献杯の挨拶ってどうするの?献杯のタイミングや献杯の挨拶例も紹介!

公開日 : 2020/6/10

更新日 : 2020/9/10

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葬儀や法事などで行なわれることが多い献杯。もし、献杯をお願いされたらどのようにあいさつをすれば良いのでしょうか?また、献杯の挨拶のタイミングはいつなのでしょう。献杯の挨拶のタイミングはもちろん、献杯の挨拶例もご紹介しましょう。

公開日 : 2020/6/10

更新日 : 2020/9/10

目次

献杯とは?

葬儀や法事などで行なわれることが多い献杯。そもそも献杯にはどのような意味があるのでしょうか?また、献杯と混同されがちな乾杯とは、どのように違うのでしょう。 献杯の意味はもちろん、乾杯との違いについても解説します。

献杯は相手に敬意を表すもの

献杯は「けんぱい」と読みます。意味は、相手に敬意を表して差し出す杯です。献杯を行なう際には必ずその対象となる相手が存在します。その人を尊敬する気持ちを表すための行動として杯を差し出すのですが、その行動が献杯です。

 

葬儀や法事の際に行なわれる献杯の場合は、特に故人を対象としています。亡くなった故人を悼む気持ちと尊敬の気持ちを表す行動として、献杯を行なうのです。そこには「先立たれてしまって悲しい」という気持ちも込められています。

 

献杯は主に悲しさを表すためのものですから、厳かに行ないます。杯やグラスを高々と持ち上げたり、隣の人と打ち付け合ったりするものではありません。顔も真正面を向いているか、下を向いて行なうのが一般的です。

乾杯との違い

献杯と混同されがちなのが乾杯です。発音も「けんぱい」と「かんぱい」なので大変似ています。また、杯を差し出すという行動も似ている部分があるため、この二つは混同されがちなのです。

 

ただ、乾杯は喜びや祝福の気持ちを表すために行なう動作を指しています。「乾杯!」という声と共にグラスを高々と持ち上げ、隣の人とグラスを打ち付け合ったりしますが、これらは喜びや祝福を表すための行動です。乾杯の一環として行なわれます。

 

一方の献杯は悲しみを表すものですから、喜びを表す乾杯とは意味がまったく異なります。献杯は悲しみを表し、乾杯は喜びを表すものと覚えておくと良いでしょう。

献杯を行なう人とタイミング

献杯や献杯の挨拶を行なうタイミングは人によって異なります。誰が献杯を行なうかで、葬儀や法事の流れが異なるからです。 献杯を行なう人によって異なるタイミングについて、詳しく解説しましょう。

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喪主が献杯を行なう場合

喪主が献杯を行なう場合は、喪主の挨拶の流れで献杯を行ないます。葬儀や法事では、まず喪主が葬儀や法事に参列してくださった人たちを労う意味も込めて挨拶を行ないます。遠方から駆けつけてくださった方もいるからです。

 

通常、献杯は喪主の挨拶の後に行なわれます。葬儀や法事に参列してくださった方々への労いの言葉を述べた後、献杯を行なう旨を伝えます。その合図を持って、参列者が献杯のためにグラスを手に持ちます。

 

喪主は参列してくださっている人たち全員が着席し、グラスを持っていることを確認してから献杯の掛け声を行ないます。もしこの時、一人でも席を外している人がいた場合は、その人が着席するまで待つのがマナーです。

喪主以外の人が献杯を行なう場合

献杯は必ずしも喪主が行なうとは限りません。喪主以外の人が献杯を行なう場合もあります。パターンとしては、故人と特別親しかった友人知人や、会社の上司などが挙げられます。

 

喪主以外の人が献杯を行なう場合は、喪主の合図を待ちます。葬儀や法事の一般的な流れは、全員が着席したことを確認してから、まず最初に喪主が労いを込めた挨拶を行ないます。その次に、献杯へと移ります。

 

喪主は自分の挨拶が終了すると、献杯の音頭を取る人を紹介します。その紹介を持って献杯を行なう人が席を立つというのが一般的な流れです。そして献杯の挨拶を簡単に行ない、全員がグラスを持っていることを確認してから「献杯」と声を掛けます。

