葬儀の心付けとは?心付け金額相場や渡す相手・心付けの入れ方も解説

公開日 : 2020/4/1

更新日 : 2020/9/10

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葬儀の心付けは感謝の気持ちを形にしたものです。葬儀の心付けを渡す相手や金額相場はどの程度なのか、葬儀の心付けを渡す際のマナーなど分からないことが多いですよね。ここでは葬儀の心付けを渡す相手ごとの金額相場や渡す際のマナー、心付けの袋や表書きの書き方も解説します。

公開日 : 2020/4/1

更新日 : 2020/9/10

目次

葬儀の心付けとは?

葬儀の心付けとは、葬儀の際にお世話になった方々に渡すお礼のお金のことを言います。感謝を表す心付けのお金とはどのような意味を持つのか、またどのようなマナーがあるのかを見ていきましょう。

葬儀費用とは別で葬儀スタッフに渡すお金

葬儀の際には、葬儀を行うための葬儀費用がかかります。葬儀を行うために使う祭壇や基本の葬儀の式費用など、さまざまな内容を盛り込んだ額が葬儀費用です。

 

それとは異なり、葬儀費用とは別のお金として存在するのが「葬儀の心付け」です。葬儀をする際にお世話になる葬儀屋のスタッフなどに渡すお金で、いわゆるチップとも言えるでしょう。感謝の気持ちを表すものとして「葬儀の心付け」があるのです。

冠婚葬祭の場で心付けを渡すのは昔からの慣習

お葬式だけではなく結婚式なども含め、あらゆる冠婚葬祭を行うには、多くのスタッフの協力により成り立ちます。そのため、冠婚葬祭を行うにあたり、「心付け」を渡す機会も多いでしょう。

 

日本では昔から冠婚葬祭の際にお世話になった方々に「心付け」を渡す習慣があります。ですが、最近では若い世代ではその習慣を気にしない人も多く、あるいは元々その習慣がない地域もあるようです。

 

あくまでも「心付け」は感謝の気持ちとして、型にはまった習慣ではなく、個人が気持ちを形にしたいと思えば渡すものと思っても良いでしょう。

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葬儀での心付けは絶対に必要なのか

葬儀の心付けは、葬儀を行う際に力を貸してくれた人に対して、感謝の意を形で表すことから始まった日本の習慣です。習慣に沿って心付けを渡さないといけない決まりはありませんが、感謝の気持ちを伝えたい場合には、心付けを渡すと良いでしょう。

 

葬儀費用の中に、葬儀の心付けが含まれいる場合もありますので、そういった場合は心付けは不要となるでしょう。また、葬儀社によっては心付けの受け取り禁止が規定されている所もありますので確認しておくと良いでしょう。

葬儀で運転手に心付けを渡す場合の金額相場とタイミング

送迎の運転手は車ごとにそれぞれ担当がいます。葬儀の際には葬儀場から火葬場まで車で移動したりと、何度も車を利用します。慌ただしい移動の前後で心付けを渡すタイミングを見計らっておくことが大切です。

葬儀の寝台車の運転手への心づけ

寝台車は通夜の前に自宅から葬儀場へとご遺体を運んでくれるものです。寝台車の運転手への心付けの相場は3000円ほどです。ご遺体を車内に乗せることや葬儀場で降ろしたりする作業をしていただくので、少しばかり多めに渡すのが一般的です。

 

また、渡すタイミングとしては、ご遺体を車内に乗せ、葬儀場へ出発するタイミングがおすすめです。喪主は寝台車に同乗するため、車を発進させる前に車内で運転手へ渡すと良いでしょう。葬儀場に到着してしまうとすぐにご遺体を降ろす作業が始まりますので、到着する前に渡すようにしましょう。

葬儀のハイヤー運転手への心づけ

葬儀場まで行く際に、喪主以外は寝台車に乗れないという理由から、ハイヤーを利用する場合があります。葬儀会社によっては、ハイヤー手配の際に心付け料金も含んでいることもあります。

 

心付け料金を含んでいないか、葬儀会社へ確認してから用意しましょう。ハイヤーの運転手への心付けは、およそ1000円程度が相場になっています。

 

渡すタイミングは、車内に乗っている間や、目的地に着き乗車料金を支払う際に一緒に渡すのが良いでしょう。

 

 

