お通夜に焼香だけ参加は失礼?焼香の作法や時間・香典・服装も解説!

公開日 : 2020/3/17

更新日 : 2020/9/10

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仕事などでお通夜に出席する時間がない事もありますよね。こんな時お通夜に焼香だけ参加しても良いのでしょうか?お通夜に焼香だけの参加は失礼かや訪問時間、焼香の作法、焼香だけ参加する際の香典について解説しますので、お通夜に焼香だけ参加する際の参考にしてみてください。

公開日 : 2020/3/17

更新日 : 2020/9/10

目次

お通夜は焼香だけの出席でも問題ない?

お通夜に参列されたことのある方も多いかと思いますが、お通夜に時間の都合がつかないこともあるのではないでしょうか。そのような時に、焼香だけではご遺族に失礼に当たるのでは?と思い行くべきか迷った事はありませんか。 お通夜や葬儀に出られないが焼香だけでも上げたいと思われるではないでしょうか。お通夜に焼香だけで済ませる場合に注意しておきたいマナーや焼香の作法を解説していきます。

お通夜の出席は焼香だけでも失礼ではない

お通夜に焼香だけの参加は失礼になりません。近年では仕事や私用などでお通夜に参加するのが難しい場合が多くなっています。お通夜への参加することが難しい事情はご遺族にも広く理解があるようで焼香だけであっても駆けつけることは、ご遺族にとって大変ありがたいと思われる事が多いようです。

 

お通夜の時間に間に合わないとしても焼香だけを上げに行く事は故人やご遺族のためにも行うと良いでしょう。焼香だけであっても、故人への供養の気持ちが大切であるといえます。

お通夜の意味

お通夜とは夜通し灯りを絶やさずに故人を見守る儀式です。告別式の前夜に家族や親族、故人と関係の親しかった友人などが別れを惜しむ儀式とされています。ご遺族は故人に寄り添い夜通し灯りを絶やさないようにするとされています。また、参列者は故人との別れを惜しみ冥福を祈ります。



お通夜を告別式の前日に執り行う事で故人との別れをする心の準備ともいわれており大切な儀式です。また、告別式は日中に執り行われる事が多く平日では仕事などで参列者の都合がつけづらいということもあり、お通夜のみの参加にすることも多いようです。

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お通夜の流れと所要時間

お通夜は午後6時から7時ごろに始まることが多く、所要時間は一般的に2〜3時間程度とされています。また、お通夜の大まかな流れは以下の通りです。

 


1・受け付け
2・参列者の入場
3・喪主による開式
4・僧侶の入場
5・僧侶による読経
6・お焼香
7・僧侶による法話
8・僧侶の退場
9・喪主の挨拶
10・閉式
11・通夜振る舞い


お通夜で焼香だけに出席する場合

お通夜で焼香だけに参加する場合、どのタイミングで伺えば良いのか悩みますよね。ここでは、どの時間に伺うのが良いのかやその際のマナーについても詳しく解説いたします。

お通夜が開始する前の時間に伺う

お通夜は一般的に午後6時~午後7時に始まります。もしお通夜に参列する時間がない場合やご遺族に迷惑をかけたくないと考えている場合は、お通夜の開始時刻より前に会場に足を運ぶのが良いです。また、その場合はお通夜の式が始まる15分〜30分前に会場に入るようにしましょう。

 

先に焼香を済ませたうえでご遺族にも挨拶をし、会場を後にします。この場合は式が行われている中でバタバタせず落ち着いて焼香などができるのでおすすめです。挨拶の際には、焼香のみ参加する理由を言う必要はありません。また、あまりに早い時間に参列してしまうとご遺族に迷惑をかけてしまう場合がありますので、注意しましょう。

お通夜の途中の焼香の時間帯に参加する

お通夜の開式後のみ参列することができる場合は、焼香が始まるまで待機をし、焼香が行われる時間帯に途中参加するのが無難です。焼香が行われるのは開式から30分〜40分後が一般的ですので、その時間に合わせて伺い、会場の中に入って列に並び焼香を行いましょう。

 

一般参列者が焼香を行うのはご遺族やご親族の後ですが、人数によって一般参列者が焼香を行いだすタイミングが異なるため、開式30分後をめどに伺いましょう。また、会場に到着した際には受付係に事情を説明し、適切な指示を受けるようにすると良いです。

 

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お通夜が終わった後に出席する

お通夜後には通夜振る舞いがあるのが一般的です。もしどうしても会場に伺う時間がお通夜の式が終わった後になってしまう場合は、式が終わった後の通夜振る舞いの時間帯に伺うのも1つの方法です。

 

また、通夜振る舞いが終了する時間にも間に合わない場合は、当日は諦めて翌日の告別式に伺うか、後日ご遺族の自宅に弔問するようにしましょう。

お通夜での焼香の作法やマナー

日本でのお葬式は仏式で執り行われる事が多いようです。焼香の作法をご存知でしょうか。仏式の焼香は宗派により多少の違いはありますが基本的な作法は同じとなっています。 焼香にはマナーがありますので、焼香だけで帰るからと礼儀や順番守らないと恥をかくことになりかねません。また、ご遺族にも迷惑がかかってしまうため焼香時のマナーを守りましょう。

焼香とは?

