葬式コートにグレーはOK?ダウンは?葬式コートの色など注意点を解説

公開日 : 2020/2/27

更新日 : 2022/5/17

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冬場にお葬式に出席する場合は、コートが必要になりますよね。お葬式に着ていくコートはグレーやネイビーでもいいのかなど悩まれる方も多いのではないでしょうか?ここでは、葬式コートの色や素材、ダウンは失礼ではないかなど葬式コートのマナーや選び方を詳しく解説します。

公開日 : 2020/2/27

更新日 : 2022/5/17

目次

葬式専用のコートはあるの?

冬の寒い時期の葬式に参列する際にはコートが欠かせません。しかし、葬式に参列する際にはどのようなコートを着用すれば良いのでしょうか?葬式の場にふさわしい黒いコートが無い場合には、新たに購入する必要があるのか悩んでしまいますね。

 

以下では、葬式用のコートについてどのようなものを選べばいいのかを解説していきます。

葬式専用のコートはないが喪服用・礼装用コートがある

葬儀専用のコートはあるのかと思う方もおられますが、葬儀用のコートはありません。ただし、礼装用コートがあるのでそちらなら葬儀でも着用できます。

 

礼服用コートは、お葬式をはじめ、結婚式やパーティなどのシーンを想定した黒の上品なコートで弔事でも慶事でも使用できます。ただし、喪服によっては注意が必要です。礼服用コートは本来、喪主の正装とされるモーニングコートに合わせるコートです。

 

平服(略礼服)を着用している場合には、礼服用コートを着るとコートだけが浮いて見える可能性があります。着用がマナー違反になるわけではありませんが、コーディネートに注意が必要です。

ライナー付きの礼服コートはオールシーズン使える

礼服用コートの中には春秋冬スリーシーズン着用できるコートがあります。着脱できるライナー付きのコートは寒い季節でも暖かい季節でも調整できるので便利です。また、何着も購入する必要がないため予算もカットできます。

 

ライナー(裏地)はファスナーなどで固定されており、状況に応じて取り外せる仕組みになっています。不幸は突然起こるので、どの季節にも対応できるライナー付きのコートを1着持っておくと便利でしょう。

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和装の場合は道行コートを着用

和装で葬式に参列しようと考えている方もいらっしゃると思います。和服で葬儀に出席する場合には、「道行コート」を着用します。色は黒が基本ですが、グレーや濃紺などの暗めの色であれば問題ありません。

コートを脱ぐタイミングはいつ?

コートを脱ぐタイミングとしては、一般的には受付の前がベストだとされています。しかし、受付が屋外に設置されている場合においては受付前でコートを脱ぐのが難しいため、館内に入ったタイミングで着席する前に脱ぐといいでしょう。

 

また、大手の葬儀会場にはクロークが用意されていることが多く、上着類を席には持ち込まずそちらに預けます。小さな式場ではクロークがない場合もあるため、焼香や献花周辺にある手荷物置き場に一時的に置くことによって、焼香時などの邪魔になりません。

葬式のコートは何色がふさわしい?

葬式が冬などの寒い季節に行われる場合にはコートも必須ですが、何色のコートを選べば良いのでしょうか?黒や紺、カーキなどコートには様々な色がありデザインや飾りなども色々あります。葬儀に使用できるコートの色について詳しく見てみましょう。

葬式コートの理想は黒色

喪服を着用する葬式では、黒のコートがふさわしいです。その理由は、黒は「悲しみ」を表す色であり、黒ければ黒いほど、そして色が濃ければ濃いほど、より深い悲しみを表現します。そのため、葬式では黒色のものを着用するのが良いとされています。

 

黒いコートが無い場合や購入の予定が無い方もおられると思います。葬儀では必ずしも全員が黒のコートを着用しなければならないわけではなく、黒以外のコートを着用される方もいらっしゃいますので、他の色のコートについても詳しく見てみましょう。

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濃いグレー・紺色・茶色はOK

黒のコートが無くて手持ちのコートを着用される場合には、なるべく黒に近い濃い色を選びましょう。こげ茶や紺(ネイビー)、濃灰(グレー)などの色が無難です。

 

ただし、デザインが華美なものや柄のあるコートは避けた方が良いでしょう。暗い色を意識するだけではなく、柄の有無や素材もあわせて確認します。紺色や濃いグレーなど黒に近い色で統一されたコートであれば、遺族や参列者に不快感を与える心配もありません。

落ち着いた印象の薄い色も許容範囲【キャメル・カーキ】

キャメル・カーキ・ベージュ・グレーなどの、目立たない地味な色であれば薄くても問題はありません。しかし、素材によってコートの印象は随分異なりますので、一概にOKだというわけではありません。光沢のある素材や柄の入っているものは避けるようにしましょう。

