男性の喪服はダブルとシングルのどちらが良い？喪服のマナーについて

現代では、男性の喪服はスーツを着るのが一般的です。その際に、喪服のスーツはダブルの方が良いのか？シングルの方が良いのか気になる人は多いでしょう。ダブルのスーツは時代遅れなどといわれる場合やシングルの方が人気ともいわれることもあります。

他にも若い人はシングルで、喪主や年配の場合はダブルの方が良いという話もあります。喪服の流行、スーツ以外の選び方など気になる点は多いです。喪服に適しているのはダブルとシングルどちらなのか、ダブルスーツの着方、スーツ以外の選びかなどをまとめました。

男性のスーツは大きく分けで、ダブルとシングルの2種類があります。喪服として着るフォーマルスーツ（黒の礼服）に関しても、ダブルとシングルがあるのは同じです。

喪服はダブルとシングルのどちらが良いのか気になる人が多いでしょう。喪服はダブルとシングルのどちらが良いのかまとめました。

結論から言うと喪服のスーツは、ダブルとシングルでどちらが良いということはありません。黒のフォーマルスーツであることが大事です。ダブルの方が格が高いというイメージがあるかもしれませんが、実際に違いはありません。

ダブルの方が格が高いイメージがあるのは、年配の人が着ることが多いことやダブルの方が貫禄が出るからといわれています。実際は黒い色が深いほど格式高いとされており、ダブルやシングルとは関係ありません。

スーツはどちらでも問題ありませんが、パンツの裾はシングルが正装です。裾に折り返しがないのがシングルで、折り返しがあるものがダブルになります。裾がダブルのパンツはカジュアルな印象があり、正装としては認められません。

喪服として使用する際は、パンツの裾がシングルになっているものを着るようにしましょう。

スーツは大きく分けてダブルとシングルがあり、喪服の場合でもそれは変わりません。ダブルなのか、シングルなのかはボタンの付き方で決まります。ダブルとシングルの違いや特徴についてまとめました。

ボタンが二列に並んでいるのが、ダブルの喪服の特徴です。ボタンの数によって4つボタンダブルや6つボタンダブルなどと呼ばれます。シングルのスーツと比べて、ダブルの方がフォーマルな印象が強くなります。

二列になったボタンと打合わせ部分が重なるデザインの影響で、体が大きく見せることができます。お腹周りが気になる人でも、うまくカバーできるのもダブルの特徴です。

ボタンが一列になっているのが、シングルの喪服です。シングルは大きく分けて、1つボタン・2つボタン・3つボタンの3つのタイプに分けられます。モーニングコートやタキシードなどの礼装に多いのが1つボタンです。

2つボタンシングルは、Vゾーンと呼ばれるネクタイの見える部分が広いタイプでシャープな印象を与えます。シングルスーツの定番で、ビジネスシーンやフォーマルな場所でも幅広く着ることができます。

留めるボタンが多い3つボタンはVゾーンが小さくなり、クラシカルな雰囲気を演出します。

衣服に関して常に流行があり、男性のスーツにも流行があります。ダブルの喪服は流行にあっていないという話や年齢の人が着るものという話もありますが、実際はどうなのでしょうか？喪服の流行やダブルを着ることに関する年齢の問題などについてまとめました。

ビジネススーツは流行があるので、その時の流行にあっていないとダサいと思われることがあります。ただし、喪服のスーツは流行を意識するものではありません。一度購入したものをずっと着続けるのが普通です。

デザインも流行に左右されない定番のデザインになっています。そのため、ダブルだからダサいということにはなりません。

ダブルの喪服は、上半身が大きく見えるので恰幅の良い印象を与えます。シングルの喪服に比べると威厳や貫禄があるように見えます。威張っているように見えるので、若い人はダブルの喪服を着ない方が良いと考える人もいるようです。

しかし、ダブルとシングルで喪服の格式に差はなく、着ることに年齢的な決まりごともありません。ダブルの喪服が似合うのは40代後半から50代といわれますが、若い人が着ても全く問題はありません。若い人が好みでダブルの喪服を選んでも大丈夫です。

ダブルのスーツはフォーマルな印象が強くなります。それに対してシングルのスーツはスタイリッシュなものが多いので、ビジネススーツはシングルの方が人気があります。ダブルは年配の人の方が似合うのも事実です。

