【受け取った人が喜ぶ】香典返しのお礼で守るべきマナーと手順を説明
公開日 : 2020/4/20
更新日 : 2020/9/10
葬式の後に行われる重要なイベントである香典返しにも様々なマナーがあるため、香典返しのお礼の仕方について詳しく理解する必要があります。香典返しでは、生物に加えて昆布や鰹節を贈るとタブーになってしまうので、送れる品物を理解して相手に迷惑をかけないようにしましょう!
公開日 : 2020/4/20
更新日 : 2020/9/10
目次
香典返しのお礼を伝える方法
香典返しのお礼を伝える方法に関しては、電話やはがきといった方法が一般的ですが、はがきの方が相手に迷惑をかける可能性が低いので、はがきの方がおすすめです。
電話
電話ははがきに比べると情報量が多く、手書きよりも手軽にできるため電話で対応してしまいがちです。電話でお礼を伝えることはマナー違反では無いですが、葬儀の直後は忙しい場合が多く相手に迷惑をかけてしまうことがあるため、はがきでお礼を伝えた方が良いでしょう。
はがき
はがきは長い言葉を書くことが難しいといった欠点がありますが、時間が経ってから届く上に、相手に迷惑をかけることが少ないためおすすめの方法です。香典返しのはがきはお礼状といった横長の紙もあるため、用途によって使い分けるようにしましょう。
メール
メールは電話やはがきよりも手軽に連絡できるといった利点がありますが、法事といった重苦しいイベントでは、失礼になることがあるためおすすめできる方法ではありません。特に年上の人に対しては絶対にメールを送らないようにしましょう。
香典返しで失礼にならないためのマナー
香典返しのお礼では、メッセージの書き方以外に送る商品にもマナーがあり、マナーを理解しないと相手に迷惑をかけるので、マナーをしっかりと理解するようにしましょう!
香典返しのお礼を行うタイミング
今までは、49日の忌明けを迎えた後に香典返しを行うといったことが一般的なため、忌明けから少し時間が経ってから香典返しを行っていました。ところが、最近では葬儀を行った当日に渡す当日に香典返しを行う方法もあります。
後者の方法では、香典の金額を確認する方名帳が必要なくなるといったメリットがありますが、香典料が高額だった場合はもう一回香典返しが必要になるといったデメリットがあります。
香典返しのお礼を行う場所
香典返しは後日郵送になる場合が多いですがが、当日に香典返しを行う時はお礼を行う場所を決めておく必要があります。当日に香典返しを行う場所は葬儀の受付やお通夜を行う場になる場合が多いですが、全員に香典返しを行えるように葬儀の受付で香典返を行った方が良いでしょう。
香典返しのメッセージの書き方
香典返しのメッセージでは、不幸や重なる重ね言葉に加えて死や苦を連想させる言葉はタブーなので使わないようにし、手書きの場合は毛筆や筆ペンを使って書くようにしましょう。
適切な文章の内容
重ね重ねやますますといった重ね言葉は、不幸が重なるといった意味になってしまいタブーになるので、重ね言葉は使わないようにしましょう。また、死が付いた言葉や苦を連想させるような言葉も使わないようにし、消えるといった縁起の悪い言葉も使わないようにしましょう。
毛筆や筆ペンを使って文章を書く
香典返しのメッセージは人数が多い時にはパソコンで作成しても大丈夫ですが、人数が少ないときは手書きの方が思いがこもっているため、手書きの方が良いです。手書きの時は、香典返しのメッセージでもサインペンやボールペンを使わずに、毛筆や筆ペンを使うようにしましょう。
香典返しのお礼に適切な商品
基本的に消えてなくなる物で、賞味期限が長い商品を選べば大丈夫ですが、消えない物であっても、タオルやハンカチに加えて陶磁器や漆器等は例外的に選ぶことが可能です。
賞味期限の長い食品
賞味期限が長い菓子などの食品は消えてなくなる物であるため、お菓子や缶詰に加えて麺類や海苔といった食品が香典返しの商品としてよく選ばれます。また、お茶やコーヒーも賞味期限が非常に長く腐らないため、コーヒーの豆やお茶の葉が選ばれる場合があります。
タオル・ハンカチ
タオルやハンカチは顔に押し当てて使われることから、悲しみを包むといった意味があり、消えてなくなる物ではありませんが香典返しではよく選ばれます。ただし、赤色などの派手な色のタオルはマナー違反になるので、寒色系や白色のタオルを選ぶようにしましょう。
石鹸・洗剤
石鹸や洗剤は実用性が高く、腐らない上に消えてなくなる物であるため、不幸を忘れる必要がある香典返しではよく選ばれる商品となっています。洗剤には1,000円から5,000円程度の多種多様なバラエティセットが存在するため、香典返しの予算に合わせて選びましょう。
調味料
