【葬儀】弔辞を読む場合に封筒に入れる場合のマナーなどについて解説

公開日 : 2020/5/3

更新日 : 2020/9/9

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葬儀で弔事を頼まれた場合、弔事の原稿はどのように用意すべきなのでしょうか、弔事を用意する場合のマナー、弔事を入れる封筒とはどのような形で用意するのが正しい形なのかについてなど、弔事に関して注意すべきポイントについて解説します。

公開日 : 2020/5/3

更新日 : 2020/9/9

目次

弔辞を読む場合の注意点

親しくしていた方の告別式に参列するのは辛く悲しい事です。そのような場合でも頼まれるが弔辞です。弔事を引き受けて読む場合には原稿を用意して読むのが一般的ですが、弔辞はどのように用意したら良いのでしょうか。

 

ここでは弔事を頼まれて読む場合に注意すべき事、また弔辞を持参する場合には封筒に入れるものなのか、封筒に入れる場合の注意点はどのようなものでしょうか、等について解説するようにいたします。

弔辞とはどういうものなのか

最初に弔辞とはそもそもはどういうものなのかを解説いたします。

弔辞の意味について

弔辞とは、故人を偲んで捧げるメッセージとなっています。故人と特別に親しい関係にあった人の中からご遺族がふさわしいと感じる人物を選び、あらかじめお願いして読み上げて貰うものを言います。

 

故人に捧げる為のメッセージですから、故人とのお別れとして伝えたい内容をまとめて伝える事になっています。また、ご遺族も聞かれることも考慮しましょう。一般的には3〜5人の方にお願いするようになっていますが、特に決まりはありません。

弔辞で伝えるべき内容とは

弔辞の内容には特に決まりはありませんが、一般的にどういう内容が用意されているのかを参考にしましょう。弔辞の流れとしては、故人の不幸を悲しく思う気持ちで始まります。そして、故人の人柄についてのエピソードと想い出、ご遺族の励ましで締めます。

 

具体的には以下のような内容を述べます。

 

1.まず、故人に呼びかけ(普段の呼び方で)ます

2.故人が亡くなった事を知った時の正直な気持ち

3.故人と自分の関係やエピソード

4.故人に対する自分の今の気持ちを整理します

5.故人の冥福を祈り、遺族への励ましの言葉

 

弔辞の長さは3分程度としましょう。長過ぎる弔辞はマナー違反と考えて下さい。故人に対する気持ちが強いと言いたい事は尽きないかもしれませんが、弔辞はそこを要約する事が大切と言えます。

 

弔辞をご家族から頼まれた時に、ご家族からの内容についての希望がある場合、その意向に沿った形で弔辞を整理しましょう。弔辞の内容は誰にでも分かる平易な言葉で用意する事も大切です。

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弔辞の書き方

弔辞を読む事は奉読と言い、奉読した後は祭壇にお供えします。弔辞は市販の奉書紙、もしくは巻紙を使って、薄墨を使うのがマナーとなっています。最近はパソコンで作成した原稿でも許される範囲ですが、白い封筒に入れて用意します。

 

奉書紙は和紙の一つで、公用紙の中では最高級のものとされています。奉書紙は弔辞を書くだけでなく、香典などを包む際にも使用されます。奉書紙に弔辞を書いた場合は、弔事を書いたものと同じ奉書紙で弔辞を包んで下さい。

 

薄墨を使って書く理由は「悲しくて書く力が入らない」「涙で墨が薄まってしまった」という哀悼の気持ちを意味しています。薄墨は香典袋の表書きにも使用しますので、良いものを用意する事をおすすめします。

 

実際に書く場合、全体的にゆったりとスペースを取って書くようにして下さい。冒頭は10センチ程度開け、行間は一行置きにする程度で良いでしょう。ご遺族にお渡しした場合にも読みやすい形が好ましいと言えます。

 

代筆で書いて貰う事でも問題はありません。しっかりとした文字で書かれている事が大切です。誤字脱字が無いようにする事が非常に重要です。表も奉書紙を使用して包みます。奉書紙は三つ折りで包むようにし、表書きは弔辞とします。

弔事は封筒に入れるものなのでしょうか

ここまでは弔辞の正式な書き方について解説しましたが、弔辞を略式で用意する場合についての解説をいたします。

略式の弔辞は便箋で用意する

葬儀の規模によって違いますが、社葬など重要な葬儀の場合は弔辞も正式な形で用意して、奉書紙に薄墨で書いて、奉書紙で包んで用意しますが、一般的な葬儀では弔事用の便箋を使用しても問題にはなりません

 

弔辞用の便箋などを使用する場合には、弔辞を書いた便箋は封筒に入れて持参する事になっています。弔辞を封筒に入れる場合は、必ず白い封筒を選んで下さい。弔辞に使用する便箋はコンビニエンスストアなどでも取り扱いがあります。

弔辞用の封筒に入れる場合

弔辞に書いて便箋を封筒に入れる場合には向きなども決まっておりますので、注意が必要になっています。実際に弔辞を書いて便箋を封筒に入れる場合の方法について解説いたしますので、以下のようにして下さい。

 

まず、封筒に弔辞の便箋を入れる場合には弔辞の書き出しの部分が上に来るように向きを整えてください。折りたたんだ弔辞の上端が封筒を裏側から見た場合には右に来る向きで入れるようにして下さい。

 

封筒が洋封筒の場合には、弔辞の書き出しの部分が封筒の裏側から見て左上に来るように入れるようになっていますので、注意が必要になっています。

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便箋の弔辞の折り方

便箋に書いた弔辞の折り方ですが、弔辞を和封筒に入れる場合については、弔辞の書き出しの部分が右上に来るように便箋を平らに置きます。次には下から上に3分の1ほど折り上げるようにします。そして上から下に重ね折りして3つ折りにして完了です。

 

洋封筒に入れる場合も、和封筒と同様にまず弔辞の書き出しの部分が右上に来るように便箋を平らに置きます。次には、左から右へ半分に折り込みます。半分に折り込んだら、下から上へもう半分に重ね折りして3つ折りにして完了です。

弔辞を読む場合のマナー

ここでは弔辞を読む場合のマナーについて、解説いたします。

弔辞を読むときの基本的なマナーとは

司会者に呼ばれたら霊前へと進み、最初に僧侶とご遺族に一礼をします。続いて遺影に一礼して、気持ちを落ち着かせて下さい。原稿の包み(封筒)を出して両手に持って開き、包みから取り出します。

 

葬儀の会場には外した包を置くために側卓が用意されるのが一般的ですから、包みを置くようにして下さい。原稿を開いて、故人に語り掛けるようにゆっくりとした適度な声の大きさと話し方で原稿を読むようにします。

 

弔辞を読み終えたら上包みを元通りにします。そして霊前から読める向きに供えてください。そして、僧侶とご遺族に一礼の後に、元の席へ戻ります。弔辞の原稿はお供えしお渡しするものですが、持ち帰る場合もありますので会場の担当者の指示に従って下さい。

弔辞の封筒についてのまとめ

ここでは弔辞の封筒について、弔辞の書き方・弔辞の折り方・弔辞の封筒への入れ方・弔辞の読み方などを解説してきました。何よりも大切なのは心ですが、マナーを知らないと恥をかいたり、失礼になる場合もあります。細かい作法をいざという時に備えて理解しておきましょう。