お通夜に持っていく鞄とは?ふさわしい色形やNG例について解説
公開日 : 2020/4/20
更新日 : 2020/9/8
お通夜に出席する際は、告別式と同様に服装や持ち物のマナーを守らなくてはなりません。以下では、お通夜に持参する鞄を取り上げ、マナーや注意点について解説します。お通夜に持参できる鞄には細かな決まりがありますので、ぜひ参考にしてください。
公開日 : 2020/4/20
更新日 : 2020/9/8
目次
お通夜の服装・持ち物について
お通夜に出席する際は、男女とも礼服あるいはブラックフォーマルが相応しいです。学生の場合は指定の制服を着用しましょう。それでは、お通夜に持参する荷物は、どのような鞄に仕舞えばよいのでしょうか。お通夜には服装と同様、その場に相応しい鞄で出席する必要があります。以下で、お通夜に持参する鞄のマナーについて詳しく見ていきます。
お通夜に持参する鞄のマナー
お通夜に持参する鞄は黒が基本です。しかし黒い鞄ならばなんでもいいというわけではなく、材質やデザインに細かい決まりがあります。それではお通夜に相応しい鞄についてご紹介していきましょう。
黒・布・無地が基本
お通夜に持参する鞄は、洋装和装を問わず、黒色・布製・無地のものと覚えておきましょう。黒い鞄がなければ、紺色や暗い茶色などの黒系の鞄で代用してもいいですが、できれば黒色のものを用意しておくのがベストです。
鞄の生地は布が正式です。また、生地に模様やリボンなどの飾りがない、シンプルなデザインのものを選びましょう。表面に光沢があるような生地の鞄も、お通夜の場面に相応しくありません。
さらに気を付けたいのが、鞄の中張りや裏地のデザインです。鞄を開いた時に、内部があまりに華やかなデザインだと人目に付きやすいです。細かい点ではありますが、場合によっては遺族や参列者が不快に思うこともありますので、注意しましょう。
サイズは小さめ
お通夜にかかわらず、葬儀に参列する際の鞄は小さいものが基本です。鞄は、香典や袱紗、数珠の他、ハンカチや財布などが入る大きさにしましょう。最近はマチ付きや広口のお通夜用の鞄も多く販売されていますが、サイズが大きい鞄はどうしてもカジュアルに見えてしまいますので、必要最低限の荷物が入る程度の大きさがベターです。
お通夜で避けるべき鞄とは?
続いて、お通夜の場に相応しくない鞄について解説していきます。基本的に以下のことを注意しておけば、おのずとお通夜に相応しい鞄を選ぶことができます。
殺生を連想させる鞄
お通夜・告別式といった葬儀の場において、殺生を連想させるようなものを持ち込むのはマナー違反です。鞄でいえば、生前の姿を連想させる革製品が挙げられます。代表的なものとして、クロコダイルなど爬虫類系の型押しデザインや、バックスキンの鞄などがあります。
最近は控えめなデザインの革鞄なら許容される傾向にありますが、正式には革製品は葬儀の場に相応しくありません。前述のとおり、お通夜には布製の鞄を持参するのがベストです。
派手な金具やロゴがある鞄
金色の金具がついた鞄はお通夜に相応しくありません。ごく小さなものなら許容されるという意見もありますが、避けるのが無難です。お通夜に持参する鞄は、光が反射するような素材がついたものはNGと覚えておくとよいでしょう。金色や銀色などでブランドのロゴが入った鞄なども、ロゴがどんなに小さいとしてもマナー違反です。
同様に、光沢のある生地や、表面に艶がある生地が用いられた鞄もお通夜の場に相応しくありません。お通夜には、艶消しが施された黒い布製の鞄がベストです。
カジュアルな鞄
お通夜に持参する鞄は、女性なら小さいハンドバッグ、男性なら小さいクラッチバッグやビジネスバッグが相応しいです。ショルダーバッグやトートバッグの他、リュックサックなどは、たとえシンプルな黒いものであっても、カジュアルすぎるのでお通夜の場に相応しくありません。
前述しましたが、鞄のサイズも重要です。大きめの鞄はどうしてもカジュアルに見えてしまいますので、必要最低限の持ち物が仕舞える程度の大きさの鞄を持参しましょう。
学生の鞄について
学生がお通夜に出席するときは、制服を着用する要領と同じように、鞄も学校指定のものでかまいません。ただしあまりにデザインが華やかだったり、サイズが大きすぎる場合は、事前に受付やクロークなどに預けておくのがおすすめです。保護者と一緒にお通夜に出席するならば、荷物は1つにまとめて保護者が持っておくのもよいでしょう。
荷物が多い場合は?
お通夜には、膝に乗せられる程度の小さめの鞄が相応しいです。ただし小さなお子さん連れや、仕事帰りなどで、どうしても荷物が多くなってしまう場合は、最低限のものだけを鞄に仕舞い、その他の荷物は預けておくとよいでしょう。荷物の保管場所は受付や斎場の係員に尋ねれば教えてくれます。ロッカーやクロークを利用しましょう。
また、財布やスマートフォンが大きめで、小さい鞄に入らないという場合は、ハンドバッグとは別に手提げ袋を持参する方法もあります。手提げ袋はお通夜鞄と同様、艶のない黒いシンプルなデザインのものを選びます。お通夜鞄には香典や袱紗、数珠などを仕舞い、手提げ袋にはその他の荷物をいれておきます。
鞄なしでお通夜に行くのは?
一般的に女性はハンドバッグを持ち、男性は鞄を持たずにお通夜の会場に入るのがマナーだと言われています。女性は今までに解説した点を踏まえた鞄を持参しましょう。男性は、袱紗や香典はポケットに仕舞い、数珠は手にもって会場に入ります。斎場までの往復に使用する鞄は、事前にクロークやロッカーに預けておくとよいでしょう。
あるいは、男性が鞄を持つ場合は、小さめのクラッチバッグやビジネスバッグなら許容されています。夫出席する場合は、荷物はまとめて妻が持っておくのが一般的です。このように、お通夜に手ぶらで出席るのはマナー違反にはあたりません。ただし、女性はハンカチや化粧道具などを仕舞うためのハンドバッグや手提げを持っておくほうが無難です。
お通夜に持っていくもの
お通夜に持参する持ち物の代表は、香典と袱紗、数珠です。袱紗は香典を包むために利用します。香典はお通夜・告別式の両方に参列する場合は、お通夜のときに渡して告別式では記帳のみを行うのが一般的です。香典は故人の親族など近しい関係ならば1~5万円程度、それ以外は5000~1万円程度を包むのが相場です。袱紗は弔事用の暗色を用いましょう。
お通夜の手伝いを頼まれたときは、エプロンを持参しておくと便利です。エプロンは白が一般的ですが、最近は黒いエプロンを着用するケースも多くなりました。どちらの色でも光沢や飾り気がないものを選び、シワや汚れのない、清潔感のあるものを着用しましょう。エプロンなどの荷物はハンドバッグには入らないため、手提げ袋の利用がおすすめです。
マナーを守ろう
お通夜に参列する際は、服装と同様に、鞄にも細かな決まりやマナーがあります。マナーを守れていない鞄を持参すると、遺族や参列者に失礼にあたる場合があります。くれぐれも注意しましょう。
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