お通夜にふさわしい服装とは?男女別にふさわしい服装とマナーを解説!

公開日 : 2020/2/27

更新日 : 2020/9/2

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最近はお通夜にのみ参列するというスタイルも多くなってきました。そこで悩むのが服装ではないでしょうか?お通夜の参列する場合の服装はどういったものなのでしょうか?今回は、お通夜にふさわしい服装を男女別、さらに立場別にご紹介します。

公開日 : 2020/2/27

更新日 : 2020/9/2

目次

お通夜にふさわしい服装とは?

お通夜の服装というと喪服を思い浮かべる方が多いのではないでしょうか。本来、喪服とは「喪に服す」という悲しみに寄り添う心を表わす言葉です。ですが一口に喪服といっても、種類はさまざまです。

 

さらにお通夜の場合、参列者の立場によっては、喪服でなくとも問題ない場合もあるので、注意が必要です。そこで今回は、お通夜にふさわしい服装を男女別に解説します

 

訃報は突然やってくるものです。急にお通夜に参列することになって慌てないためにも、事前にしっかりとマナーを知っておきましょう。

そもそもお通夜とは?

お葬式の流れとしては、故人が亡くなった当日、もしくは翌日にお通夜、お通夜の翌日に葬儀・告別式を行うのが一般的です。元来、お通夜は遺族や親族、故人と親交のあった友人や知人などの身内の人たちが集まり、故人との最後のお別れの時間を過ごす儀式のことを指します。

 

そして、近年では葬儀・告別式は日中に行われる場合がほとんどで、参加が難しい場合も多くなっています。そこでお通夜が追悼の場として、大きな役割を担うようになってきました。ですから一般の参列者は、お通夜にのみ参列するというケースが多くなりつつあります。

 

なお「本通夜」とは、亡くなった翌晩に行われるもので、亡くなった当日に、親族のみで行われる通夜のことを「仮通夜」といいます。

 

男性のお通夜にふさわしい服装

まずは男性のお通夜にふさわしい服装について見ていきましょう。基本的に、お通夜では喪服を着用しますが、立場によってふさわしい格好が違ってきますので、注意が必要です。

基本の服装

男性のお通夜の服装は「準喪服」か「略喪服」が基本です。「準喪服」は、最も格式の高い喪服である正喪服に準ずる喪服を意味します。そして現在においては、準喪服は最も一般的な喪服であり、葬儀に関連するさまざまなシーンで着用されることが多くなっています。

 

一方で「略喪服」とは、故人への弔いの気持ちを示すために着用する服であり、平服とも呼ばれています。そして男性の場合の準喪服はブラックスーツに白シャツ、黒ネクタイが基本です。

 

略喪服は黒を基調とした地味な色のスーツに白シャツ、ネクタイの組み合わせが一般的です。なお準喪服、略喪服共に光沢のあるものは避けるべきです。そしてどちらを着用する着るべきかは、立場によって違いがあります。

親族の場合

男性親族はお通夜の場では、準喪服が基本です。血縁者は正喪服を着用すべきと思われがちですが、お通夜では準喪服で問題ありません。正喪服は告別式で着用するのが一般的です。

 

しかしながら、近年は喪主であっても、お通夜から告別式まで一貫して準喪服を着用するケースも多く、正喪服の着用頻度は年々少なくなっているといえます。

参列者の場合

お通夜の一般参列者の場合は、準喪服か略喪服を着用するのが一般的です。かつては一般参列者は略喪服の着用が一般的でした。というのも、お通夜で一般参列者が準喪服を着用すると、「あらかじめ死を予期していた」という印象を与えてしまうからです。

 

しかしながら、近年は一般参列者がお通夜に準喪服を着用して参列することも珍しくなくなりました。ですから一概にどちらの方がよいとは言い切れません。

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アクセサリー・靴・ベルト

男性はアクセサリーを外すのが基本です。結婚指輪や時計は付けても問題ありませんが、あまりにも派手な色のものであれば外した方がよいでしょう。

 

靴やベルトは黒を基調にした地味な色のものを選びましょう。靴は金具が付いているものや、つま先が尖っているデザインのものは避けるべきです。さらにベルトのバックルはできるだけシンプルなデザインで光を反射しないものがおすすめです。

女性のお通夜にふさわしい服装

次に女性のお通夜にふさわしい服装について見ていきましょう。基本は男性と変わりませんが、女性は男性よりも細かい点で気を付けなければならないことがありますので、ぜひチェックしてみてください。

基本の服装

女性もお通夜の際には、準喪服か略喪服を着用するのが一般的です。また準喪服は、ワンピースやアンサンブル、スーツなどのブラックフォーマル、略喪服は黒を基調にした地味な色のワンピースやスーツ、アンサンブルなどです。

 

そして最近では、準喪服も略喪服もアンサンブルの着用が多く見られます。スカートはできれば膝下までが隠れる長さのものがおすすめです。

親族の場合・参列者の場合

女性の場合も、男性同様に親族は準喪服を着用するのが一般的です。お通夜に正喪服を着用する必要はありません。

 

そして女性の一般参列者も男性同様、準喪服か略喪服を着用します。近年は、準喪服の着用が多くなっっている傾向にあります

アクセサリー

女性の場合は、アクセサリーに関しては必要最低限のものを身につけます。現在では結婚指輪やイヤリング、ネックレス、ピアスはつけても問題ないとされています。ピアスやイヤリングは小ぶりで揺れないものがおすすめです。

 

ただし男性同様、結婚指輪は派手なデザインであれば外すのが無難です。ネックレスは真珠やオニキスのものを選びましょう。また、二連以上のネックレスは不幸を重ねると考えられているので避けるべきです。

