50回忌法要とは?【挨拶、服装、お布施、香典、マナーについて紹介】

公開日 : 2020/6/10

更新日 : 2020/9/8

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1周忌、3回忌など故人が亡くなってから決まった間隔で行われる法要がありますが、50回忌法要とはどんなことを行うか知っていますか?今回は、50回忌法要が行われる意味や参列する場合の決まり、香典や服装のマナーなど詳しく説明するので、チェックしてみましょう。

公開日 : 2020/6/10

更新日 : 2020/9/8

目次

そもそも50回忌とは?

故人が亡くなってから間隔を空けて行う1周忌や3回忌などがありますが、50回忌とはどのようなものなのか知っていますか?50回忌について、法要の意味などを詳しく解説しますので、気になる方はチェックしてみましょう。

年忌法要

年忌法要とは、故人が亡くなってから命日にあたる同じ日に行うものとされており、故人が亡くなってから1年後の初めて行う法要を1周忌法要といいます。その後、3回忌、7回忌と1の位が3か7の場合に行うものとされています。

 

年忌法要の3回忌以降は、亡くなった年を数えて行うものとされており、50回忌法要は故人が亡くなってから49年目に行われる法要になります。

 

宗教や宗派によっては、33回忌法要で終わりになる場合がありますが、仏教の考えでは50回忌を迎えるとどんな人でも極楽浄土にいくとされており重要かつ最後の法要となるため、ポイントとして覚えておきましょう。

弔い上げ

弔い上げとは、年忌法要で一番最後に行われる法要のことをいい、弔い上げは、最後に行われる大切な年忌法要となり、弔い上げと伴に位牌に記されている戒名を先祖の位牌と合わせます。

 

弔い上げは、一般の年忌法要と違い、少数規模で行うのではなく一般的には規模を拡大し盛大に故人を送るものとされています。

 

50回忌法要を行う場合、弔い上げまでに期間に故人との深い関わりを持った人は限定されてしまいますが、重要な法要となるためできる限り多くの人に参列してもらえるように声かけを行うようこころがけましょう。

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50回忌にはおめでたい意味がある

50回忌には弔い上げの意味があることや、50年もの月日が経ったのにも関わらず家系が絶えることなく代々続いたことを意味することからおめでたいことであると考える場合があります。

 

そのため50回忌の引き出物には赤飯が出されることがあります。その他にも赤いロウソクをお供えしたり、お供え物の花に松が用いられることがあるようです。地域によってはお布施の袋は紅白の水引を用いる場合もあります。

50回忌の次は100回忌や150回忌

50回忌の次の回忌法要としては100回忌や150回忌があります。しかし一般的には33回忌や50回忌で弔い上げをすることが多いため、実際のところは100回忌や150回忌が行われることは少なくなっています。

50回忌の喪主挨拶では何を話すべき?

50回忌で弔い上げをする場合が多く、他の回忌法要と違っておめでたいことだと考える場合も多くあります。一方で故人との昔の思い出に馳せる方も多く参列するため挨拶が難しいです。そこで以下では50回忌の喪主挨拶でのポイントを紹介します。

喪主挨拶で伝えるべきことのポイント

まずは他の回忌法要でのあいさつ同様に集まってくださった方々への感謝を述べましょう。その後は、故人への気持ち、遺族の現状、参列してくださった方への日頃の感謝などを述べましょう。

 

このときにあまり悲しくなることではなく、50回忌だからこそ明るい内容や挨拶をするとよいでしょう。また、法要後についても挨拶で伝えることを忘れないようにしましょう。会食等がある場合はその旨も挨拶で伝えましょう。

 

最後も他の回忌法要と同様に締めの挨拶をして終わりましょう。これらを伝えれれば十分な挨拶だといえるでしょう。他の回忌法要と話の流れは同じですが、他の回忌法要よりも明るく話すことを心がけるとよいでしょう。

50回忌のお布施の金額相場や書き方とは?

お布施とは回忌法要をしていただいた僧侶に渡す謝礼金を指しますが、50回忌のお布施は節目だからこそいつもよりも高額になるのか、それとも今まで通りの金額で良いのか迷う方は多いのではないでしょうか?そこで以下では50回忌のお布施について紹介していきます。

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50回忌のお布施の金額相場について

50回忌のお布施の金額相場は一般的に1万円~5万円となり、今までの回忌法要でのお布施の金額と大きく変わりません。理由としては、節目の50回忌であろうと、僧侶がすることは今までの回忌法要と大きく変わらないことが挙げられます。

 

しかし、弔い上げを行う場合は金額相場が少し異なり3万円~5万円となります。弔い上げをする場合は僧侶がすることが増えるため、それに伴ってお布施の金額も高くなります。地域によっても金額相場が異なっていますので、より気になる方は一度菩提寺に聞いてみることもおすすめします。

50回忌のお布施の書き方とは?

