喪主の挨拶のやり方は?その内容と注意点・例文・マナーを紹介

公開日 : 2020/6/10

更新日 : 2020/9/8

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はじめて喪主を務めることになった人が分からない事の一つは、挨拶です。参列した方々の前で話すのは、日頃大勢の前で話す機会が少ない人には悩ましいでしょう。この記事ではそういった方の助けになる喪主の挨拶のやり方と例文を紹介しますので、是非ご覧下さい。

公開日 : 2020/6/10

更新日 : 2020/9/8

目次

喪主の挨拶とはどんなことをするの?

喪主の挨拶について詳しく知る前に、喪主とは何か、そして喪主の挨拶とは何であるのかについてしっかり押さえておきましょう。

喪主とは

喪主とはお葬式を主催する人のことです。一般的には亡くなった故人の配偶者が務め、配偶者がいない場合は長男や長女が務めます。葬儀における責任者となるため、故人と住職を除けば、お葬式における最も重要な人物と言えます。

 

故人の親族は喪主がしっかり務めを果たせるかに注目するので、喪主の振る舞い方でその後の親族の中での立場も決まるかもしれません。戦国武将の織田信長は喪主でありながら、焼香で灰を位牌に投げつける振る舞いをしたため、一族から低く見られることになりました。

 

もちろん葬儀社が喪主を全面的にサポートしてくれるのであまり深刻に考える必要はありませんが、喪主を務めることは人生において大きな出来事と言えるでしょう。

喪主の挨拶とは

喪主の挨拶とは、お葬式の節目節目で、集まった方々に対してお礼を申し上げることです。それほど長く話す必要はありませんが、一言二言というわけにもいきません。具体的には、通夜・告別式・出棺・精進落とし(食事)の時に行います。

 

話す内容は、お忙しい中集まって頂いた方々へのお礼が基本で、それに加えて故人の思い出話を軽く話すことが一般的です。話しているうちに涙があふれるということもありますが、集まった方々から見れば故人への気持ちが伝わってマイナスになることは全くありません。

喪主が挨拶をするのはいつ?

喪主がお葬式で挨拶をするタイミングは以下の通りです。必ず全てを行うということもありませんが、押さえておきましょう。

 

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通夜・告別式での挨拶

通夜や告別式では喪主が挨拶を行います。行うタイミングは住職が読経をして皆が焼香を済ませた後です。またその前に、住職がいらっしゃった時に、控室に行ってご挨拶を行います。この時にお布施や交通費をお渡しします。

 

この時の喪主の挨拶の内容は、集まって頂いた方々へのお礼、故人の死去の様子についての報告、生前のご厚誼への感謝が主な内容です。

 

通夜振る舞い(通夜の後の食事)では特に挨拶は不要ですが、喪主も一緒に食べる時は軽い挨拶を行ったほうが良いでしょう。

出棺での挨拶

告別式が終わり、出棺の直前でも喪主は挨拶を行います。皆で火葬場に移動した後は一同の前で挨拶しやすいタイミングが無いため、ここで行う必要があるのです。

 

ただし告別式で挨拶をした後なのでそれと一緒にする場合もあります。これについては地域の風習も関わるので、出棺の挨拶をするかどうかについて葬儀社の担当者に聞いておくのが良いでしょう。

精進落としでの挨拶

お葬式が終わった後には精進落としと言われる食事会を行います。この前に喪主が挨拶を行います。この時の挨拶は堅苦しく無くて、少しくだけた内容で良く、ざっくばらんに故人の思い出を語ると良いでしょう。そして最後に献杯の合図を行います。

 

ここでの喪主は肩の荷が下りてほっとしていることもあり、挨拶中に思わず泣いてしまう人も多いのですが、親しい親族や知人も多く、涙は故人への思いが強いことの表れでもあるので皆に理解してもらえることでしょう。

喪主の挨拶で注意することは?

喪主の挨拶の内容はそれほどナーバスになる必要はありませんが、避けた方がいい言い回しや挨拶のコツがあります。それについて説明しましょう。

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挨拶で避けるNGワード

喪主の挨拶では避けた方が良い「忌み言葉」というものがあります。その代表は重ね言葉です。「ますます」「度々(たびたび)」「重ね重ね」と言った言葉は、不幸が繰り返されるイメージを持つことから避けるべきとされています。

 

また死についての直接的な表現も避けるべきです。「死ぬ」は「亡くなる」、「死人」は「故人」などに言い換えましょう。これは葬儀の挨拶に限らず一般的なマナーと言えます。

 

ただ喪主が若い人の場合はどうにもならないこともあります。集まった親族や知人もそれについては斟酌してくれるので、あまり気負う必要もないでしょう。

挨拶のコツ

喪主の挨拶のコツは、話す内容の構成の決め方です。最初に言うべきことは喪主の故人との関係です。ただし家族葬で喪主を良く知っている親族だけしかいない場合は不要です。

 

次に皆さんへの感謝を申し上げます。天候が悪い日であれば、「お足元の悪い中」といった言葉も使いましょう。葬儀に来てくれたお礼と、故人と懇意にしてくれたことへのお礼を述べます。故人も喜んでいることでしょう、という言葉は決まり文句です。

 

喪主の挨拶は以上の内容が基本ですが、精進落としの場合はもう少し長く話してもかまいません。故人との思い出話、エピソードを述べましょう。ただしあくまで挨拶なので、長くても3分までが望ましいです。

 

喪主の挨拶の例文は?

喪主の挨拶の例文を紹介します。そのまま使用しても良いですし、多少アレンジしてもかまいません。気持ちを伝えることが一番大切です。

通夜の挨拶の例文

本日は皆様、お忙しい中、(故人の名前)の通夜にお集まりいただき、誠にありがとうございます。(故人の名前)もきっと喜んでいることと思います。皆様には故人へのご厚誼とご厚情を賜り、誠に感謝する次第でございます。

 

明日の告別式は(葬儀場)において、〇〇時より行う予定です。どうか皆さん足を運んでいただきたくお願い申し上げます。本日は誠にありがとうございました。

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告別式・出棺時の挨拶の例文

遺族を代表して皆様に挨拶を申し上げます。故人の妻(または長男など)の(喪主の名前)です。本日は皆様とてもお忙しい中、(故人の名前)の葬儀に集まって頂き誠にありがとうございました。(故人の名前)も皆様に感謝していると思う次第です。

 

(短い内容で良いので、故人の思い出を入れる)

 

夫が良い人生を送ることができたのも、皆様のご厚誼のおかげと誠に感謝しております。今後とも残された夫の子供たちにも、皆様のお力添えを頂ければ幸いです。本日は本当にありがとうございました。

精進落としの挨拶の例文

本日は誠にありがとうございました。皆様に集まって頂いたおかげで、無事に告別式を終えることができました。故人も安心してあの世に旅立つことが出来たと思います。

 

(ここで故人の思い出話を入れても良いでしょう)

 

ささやかではございますが、精進落としの膳を用意しましたのでどうかおくつろぎください。それでは献杯(献杯の時は杯を高く挙げたりする必要はありません)。

喪主の挨拶は心を込めることが大切

喪主の挨拶について行うタイミング、注意点、内容について説明しましたが、いかがでしたでしょうか。喪主の挨拶は忌み言葉を避けることも必要ですが、最も大切なことは心を込めることです。参列者に気持ちさえ伝われば、滞りなく挨拶をすることができるでしょう。