お悔やみの手紙を出すときの正しいマナーや注意点を徹底解説
公開日 : 2020/2/27
更新日 : 2020/9/9
葬儀を欠席する場合や訃報を後から知らされた場合に、お悔やみの手紙を出したりします。手紙に書く用語や敬称など、慣れないと正しい言葉を使っているのか不安になる方も多いです。そこで、お悔やみの手紙の正しいマナーについてまとめてみました。
公開日 : 2020/2/27
更新日 : 2020/9/9
目次
お悔やみの手紙の正しいマナー
お悔やみの手紙を書くときは、マナーに気を付けて書かないといけません。慣れない言葉を使うとなれば、どのように書けばいいのか悩みやすいものです。お悔やみの手紙を書くために、気を付けてほしいポイントをご紹介しますので、チェックしてみてください。
お悔やみの手紙を出すタイミング
葬儀に欠席したり、後から訃報の連絡がきたときはお悔やみの手紙を書きます。一般的に、お悔やみの手紙を出すタイミングは初七日までです。時間が経ってから喪中はがきで知らせが来る場合もありますが、知ったタイミングで早めにお悔やみの手紙を出すようにしましょう。
お悔やみの手紙を送る際に、香典を同封することもできます。現金書留で大判サイズを購入すればお悔やみの手紙と香典を入れることができるのでおすすめです。香典も一緒に送る際は表書きにも気を付けましょう。
四十九日前なら「御霊前」と書き、後であれば「御仏前」ですが、宗教によっても異なるので気を付けましょう。キリスト教は「御花料」・浄土真宗は「御霊前」・神道は「御玉串料」と書きますが、宗教などが分からない場合は「御霊前」でも大丈夫です。
使ってはいけない言葉
お悔やみの手紙を書くときは、「くれぐれも」などの繰り返しの表現を使用してはいけません。他にも不幸が続くことを連想させる言葉や生死を直接表現するものはマナー違反です。表現を言い換えるようにして、お悔やみの手紙を書くようにしてください。
神道
神道の場合、お悔やみの手紙を書くときは「御冥福」や「供養」という言葉を使わないので気を付けましょう。仏教用語をお悔やみの手紙に書くと失礼に当たるため、宗教が違う方は言葉遣いに気を付けて準備してください。
神道は死者のことをミコトとあがめるため、家の守護神として祀るのが特徴です。そのため、お悔やみの手紙の内容も異なるので、初めて書く方は文例を参考にして書いてみてください。
キリスト教
キリスト教では亡くなった方を仏や神になるという考えではないため、お悔やみの言葉が特にありません。そのため、「安らかにお眠りくださいますようお祈り申し上げます。」と短い言葉をかけるだけ大丈夫です。
基本的な構成
お悔やみの手紙を書くときは、前文など時候の挨拶を省き、驚きや悲しみの気持ちを言葉で表してください。その後に、遺族を気遣う言葉を書くのが基本です。また、弔問欠席に対するお詫びも伝え、香典を一緒に送る場合はそのことも手紙に書くようにしましょう。
よって、主文は「お父上様の突然のご訃報に接し、大変に驚いております。」など亡くなった故人の関係性を変えると応用することができます。末文には、「謹んでお父様のご冥福をお祈りいたします。」と書いてまとめるのが一般的です。
短い文章でまとめることもできるため、お悔やみの手紙でなくてもはがきを送っても大丈夫です。手紙だとどうしても長く書かないといけないというプレッシャーがありますが、短い内容でも大丈夫ですから、お悔やみの言葉をかけてみてください。
縦書き
お悔やみの手紙やはがきは縦書きが基本です。横書きにするとカジュアルな雰囲気が出てしまうため、気持ちが伝わりにくいです。親しい友人などの間柄であれば、大丈夫なケースもありますが、基本的には縦書きにしないといけませんので正しいマナーを守りましょう。
また、短い文章でしたらはがきで大丈夫ですが故人との思い出の話も書く場合、書くスペースが足りなくなってしまうこともあります。そのため訃報に接した率直な思いや故人との思い出話と各内容を整理してからお悔やみの手紙を書いてみましょう。
文例に合わせて書いていくと、意外と文章が長くなることもあるため、はがきでなく手紙にするのをおすすめします。お悔やみの手紙やはがきを書くときは、黒インクで書けば大丈夫です。表書きに合わせて薄墨を使う地域もありますが、万年筆やボールペンで書いてOKです。