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葬儀のマイクロバスの運転手への心づけ

葬儀場に行く際や火葬場を往復する時には、大人数の移動が可能なマイクロバスを利用します。大人数を何回も移動する必要があるため、マイクロバスの運転手への心付けは、2千円ほどが相場でしょう。

 

バスに乗っている間も慌ただしく、親戚や親族などと会話をしていると特に忘れがちであるため、心付けはバスに乗ってすぐ渡すのが良いタイミングでしょう。

葬儀の霊柩車の運転手への心づけ

霊柩車は、葬儀を終えて葬儀場から火葬場へと向かう時に、故人の遺体を乗せる車です。その際には喪主が位牌を持って同乗するのが通常です。

 

霊柩車の運転手への心付けは一般的には5千円ほどが相場です。ですが、大切な遺体を乗せる車であるため、霊柩車のグレードランクを高くしたいと考える人もいるでしょう。その際には、車のランクに合わせて少しプラスした金額が妥当です。

 

渡すタイミングは、車に乗ってから火葬場に着くまでが、焦らずに渡せて良いでしょう。

火葬場のスタッフへの心付けの金額相場とタイミング

火葬場のスタッフは仕事内容により担当がさまざまに分かれており、多くのスタッフがいます。1人ひとりに渡すのが本来の渡し方ですが、火葬場のスタッフにはまとめて代表者へ手渡す方がベストでしょう。

 

例外として、公営の火葬場では心付けを受け取ることは禁止となっていますので注意しておきましょう。

火葬場係員への心付け

火葬場係員は、棺を火葬炉へ入れる役目を担っています。心付けの値段は、3千円~5千円が相場です。葬場係員は、ご遺体を直に扱ってもらう重労働であるため、金額相場が高めになっています。

 

渡すタイミングは、火葬炉へ入れるまでの間に代表の方に心付けを渡すと良いでしょう。ただし、後衛の火葬場の火葬場係員は公務員で、心付けは賄賂とみなされてしまうため、受け取ることができませんので注意しましょう。

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休憩室係員への心付け

火葬場のフロアには、ご遺体を火葬するのを待つため休憩室もあります。こちらの休憩室の係員にも心付けを渡すと良いでしょう。値段の相場は2千円~3千円程度です。赤ちゃんのお世話や足の悪い方の世話などを手伝ってもらう場合は、相場よりも多めに包むと良いです。

 

渡すタイミングは、火葬が終わるまでに心付けを渡すとベストでしょう。また、喫茶室のような飲み物を注文してお金を払う場合は、サービス料が飲食代に含まれているため、心付けを渡す必要はありません。

料理配膳人への心付け

火葬を終え、ご遺骨を骨壷に納めた後に精進落しとして会食を料理をしますが、この際に配膳してくれる料理配膳人も火葬場のスタッフです。値段の相場は2千円~3千円程度です。人数が分からない場合は、まとめて1万円ほどを代表の方に渡すといいでしょう。

 

心付けを渡すタイミングは、料理の配膳が終わった時が良いでしょう。席に案内された時がスムーズですが、会食が終わるまでに渡せば問題はありません。

 

葬儀を手伝ってくれた方々への心付けの金額相場とタイミング

葬儀を行う際に事務関係や雑務などの必要な仕事を行ってくれた人にも、心付けを渡すと良いでしょう。

葬儀の受付・案内・台所係などへの心付け

葬儀の際に受付・案内・台所係をしてくださった方にも、2千円~3千円程度の心付けを感謝をこめて渡すと良いでしょう。葬儀の受付は、香典の管理もしなければならないため、身内や親戚、親しい知人などにお願いするケースが一般的です。

 

通夜と告別式の両方で受付を行いますので、心付けはどちらも渡しましょう。渡すタイミングは、葬儀当日の受付について説明する時が良いでしょう。もし難しい場合は、葬儀が終わるまでの間に渡すようにしましょう。

 

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葬儀の世話役への心付け

葬儀が大規模の場合は、世話係として案内役や司会などをお任せすることがあります。その場合は、世話役代表へは1万円~3万円程度、その他の一般の世話役へは5千円~1万円程度が心付けの相場です。通夜と告別式で世話係が異なる場合もありますので、別々に心付けを用意するようにしましょう。

 

心づけを渡すタイミングは、葬儀が行われた日に世話係の方が会場へ着いてすぐがいいです。挨拶と当日の作業確認が済んでから、心付けを手渡ししましょう。また、社葬の場合は会社員が世話係を担当しますが、心付けに関する決まりがある会社もありますので、事前に確認すると良いです。

