葬式での化粧は大切な身だしなみ!基本のマナーとポイントを解説

公開日 : 2020/4/20

更新日 : 2020/9/8

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葬式に参列することになったら、喪服や持ち物を準備して、マナー違反がないように気を配りますよね。でも、化粧はどうしたらいいの?!こんな経験のある方も多いのでは?葬式の化粧には、守りたいマナーがあります。基本のメイク法やネイルなどの疑問にもお答えしていきます。

公開日 : 2020/4/20

更新日 : 2020/9/8

目次

葬式の化粧法の基本は?親族も参列者もマナーが大切

葬式においての身だしなみで、化粧をどうしたら良いかは、女性の場合に悩むポイントです。親族側でも参列する側でも、葬式での化粧には基本的なマナーがあります。故人、遺族に哀悼の意を示す意味でも、知っておきたい“葬式の化粧の基本マナー”を解説します。

葬式に化粧をしないのは?ノーメイクで良い?

葬式には、薄化粧な方が良いということで、もしかしたら涙で流れるかもしれないし、ノーメイクで行けば良いのではないか、と思う方もいるでしょう。しかし、葬儀のようにフォーマルな場では、大人の女性としての身だしなみは大切なマナーです。

 

そのため、葬儀の場ではノーメイクで参列することもマナー違反です。葬式にふさわしい化粧の基本マナーを守り、故人、遺族に失礼にならないよう、心配りをしましょう。

葬儀には「片化粧」と覚えておく

葬儀の場にふさわしい化粧を表す「片化粧(かたげしょう)」という言葉がありますが、薄化粧にするだけでなく、基本的に口紅を使わないなどの違いがあります。片化粧の“口紅を付けない”ことには、「悲しみのあまり、紅を引くこともできませんでした。」という意味があります。

 

とはいえ、全く口紅を付けないことに抵抗がある場合は、艶の無いタイプでベージュ系の口紅を薄く付ける方法があります。近年は、口紅が普及してカラーも豊富なため、マナーに合った控えめな色と付け方にすれば、口紅を付けても良いとする考えも出てきました。

葬式での化粧法をメイクのポイント別に解説

葬式にふさわしいマナーを守った化粧法について、メイクのポイント別に片化粧に近づけるコツを解説します。また、流行りのネイルについても、身だしなみや葬儀にふさわしい扱い方をご紹介します。

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ベースメイク

化粧の土台となるベースメイクでは、コンシーラーやファンデーションでシミやくすみなどを隠し、肌の状態を整えます。しかし、葬式の化粧では濃いベースを作らないよう注意が必要です。他も極力色を使わないため、バランスを取っていつもより薄目に仕上げます。

 

全体を控えめに自然に仕上げたいので、落ち着いた色の艶感の無いタイプのファンデーションを肌を整える程度に乗せます。マットタイプのパウダーファンデーションがおすすめですが、リキッドファンデーションの上から、艶やラメの無いフェイスパウダーでおさえる方法もあります。

 

また、メイクを立体的に見せるためのハイライトなども、葬儀の場では避けましょう。チークも血色を良く見せるためのアイテムなので、基本的に付けませんが、顔色が悪く見えるのをカバーしたい場合は、ラメ等の無い、明るすぎず自然な色を薄く乗せぼかします。

アイメイク

普段のメイクでは力を入れる人も多いアイメイクですが、カラーアイテムを使うため、葬式の化粧では注意が必要なポイントです。目元に使うアイシャドウ、アイライン、つけまつげやマスカラといった主なアイテムにつて、葬式にふさわしい使い方を解説します。

アイシャドウ

本来、片化粧を守るなら、アイシャドウも必要ないですが、基本的に付けても構いません。ただし、塗り過ぎないようにし、色や質感にも注意しましょう。青や赤、緑、黄色などの濃い色や明るい色、またラメやパールの入ったものは使えません。

 

肌に馴染むブラウン系やベージュ系の落ち着いた色みを薄く付けるのがおすすめです。

アイライン

アイラインは、目をくっきりと大きく見せることができるアイテムですが、“しっかりメイク”に見えてしまうため、葬式の化粧では付けすぎは禁物です。アイラインを入れたい場合には、まつ毛の間を埋める程度にするか、目尻部分のみに細く付けるようにしましょう。

 

また、涙で取れたり流れたりしないように、ウォータープルーフタイプがおすすめです。

つけまつげやマスカラ

つけまつげマスカラは目を大きく、華やかな印象にしてくれるアイテムなので、普段の化粧では使っていても、葬式の時のメイクには控えましょう。また、同じ理由で、自分のまつげをビューラーで上げることも、極力やめておく方が良いでしょう。

眉(アイブロウ)

眉は自然な形に整える程度にします。自分で書いたり書き足したりする場合は、太すぎず細すぎず、自然なカーブになるように気を付けましょう。アイブロウには、色は落ち着いたブラウンかダーク系を選びます。ペンシルタイプは濃くなりすぎるため、パウダータイプがおすすめです。

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口紅

口紅を付けるかどうかは、一番悩ましいポイントかもしれません。片化粧のマナーに合わせると、口紅は付けないのが正解ですが、かえって印象が悪くなりすぎる場合もありますよね。そこで、口紅を付けても大丈夫な方法をご紹介します。

 

口紅は、ラメの入ったタイプや艶感のあるグロスタイプは避け、マットタイプにするのがおすすめです。ベージュ系の薄い色を選び、一度唇に付けてからティッシュで押さえておきましょう。

ネイル

葬式での身だしなみでは、ネイルをして行くのはふさわしくありません。自分でマニキュアを塗った場合は、落として、爪が長すぎないように整えておきましょう。流行りのネイルアートを施していて自分で取れない場合は、黒い葬儀用の手袋をはめて隠す方法もあります。

 

しかし、お焼香の際など、手袋を取らねばならない場面もあります。そこで、上からベージュのマニキュアを塗って隠す方法もおすすめです。ジェルネイルの場合は、アセトンを含まない除光液を使うと、上に重ねたマニキュアだけを落とすことができますよ。

メイクに関連して知っておきたい注意点

葬式での化粧の基本マナーに加え、「この場合はどうする?」といったよくある疑問点にお答えします。カラーコンタクトロングヘアについて、また学生の場合のメイクについても解説しましょう。

カラーコンタクトについて

コンタクトの中でも、瞳を大きく見せるためやおしゃれアイテムとして使うことの多い「カラーコンタクト」は、葬儀の場ではマナー違反とされます。できるだけ使わないようにしましょう。

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学生のメイクについて

冠婚葬祭のフォーマルな場では、大人の女性のメイクは身だしなみとして欠かせません。しかし、中高生をはじめ学生の場合は、メイクをしていないのは通常のことで、マナー違反にはなりません。

ロングヘアについて

髪の毛が長い場合は、すっきりとまとめるのが基本のマナーです。その際、耳より下の方でまとめるのがポイントで、バレッタなどの髪留めを使う場合は、目立たない色のもので、できるだけ黒いものを選びましょう。

 

耳より上にまとめてしまうと、華やかな印象になってしまうため要注意です。ただし、地方ごとの習慣にもよるので、長いままで参列しても構わない場合もあります。迷う時は、いつでもまとめらるように、道具をバッグに入れて持参しておくのがおすすめです。

葬式ではマナーを守った化粧で身だしなみを整える

大人の女性の場合、葬式での化粧は、服装や持ち物と同じように身だしなみのひとつです。故人、遺族に心配りをし、社会人として基本マナーに沿った化粧を施し、身なり全体を整えて参列しましょう。それは、大切な葬儀のマナーです。