 

黒に近い色を選ぶのが基本ですので、薄い色を選ぶ際には、落ち着いた雰囲気の色であるか注意して選んでください。

 

 

葬式コートに派手な色は避ける

コートに限らず、葬式の際に避けるべき色は赤・青・黄色の原色や、パステルカラー・白などです。こうした色は華やかな印象があり、周りの方からも良いイメージをもたれないので注意しましょう。遺族や参列者が悲しむ場で、明るさを感じさせる色はマナー違反にあたります。

 

平服での参列を伝えられた場合においても、華やかな色のコートは避けるのが無難です。どうしても用意できないのであれば、家族や知人から借りたりレンタルしたりするなど、TPOに合わせた対応をしましょう。

葬式のコートにふさわしい素材や種類は?

葬儀に参列する際には、着用するコート・喪服・バッグ・靴などの「素材」についても注意する必要があります。葬式にさけるべきコートの素材について詳しく見てみましょう。

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葬式に毛皮のコートはNG

動物の毛皮・革製品やファー(毛皮)などが装飾されているものはマナー違反にあたります。その理由は、葬儀の場において動物の”殺生”を想像させる素材は身に着けてはいけないからです。模造品であっても周囲からは区別がつかないので、避けるようにしましょう。

 

おすすめの素材は、ウールやカシミアです。カシミアなら暖かいので冬場の寒い日でも活躍してくれます。ウールでもカジュアルに見えるコートの場合は、葬儀の日には避ける必要がありますので注意してください。

葬式にファー付きのコートはNG

葬儀以外の場所にも着たい場合は、ファーを取り外せるタイプのコートを選び、葬儀の日にはファーは取り外すようにしましょう。コートの襟や袖のファー以外にもマフラーや手袋、カバンなどにもファーが使用されている事がよくあるので注意しましょう。

 

ファーが付いているコートだとカジュアル感が一気に強く見えてしまうので、そういった部分でも注意が必要です。葬式はオシャレをして出席するような場ではなく、故人や家族を思いやる気持ちが大切なのでコート以外の服装にも気を遣うようにしましょう。

光沢のある素材・質感や華美なデザインのコートは避ける

装飾的なレース・ボア素材・光って見えるようなビニール素材は、葬儀に着ていくコートとしては不適切です。ただし、ポリエステルは光沢が目立たなければ着用しても問題はありません。見た目が派手に見える素材や装飾は避けるようにしましょう。

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飾り付きのコートはNG

トレンチコートの肩や袖のベルト飾り程度であれば許されるでしょうが、柄のコート同様、おしゃれな飾りはお葬式にはふさわしくありません。光沢感のあるものや、金具がついているものなど華美なデザインのものは避けましょう。

 

また、スカーフや飾りピンなども取り外したほうが無難です。装飾品は一気にカジュアルな印象になってしまうので、取り外し可能であればフードも外しておきましょう。

葬式にダウンやトレンチコートは着用OK?

葬式の際に手持ちのダウンジャケットやトレンチコートを着用しようと考える方も多いのではないでしょうか。

 

冬の寒い時期にお見送りや納骨式のある場合は、特にコートが必要です。他の方にも見られるので、喪服だけではなくコート選びも大切です。ここでは、ダウンジャケットやトレンチコートを着用してもマナー違反にならないのか詳しく解説していきます。

葬式にはフードが付いているダウンやダッフルコートは避ける

フォーマルな喪服の上に羽織るものであるため、カジュアル・スポーティーな印象を与えるフード付きのダウンジャケットはたとえ色が黒であっても避けたほうが無難です

 

最近では黒に近い色のダウンコートを着用する方も増えていて、寒い地域では葬式でダウンコートを着用されている方も多く見られ、こうした地域では許容されています。しかし、カジュアルなコートをよく思わない方もいるので注意しましょう。

 

葬式に着用できるようなコートが無い場合には、フードやファーを外すことでカジュアル感が抑えられます。また、会場では受付に預けておくようにしましょう。

葬式には光沢がある素材のダウンは避ける

ダウンジャケットの場合、色が黒で統一されていたとしても、光沢のある素材を使用しているものが多いので注意が必要です。しかし、光沢がなく身丈の長いダウンコートであっても、ダウンはやはりカジュアルな印象ですので、葬式に参列する日は着ないのが無難です。

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葬式にはフォーマルコートが無難

「トレンチコート」も葬式の場にはあまりふさわしくありませんので、避けた方が良いでしょう。通勤着のアイテムとしてトレンチコートを持っている方は多いですが、葬儀などのフォーマルな場にトレンチコートは不適切とされています。

