「お悔やみ申し上げます」の意味・使い方・注意点・例文などをご紹介

公開日 : 2020/3/22

更新日 : 2020/9/8

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私たちが葬儀に参列する際、遺族にかける言葉に「お悔やみ申し上げます」という言葉があります。ここでは、この言葉の本来の意味や使い方、またお悔やみの言葉を述べる際の注意点、メールでお悔やみの言葉を送る際の文例なども交えながら、この言葉について多角的に解説します。

公開日 : 2020/3/22

更新日 : 2020/9/8

目次

「お悔やみ申し上げます」の意味・使い方・同意語を解説

葬儀の際、私たちは故人を悼み残された遺族を気遣う言葉として、「お悔やみ申し上げます」と声をかけますがこの言葉の意味や注意点などを十分理解して使っている方はどの位いらっしゃるでしょうか?

 

ここでは、葬儀の際に何気なく使用する「お悔やみ申し上げます」という言葉について様々な角度から解説していきます。

「お悔やみ申し上げます」の意味

「お悔やみ」という言葉は、死を弔うという意味を持つ言葉です。そのため、「お悔やみ申し上げます」では「お亡くなりになった方の死を悲しみ、弔うための言葉をかけさせていただきます」という意味となります。

「お悔やみ申し上げます」の使い方

葬儀に弔問客として招かれた際、受付や遺族と顔を合わせた時には「この度は心よりお悔やみ申し上げます」と使うのが一般的でしょう。この他では「この度は大変ご愁傷様です。心よりお悔やみ申し上げます」などの使い方があります。

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「お悔やみ申し上げます」に似た言葉

お悔やみとして使われる言葉には、上記解説の「お悔やみ申し上げます」以外にも「哀悼の意を表します」や「ご冥福をお祈りいたします」などがありますが、こちらは「お悔やみ申し上げます」とは若干意味が異なり、同じシチュエーションで、使うには少し違和感があります。

 

まず「哀悼の意を表します」の意味は、「亡くなった方の事を考えると心が痛みます」という意味がありますが、この言い回自体は口語体ではないため、遺族に対して使ってしまうと違和感を感じます。

 

また「ご冥福をお祈りいたします」の意味は「亡くなった方の死後の幸せを祈っています」ですが、この言葉は遺族ではなく故人本人に対して使われる表現です。こちらの言葉も口語体ではないため、遺族に対して使ってしまうと違和感が残るお悔やみの言葉となります。

お悔やみの言葉として不適切な言葉

お悔やみの言葉の中には、宗教上の教えや昔からの慣習やしきたりから使ってはいけない言葉があります。ここでは、お悔やみの言葉として不適切な表現について詳しく解説します。

重ね言葉はNG

重ねて使用する言葉は「重ね言葉」と言い、不幸が繰り返される事を連想させてしますため不適切とされています。くれぐれも・たびたび・ますますなどがこの言葉に該当します。

直接的に死を連想させる言葉はNG

葬儀だけではなく、冠婚葬祭の場において「忌み言葉」と呼ばれる言葉が存在し、この言葉は不適切な言葉とされています。

 

死・死亡・急死などの死を直接連想させる言葉が葬儀における忌み言葉ですが、これらの言葉を使う場合は、死や死亡なら「永眠」、急死なら「急逝」などと言い換えて使う必要があります。

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遺族の負担になる言葉はNG

葬儀会場の遺族に対して、私たちは何とか遺族を励まそうとする気持ちから、時として余計な言葉をかけてしまう事があります。

 

「元気を出してくださいね」「頑張ってくださいね」などがこれに該当します。これらの言葉は、大切な方を亡くしたばかりの遺族には、負担になる言葉だと認識しましょう。

 

またこれと同様に、遺族に対して故人の死因を聞くのもタブーとされています。死因に関しては、喪主挨拶などで触れる機会がありますので、遺族に直接聞いてはいけません。

お悔やみの言葉をメールで送るのは大丈夫

本来であれば、お悔やみの言葉は直接遺族に対して伝えるのが礼儀ですが、近年では遠方にお住いの方、どうしても駆けつけることができない方などが、メールでお悔やみの言葉を伝える事は、葬儀作法として問題はないとされています。ここでは、実際にメールとしてお悔やみの言葉を伝える際の文例を紹介します。

メールで送るお悔やみの言葉の文例

「○○様のご逝去の報に接し、心からお悔やみ申し上げます。突然の事、無理をされていないか心配しています。この度の不幸を乗り越えられる事を心よりお祈りいたします。ご冥福をお祈りいいたします」

 

この文例は、友人に向けたお悔やみメールになります。親しい間柄であってもくだけた表現は避け、簡潔で整った文章を心がけましょう

 

「○○様のご逝去に接し、ただただ茫然としております。やむを得ない事情により、葬儀に駆けつけることができず、心苦しく存じております。謹んでご冥福をお祈りいたします。なお、返信は不要でございます」

 

この文例は、会社の上司に向けたお悔やみメールになります。会社での関係性を反映し、お悔やみに行くかとができない理由を、簡潔に伝えるのがポイントです。また、相手方が葬儀で忙しい事を考慮し、返信不要を伝える事も忘れず文章に盛り込みましょう

お悔やみ申し上げますのまとめ

葬儀の場面で私たちはが頻繫に使う「お悔やみ申し上げます」という言葉について解説してまいりました。お悔やみを述べる際には、注意点を守りしきたりに配慮した慎重な言い回しで、遺族に対して不快ととられない慎重な言葉選びが重要となります。