メンズの喪服でふさわしいのはどんなスタイル?についてまとめました

公開日 : 2020/4/20

更新日 : 2020/9/10

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訃報は突然訪れます。そして、歳を重ねれば重ねるほどお通夜やお葬式に参列する機会は増えます。そのような時にも慌てず失礼にならないような喪服とはどんなものがよいのでしょうか?また、自身が故人の遺族側の時はどうでしょうか?どちらの側になっても困らないよう解説します。

公開日 : 2020/4/20

更新日 : 2020/9/10

目次

礼服としての喪服

冠婚葬祭時の服装は礼服が基本です。礼服とは、冠婚葬祭で着用する正装のことで、喪服はお通夜・お葬式や法事で着用する礼服です。お葬式を始めとした法事ではブラックフォーマルを着用するのが基本です。その時に組み合わせるのは、白のワイシャツと黒のネクタイです。

 

弔問客としてお通夜に参列する場合は、黒や紺のスーツでも問題ありません。平服でも大丈夫ですが、なるべく地味な物で、カラフルなものや露出が多いものは避けましょう。故人に対して「哀悼の意」を表すのが目的です。故人の遺族・親族として、または葬儀・告別式に弔問客として参列する場合はブラックフォーマルが正装になります。

お葬式で着用する喪服の格式(洋装編)

礼装では、最も高い格式が「正式礼装」です。お葬式での正式礼装を「正喪服」といいます。これに準ずるのが、「準礼装(準喪服)」で、さらに格式が下のものを「略礼装(略喪服)」といいます。それぞれの着用がふさわしいのはどんな時か解説します。

洋装の正礼装(正喪服)

洋装における正喪服は「モーニングコート」です。モーニングコートとは、ジャケット・ベストが黒、スラックスは黒かグレーで、細いストライプ模様が入った喪服です。ワイシャツは白の無地、ネクタイは黒の無地、身につける場合はアクセサリーは黒、金属はシルバーで統一します。

 

モーニングコートはお通夜の際には着用せず、葬儀・告別式で着用します。一般的にお葬式で正喪服を着用するのは故人の遺族や親族で、故人の三親等以内が目安です。お葬式や法事で着用する喪服ですが、遺族・親族でも近年は次項で述べる「準喪服」で参加・参列される方も多数いらっしゃいます。

洋装の準礼装(準喪服)

正喪服に対して、一段格式が下がる喪服が「準喪服」です。男性が着用する洋装の準喪服は「ブラック(フォーマル)スーツ」です。ブラックスーツにはシングルとダブルの2種類あります。どちらもお通夜、葬儀・告別式、その後の法要において遺族や親族だけでなく一般の参列者も着用できる適用範囲の広い喪服です。

 

ここで注意が必要なことは、黒のビジネススーツを兼用できない点です。喪服として用いられるブラックスーツは、天候や日照に関わらず目立ちにくいように工夫されています。ビジネス用途のものは、光の当たり方や角度によってグレーのスーツを着用しているように見え、周囲となじまず違和感が出てしまいます。

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洋装の略礼装(略喪服)

正式礼装(正喪服)・準礼装(準喪服)に対して、さらに格式の下がるのが「略礼装(略喪服」です。お通夜の前の訪問や三回忌以降の法事で着用し、地味な平服がそれに相当します。

 

平服とは「普段の服装」を指しますが、ジーンズにジャケットというスタイルや、チノパンにパーカーといったカジュアルなスタイルのことではありません。法事はあくまでも「儀礼」ですので、男性の場合は黒や濃紺、濃い目のグレーなどのようなダーク調の地味なビジネススーツを着用しましょう。

お葬式で着用する喪服の格式(和装編)

男性の和装の喪服には、正式礼装(正喪服)とそれより一段下がる略礼装(略喪服)とがあります。

和装の正礼装(正喪服)

男性の正礼装(正喪服)は、紋付の長着に袴を履き、紋付の羽織を着ける「紋付羽織袴」です。経糸(たていと)・横糸ともに撚(よ)りのない生糸を用いた高級な「黒羽二重(くろはぶたえ)」で仕立てられ、背・両袖・両胸にそれぞれ1つずつ計5つの家門を染め抜いた「黒羽二重染め抜き五つ紋付」を着用します。

 

それと合わせて、最高級の絹織物の「仙台平」や「博多平」を着け、畳表付きの草履を履物とします。鼻緒の色は黒が一般的ですが、地域によっては白が用いられることがあります。

和装の略礼装(略喪服)

男性の喪服の略礼装は正喪服である紋付羽織袴ほど格式の高い着物を身につける必要はありません。地味な色無地の着物に黒の紋付羽織(紋はなくてもよい)を合わせます。色は黒以外なら濃紺やグレーの地味なものならマナー違反にはなりません。一般参列者として着用するなら、和装であればこの略喪服がふさわしいです。

喪服に合わせる持ち物についてのマナー

喪服はこれまで述べてきた服装が基本ですが、それに合わせるバッグや小物類に関してもエチケットやマナーがあります。お葬式で喪服を着用するのは「哀悼の意」を表し、「喪に服している」ことを伝えるためです。細かいことにも気を配りましょう。

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バッグ類

バッグをお葬式に携帯するなら、黒の布製で光沢や目立つ金具がないものがないものがよいです。革製のものでも、鰐皮などの爬虫類を素材としたものは避けましょう。型押しなどの加工が施されていない地味な物であれば問題ありません。なるべく殺生を連想させるものは控えましょう。

ハンカチ

お葬式では、ハンカチを使用する機会は少なからずあります。白の無地が無難ですが、無ければ黒かグレーの無地で、刺繍がある場合は同色なら大丈夫です。原色である赤や緑、ピンクなどはNGです。光沢がなく、吸水性に優れる綿素材のものがおすすめです。香典を包む袱紗(ふくさ)として使用することもできます。

アクセサリー

基本的に結婚指輪以外は外します。結婚指輪がゴールドの場合は身につけていてもよいとされていますが、外した方が無難です。時計を身につける場合は、装飾が華美なものやゴールドのものは避けましょう。ネクタイピンは付けなくて構いません。なお、和装で参列する場合は、結婚指輪以外のアクセサリーは身につけないのがマナーです。

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数珠

持っていれば持参しましょう。正式の数珠は玉数が108の「本式数珠」ですが、その2分の1の54個、3分の1の36個、4分の1の27個でできている「略式数珠」であれば、宗派を問わず使えます。男性用のものと女性用のものがあり、珠の大きさや全体の長さ、房の色に違いがあります。また、本式数珠の場合は宗派によって形や持ち方が違ってきますので、購入される場合は確認が必要になります。

 

なお、数珠は仏式のお葬式で用いるものなので、それ以外のお葬式では基本的には使用しません。

喪服には洋装・和装ともに格式があり、遺族側か一般参列者かで決まる

洋装・和装どちらにも格式に違いがあり、お葬式で正礼装(正喪服)を着用するのは遺族側で故人の3親等までで、その方たち以外の親族や一般の参列者は準礼服(準喪服)で参列しましょう。お通夜の前に訪れる際は平服でも大丈夫ですが、色やデザインはダーク系でファッショナブルなものは避けましょう。

 

喪服を着用することは、アクセサリーも含めて「喪に服している」ことを表現するので、貴金属などの光沢のある装飾品は極力外し、殺生を連想させる毛皮や皮革製品は型押しのデザインがないベルトや革靴程度にしましょう。