喪服に関しても、若い人はシングルを選ぶことが多いといわれています。ただし、都会ではシングルの喪服が人気ですが、地方では若い人でもダブルの喪服の方が好まれることも多いです。

どちらに人気があるとは簡単にいえないので、自分が合っている方を選ぶのが一番でしょう。

ダブルのスーツはボタンが二列に並んでおり、着方が少し特殊です。普段スーツを着慣れていない人は戸惑うかもしれません。ボタンに関する注意点やマナー、サイズを選ぶ際の注意点などに関してご紹介します。

ダブルの喪服はボタンが二列に並んおり、ボタンが4つか6つのものが主流です。どちらにも、ボタンホール（ボタンの穴）のない飾りボタンがついています。ボタンを留めるための穴が存在しませんが、留められなくても気にする必要はありません。

ボタンホールのあるボタンは全て留めて大丈夫ありませんが、一番下のボタンはあえて外したままにするのが現代的な着こなしです。葬儀でも、全てのボタンを留める必要はありません。内側にくるボタンは合わせがズレるのを防ぐので忘れずに留めましょう。

スーツは立った状態で最もスマートに見えるように考えられて作られています。シングルのスーツは座るとシワが見えやすくなるので、一番下のボタンを外して座ることになっています。

しかし、ダブルはボタンを外すと合わせの部分が垂れ下がるため、外さないのがマナーです。

喪服はサイズが合っていないと目立ってしまい、だらしない印象になります。葬儀でそういった印象を与えないように、自分に合ったサイズの目的を選びましょう。サイズを考える上で一番重要なのが、肩のサイズです。肩がぴったり合ったものを選びましょう。

袖の長さはワイシャツの袖が1～2cm見るくらいがちょうど良く、裾の長さは靴のかかとから3cm上にくるようにしましょう。簡単に済ませずに、喪服は試着して選ぶことが大切です

喪服を選ぶ際は、シャツやネクタイ、靴、ベルトなども気を付ける必要があります。派手な物を避けるのが基本です。葬儀で、シャツやネクタイなどを選ぶポイントをまとめました。

喪服で着るのは白のワイシャツです。無地のもので、糸やボタンも白のものを選びましょう。光沢のない素材であることも大切です。襟の形はレギュラーカラーのものが、流行に関係なく着られるのでおすすめです。

紳士服チェーンで、ワイシャツを探すと5000円台から販売されています。

喪服のネクタイの色は黒ですが、他の物と同様に光沢のないものを選びます。色は黒くても、柄や模様があるものは葬儀で身に着けることはできません。柄のあるネクタイは多いので注意しましょう。

紳士服チェーン店では、ワイシャツと同じ5000円台から販売されています。

葬儀では靴とベルトは黒のシンプルなものが基本です。靴はストレートチップかプレーントゥの革靴を履くようにしましょう。ベルトは幅に注意して太過ぎないものを選びましょう。光沢があるものは良くないので、落ち着いた黒であることが大事です。

デザインが派手な物はマナーに反するので、金具や装飾がついたものも避けましょう。靴もベルトも色が黒で、落ち着いたものであることが大切です。

喪服を着る際は髪形やアクセサリーに関しても、注意する必要があります。髪形やアクセサリーの注意点についてまとめました。

葬儀などでは、清潔感のある髪型を心がけましょう。耳が出ていることが大事です。お辞儀した時などに、髪が顔にかかるのも良くありません。整髪料やワックスなどを使うこと自体は大丈夫です。

ただし、オシャレな印象を与える髪型は避けるようにしましょう。使用する量は少なめにして、スッキリした髪型にすることが大切です。

喪服を着る時は、結婚指輪以外のアクセサリーを身に着けることはマナー違反になります。例外として真珠のネックレスやピアスは失礼には当たりません。これは真珠が涙を意味する宝石で、葬儀の場に適しているからです。

腕時計はアクセサリーと考える意見もありますが、実用品なのでしても問題ありません。ただし派手なデザインは避けて、地味なものをつけるようにしましょう。

ダブルのスーツは年配の人が着るイメージがありますが、喪服として年齢に関係なく着ることができます。自分の好みで選んで問題ありませんが、自分に合ったサイズのものを選びましょう。シャツやネクタイなども葬儀に合ったものを選ぶことが大切です。