【相手に迷惑をかけない】千円札の正しい入れ方と香典袋の渡し方

公開日 : 2020/4/20

更新日 : 2020/10/27

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香典袋に千円札を入れる時には様々なマナーがあり、入れる金額や入れ方を間違えるとマナー違反となるため、相手に迷惑をかけてしまいます。今回は、千円の香典を出せる場合や千円札の正しい入れ方に加えて、香典袋の渡し方を説明するので、相手に迷惑をかけないようにしましょう!

公開日 : 2020/4/20

更新日 : 2020/10/27

目次

そもそも香典とは?

香典は、故人の霊前に供えるものです。お線香やお花の代わりとしてお金を持参します。現金をそのまま持参することはせずに、不祝儀袋と呼ばれる袋に入れ、さらに「袱紗」(ふくさ)という布に包んで持参するのが一般的です。

 

香典袋のみをご遺族に渡し、袱紗は持ち帰ります。香典の由来としては、葬儀にかかる費用の相互扶助の意味がありました。日本の葬儀は古来から弔問客に豪華な食事をふるまう習慣があり、その金銭的負担を軽減するための差し入れのような考え方が香典の始まりです。

 

香典を受け取った遺族はそのお返しとして香典返しを用意する場合が多いですが、相互扶助という意味から半返しがマナーになっています。

千円の香典を贈るときのマナー

一般的には千円の香典を贈ることは失礼にあたってしまいますが、連名で香典を出し合う場合は千円の香典を出すことができます。また、葬儀の回数が多い沖縄の葬儀に加えて、アルバイトをやっていなくてお金がない学生でも、千円の香典を出すことが可能です。

一般的に千円の香典は少ない!マナー違反です!

一般的な葬儀においては、一般的に父親・母親や兄弟姉妹といった親しい間柄では、三万円から十万円程度が香典料の相場です。また、祖父・祖母や叔父・叔母においても、一万円から三万円程度が香典料の相場になることが多いです。

 

あまり親しい間柄ではない友人知人や仕事仲間においても、三千円から一万円が相場となっているため、どうしてもお金がない場合以外はマナー違反となってしまいます。そのため、個人で香典を贈る時は五千円以上の香典を贈るようにしましょう!

千円の香典を贈れる場合

個人で千円の香典を出すことは一般的にはマナー違反ですが、人数が多い団体が連名で香典を出したり、学生が香典を出す場合には、千円の香典を出せる場合があります。また、葬儀の回数が多い沖縄の葬儀では、千円の香典を出す場合があるようです。

連名で包むとき

会社の団体が葬儀に来るときは人数が多いため、一人千円ずつしか出さなくても団体で出せば大きな金額になるため、連名で香典を出す時は千円ずつ出すことが可能になります。ただし、四や九が付く金額は縁起が悪いため、出す金額に注意しておきましょう。

沖縄で香典を出すとき

一般的な葬儀においては、四十九日日の法要までに二回しか葬儀を行わないことが一般的ですが、沖縄での葬儀においては周忌焼香等の法要があり、法要までに五回ほど葬儀を行います。そのため、沖縄では全ての葬儀で千円ずつ香典を出す習慣があります。

大学生は千円札2枚か3枚でいい

大学生はアルバイトを行っていてある程度のお金があるため、一般的には三千円程度の香典を出す必要があります。ただし、アルバイトを行っていない大学生に関しては、あまり香典に出すお金の余裕がないと思われるため、どうしてもお金がない場合は千円でも大丈夫です。

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印刷水引の香典袋を用意する

香典袋では金額ごとにサイズが異なり、水引の色や本数などといった外観も違い、金額が大きければ大きいほど大きな金額を入れることが一般的です。千円札を入れる場合は一万円未満の小さい金額であるので、一番小さなサイズの印刷水引の香典袋を用意しましょう。

香典袋の千円札の入れ方

香典袋を包む前に千円札を香典袋の中袋に入れますが、千円札の入れ方にもマナーがあるため、千円札の入れ方のマナーを守るようにしましょう!

お札の向きを裏側で揃える

香典袋等の不祝儀袋においては、封筒が表側に来た時に肖像画の顔が見えないように、お札を裏返しになるようにします。連名で千円札を入れる時は、2枚以上入れることになると思われるので、肖像画の顔が見えなくなるように、全てのお札の向きを揃えておきましょう。

お札の上下で気を付けることは?

人物の書かれている方を上にする、下にするなど色々と言われています。しかし、それは地域によって違います。一般的には、肖像のある面を伏せた時に金額表示が上側、右側の肖像が下側に来ると香典袋を開けた際にお札の種類がすぐわかり配慮のある入れ方だと言われています。

失礼に当たらないように旧札を入れるようにする

葬式や法事といった不幸なイベントにおいて新札を入れてしまうと、不幸を待ち望んでいたと捉えられることがあるため、あまり行儀が良くありません。もし新札しかない場合には、新札に折り目を付けて旧札にしておきましょう。

 

ただし、お札があまりにも汚れていたり破れていたりする場合は、相手にとって失礼になる場合があるため、ほどほどに古い旧札を入れるようにしておきましょう。

お札の枚数は?