 

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靴・バッグ

靴は、黒のシンプルなパンプスが無難です。飾り気のないものを選びましょう。金具などの装飾が付いておらず、つま先が丸みを帯びたデザインのものがおすすめです。


ハイヒールは避けるのが無難ですが、全くヒールがないとカジュアル過ぎる印象を与えてしまうので、太めの低いヒールがある靴がよいでしょう。

 

そしてバッグは黒い布製のものが適しています。光沢がなく、シンプルで型崩れしないデザインのものがおすすめです。必要最低限の持ち物が入る程度の大きさのバッグを用意しましょう。

ストッキング

女性の場合、肌の露出を避けるために黒のストッキングを着用するのがマナーです。そして、少し肌が透ける程度がよいとされているので、30デニール程度の薄手のストッキングを選びましょう。厚手のタイツやレギンスの着用は避けるべきです。

メイク・髪型

ノーメイクでは失礼に当たりますのでメイクはするべきですが、ナチュラルメイクが基本です。鮮やかな色使いのものや、パールやラメの入ったものは避けましょう。

 

また髪の長さがロングやセミロングの女性は、耳の下あたりの高さでまとめるのがよいでしょう。そしてヘアアクセサリーは、できるだけシンプルなデザインで目立たない色を選びましょう。

 

そして派手な髪色にしている方は黒に染めた方がよいですが、時間がなければスプレーで一時的に暗くするのもひとつの方法です。

子どもや学生の場合

大人の場合のふさわしい服装をご紹介してきましたが、子どもや学生の場合はどうなのでしょうか?ここからは、子どもや学生の場合の、お通夜にふさわしい服装について解説していきます。

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赤ちゃんの場合

赤ちゃんの場合、お通夜の服装には特に決まりはありません。赤ちゃんの場合に問題となるのが、葬儀に連れていくべきかどうかという点です。

 

親族など、故人と近い関係であれば赤ちゃんを連れていっても問題ありませんが、そうでなければ無理に連れて行くべきではないでしょう。赤ちゃんを連れていく場合は、あまり派手な色の服装ではなく、最低限の配慮をしておけばよいでしょう。

学生の場合(高校生まで)

学生の場合は喪服の代わりにいま通っている学校の制服を着用しましょう。学校によっては、スカートやパンツがチェック柄であったり、制服の色が明るかったり、黒以外の場合もありますが、子どもの場合は学生服が正装とされているので問題ありません

 

そしてお通夜の場にふさわしい服装として、ワイシャツをズボンの中に入れたり、スカートの丈を長めにしたりなど、校則に沿った着こなしを心掛けましょう。

 

制服がない場合は、黒を基調にした地味な色で落ち着いたデザインの私服でよいでしょう。子ども用の喪服も販売されていますが、成長期のお子さんの喪服を購入することは、サイズの問題があって難しいでしょう。ですから無理に購入する必要はありません

大学生

大学生の場合は学生ですが、立場としては大人と見なされることが多くなります。ですから準喪服や略喪服を着用するのが一般的です。マナーは上記で説明した大人の場合と同じです。

ただし急な弔問で準備が間に合わない場合などは、黒のリクルートスーツを着用しても問題ありません。

お通夜の服装に関する知っておきたいこと

お通夜にふさわしい基本的な服装に関しては上記で解説した通りですが、他にも知っておくべきことがあります。ここからは、お通夜の服装に関する知っておくべきマナーをご紹介します。

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葬儀とは服装を変えたほうがいいの?

かつては、本通夜と葬儀では服装は異なるものを着用することが基本でした。しかし近年では、本通夜でも黒の喪服を着用するというスタイルが定着してきており、マナー違反と言われることはほぼなくなってきています。

 

とはいえ、仮通夜に参列する際には喪服は避けるべき、という風潮はまだ残っているといえます。というのも、不幸を予想していて事前に準備していたように感じられるという考えからです。ですからその点にも考慮して、遺族の心情に配慮した行動をすることが大切です。

 

急な訃報の場合は私服でもいいの?

急な訃報の場合は、喪服でなく、地味な平服でも問題ありません。できるだけ暗い色の服装が望ましいです。

 

現在においては、一般参列者も準喪服を着用することが多いですが、必ずしも着用する必要はありません。先にも触れた通り、かつては一般参列者はお通夜に喪服を着ていくべきではないとされていました。

 

ただし、念のために急な訃報であったことを遺族側に伝えておくとよいでしょう。最近は一般参列者も準喪服を着用することが多いため、平服だと浮いてしまう可能性もあります。急な訃報で喪服が準備できなかったことを伝えておくとマナーとしては問題ありません。

冬のコートはどうすればいいの?

冬場のお通夜の場合はコートはどうすればよいのでしょうか?葬儀用やお通夜用の冬のコートはありませんが、慶弔どちらにも使える礼装のコートは販売されています。

 

とはいえ、専門のコートはかなり格式の高い服装になりますので、準喪服や略喪服と組み合わせるとアンバランスになってしまいがちです。

 

ですから、無理に専用のコートを用意せずとも、黒などの地味な色のコートにするか、移動中だけコートを着て、葬儀場に預けておくのがおすすめです。

ふさわしい服装でお通夜に参列しよう

お通夜にふさわしい服装について解説してきましたが、いかがでしたか?現在は、お通夜に参列する際には、一般には喪服を着用することがマナーといえます。突然の訃報で慌てて準備することのないように、事前にしっかりと準備しておくのが安心です。マナーを守って、悲しみの場にふさわしい服装を心がけましょう。