仏教の場合のお布施の表書きは「お布施」や「御布施」と書きましょう。浄土真宗の場合でも「御布施」で問題ないです。神道やキリスト教の場合は「御礼」と書くことをおすすめします。他にもいろいろな書き方がありますが、上記の書き方が一般的だとされています。

 

名前は「御布施」や「御礼」と書いた真下に施主の名前を書きましょう。中袋には金額と住所を書くことも忘れないようにしましょう。このとき金額は旧字の漢数字で中袋の表側に書きます。住所は中袋の裏側に書きます。

50回忌の香典はいくら包めばいい?

50回忌法要は、個人が極楽浄土へいくための重要な法要になりますが、参列する場合香典はいくら包めばいいのでしょうか?50回忌法要に参列する場合の金額の目安について詳しく説明するので、参考にしてみてください。

故人の関わりの深さ

50回忌に参列する場合の香典の金額の目安は、個人との一般的に故人との血縁関係の深さが関係しています。相場としては、曾祖父母の場合は3万円が基準となります。50回忌法要は、一般法要と比べて盛大に行われるケースが多くあります。

 

50回忌法要で会食がある場合は、3万円を基準としますが、食事が無い場合は2万円が相場となります。また、祖父母の場合は血縁関係が濃くなるため3万~5万円が相場の目安となります。

 

祖父母の場合も、会食が無い場合は相場から1万円を減額し香典として渡しても差し支えがないため、覚えておきましょう。また、香典は、4や9は死や苦を意味するため縁起が悪いため香典を用意する際には避けるべき注意点として理解しておきましょう。

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家族形態

家族形態によって、50回忌法要で用意する香典の金額に違いがあります。まず、夫婦で参列する場合は、香典の目安となる金額に会食代として1万円プラスして包むようにしましょう。

 

香典を包む際には、縁起の悪い4や9の金額にならないように注意し、4や9の金額となって仕舞った場合は通常よりも多く包むことが一般的とされています。

 

一方、夫婦に加えて子どもも50回忌法要に参列する場合には、状況によって香典の金額を調整しましょう。

 

子どもが、幼かったり学生の場合は香典を加算して包む必要はありませんが、50回忌法要で会食が行われる場合は、一人当たり3,000円から5,000円を目途に金額をプラスするようにしましょう。

 

また、子どもが会社員などで収入を得ていたり、成人している場合には通常の相場の金額を包むことが一般的になりますので、忘れないようにしっかりと覚えてきましょう。

50回忌の香典はどのように書けばいい?

50回忌法要は、弔い上げとなる重要な法要であり最後に行われる法要となります。また、故人との血縁関係の深さや家族形態によって香典の金額に違いがありますが、参列する場合に渡す香典はどのように書けばいいのか知っていますか?

 

50回忌法要に渡す香典の表書き、名前、中袋それぞれの書き方について説明するので記入する際に参考にしてみましょう。

表書き

50回忌法要に書く表書きは、薄墨を使用せずに黒墨の筆ペンやサインペンを用いるようにしましょう。また、宗派によって表書きに違いがあり仏式の場合は、御仏前と記入し黒又は双銀の水引を使用します。

 

一方、神式の場合は、御神前や御玉串料と記入し香典袋は蓮の花の絵柄がないものを選びましょう。キリスト教の場合は、50回忌の概念はありませんが、1つの区切りとして行い、御ミサ料や御花料と表書きに記載するようにしましょう。

名前

次に、表書きの下半分に書く50回忌の香典の名前の書き方について説明します。50回忌に渡す香典の氏名は、連名の場合3名の上限とし中心部に主体となる人の氏名を書き、左へ妻などの氏名を書くようにしましょう。

 

一方、3名を超える場合については、中心に主体となる人の氏名を記入しその他は、一同とまとめて記載するようにしましょう。人数が多い場合は、誰がいくら渡したのかを喪主が判断できるよう別紙に明細を記入し香典袋へ同封することを忘れないようにしましょう。

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中袋

最後に、50回忌法要の香典袋の中袋の書き方について説明します。香典袋の中袋には、住所や氏名、金額を記載し細めのサインペンやボールペンで書くようにしましょう。

 

ポイントとして、住所や氏名の記載箇所は中袋裏面の左側となり、金額は旧漢字体を用いて書きますが、最近では新漢字でもマナー違反にあたらないため覚えてきましょう。

 

また、中袋自体がない香典袋もありますが、その場合には香典袋の裏面に住所、氏名、金額を忘れずに記載するようにしましょう。

50回忌の香典の注意点

50回忌法要の香典袋は、仏式、神式、キリスト教などの宗派による表書きの書き方の違いや複数人の連名で渡す場合には、気をつけるべきルールがありますが、その他に香典で気をつけるべき点について知っていますか?

