妊婦はお通夜に参列できるの?言い伝えや注意点についても解説

公開日 : 2020/2/27

更新日 : 2020/9/9

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妊娠期間中に親しい方が亡くなったと言う訃報を受けた場合、お通夜に参列しても良いのか、人に迷惑をかけてしまうのではないかと悩む人も多いのではないでしょうか。今回こちらでは、妊婦はお通夜に参列できるのかについて、詳しく解説します。

公開日 : 2020/2/27

更新日 : 2020/9/9

目次

そもそもお通夜とは?

そもそもお通夜とは何なのかご存知でしょうか?お通夜とは、夜通し灯りを消さずにご遺体を見守る儀式で、葬儀や告別式の前に親族や親しい人などが集まって故人の冥福を祈り別れを惜しみます。

 

一般的には、亡くなった翌日に行われますが、日本では六曜の「友引」の日には行いません。これは、「友引」は「友を引く」と考えられているからです。

妊婦はお通夜に行ってもいい?

結論から言うと、妊婦さんであってもお通夜に参列して大丈夫です。妊婦さんだからと言ってお通夜への参列を拒まれることもありません。ただし、妊婦さんが大きなお腹をかかえて参列すると、周囲に心配をかけたり、普段よりも気遣いをさせてしまったりすることは事実です。

 

葬祭場でのお通夜の場合、式場の係の人が気を遣ってくれることもありますが、可能であれば一人で参加するのではなく、どなたかに付き添いをお願いすると周囲の心配や気遣いを減らすことができます。

 

また、妊婦さんでもお通夜に参列はできるのですが、地域によってや親族によっては、参列することをよく思われない場合もあります。その場合は、その地域や親族の考えに従うようにしましょう。

 

 

妊婦のお通夜に関する言い伝え

妊婦がお通夜に参列することに関して言い伝えがあります。「赤ちゃんが霊に取りつかれる」「赤ちゃんにあざができる」「赤ちゃんがあの世に連れて行かれる」などが代表的な言い伝えです。

 

これらの迷信が言われるようになったのは、お通夜の会場にはたくさんの霊が集まると考えられていることや、昔の葬儀では、女性は何時間も炊事や葬儀の手伝いをしなければならなかったので、それらの労働を免除するための言い伝えだったと考えられています。

 

また、昔は遺体を保存する技術も無かったため、遺体の腐敗が進み疫病の感染源となりうることから、妊婦を遺体から遠ざけ守るための知恵でもあったとも言われています。これらの言い伝えを交わすには、お腹に鏡を巻き付けておくと言う方法があります。

 

妊婦がお通夜に参列する際の注意点

妊婦さんがお通夜に参列する際に注意しなければならないことは無いかと不安を感じている人もいるでしょう。ここからは、「服装」と「環境」の2つのポイントの注意点について解説します。

服装

お通夜に参列すると、立ったり座ったりすることも多いので、動きやすくその上、身体を絞めつけない服装が良いでしょう。そうは言っても、できる限りシックな色合いのものを選ぶようにします。お通夜という場に相応しい服装であることが一番です。

 

まだお腹が目立たない妊娠初期であれば、妊娠前に着ていた喪服を着ると良いでしょう。ワンピースタイプの喪服であれば、お腹にゆとりがあるので身体を絞めつけずにすみます。お腹が大きくなって喪服が着られない場合は、光沢の無いシックな色合いの洋服を選びましょう。

 

足元は、転げることを防ぐために、ヒールの無いかかとの低い靴を選びましょう。寒さ対策として持ち込む上着やストールも、華美なものではなくシックな色合いのものにしましょう。メイクや髪型に関しては、妊娠前と同じマナーです。

環境

妊婦さんがお通夜に行く際に注意したいことがあります。ここで言う環境とは、「匂い」や「気候」のことです。この2つのポイントについて解説します。

匂い

仏式のお通夜が行われる式場では、お線香やお香が焚かれています。普段であれば気にならないこれらの匂いも、匂いに敏感になっている妊婦さんにとっては気分が悪くなる原因になることも考えられます。

気候

春夏秋冬、当たり前のことですが、訃報は突然に訪れるものです。春や秋であれば気候も穏やかで比較的過ごしやすいですが、猛暑の夏や寒く感染症の広がり気になる冬の季節には特に体調に影響があるため注意が必要です。

 

お通夜は空調が効いた室内でのみ行われるとは限りません。葬儀の規模や行われる場所によっては、参列者が屋外にいる時間が長くなる場合も考えられます。妊婦さんでなくても暑い夏や寒い冬は体調を壊しやすいので、妊婦さんならばなおさらです。

 

夏は暑さだけでなく、空調の効きすぎた式場にも注意が必要です。冷えないように対策をしてから行きましょう。

 

 

妊婦がお通夜を欠席

お通夜に参列したいという思いはあっても、妊婦さんは体調が悪くなることも多く、参列が出来ない場合もあるでしょう。これは、親族としてお通夜を迎えた場合も同じことが言えます。

 

自分が親しくしている方のお通夜であれば、旦那さんの都合がつくのであれば旦那さんに香典を預けて自分の代わりにお通夜に参列してもらうのも良いでしょう。もちろん夫婦で親しくしていた方が亡くなった場合も同じように、旦那さん一人でお通夜に参列してもらうと良いでしょう。

 

誰もお通夜に参列出来ない場合は、まずは電話や弔電などでお悔やみの気持ちを伝えてから香典を送ると良いでしょう。

妊婦でも安心してお通夜へ

たとえ妊婦さんであっても体調管理にさえ気をつければ、お通夜に参列できます。もちろん無理は禁物ですが、体調が整っているのであればお通夜に参列して故人との最後のお別れをしましょう。