お通夜には遅刻しても良い?遅刻する時のマナーや注意点まとめ

公開日 : 2020/3/18

更新日 : 2020/10/25

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お通夜はいつ起こるかわからないものです。場合によっては日程の調整が間に合わず、遅刻してしまう場合もあるかもしれません。お通夜には遅刻しても良いのでしょうか?この記事ではお通夜に遅刻する時のマナーや対処法について解説します。

公開日 : 2020/3/18

更新日 : 2020/10/25

目次

お通夜には遅刻しても良い?

お通夜に遅刻することはマナー違反ではありません。お通夜は急な日程で行われる場合が多いので、遅れて参列する方も多く見られます。

 

お通夜は故人を悼む気持ちが大事なのでむしろ遅刻してでも参加すべきでしょう。遺族からすれば「忙しい中駆けつけてくれた」という印象を持たれます。

 

しかし、いくらでも遅刻して良いというわけではありません。時間によっては参列を控えるべき場合もあります。お通夜に参加できる時間や注意点について解説します。

遅刻は何時まで?

お通夜の所要時間は、6~7時ごろ始まり、1~2時間程度行われます。30分から1時間程度の遅れであれば、お焼香に参加できる場合が多いので諦めずに参列しましょう。斎場で行われる場合は斎場に焼香可能かどうか問い合わせても構いません。

 

参列が20時を超える場合は、会場に一度問い合わせましょう。通夜振る舞いを行っている場合もありますが、あまりにも遅い弔問は遺族の負担になります。葬儀への参列や後日の弔問も視野に入れましょう。

 

遺族に直接連絡を入れるのはマナー違反です。少しの遅刻なら連絡を入れる必要はありませんし、よほどのことがない限りは遺族に直接連絡をするのは控えましょう。

親族のお通夜の場合

親族のお通夜の場合は遅い時間になったとしても向かうべきです。葬儀の段取りや通夜の手伝いをする場合があるので、遅刻する旨を連絡したうえで参加しましょう。故人との関係性によっては参列を待たれている場合もあります。

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遅刻で会場に入るタイミングは?

基本的にお通夜が開式されればすぐに30分程度の僧侶による読経が始まり、その後に焼香という流れになります。遅刻した場合僧侶の読経が終わるまでは式場の外で待ちましょう。遅刻して入るタイミングは焼香の時に入ることが良いとされています。

 

入るタイミングに困った際は葬儀場にいる係りの方に遅刻した旨を伝えたうえで、いつ入るべきかを尋ねましょう。故人の自宅で葬儀が執り行われている場合でも葬儀社の方が近くにいる場合がほとんどですので係りの方の案内に従いましょう。

親族が遅刻することは厳禁?

遅刻する方が葬儀を執り行う側の親族であっても、参列者側であっても全く問題がありません。通夜に遅刻することは良くないことだと考える方もいますが、実際のところ通夜に送れてはいけないという決まりは仏教にありません

 

故人を想う気持ちがあり、仕方のない事情で遅刻した場合は親族であろうと全く問題ありません。遅刻する場合でも式に間に合うのならば、式に参列したほうが断然良いといえるでしょう。

結局何時までなら遅刻が許される?

結局として何時までなら遅刻が許されるのでしょうか?基本的に仏教の観点からすれば何時でも問題ありません。しかしあまりにも遅い時間に参列してしまうと親族側に迷惑をかける可能性がありますので、マナーの観点からすると参列自体を辞めたほうがよい時間があることも事実です。

 

上記でも紹介したように20時以降の遅刻は一度会場に連絡を入れましょう。また、21時以降の参列になる場合は参列自体を避けた方が良いでしょう。式開始から2~3時間たってしまっているため式が終わっている可能性が高く、親族も翌日の告別式の準備をしている場合が多いからです。

お通夜に遅刻したときの対処法

お通夜への遅刻はマナー違反ではありませんが、場合に応じて適切な振る舞いをする必要があります。お通夜に遅刻する際の対処法やマナーについて解説します。

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まずは受付へ向かう

お通夜に遅刻した場合はすぐに式場に入るのではなく、まずは受付で案内を求めましょう。このとき受付でなにをするべきなのでしょうか?また受付自体が終わっている場合はどうすれば良いのでしょうか?