献杯の挨拶例

献杯の挨拶の仕方は、特に決まっていません。ですが、献杯の挨拶を一度もしたことがない人は、いきなりお願いされても戸惑うでしょう。 そこで、献杯を行なう人別に挨拶の例文をご紹介します。ぜひ、参考にしてください。

喪主の場合

喪主が献杯を行なう場合は、特に献杯のための挨拶は必要ありません。献杯を行なう前に、先に参列者を労うための挨拶を行なっています。献杯の挨拶でも、同じような内容を伝えることになるため、特別献杯のための挨拶を用意する必要はないのです。

 

ただ、喪主の挨拶から献杯を行なう場合は、参列者にそのタイミングが伝わりにくい場合もあります。そのため、献杯のための挨拶を用意する必要はありませんが、献杯の合図を行なう必要はあります。

 

参列者を労う挨拶が終了したら、「それでは故人を偲ぶ意味も込めまして、献杯を行ないたいと思います。献杯のご唱和をお願い致します。献杯」と伝えましょう。「献杯」という前に、全員がグラスを持っているかどうかの確認も忘れないでください。

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故人の友人知人の場合

故人の友人知人が献杯を行なう場合は、自分がどのような立場にあるのかを挨拶の中に盛り込むことが大切です。献杯をお願いされるくらいですから、故人とは大変仲が良かったでしょう。その旨を挨拶に盛り込みましょう。

 

故人との特別な思い出を挨拶に入れるのも良いでしょう。故人の秘密を明かすようなことはあまり感心できませんが、誰が聞いても微笑ましいと感じられるようなエピソードを簡単に付け加えると、温かな雰囲気を創り出すことができます。

 

「ご紹介を頂きました〇〇と申します。故人とは生前~。それでは故人に敬意を表して献杯を行ないたいと思います。皆様、どうぞ献杯をご唱和ください。献杯」とすると良いでしょう。「生前」の後ろはエピソードなどを盛り込みましょう。

会社関係の人の場合

会社関係の立場として献杯を行なう場合も、故人とはどのような関係にあるのかを明確にすることが大切です。また、会社関係の場合は必ず会社名も挨拶の中に取り入れましょう

 

「ご紹介いただきました株式会社△△の〇〇と申します。生前は故人と同じ部署に勤め、私が□□で、☆☆さんが◆◆という間柄でした。☆☆さんが先に旅立ってしまわれたのは大変悲しく、また寂しく思います。それでは献杯を行なわせて頂きます。献杯」

 

「寂しく思います」の後ろに、会社でのエピソードなどを盛り込むと、良いでしょう。故人の会社での活躍などを入れることをおすすめします。

献杯の挨拶の際のマナー

献杯の挨拶では、守らなければならないルールやマナーがあります。これを知っておかないと、献杯の挨拶の際に恥ずかしい思いをすることがあるかもしれません。 一般的な献杯の挨拶の際のマナーをご紹介しますので、参考にしてください。

忌み言葉はNG

献杯の挨拶では、忌み言葉は使ってはいけません。忌み言葉とは繰り返しの言葉や続くと連想される言葉のことです。

 

繰り返しの意味言葉では、「重ね重ね」や「たびたび」などが挙げられます。また「いろいろ」も重ね言葉となり、忌み言葉ですので使わないようにしましょう。

 

続くと連想される言葉の例としては、「追って」や「再び」などが挙げられます。「繰り返し」なども気付かずに使ってしまうので、気をつけてください。

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簡潔明瞭に

献杯の挨拶は、できるだけ簡潔明瞭にしましょう。結婚式のなどのようなおめでたい場面でのスピーチではありません。気持ちも沈んでいるということも考えて、できるだけ短くまとめることが大切です。

 

また、献杯の挨拶を行なう場合は、できるだけ声のトーンも落としてください。挨拶と言っても、故人を悼み、偲ぶためのものです。悲しみを表すという意味合いでも、声のトーンは落とした方が良いのです。

献杯は故人を悼む神聖な儀式なので気持ちが大切

献杯は故人を悼む神聖な儀式です。決して喜びや楽しさを表現するためのものではありません。悲しみや偲ぶ気持ちを持って献杯の挨拶を行なうようにしましょう。