男の子の初正月には破魔矢を飾る?意味や飾り方、処分法までご紹介!

公開日 : 2020/3/15

更新日 : 2020/9/9

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破魔矢はお正月の縁起物として、特に男の子が生まれた年に飾られる装飾品です。しかし、兜や羽子板などに比べるとややマイナーで、その意味や決まり事を知らないという方も多いかもしれません。今回は破魔矢について、基本的な情報をお話しします。

公開日 : 2020/3/15

更新日 : 2020/9/9

目次

破魔矢ってなに?

破魔矢は読んで字のごとく、「魔を破る矢」です。古代日本では、年初めにその年の豊作を占うために、弓矢を使った勝負をしていました。それが簡略化され、縁起物として飾られるようになったと言われています。 通常はお正月の縁起物として神社で授けてもらうものですが、初正月を迎える男の子への贈り物としても使われています。

男の子の初正月に飾る縁起物

赤ちゃんが生まれてから初めて迎える正月のことを初正月と言います。初正月はとても大切なものとされ、男の子には「健やかにたくましく育つように」という願いを込め、破魔矢が贈られていました。また女の子には羽子板が贈られますが、これは無病息災のお守りの意味も込められています。

 

いずれも初めてのお正月を迎える赤ちゃんが健康に育ち、豊かな人生を歩むための第一歩を祝うものとして、心を込めて贈られる縁起物です。

破魔矢を飾る風習がない地域もある

先ほどご紹介した破魔矢や羽子板を赤ちゃんの初正月に贈るという風習は全国的なものではありません。関西地方、東海地方、中国地方、九州地方の一部で見られ、北海道や北陸地方、沖縄ではあまり見られません。

 

地方によっては初正月に凧揚げをするほか、男の子には破魔弓や天神人形を、女の子には手毬や人形を贈るところもあります。

破魔矢の飾り方

せっかく破魔矢を買ったり贈られたりしても、飾り方を間違えると台無しになってしまいます。場所や方角、置き方など、しきたりをきちんと守って飾るようにしましょう。

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破魔矢を置く場所

破魔矢は神の力が宿る縁起物ですから、神棚に飾るのが最も理想的です。もし神棚がないなら玄関に置きましょう。邪気が家の中に入るのを防いでくれます。

 

また、家族が集まるリビングや、床の間に置くのも良いでしょう。破魔矢には家内安全の意味合いもあり、家庭を守ってくれる力があるとされています。

 

破魔矢は神聖なものですから、なるべく見上げられるような高い場所に置きましょう。

破魔矢を置く方角

破魔矢は矢じりを下にしておくのが決まりです。矢じりを上にすると、天の神様に向かって矢を射る形になるので望ましくありません。

 

どうしても寝かせないといけない場合は、凶の方角に矢じりを向けます。凶の方角は干支の反対とされます。例えば子年の時は子の方角は北なので、凶の方角は南となります。そのため、子年の際は矢じりを南に向けて寝かせるようにします。

 

しかし、破魔矢を置く方角は地域に寄って異なります。心配な場合は、近くの神社や親戚に聞いてみると良いでしょう。

破魔矢の立て方

破魔矢は細長い形をしているので安定性に欠けます。立てかけるのが理想的とはいえ、壁にかけたままにしていると倒れてきてしまうことがあります。

 

専用の破魔矢立てを使うと安定して立てておくことができます。安価なものだと1000円程度で購入できますので、破魔矢と一緒に買っておくと良いでしょう。

破魔矢はいつまで置けばいい?

雛人形は雛祭りが終わったらすぐ片付けないとお嫁に行けないという言い伝えがあります。破魔矢も同じく、この日までにしまわないといけないという決まりはあるのでしょうか。

 

破魔矢を取り外す日は、一般的には1月7日、また関西では小正月である1月15日とされています。しかし雛人形とは異なり、いつまでに必ずしまわないといけないという決まりはありません。

 

一年中出しておくという人もいますし、五月の節句に鎧兜を出すときにスペースを空けるためにしまうという人もいます。ライフスタイルや部屋のスペースに合わせて、自身で決めて構いません。

破魔矢の処分方法は?

破魔矢を処分する時は、神社でお焚き上げをしてもらいましょう。多くの神社では小正月にどんど焼きをおこなっています。その時であれば無料でお焚き上げをしてもらえるので、破魔矢を授かった神社に行ってお焚き上げをしてもらうと良いでしょう。

 

破魔矢に限らず、お守りやお札など、神社で授かったものはその神社に返納するのがベターです。しかし、遠方などで難しい場合は、近所の神社に持って行っても構いません。

破魔矢についてまとめ

破魔矢についてお話してきました。古来日本の行事から生まれ、神の力が宿るとされる破魔矢は、邪気をはらう縁起物として現在でも親しまれています。

 

破魔矢やその飾り方一つ一つに、神の存在を信じ、神の助けを受けて日々を幸福に過ごしたいと願う古代の人々の想いを感じ取ることができます。

 

次のお正月には破魔矢を授かり、家に飾ってみてはいかがでしょうか。