焼香とは、仏様や故人にお香を焚いて拝む事をいいます。お葬式や法事の時に僧侶が読経を唱えている最中に参列者が順番に行います。焼香には敬意と感謝の心を捧げる意味が込められています。

 

お香には、お参りする人の心身を清める効果があるとされ穢れ(けがれ)を取り除いた清らかな心身で故人を供養するという意味があり大切な作法といえます。

お通夜での焼香の作法

①焼香の順番が来たら、祭壇に向かいご遺族に向けて一礼をします。 ②焼香台の手前まで進み、故人に深く一礼をします。 ③焼香台の前まで進み、抹香をつまみ押しいただき(額に近づける事)香炉へ落とします。(宗派ごとに回数が異なります) ④故人に向かって、合唱し一礼をします。 ⑤2、3歩下がり、ご遺族に一礼をし席に戻ります。 以上が、焼香の基本的な作法となります。 抹香をつまむ時は人差し指と親指の2本。または、中指を加えて3本でつまむことが一般的とされています。

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お通夜での焼香の順番

焼香の一般的な順番は、喪主・ご遺族・ご親族・一般参列者の順です。一般参列者が行う際も、故人と親しかった方から順に行うのが基本です。また、焼香の順番はあらかじめ決めてられていますので、トラブルを防ぐためにもきちんと順番を守るよう注意しましょう。

 

人数が多い場合は香炉を分けて親族焼香、近親者以外の参列者の一般焼香と分ける事もあります。また、焼香の際にはご遺族へのお悔やみの気持ちを持って故人の冥福を祈るようにすると良いでしょう。

焼香時の礼儀

焼香の前後でご遺族に一礼を忘れないようにしましょう。もし、体調などの理由からマスクをしている場合は焼香時は外しておきましょう。また、頭髪を染色している場合は焼香を上げるときだけでも暗い色にする事が望ましいでしょう。 数珠を持って焼香を上げる事もマナーです。ご遺族に挨拶をする際は言葉遣いにも気をつけましょう。『お悔やみを申し上げます』とはっきり言わない事もマナーになります。

焼香のあげ方は宗派によって違う

宗派によって焼香の作法が多少違います。自分の宗派と亡くなられた方の宗派が異なっていても、 自分の宗派に従って焼香を行って問題はありません。もし、自分の宗派の作法が分からなからない場合や会場が混雑している時には、丁寧に焼香を1回行うようにしましょう。

 

 

例を挙げると、日蓮正宗の焼香は1回か3回で押しいただき行うとされており、線香は1本を折って寝かせて置くとされています。他にも、浄土真宗大谷派の焼香は2回で押しいただかずに行うとされており、線香は香炉の大きさに合わせて折って寝かせて置くとされています。このように宗派によって焼香の作法が異なりますので、事前に確認すると良いでしょう。

 

 

お通夜で焼香だけに参加する場合の服装は?

お通夜で焼香だけに出席する場合はどのような服装で行けば良いのか迷われる事もあるのではないでしょうか。ご遺族に失礼にならないようにこの場合の服装のマナーについて紹介します。

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お通夜に焼香だけの参加でも喪服を着る

お通夜で焼香だけに参加する場合でも、基本的には喪服を着用するようにしましょう。お通夜に参列するためには、急いで駆けつけなければいけないという理由で、地味な色の平服(普段服)であれば許されることもあります。

 

ただし、近年はお通夜のみ出席して告別式は出席しないというケースも増えているため、焼香だけの出席の場合も喪服を着用する方が好ましいとされています。社会人でない場合は学校の制服、子どもであれば目立つ柄の入っていない地味な色の服装を着用すると良いでしょう。

喪服を用意できない場合(女性)

女性で喪服を通夜までに用意することが不可能な場合は、紺や灰色など地味な色のスーツまたはワンピースを着用し、黒や肌に近い色など目立たない色のストッキングを履きましょう。また、化粧やアクセサリーはパールのネックレス、イヤリング程度の目立たないものにしネイルはしないのが好ましいですが、もしする場合には地味な色にしましょう。

