お百度参りで願い事が叶う?やり方・効果・注意点・名所を紹介
公開日 : 2020/3/18
更新日 : 2022/6/9
お百度参りをすると誰かの願いが叶うといわれています。初めてお百度参りをする人であれば、正しいマナーを1度確認しておくことがおすすめです。また、願い事が叶ったらお礼参りも忘れてはいけません。気を付けたいポイントや名所についてもまとめてみました。
公開日 : 2020/3/18
更新日 : 2022/6/9
目次
そもそもお百度参りとは?
「お百度参り」という言葉を聞いたことはありますか?実は昔からある風習で、それが現代でも形を少しずつ変化させながら残っています。以下の見出しでは、そもそもお百度参りとはどのようなものなのかを紹介します。
お百度参りの意味とは
お百度参りとは、言葉の通り、神社に100回お参りをする風習のことを指します。元々は民間信仰の1種で、神様に何度もお参りを重ねることで願いが叶うとされていました。お百度参りの歴史は、鎌倉時代の1189年に遡るほど古くからあるようです。
当時は氏神神社に100日間連続でお参りする「百日詣」と呼ばれていました。しかし、時代の変遷とともに100日間連続でお参りすることは現実的ではなくなり、現在では100日間連続でお参りするか、1日で100回お参りするかのどちらかに変化しました。
お百度参りの由来や効果とは
なぜ100回お参りすることで願いが叶うとされているかというと、参拝を何度も重ねることで神様に信仰心を示し、願いを聞き入れてもらうという考えがあります。そのため、お百度参りでは雑念を持たず一心に祈ることが大切だとされます。
また、そのような雑念が1回のお参りではあっても、100回もすることでなくなっていくことも願いが叶うとされている由縁です。他には、何度も同じことを祈ることで自分自身の気持ちと真摯に向き合えるようになるという考え方もあります。
お百度参りの正しいやり方
お百度参りは願い事を叶えてもらう1種の儀式であり、古くから残っている風習であるため、正しいマナーを守らないといけません。初めてお百度参りをする方は1度やり方を確認してから行いましょう。
基本的なお百度参りの方法
まずは、どこの神社にお参りするかを決めましょう。おすすめの神社については後述で紹介するので参考にしてください。次に、どのようにお参りするかを決めます。基本的には100日間連続でお参りするか、1日で100回お参りするの二択ですが、厳密な決まりはありません。
続いて、神社の鳥居の前で礼をした後、手水舎で身を清めてください。そして、本殿でお賽銭を入れて鈴を鳴らし、二礼二拍手一礼をします。この行為を100日間連続でお参り、または自分で決めた回数を1日で繰り返しましょう。
それぞれのより詳しい流れについては以下の見出し内で紹介していますので、ぜひご覧ください。
お参りは何回?
お百度参りは必ず100回お参りをしなければいけないというわけではありません。自分で決めた回数を繰り返す方法でも願いは叶うとされています。回数が気になる場合は、お百度参りをする神社に聞いてアドバイスをもらうのがおすすめです。
また、願い事に集中していると途中で何回お参りをしたのかわからなくなってしまう場合もあります。そのため、回数を忘れないようにしっかりと把握しながらお参りをしてください。お百度紐やお百度石、備え付けのそろばん状のものがある神社もあります。
時間帯
お百度参りをするのに適している時間帯は、基本的に自分の都合の良い時間帯で構いません。しかし、最近では夜間に神社の境内への立ち入りを禁止している場合もあるため、迷惑にならない時間帯を利用しましょう。
「お百度参りは人目につかないように行わなければならない」という説もありますが、明るい時間帯に行っても問題ないため、都合の良い時間帯を決めて行きましょう。
服装
お百度参りをする際に、どのような服装で行けばいいのか迷ってしまいます。お百度参りにおける服装に決まりはなく、普段通りの服装や格好で全く問題ありません。しかし、神様にお願いをする立場なので、不潔やだらしない格好は避けましょう。
お百度参りでの注意点
現代のお百度参りは、昔に比べると自由度の高いものになっています。しかし、その中でもお参りを行う上で注意したいことがあります。ポイントを3つにまとめたので、ぜひ参考にしてください。
お参り中は言葉を発さない
お百度参りのマナーとして、お参り中は言葉を発してはいけないとされています。余計なことを考えず、ただ一心に願い事のみに集中するためと考えられます。また、参拝中は静かな環境で雑念を振り払うためにも、携帯電話の電源を切るのもマナーの1つです。
願い事
お百度参りは誰かのために願い事を叶える際に行います。例えば、病気・恋愛・受験など頑張ってほしい方のために行うものです。労力がいる参拝であるため、願い事はここぞという時に行います。そのため、人のことを想っての願い事は叶いやすいとされています。
また、人の幸せを願うことが大前提のためネガティブな願い事は絶対に行ってはいけません。「悪い念は自分に返ってくる」と言われており、誰も幸せにはなりません。お百度参りでは、相手の幸せを願いながらお参りをしましょう。
お礼参り
お百度参りをして願い事が叶った際には、必ず神様にお礼参りを行いましょう。人にお世話をしてもらった時に感謝の気持ちを伝えるのがマナーですが、神様にも同様に報告と感謝の気持ちを忘れてはいけません。
お礼参りの方法は、賽銭を奉納し、鈴を鳴らして二礼二拍手一礼します。二拍手をした後に、掌を合わせながらお礼の言葉を述べてください。願いが叶った時にすぐにお礼参りに行くのがベストなタイミングです。期間を空けないように気を付けてください。
夜にお百度参りはNG?
夜になると神社の出入りを禁止しているところもあるため、お百度参りができない場合もあります。夜に行きたい場合は事前に何時まで開いているのか確認しましょう。夜はライトのみなど、十分な明かりが点いていない神社もあります。
また、神社によっては夜に神様はいないと考えられているところもあり、夕方の御経を唱えることで神様を天界へと帰し、お休みの時間であるという説もあります。よって、一般的にお百度参りは午前中に行うのがおすすめです。
朝の時間帯は神社にまだ人が少なく雑念も少ないため、心を落ち着かせて参拝できる最も良い時間帯です。
お百度参りの名所
全国にはお百度参りの名所が数多くあります。東京なら「成田山深川不動堂」が有名で、回数を数える道具を貸し出しています。神奈川県は「亀ヶ池八幡宮」で「お百度詣石」という碑があります。愛知県には、学業増進・出産・厄難消除など20以上の事柄を祈祷できます。
関西方面では、大阪の生駒山のふもとにある「石切劔箭(いしきりつるぎや)神社」が有名です。病気平癒のご利益があると知られ、年間100万人も訪れます。九州の福岡だと百度石が置いている社寺もあり、お百度参りをする際に目標となる目印があるので行いやすいです。
願い事が叶うようにお百度参りをしてみよう
お百度参りを行うときは、正しいマナーを守って気持ちを込めて行ってください。邪念を払って一心にお願いをすれば、覚悟の気持ちも芽生えてきます。神様もそれを認めてくれることで、きっと願い事が叶うでしょう。
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