一般的には1枚、3枚、10枚が良いと言われています。ただ現在は、お札の枚数は、4(死)や9(苦)以外であれば偶数・奇数にこだわらず、ご遺族の負担が軽減された適切な金額であることの方が重視されています。

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香典袋の包み方

不祝儀袋の場合は、悲しみを表すために重なりが下になるように折り畳みます。重なりが上になってしまうと、真逆の意味合いになってしまいマナー違反となるため、包み方が間違っていないかどうか必ず確認しましょう。

香典袋の金額の書き方

香典袋に千円札を入れる場合は一万円未満であるため、金額の書き方はそこまで難しくありません。漢数字に関しては五の場合は伍として書き、三の場合は参として書くようにします。また金額の単位については千を阡として中袋の表側に金額を書けば良いです。

中袋の有無で違うお札の入れ方

香典の中には中袋付きのもの、中袋がついていないものがあります。それぞれで入れ方が違っているので、しっかり理解しておきましょう。また、中袋にも氏名、住所、金額を記載するようにしましょう。

お香典の中袋がない場合

袋の表に対して、お札が裏(肖像側が下を向く)になるようにして入れます。上記でご紹介してきた例に習って行ってください。

お香典の中袋がある場合

  1. 中袋の表に対してお札が裏になるように。
  2. 中袋が和紙1枚で折り込む中包みになっているとお札を入れた後の裏表が分かりにくくなるので少し注意が必要。包み終わりに中包みの折り目がない面を表とし、表に対してお札が裏側になるように、肖像のある面が下を向くようにして入れます。
  3. 折り返しの空いた部分が右下(左下)になるようにして、香典に包みます。


いずれにしても「袋の表に対して肖像が下になる」ことが共通したルールとなっています。

千円札が入った香典袋を出せる対象

香典袋の相場として、祖父母や叔父でも一万円以上が平均的な価格となっているため、亡くなった人が友人や知人等でない場合、千円札入りの香典袋は出すべきではありません。

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友人・知人

友人・知人とは仕事を共に行っていない人であり、三親等以内の親戚でない人のことを指します。友人や知人の香典袋は五千円程度が一般的ですが、三千円だけ支払う人も存在するため、どうしてもお金に余裕が無い人は三千円だけ支払っておきましょう。

仕事仲間

仕事仲間は文字通り会社の同僚や上司のことを指し、三千円から一万円程度となっています。三十代以下の若い世帯では三千円だけ支払う場合もありますが、四十代以上の世帯では五千円以上支払うことが一般的です。

香典袋の渡し方

香典袋の渡し方については、紫色の袱紗に香典袋を包んで、葬儀会場の受付で渡す方法が一般的な渡し方となっています。

香典袋を渡す場所とタイミング

香典袋を渡す場所に関しては、芳名帳にすぐ記憶できるように受付で渡すのが一番良いですが、葬式を行う会場で出しても大丈夫です。どうしても葬式に出られない場合に関しては、郵送で出すようにしますが、失礼にならないようにお詫びの言葉を添える必要があります。

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香典袋は袱紗(ふくさ)に包んで渡す【香典袋は金額にあったものに】

受付で香典袋を出す場合には、必ず袱紗(ふくさ)に包んで葬式の受付係の人に出します。袱紗の色合いによって意味合いが異なり、不祝儀の時には紫を含めた寒色系の袱紗を出す必要があるため、間違ってピンク色等の暖色系の袱紗に包んで渡さないようにしましょう!

 

また香典袋には、立派な和紙を使用した高級なものから、水引が印刷されただけのものなど様々です。香典袋は、中に入れる金額に応じて選びましょう。包む金額が5,000円であれば水引が印刷された香典袋、1万円~3万円であれば水引が別になった香典袋を選びましょう。

和紙で折り込むなら折口の上下に気をつけよう

高級な香典の場合、1枚の和紙に折り込んで包むものが多いので知っておくと安心でしょう。折り込みタイプでは、折り込み口の下に上が被さるようにして水引を締めます。結婚式では、折り込み口の上下の被せ方が逆になり、下側を上に被せます。

香典返しを辞退するときの書き方

三千円以下の少額の香典料を渡す時には、香典返しを辞退するのがマナーとなっています。ここでは、香典返しを辞退する時の書き方について説明します。

一筆箋に書く場合

香典返しを丁寧に辞退する時は、香典袋に一筆箋という短い文章を書ける手紙を入れます。一筆箋で書く辞退の言葉は、短い文章で書けるように、2行から3行程度の定型文で書き、手紙と同様に宛名・本文・差出人の順番で書くようにします。

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中袋に書く場合

もっと簡潔に辞退する方法として、香典袋の中袋に書くといった方法があります。香典袋の中袋に書く場合は、書ける文字数が限られているため、一言で辞退の文章を書くようにします。

どうしても香典返しを行わなければいけない場合は?