 

お札のルールや入れ方、包み方など50回忌に行う香典の注意点について紹介するので、ポイントとしておさえておきましょう。

お札

50回忌の香典に使用するお札には、気をつけるべき点があります。香典には、原則使用されたお札を使用し、新札は新たな不幸を意味するため使用しないように注意しましょう。

 

50回忌法要は、弔い上げでもあり一般法要と違い盛大に行われるため特に香典のお札の扱いには、注意が必要となりますが止むおえず新札しか手元にない場合には、二つ折りにし折り目をつけて香典袋に入れるようにしましょう。

入れ方

50回忌法要に入れる香典は、一般的にはお札を同じ向きにしお札の人物の顔を裏向きにして入れるようにしましょう。お札を裏向きにする理由としては、諸説ありますが急を用立てお金を数えやすくする説や、死という非日常を表すため裏向きにするといわれています。

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包み方

50回忌法要に持参する香典袋は、そのまま持って参列するのではなく袱紗に包んで持っていくようにしましょう。袱紗は、不祝儀では寒色系の物を使用し慶事では暖色系の物を使用しますが、どちらでも使用可能か紫色の袱紗を使用すると用途に迷うことなく便利に活用できます。

 

50回忌法要の香典を包む袱紗で紫色の物を使用する場合は、左開きが不祝儀として使用するルールとなるため、ポイントとして忘れないように覚えておきましょう。

50回忌の服装のマナー

50回忌法要での服装に対するマナーはどのようにすればいいのか知っていますか?50回忌で着る服装のマナーや留意点について説明するので、参考にしてみてください。

略式

喪服は、正喪服、準喪服、略式喪服の3つに分類されますが、50回忌法要では略式喪服で参列するケースが一般的とされています。略式喪服は、男性の場合では目立たず光沢のないダークスーツを着用し、シャツは、白無地でネクタイは黒色になります。

 

一方、女性の場合は、地味目のグレーや紺、黒などのダークアフタヌーンウェアを着用します。また、パンツスーツなども使用することができますが、華美にならないように意識して服装を選ぶようにしましょう。

地味な平服

50回忌で着る地味な平服とは、略式喪服よりも格式を落とした服装になりますが、その場に適した服装との意味合いもあるためラフにならないように注意が必要です。男性の場合は、黒や紺のスーツや白シャツ、地味なネクタイがポイントなります。

 

一方、女性の場合は、地味でシンプルな黒や紺色のワンピースやスーツ、アンサンブルが選ぶポイント基準となるため、覚えておきましょう。

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留意点

50回忌法要に参列する場合の服装の留意点としては、派手にならないようまたカジュアルになりすぎないように注意が必要です。また、光沢のあるものや革製品を使用した服装、露出の多い恰好は、マナー違反となるためポイントとして覚えておきましょう。

50回忌の引き出物とは?

50回忌の引き出物にはどんな物があるのでしょうか?50回忌の使用する引き出物の決まりや基準について説明するので、参考にしてみてください。

のし紙

50回忌の引き出物に使用するのし紙は、表書きには一般的に志を用い、黒白や黄白などの結び切りの水引を使用するケースが通常となります。地域によっては、表書きには茶の子、水引には弔い上げという理由で紅白を用いるケースもあります。

 

50回忌の引き出物に使用するのし紙は、地域による違いもあるため間違いがないよう一度ギフトショップや年配者に確認するようにしましょう。

消え物

50回忌に用いられる引き出物は、不祝儀がずっと残らないようにとの意味合いから食品や消耗品などの消え物を選ぶことがポイントになります。具体的な消え物としては、タオル、石鹸、海苔などの乾物やお菓子などが多く選ばれています。

 

また、ポイントとしては受け取って持ち帰ることも考慮し、あまり重くならず日持ちするものを選ぶようにしましょう。

まとめ

50回忌は、故人が亡くなってから49年後に行う最後の重要な法要になります。50回忌法要では、香典の書き方や気をつけるべき服装の留意点などのマナーがあるため、正しく理解して50回忌に参列するようにこころがけましょう。