受付でなにをするべきなのか?

受付が終了していなかった場合は受付の方に対してお悔やみの言葉と遅刻への謝罪を申しましょう。また、焼香をしたい旨を伝えましょう。また、遅刻した罪悪感もありますが受付での挨拶は簡潔なものにしましょう。

 

例文は「この度は大変ご愁傷さまです。本日は式に送れてしまい大変申し訳ありませんでした。今からでも可能ならばご焼香をさせて頂きたいのですが、よろしいでしょうか?」などです。繰り返しの言葉や死をイメージさせる言葉である忌み言葉は用いないようにしましょう。

遅刻の理由を言う必要はない

式に遅刻してしまった罪悪感から遅刻した理由を詳細に話してしまう方もいますが、先ほども紹介した通り通夜への遅刻は問題なく許容されます。そのため遅刻した理由を説明しなくともマナー違反にはなりません。伝えることだけ伝え式に参列するようにしましょう。

受付が終了していたらどうする?

式開始した後でも受付の方が残ってくれている場合もありますが、基本的には僧侶の読経が始まれば受付は終了してしまいます。そのため遅刻してきた場合受付に誰も人がいないということも少なくありません。

 

もしそのような場合でも焦らず近くにいる葬儀社の方に遅刻した旨と参列したい旨を伝えましょう。その後は葬儀社のスタッフの指示に従って動けば問題ありません。

遺族にお悔やみを述べる

遅刻したことに対するお詫びとお悔やみの言葉、お焼香をした旨を遺族に伝えます。まだお焼香をしていないようであれば、お焼香が可能かどうか伺いましょう。お焼香が終わってしまった場合は通夜振る舞いの席で伝えるのも良いでしょう。

 

お悔やみを伝える際に遅刻の理由を話す必要はありません。また、通夜振る舞いの誘いを受けた場合はたとえ遅刻していたとしても受けるのがマナーです。

 

お悔やみを述べる際には、忌み言葉(くれぐれも、重ね重ね)や忌み数(4や9)は使わないようにしましょう。

数珠や喪服が用意できないときは?

仕事が終わった後の参列では、数珠や喪服を用意できない場合もあるかもしれません。喪服は地味なものであれば、通常のスーツや作業着でも良いです。数珠は必ずしも持参する必要はなく、お焼香の際は数珠無しで行ってもマナー違反にはなりません

 

たとえ急を要したとしても派手な服装で参列するのは控えましょう。また数珠がない場合に周りの方から数珠を借りるのはマナー違反です。数珠に限らず会場での物の貸し借りは控えましょう。

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遅刻する場合の香典は?

お通夜に遅刻した場合の香典は後日の葬儀の受付で渡すのが最も確実です。お金が関わることなので、お通夜の最中に遺族の方に手渡しするのはなるべく避けましょう。後日、弔問する場合はその際に渡しても問題ありません。

遅刻した場合香典は当日?後日?

香典を当日に渡すか、後日渡すかは受付が終了していないかどうかで決めましょう。香典は受付の時に渡すことが一般的ですが遅刻した場合は受付が終了していることも多いです。受付では香典返しの為に色々な香典に関する情報を管理していることも多いです。

 

そのため受付とは違う場所で渡してしまえば後々のトラブルにつながることもあり得ます。そのため受付が終了してしまっていた場合は香典を当日渡すことは諦めましょう。後日改めて喪主の方に渡すか、一報をいれつつ郵送で送るのがマナーとして適切でしょう。

香典の金額とは?

香典の金額は故人の仕事関係者や知人であれば5000円~1万円程度が相場です。親しい友人であれば1万円~2万円が目安となるでしょう。また故人の親族の場合は近親度合いによっても異なりますが1万円~3万円が相場となっています。

お通夜に遅刻する場合のまとめ

この記事ではお通夜には遅刻していいのか、遅刻する場合のマナーや対処法について解説しました。お通夜はあくまで故人を偲ぶ場ですから、遅刻しても参加するという気持ちが大切です。よほど遅くならない限りはなるべく参加するようにしましょう。

 

また急な訃報にも余裕を持って対応することが重要です。日程に余裕がないからといって、遺族の方に失礼の無いようにしましょう。