速やかに葬儀社に連絡をとり手配されるといいでしょう。

参加者へ連絡

通夜・葬儀の日時が決まったら、故人の友人知人・お世話になった方々・近隣の方・勤務先などに連絡をします。その際には、弔辞をお願いする方を決めておき、その旨も併せてお伝えすることが大切です。

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弔問の対応

葬儀の式では、焼香をする弔問客には目礼で対応します。また、見送りが必要な場合は、喪主の代わりに世話人や親族がかわりを努める場合があります。

 

また、都合で葬儀に参列できなかった方々が、ご自宅に後日弔問に来られた場合なども、落ち着いた服装でお迎えし、「お線香をどうぞ」と声をかけて差し上げるとよいでしょう。

家族葬で挨拶するタイミングはいつ?

喪主が家族葬で挨拶をすることになるタイミングは、1通夜の最後、2通夜振舞の前後、3告別式の前後、4精進落とし前後です。それぞれを以下で詳しく説明していきます。

1.通夜の最後

通夜の最後に、参列者に対して挨拶を行います。このときに通夜振る舞いや翌日の葬式・告別式の案内を行うこともありますが、通夜振る舞いの案内は葬儀会社のスタッフ、あるいは依頼されたアナウンサーが行うこともあります。

2.通夜の振舞前後

通夜振る舞いは、親族の控室で行われることが多いといえます。喪主は、開式のタイミングで挨拶を行うことがほとんどです。

 

また、閉式の挨拶も行われますが、家族葬の場合は参列者が少なく、「友人以外はそのまま親族控室にとどまり、宿泊をする」というケースも多くみられます。このため、閉式の挨拶は省略されることもありますので、ご注意ください。

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3.告別式の最後

告別式の後に、参列に対しての感謝と故人を悼む挨拶を行います。また、出棺のときに挨拶を行うこともありますが、家族葬の場合は「参列してくれた人全員で火葬場に行く」というケースも多いため、これも省略される場合があります。

 

とはいえ、参列してくれた友人たちが帰る場合は挨拶しますので、「絶対に行わない」というわけではありません。

4.精進落としの前後

精進落としの席を設けた場合、始まる前に挨拶を行います。また、終わるタイミングでも挨拶を行います。この「精進落としの後の挨拶」は、事実上の「解散の挨拶」となります。そのため、締めの挨拶としての側面も持ちます。

挨拶をする時のポイント

喪主を務めるということは、人生でもそう何度も訪れるものではありません。そして、大勢の参列者の前で挨拶をするのは多くの方が緊張されることでしょう。

 

挨拶をするときのポイントは、「難しい言葉を自分の言葉で伝える」「慌てずにゆっくりと一言一言を丁寧に」ということです。喪主の挨拶には、一般的な例文がたくさんあります。

 

しかし、普段使わないような難しい言葉を並べるよりは、「自分なりの言葉」でシンプルかつ簡潔に感謝の気持ちを伝えることが最も大切なポイントです。大切な方が亡くなり悲しみのあまり言葉が詰まる場合は、短い挨拶でも良いので一言一言ゆっくりと話し深々と一礼をしましょう。

カンペを見ながらでも心のこもった挨拶をしましょう

喪主は、たくさんの場面で挨拶をしなければなりません。事前に考えた挨拶の原稿を全て暗記する必要はありません。最も大事なのは、参列してくださった方々に感謝やお礼の気持ちを伝えることです。カンペを見ながらでもなるべく自分の言葉で気持ちのこもった挨拶をするように心がけましょう。