 

また、動物や爬虫類の革は殺生のイメージが浮かぶということから、葬儀の際には身につけてはいけないとされています。そのため、動物・爬虫類の革から作られたものを身につけていないかということに注意しましょう。

喪服を用意できない場合(男性)

男性で喪服を通夜までに用意することが難しい場合は、紺や灰色など地味な色のスーツを着用し、黒などの地味な色の光沢のないネクタイで、ネクタイピンなどの装飾品は外しておきましょう。

 

また、女性と同様に、動物や爬虫類の革は葬儀の際には身につけてはいけないとされていますので、動物・爬虫類の革から作られたものを身につけていないかということに注意しましょう。

お通夜で焼香だけに出席する場合の香典は?

お通夜の焼香だけに出席する場合、香典を持参する必要はあるのでしょうか?ここでは、ご遺族から辞退された場合なども併せて解説いたしますので、ぜひ参考にしてみてください。

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お通夜の焼香だけに出席する場合も香典は必要

焼香だけする場合でも香典は持って行く必要があります。香典とは、故人を弔う気持ちを表したものです。参列者が故人を偲んでお花やお香をお供えしていた代わりにお金を包むようになったことが、今のお香典の始まりです。

 

お葬式には多くの費用がかかりますので、遺族の負担を軽減する意味合いもあります。たとえ焼香だけの出席でもお通夜に出席したことになりますので、お香典の意味合いを考えても、香典をお渡しするのが一般的です

お通夜に香典を持参しなくても良いケースもある

あまりお付き合いがなかったり親しくなかったけれど、諸々の事情でお通夜に出席しなければならない場合もありますよね。その場合は、受付で記帳だけをして、焼香するだけでも問題はありません。

 

お通夜や告別式に参列するという行為は、亡くなった方を悼み弔うものであり、お香典はその気持ちを表すものです。そのため、香典を持参しなくても焼香をすることはできます。もしも受付の方の目が気になって気が引けると感じる場合は、「焼香させていただきたく、立ち寄らせていただきました。」など一言お伝えするようにしましょう。

 

ご遺族に香典を辞退された場合

近年は家族葬など小規模な葬儀も増えており、遺族から香典を辞退される場合が少なくありません。その場合無理にお渡しする必要はないです。また、香典を辞退すると言われているのにも関わらず、無理やり香典をお渡ししようとするとむしろご遺族に迷惑をかけてしまいますので注意が必要です。

 

訃報の連絡の際に口頭や文書で「故人の遺志によりご香典を辞退させていただきます。」などを伝えられるのが一般的です。また、香典辞退の旨がお通夜の会場入口などに掲示されることもあります。知らずに持参してしまった場合でも、会場にそのような掲示がされていた際は、香典をお渡しする必要はありません。

 

 
 

お通夜で焼香だけの場合の香典の相場やマナー

お通夜で焼香だけ参加する場合の香典はいくらくらい包むべきなののか、悩んでしまいますよね。ここではその場合の香典の相場やマナーについても解説いたします。

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香典はお通夜の受付で渡す

香典は受付で渡すのが一般的です。香典を渡す際には、「この度は御愁傷様でした。」挨拶の言葉を述べて渡すようにしましょう。受付が閉まっている場合は、ご遺族に挨拶をする際に渡します。またこの際も、「御霊前にお供えください。」と述べるようにしましょう。

お通夜の焼香だけに出席する場合の香典の相場

お通夜に焼香だけ出席する場合で香典が必要な際は、一般的な香典の相場と同額を包むようにしましょう。また、香典にどのくらいの金額を包むかは、亡くなられた方との関係性や血縁、年齢などによって変わるのが一般的です。

 

故人が自分の親戚の場合は1〜5万円、仕事先の方や友人・知人の場合は5千〜1万円、顔なじみ程度の場合は3千〜1万円が相場です。極度に高い金額を包んでしまうと、かえってご遺族が香典返しをする際に気を遣わせてしまうので、注意しましょう。

香典の包み方

香典袋には水引が印刷されたものと結んであるものがあります。1万円以下ならば、基本的には印刷のもので問題はありません。また、新札を使うことはマナー違反ですので注意しましょう。新札でないお札を向きを統一して入れます。

 

 

また、香典は袱紗(ふくさ)に包んで持って行き、袱紗を取ってから香典を両手で渡すようにしましょう。その際は相手から名前が見えるように渡します。

お通夜に焼香だけについてのまとめ

お通夜に焼香だけで帰ることは失礼になりませんがマナーを守る事が大切です。特に、服装や言葉遣いには気をつけましょう。宗派による焼香の違いや作法を確認していざという時に慌てないようにしましょう。