社葬に参列するときの服装のマナーとは?失礼のない服装を解説
公開日 : 2020/5/23
更新日 : 2020/9/9
会社で多大な貢献をした方に対して行われる社葬。その社葬に参列する場合の服装のマナーとは、どのようなものなのでしょうか?男性・女性は勿論のこと社葬に参列する側、社葬を執り行う側で服装は大きく変わってきます。この記事では詳しいマナーについて紹介を致します。
公開日 : 2020/5/23
更新日 : 2020/9/9
目次
そもそも社葬とは
社葬とは会社の重役や社長が亡くなった際に、会社で行われる葬儀のことです。個人が属していた会社が施主を務めることです。お別れ会や偲ぶ会といった名称の違いはありますが、全て会社が執り行い費用なども全て会社が負担します。
社葬での服装について
遺族や近親者が執り行うような通常の葬儀とは違い、会社側が施主となって執り行う社葬。なかなか参加する機会はないので、実際に参加する場合はどんな服装で参列すれば良いのか分からない方もいらっしゃるでしょう。
この記事では、社葬に参列する際の服装のマナーについて詳しく紹介していきます。
社葬・お別れ会に参列するときの服装とは
ここでは社葬やお別れ会に参列するときの服装について詳しく見ていきます。社葬には普通の葬儀よりも多くの方が参列します。
もちろん企業の規模によっても人数は変わりますが、会社の広報活動も兼ねているので服装のマナーには注意しましょう。
社葬に参列する場合は、服装のことで慌てることがないように、基本的なマナーだけでも知っておきましょう。
女性社員の場合
女性社員の基本的な服装として、黒色もしくは紺色のスーツ、ワンピースを着用するのが一般的です。この際に、袖はできるだけ長めのものを、スカートは裾がある程度長めのものを切るように心掛けましょう。
冬場の寒い時期は、コートは皮や毛皮製のものは派手になりがちなので控えるよう注意してください。
メイク・髪型
社葬に参列する場合はメイクや髪型にも注意が必要です。髪型に関しては、長い場合は低い位置でしっかりとまとめておくようにするのが一般的です。まとめ方に関してもなるべくシンプルさを心掛けるようにしましょう。
また香水を付けるのもマナー違反となるので、普段の癖で香水を付けないように気を付けましょう。
かばん・靴
靴・かばんに関しても黒色のものを選びましょう。かばんは黒色なのはもちろんのこと、光沢の艶が少ないものを持参するようにしてください。大きさについても小ぶりなもので、金具の付いていないものを選ぶことが大切です。
靴に関しても同様に黒を基調としたものを選んで下さい。ヒールの場合は高さ3センチから5センチくらいの、ビジネス用として履いてもおかしくないフォーマルなものを選ぶようにしましょう。
アクセサリー
最後にアクセサリーは、結婚指輪以外のものは基本的に装着しないのが一般的です。結婚指輪以外で着けても構わないものとして、真珠やブラックオニキスのネックレスにとどめておきましょう。
ネックレスに関しては2連ものではなく、1連物か1粒ものを着けましょう。2連ものは「不幸が重なる」ことにつながり縁起が良くないからです。
男性社員の場合
男性社員の場合は、基本的な服装としてスーツは上下黒色にして、白ワイシャツとネクタイを着用します。スーツはしっかりと上下揃えるように気を付けてください。
社葬は企業によって当日の服装としてモーニングスーツを着用する場合もあるので、事前に社葬のお知らせをしっかりと確認して準備することが大切です。どうしても分からない場合は、必ず会社の上司などに確認することをおすすめします。
髪型
髪型については通常の葬儀と同じように、清潔感のある短めの髪型を心掛けてください。髪の色に関しても黒がマナーですので、普段は染めている場合でも事前に黒に染めなおして参列するようにしましょう。
髪の色は、社風によって変わってくることもありますが黒色に染めておいて間違いはないでしょう。しかしヘアワックスなど香りが強い物は、控えるようにしましょう。髪をセットするのであれば無香料のタイプを選択してください。
ネクタイ
ネクタイも普通の葬儀と同じように黒色が一般的なマナーです。このとき、ネクタイピンやカフスは避けるようにしてください。葬儀に光り物を付けるのは、マナー違反なので間違えて装着しないよう気を付けましょう。
靴・靴下
靴・靴下も黒色のものを用意します。特に靴については、汚れていないもので光沢の少ない革靴を履いてくるようにしましょう。また革靴に金具がついているカジュアルなタイプは選ばないようにしてください。
靴の価格が高い安い、スーツに似合うかどうかよりも葬儀に相応しいシンプルなものを履くようにしましょう。
社葬・お別れ会を執り行う側の服装とは
社葬を執り行う際に、主催者側の服装は参列者側とは少しだけ違ってきます。ここでは、社葬・お別れの会を執り行う側の服装やマナーについて紹介していきます。
葬儀委員長の服装
社葬の場合は、葬儀を行いにあたり専門の委員会である葬儀委員会というものが設立されます。その代表者として葬儀委員長が選ばれ、おもな業務として社葬のマネジメントや、葬儀の際の挨拶、弔電への御礼状の作成などがあります。
葬儀委員長の場合は、社葬において一番人目に付く立場であるため服装には非常に気を付ける必要があります。一般的には黒ネクタイを付けたモーニングスーツを着用することが多いです。当然ですが、チーフやタイピン、カフスは身に付けないようにしましょう。
喪主の服装
社葬当日の喪主の場合も服装に気を付ける必要があります。喪主が男性の場合はモーニングスーツ、女性が喪主の場合は喪服(和装)を着用します。親族の場合は略式礼服でも問題ないとされています。
また喪主が学生の場合は、学生服か黒やグレーなどの地味な服装を選択します。
遺族の服装
遺族の殻が喪主を勤めていない場合は、略礼服、男性であればフォーマルなスーツに黒ネクタイ、女性であれば黒スーツかワンピースで問題はありません。
運営する側の社員の服装
社葬では運営する側の社員も参加する場合も多くあります。中には運営スタッフとしてお手伝いをするケースもあるでしょう。
運営する側の社員は、男性・女性に限らず黒のスーツやワンピースを着用するのが一般的とされています。そのときは結婚指輪以外のアクセサリーは、身に付けないようにしてください。
服装についての注意点とは
社葬に参加する場合の服装について注意点があります。まずは光物を避けるということです。社葬だけではなく葬儀全般に関することですが、光り物を避けるのは一般的なマナーだということを知りましょう。
そのため、男性はネクタイピンやカフス、女性はネックレスやピアスは一切つけないようにしましょう。例外としては結婚指輪と1連もののネックレスだけは認められています。
社章については所属している企業の代表として葬儀に参列するのであればつけても問題ないでしょう。
社葬の服装マナーは当日までに覚えておこう
いかがでしたでしょうか。この記事では社葬に参列する際の服装マナーについて紹介いたしました。社葬は人生の中で、何度も経験するものではありません。しかし社葬がどんなタイミングで起こるのかは分からないものです。この記事を読んで、最低限の服装マナーを知っておくようにしましょう。
ご相談・お問い合わせください