香典返しでタブーとされる鰹節や昆布以外は、調味料も石鹸や洗剤と同様の理由から、香典返しでよく選ばれる商品です。ただし洗剤と異なり賞味期限があり、調味料の種類によって賞味期限の長さが異なるので、賞味期限の長い醤油や塩等のバラエティセットがおすすめです。
陶磁器・漆器
陶磁器や漆器は形見になりそうなのでタブーになりそうですが、陶磁器には「亡くなった人が土に帰る」という意味があり、漆器は「不幸を塗りつぶす」という意味があります。そのため、陶磁器や漆器は消えてなくならない物ですが、香典返しの商品として選ばれることがあります
香典返しでやってはいけないこと
香典返しでは生鮮食品等の消費期限が短いものや、昆布や鰹節等の祝儀で使われる食材を贈ることはタブーとされているため、食品を選ぶ場合はマナー違反にならないように注意しましょう。また、お酒や形見の商品を贈ることも、香典返しではタブーなので気を付けましょう。
海苔ではなく昆布や鰹節を送る
昆布は「よろこんぶ」という意味があり、祝儀の場で使われるものであり、葬儀の場ではタブーになっているため、絶対に昆布は送らないようにしましょう。また、鰹節は結婚式の引き出物として使われるので、鰹節も香典返しとして送らないようにしましょう。
肉や魚などの生臭い食品を送る
肉や魚などの食品は宗教上で禁止されている所がある上に、お通夜の香典返しでは49日間香典返しの箱を開けない人もいるため、失礼になる可能性が高いです。肉や魚などの消費期限が短い食品を贈りたい時は、肉や魚のカタログギフトを他人に渡すようにしましょう。
神道以外の法事でお酒を送る
神道ではお酒を使うことが多く、仏教等の宗教ではお酒を飲んではいけないという決まりが存在することから、仏教ではお酒を贈ることはタブーになっています。また、お酒は祝儀の時に飲むものであるといったイメージが強いため、酒は贈らないようにしましょう。
亡くなった人を思い出させるような商品を送る
葬儀は二度と起きてほしくないイベントであるため、亡くなった人を思い出させるような形見の商品を贈ることは、香典返しではマナー違反となっています。香典返しで形のあるものを贈る場合に関しては、マナー違反にならないタオルや陶磁器を贈るようにしましょう。
会葬御礼と香典返しの違いについて
会葬御礼は香典を渡さなくても来た人全員に渡す粗品のことを指し、香典返しは香典を渡した人に返す品物のことを指すので、会葬御礼と香典返しは異なる意味を持ちます。
香典返しのお礼に必要な道具と手順
香典返しのお礼を行うためには、来場者の香典袋の金額を把握する必要があるため、葬儀の受付時に芳名帳を用意する必要があります。また、香典の金額が小さいときは半返しが基本になっているので、香典返しの相場も守るようにしておきましょう。
香典返しのお礼に必要なもの
香典返しのお礼に必要な道具は筆ペンと芳名帳で、来場客が多いときは複数の芳名帳が必要です。また、芳名帳の他に芳名帳を書く受付係が必要なので、当日に香典返しを行わない時には、あらかじめ芳名帳の冊数と受付係の人数をあらかじめ決めた方が良いでしょう。
香典袋を出した人の名前と金額を芳名帳に書く
まず、香典袋を出した人の名前や住所等の個人情報と金額を芳名帳に書きます。この時、名前を書き間違えていると届かないため、名前が正しいかどうか確認しておきましょう。
香典返しに必要なギフトを選ぶ
全員の香典袋の金額を把握出来たら、それぞれの人に香典袋の金額に見合ったギフトを選ぶようにします。香典返しの相場についてはおおよそ3分の1から2分の1程度になっています。
香典返しの商品にお礼状を添えて相手の家に送る
最後に相手の住所と名前を把握したら、香典返しの商品にお礼状を添えて相手の家に届けます。お礼状のメッセージや香典返しの商品にはタブーが存在するので、相手に失礼にならないようにメッセージや商品がマナー違反になっていないか確認しましょう。
香典返しのお礼に送る品物の金額の相場
香典返しに送る商品の金額の相場は、香典袋の金額の3分の1から2分の1が一般的ですが、1万円以下の場合は、基本的には2分の1の金額で香典返しを行います。香典袋の金額が大きくなっていくにつれて香典返しの割合が小さくなり、3万円以上では3分の1の金額になる場合が多いです。
香典返しは法事の後に行われる重要なイベントです!
香典返しは法事の後に行われる重要なイベントであるため、法事が終わった後に慌てないように、あらかじめ香典返しのお礼の仕方を理解する必要があります。香典返しにもタブーがたくさん存在するので、香典返しのタブーは必ず理解して相手に迷惑をかけないようにしましょう!
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