葬式で着用するネクタイとは?その種類や着用のポイントを解説

公開日 : 2020/4/20

更新日 : 2020/9/10

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葬式に出席する際の身だしなみには十分気を付けたいところです。そこで今回は特に男性が葬式に出席する際の身だしなみのひとつである「葬式用のネクタイ」について、どのようなものを選べばよいか。また着用時のポイントは何か詳しく紹介していきます。

公開日 : 2020/4/20

更新日 : 2020/9/10

目次

葬式で着用するネクタイのポイント4つ

葬式での身だしなみで特に気を付けることは何でしょうか。それは故人に対して哀悼の意を表すことを第一に考えることです。

 

お通夜などでは一般の参列者であれば、地味な平服でも問題ない場合もありますが、特に葬式であればフォーマルな衣装が必要となりますので男性であれば基本的には喪服を着用します。

 

さらに、葬式のなかで成人男性が必ず着用すべきアイテムがあります。それは故人に対し敬意と哀悼を示すためのネクタイです。そしてこのネクタイには、その選び方や着用方法に明確なポイントがあります。今回はそのルールを4つに分けて詳しく見ていきます。

ポイント1 葬式で着用するネクタイの色

葬式で着用するネクタイのルールのひとつ目はその色です。葬式で使うネクタイは、ビジネスシーンと異なりますので必ず弔事用ネクタイを着用する必要があります。この弔辞用のネクタイの色は「黒色」が常識とされています。これには喪に服すという意味があります。

 

さらに黒の色味は故人への想いの濃さといわれていますので、濃いものほど良いとされています。ビジネスシーンでも黒っぽいネクタイなどを着用する場合がありますが、葬式では、日常とは明らかに違う弔辞用の無地の「漆黒」のネクタイを選ぶようにしましょう。

ポイント2 葬式で着用するネクタイの素材

次に紹介するポイントはネクタイの素材です。先ほど挙げた黒のネクタイでも現在は、ビジネスシーンなどでも使用できるように様々な素材が販売されています。例を挙げると一般的には絹、綿や毛織物などです。

 

ここでも弔辞用のネクタイであれば正装用としてネクタイの素材は光沢を抑えた絹(シルク)のしっかりした素材のネクタイを選びたいところです。

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ポイント3 葬式で着用するネクタイの着用方法

さらに紹介するポイントはそのネクタイの着用方法です。基本的には葬式での結び方に決まりはありませんが、1点だけ気をつけたいのが、がネクタイの結び目にくぼみ(ディンプル)を作ることは避けましょう。

 

ネクタイのくぼみ(ディンプル)とはネクタイの結び目下に、1つないしは2つのくぼみをつけて立体感を出し華やかにみせネクタイ結びのテクニックです。通常のビジネスシーンでは問題ありませんが、葬式の場ではふさわしくないのです。

ポイント4 葬式で着用するネクタイの装飾について

最後に紹介するポイントは、ネクタイの装飾品の着用です。これもビジネスシーンではよく着用するアイテムであるネクタイピンなどの装飾品については、葬式の服装として目立ってしまいますので着用は控えましょう。

 

またこれに関連して、ポケットチーフやカフスボタン、派手なデザインの腕時計などのスーツの装飾に関連するアイテムも、同様に葬式のシーンでは着用を控えましょう。

市販されている弔辞用のネクタイ

現在、様々な種類の弔辞用の黒いネクタイが市販されています。日常生活の中で、お通夜や葬式は頻繁に発生するものではないですが、突然出席が必要となっても慌てないように、あらかじめ弔辞用のネクタイを揃えておきたいところです。

 

ここでは、現在市販されている弔辞用の黒いネクタイの種類や価格帯などを見ていきます。

一般的な絹(シルク)の弔辞用の黒ネクタイ

葬式などで使用する弔辞用のネクタイについて、最も一般的な絹の素材のものであれば現在、その価格帯としては1900円から2,900円で購入が可能です。

 

比較的手ごろな値段でもあるので、突然のお通夜や葬式への出席時に、慌ててネクタイを買いに走らないように予め手元に揃えておきたいところです。

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ワンタッチネクタイの利用

その他、現在、葬式用などのネクタイの種類として、既にネクタイの結び目が出来ていて、付属の首紐を襟に通すだけのワンタッチネクタイなどもあります。これは普段ネクタイを着用しない人のためのもので便利なアイテムです。

 

価格帯は安価なもので1,500円程度から揃えられますので、こちらも必要に応じて利用したいところです。

葬式用のネクタイの保管方法

葬式用の黒いネクタイは日常的に使用するものではありません。そのため長期間保管しておくと、劣化や汚れてしまう恐れがあります。急に使用する際に困らないためにも、正しい保管方法を確認し上手に管理しましょう。

 

今回はネクタイの保管場所と保管方法について詳しく見ていきます。

保管場所

ネクタイの保管全般に言えることですが、その保管場所は風通しの良く直射日光の当たらない場所に保管することが基本です。日光によるネクタイの表面の日焼け、カビや虫などの腐食を防ぐことが目的です。

 

基本的には室内のクローゼットや引き出しなどに収納しますが、湿気や防虫などには十分注意しましょう。

保管方法

保管場所が決まれば次は、ネクタイ自体をどのように保管するかを決めます。葬式用のネクタイがしわにならず、劣化しない収納方法としては大きく3つの保管方法があります。

 

今回の葬式用のネクタイだけではなく、普段使用しているネクタイ全般の保管方法にも活用できますので是非覚えておきたい項目です。

丸めて保管

スペースが限られる保管場所であれば、葬式用のネクタイは丸めて保管することがお勧めです。

 

具体的には折り目がつかないように真ん中で二つに折り、余った小剣を大剣の内側に通します。そしてネクタイの先端が外側になるように、くるくると丸めます。そして最後に最後にひっくり返して完成です。

平置きにして保管

これはお店などでよく見かける保管方法です。スペースがある場合に一番のおすすめの保管方法です。ネクタイを2つ折りにして平置きで保管します。この方法ではネクタイの折りを最小限にすることでしわになることを防ぎます。

吊るして保管

最後に紹介するのは、葬式用のネクタイをハンガーなどに吊るして収納する方法です。おそらく多くの方が、この保管方法を目にしたことがあるでしょう。最も有名な保管方法の一つと言えるでしょう。

 

この場合、ネクタイの重みによって、ネクタイの生地が伸び、重ねることでしわになってしまう場合がありますのでネクタイ専用のハンガーなどを活用してスペースを効率よく保管することがお勧めです。

葬式用の黒いネクタイは故人への哀悼の証

以上の通り葬式用のネクタイは、単に黒いネクタイを着用すればよいというものではありません。


普段のビジネスシーンとは異なり、まずは華やかさや彩などの装飾を極力排除すること。それでいて厳かで上品な装いを心がけましょう。

 

これはネクタイ1本をとってみても、これらの細かな配慮は、すべて個人への敬意であり哀悼を示すためのものであるということを念頭に置いたものなのです。