 

宗教者への車代とお食事代としての心付け

葬儀の際に斎場まで僧侶に来てもらった場合は、道中のお車代とお食事代を用意するのが一般的な常識です。お車代は、実際の実費にプラスして5千円~1万円程度が良いでしょう。

 

お食事代は、僧侶が葬儀の際に会食を辞退した場合に渡すものとして一般的であるため、会食した場合には不要です。実際に出された食事の金額にプラス2千円~3千円程度上乗せするのが相場です。

 

葬儀の心付けを入れる袋や書き方

心付けはお札をそのまま直接渡すのではなく、袋に入れて渡すのがマナーです。ここでは、心付けにふさわしい袋はどのようなものなのかや、表書きや名前の書き方についても解説いたします。

葬儀の心付けは封筒に入れる

心付けは、小さなポチ袋にお札を折って入れるか、無地の白封筒にお札を折らずに入れるかのどちらかで、必ず封筒に入れるようにしましょう。ポチ袋に入れる際には、お札を三つ折にして縦向きに入れます。

 

また、ポチ袋を使うのは1000円札を1,2枚だけといった小額の心付けを渡す場合です。5000円や1万円といった金額な心付けの場合では、白封筒に入れるのが一般的ですので注意しましょう。


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心付けの封筒の表書き

心付けをポチ袋に入れて渡す場合は、表書きは特に必要ないです。ただし、すでに表書きが印刷してあるものを使用する場合には「志」と書かれているポチ袋を選ぶようにしましょう。

 

また、白封筒を使用する場合は、表書きに「志」もしくは「御礼」と書きましょう。ご僧侶への心付けには「御布施」と書くか、何も書かないで渡します。似ている言葉として「寸志」がありますが、これは「目上から目下への労わり」という意味ですので、葬儀では使わないように注意しましょう。

 

弔事であれば薄墨を使って書くのがマナーですが、心付けの表書きの場合は特に決まりがありません。薄墨でも普通の黒いサインペンでも問題はありません。しかし、ご僧侶にお渡しする表書きの場合は、薄墨を使わずに黒の筆ペンやサインペンで書きましょう。

心付けの名前の書き方

心付けの表書きを書かない場合でも、裏に名前を書き、誰からの心付けなのか分かるようにしましょう。フルネームを書く必要はなく、名字を裏の左下に縦書きします。連名の場合は、横に並べて記入します。

 

 

葬儀での心付けのマナー

葬儀で心付けを渡す際にはどのようなマナーがあるのでしょうか。心付けはお礼を形にしたものですので、失礼だと思われないようここでしっかりマナーを確認しましょう。

葬儀で渡す心付けのお札

お札を新札でそろえる必要があるのかに関する決まりは特にありません新札でなければならないわけではありませんが、あまりにも使い古されたお札は失礼にあたりますので、注意しましょう。

 

葬儀での心付けは、かなりの枚数のお札を使用しなければなりませんので、事前に銀行などで両替すると良いです。

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葬儀の際に心付けは直接渡す

心付けは基本的に直接相手へ手渡すのがマナーです。葬儀の段取りに気を取られて忘れてしまいがちですが、焦らずお礼の言葉をしっかり添えて心付けを渡しましょう。

 

もし直接渡すのが難しい場合は、身内に預けるか葬儀社の担当者にお願いをして、代わりに渡してもらっても問題はありません。ただし、不要なトラブルが起きないためにも、心付けは直接渡すのがベストです。

心付けへのお礼は必要ない

心付けを受け取る側として何かお礼をする必要があるのかについては、あまり難しく考える必要はありません。心付けを渡してくださる方は、感謝の気持ちを形に表したいという思いで渡しているので、頂いた際にはありがたく受け取り、お礼を返す必要もありません

 

基本的にお返しは必要はありませんが、もしもどうしてもお礼をしたい場合は、葬儀が終わってから手紙でお礼を書くと丁寧でしょう。

葬儀の心付けのマナーを知り、感謝の気持ちを伝えよう

葬儀を行う際には、心の整理から準備まで慌ただしく時間が過ぎていきます。また、準備を進めるなかでさまざまな人にお世話になるはずです。

 

故人に思いを馳せながら、葬儀でお世話になる方々に対して、マナーをわきまえて感謝の心を伝えられるようにしたいですね