便箋・封筒・切手
お悔やみの手紙を書くために、便箋や封筒を準備しなくてはいけません。封筒や便箋は白の無地を使用するのが基本です。また、封筒は裏地のない一重のものを使用し、便箋も1枚の範囲内で書かないといけません。
どうして1枚で収めないといけないのかというと、二重と重なっていることは不幸事にはマナー違反になってしまうからです。そのため、お悔やみの手紙の内容も簡潔に1枚にまとめることが大切です。切手に関しては、通常の切手を使用して問題ありません。
香典と一緒にお悔やみの手紙を送る場合は、現金書留になるため切手は不要になり、特別切手にこだわる必要はありません。
お悔やみの手紙の文例
お悔やみの手紙を書く場合、文例があると関係性に合わせてアレンジをすることができるので便利です。文章が思い浮かばないという方は、ぜひ文例をチェックして自分の状況に合った内容に整えてみましょう。
祖父母などの親戚関係
このたびご祖父様の訃報に接し、心よりお悔やみ申し上げます。かねてよりご療養中とは存じておりましたが、ただただ呆然とするばかりです。本来ならばすぐにでも駆けつけ、葬儀に参列させていただきたいのですがやむを得ぬ事情でかないません。
いずれ折を見てご焼香にお伺いしたいと思っておりますが、まずは書中にてお悔やみ申し上げます。○○伯父さんをはじめ、ご家族の皆様もお疲れのことと存じますがご自愛ください。遥かなる地より謹んでご冥福をお祈りいたします。
友人の場合
このたびは突然の悲報に、あまりのことに言葉を失っております。あの明るい笑顔をもう二度と見られないと思うと、悲しみで言葉もありません。本来であれば直接お悔やみを申し上げたいところですが、遠方のためかないませんことをお許しください。
ご家族の皆様はさぞご心痛かと存じますがどうかお力を落とされませんようご自愛ください。まずは書中をもちましてお悔やみを申し上げます。
ビジネスの会社関係
貴社代表取締役○○様のご逝去のお知らせを承り、驚きと悲しみを深くしております。ご生前は格別のご厚情を賜り、今日の弊社がございますのもひとえに○○様のお力添えあってのことと改めて感謝いたしております。
ご遺族の方々をはじめ、社内の皆様の悲しみははいかばかりかと拝察いたします。本来であればすぐにでもお伺いすべきところ、遠路ままならず、略儀ながら書中にてお悔やみを申し上げます。ご冥福を心よりお祈り申し上げます。
お悔やみの手紙を出すのが遅れた場合
身内だけの葬儀や関係性が遠い場合、後から訃報を知らせる場合があります。そのため、葬儀などがすでに終わっている状態で連絡が来たなら、お悔やみの手紙を書いてお悔やみの言葉をかけるのが一般的です。
時間が経ってからお悔やみの手紙の書くのは失礼に当たりません。知った時点ですぐに手紙を出せば大丈夫です。いくら遅れた場合であっても、早めにお悔やみの手紙を贈るのがベターですから、短い文章でもいいので気持ちを相手に伝えましょう。
手紙というのは気持ちを相手に素直に伝えることができる手段ですから、昔の思い出話なども入れながらぜひお悔やみの手紙を書く機会があればマナーに沿って書いてみてください。
お悔やみの手紙の返事は必要
遺族側などお悔やみの手紙を頂いたの返事は必要です。わざわざ気遣ってお悔やみの手紙を頂いているので、感謝の気持ちを素直に伝えるのがおすすめです。年明けに手紙を受け取ったときなど、季節の節目にあたった場合は、寒中見舞いの形式で出すとまとめやすいです。
お悔やみの手紙を書くときは、「拝啓・敬具」などの頭語・結語を使用しませんが、返事を返すときは使います。香典も一緒に頂いたときは、お手紙の返事をするより、お返しでメッセージを一緒に添えてまとめることができます。
正しい言葉を使ってお悔やみの手紙を準備しよう
お悔やみの手紙を書くときは、気を付けなければいけない点があるので、不安な方は文例を見ながら書いていくようにしましょう。便箋や封筒など使用するものに関してもいつより気を付けなければいけない点が多いので正しいマナーを守って書いてください。
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