香典返しを辞退してくれない場合は、千円の香典から半返しを行わなければならないため、五百円程度で購入できるタオルやハンカチのセットを贈る必要があります。それでも、送料がかかるため費用が千円を超える場合が多いです。

香典額が5千円を超える場合は?【書き方や渡し方など紹介】

いざというとき、その葬儀では、幾らぐらい包むべきか、どんなお札を用いるのか、香典袋に入れるお札の向きは?など、迷ってしまうこともあると思います。ここでは、香典が5000円の場合のお札の入れ方や香典袋の書き方について解説します。

香典額が5千円の場合の事例

香典の額については、さまざまな意見があります。決まった額というのは、ありませんが、5000円という金額は、社会人が用意する香典の最低ラインと考えていいでしょう。つまり、5000円という香典は、故人が友人や知人などの場合に限ると考ておきましょう。

 

叔父や叔母など、親戚の葬儀では、自分が社会人であれば、相場として1万円は出すべきです。しっかり覚えておきましょう。

香典額が5千円の場合千円札5枚のバラで包んでも大丈夫?

香典は、できるだけバラにならないようにまとまったお札を包む方がいいとされています。これは縁起というよりも、渡した相手の手をできるだけ煩わせないようにという配慮から来ているようです。

 

特にたくさんの香典が集まる場合は、バラバラのお札が多いと後で数えるのが大変になります。ただし、通夜に参列するために、五千円札がすぐに用意できないという場合は、手元にある千円札5枚でも大丈夫でしょう。

 

特に通夜は急に呼ばれることが多いので、準備するよりもなるべく早く駆け付けることの方が大事だからです。

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香典額が5千円のときの向きや入れ方は?中袋なし?

手元に新札しかない場合は、一度折り目を付けてから香典袋に入れるようします。これはマナーの問題です。次にお札の向きですが、お札の肖像が描かれた面を下向きして入れるようにします。これには、お悔やみの気持ちを込めて、顔を伏せるという意味合いがあります。

 

香典袋は5000円の場合は、水引は印刷されて中袋のない、できるだけ簡単なものを使うようにします。香典袋は包む金額に見合ったものを使うのがマナーになっています。

香典額が5千円の時の書き方や漢字の表記は?

香典袋への金額の書き方ですが、香典袋の表に数字は書き込まないようにします。香典袋には、裏側に金額を書き込むスペースが印刷されたものがありますので、そのスペースがあればそこに書き込むようにしましょう。

 

横書きのスペースならば算用数字で「5000円」と書いてもマナー違反ではありませんが、漢数字で書きたいという人は、5000円の場合なら、「五千円」もしくは「伍仟円」「伍阡円」と書くようにしましょう。

複数で5千円の香典を出す場合はの書き方や渡し方は?

香典を複数名でまとめて出す場合は、香典袋の表書きを連名にします。連名の書き方は、例えば、祖父の葬儀に複数の孫が持ち寄って香典を包んだ場合「孫一同」と書き、中袋や別紙などに、各自の名前と住所を書いた紙を一緒に包むようにしましょう。

 

会社の場合は、代表者の名前を中央に書き、連名者の名前を左側に書きます。大勢の場合は、会社の名前を中央に書き、「一同」もしくは「他〇〇名」と書きます。5000円の香典の場合、あまり大勢で持ち寄った場合は、個人名を書くのは避けた方がいいでしょう。

 

喪主は後日、それぞれに香典返しを用意しなければならず、かえって手を煩わせてしまうことになる可能性があります。連名で5000円程度の香典に個人名を書きたいのであれば、できるだけ個人で香典を出すようにしたいですね。

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5千円をいただいた場合の香典返しの方法は?

香典返しの一般的なマナーとしては、「半返し」を心がけましょう。よって、5000円の香典を頂いた場合は、その金額の半分の2500円程度の品物を香典返しとしてお返しするようにします。

 

なお、連名の場合は、香典をいただいた代表者に香典返しをします。連名の場合の香典返しは、タオルなどの単品ではなく、各自に小分けして配れるように、小袋に入ったお菓子の詰め合わせなどが好まれるでしょう。

連名の場合は千円札を香典袋に入れることが可能です!

一般的な香典の相場が一万円から三万円となっているため、学生や沖縄の葬儀等の特別な状況を除き、千円の香典を出すのは一般的にはマナー違反です。ただし、連名で出す場合にはまとまった金額になるため、連名で千円札を香典袋に入れていくことはできます。