 

しかし近年では、葬儀にトレンチコートを着てくる方も少なくありません。どうしても他のコートを用意することが難しい場合には、黒色の光沢がない素材のものであれば着用しても問題はないでしょう。

葬式にはビジネスコートが無難【チェスターコートなど】

お葬式に着て行くコートの形に悩んだら、できるだけシンプルな形のコートを選ぶようにしましょう。ここで見てほしいのは、ビジネスで着られるかどかです。その場合は、チェスターコートやステンカラーコートなどが無難でしょう。

 

また、生地に光沢のあるものは華やかな印象でお葬式に相応しくないため、素材はウールやカシミアなどがおすすめです。

メンズとレディースそれぞれ葬式コートを選ぶ注意点は?

葬式のためにコートを購入できる方はそれが1番良いのですが、難しい場合には自分が持っているコートを着用しなくてはいけません。ここでは、メンズ・レディースそれぞれの葬式のコートを選ぶ際に注意すべき点について詳しく解説していきます。

メンズの葬式コートの注意点【長さ・配色】

男性は着ているワイシャツが白色ですので、その部分だけが浮き上がるようなコーディネイトを心がけるようにすると良いでしょう。また、裏地が擦れた際に、シャカシャカと音がするコートは避ける必要があります。

 

女性だけでなく男性もコートの長さは「膝が隠れる長さ」であるか注意して選びましょう直立の姿勢になったときに、裾が膝に当たるくらいの長さが理想です。

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レディースの葬式コートの注意点

女性の場合は、着用する喪服にあった丈感のコートを選ぶ必要があります。コートから喪服のスカートが見えてしまうのはバランスが悪いとされています。スカートを着用する場合は、スカートよりもコートが長くなるような裾丈が適切です。

 

喪服にはロングスカートのものや膝丈のものなどバリエーションがありますので、着用する喪服を事前に確認しておきましょう。膝が見えるサイズはマナー違反とされているため、購入の際にしっかりチェックしておきましょう。

 

選ぶときの基準としては、「歩いても膝が見えないか」という点を意識して選ぶと良いでしょう。また、喪服と同様に「新品」に見えるコートは死を予期して購入したように思われるため、新しいコートを購入する場合は注意が必要です。

ボタンの配色にも注意が必要

コートについている「ボタン」が目立たない黒(コートに統一された色)であることも確認しましょう。明るい色や原色のボタンが用いられているコートもありますので、コート本体と同じように暗い色のボタンであるか注意が必要です。

 

購入後に気づいた場合には、黒色のボタンに付け替えるなど対応しましょう。また、靴やバッグもついている金具が目立たないものを選ぶようにしましょう。

不安な場合はフォーマル専門店で相談する

男性は普段ビジネスシーンなどで黒いコートやフォーマルなスタイルのスーツを用意していることが多いので、あまり葬式用のコート選びで迷うことも少ないですが、女性の場合はデザインが凝っている服装や華美な装いはNGなど細かいことに気を使わねばなりません。

 

色や素材など、どういったものを選べばいいのか迷う際には、フォーマル専門店で相談しましょう。手持ちの喪服に合うコートを選んでくれるので、失敗の心配がなくおすすめです。

冬の場合身に着けるアイテムとは?

寒い時期の通夜や告別式は、参列したために風邪をひいてしまうといったことの無いよう、できるだけ暖かくして出かけたいですよね。以下には、暖かくて、マナー違反にならない服装についてまとめていますので、ご確認ください。

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葬式で首元が寒いときはどうするの?

マフラーの着用は基本的には問題ありませんが、なるべく黒、もしくは黒に近い色を選ぶようにしましょう。ボリュームのあるマフラーは温かいですが、どうしてもカジュアルな見た目になってしまうのでできればファーのついていないシンプルなものを選ぶとよいでしょう。

 

一方、タートルネックやハイネックは首元を寒さから守ってくれ、防寒面では優れているのですが、こちらもカジュアルな印象になってしまいます。首元が寒い場合、黒や黒に近い色の薄手のマフラーやストールで防寒対策ができます。

冬の葬儀で足元の防寒はどうするの?

また、女性の場合、タイツを履きたいという方も多いと思われます。一般的に、色が黒や肌色のものなら問題はありませんが、派手なものや、あまり厚手のものはややカジュアルに見えてしまうかもしれません。

 

また、ブーツや防寒用の長靴も寒い冬には欠かせないアイテムですが、お葬式にはふさわしくありません。ただし雨や雪が降っているときなど足元の安全や濡れるのを防ぐという意味で着用するには問題ありません。

靴の素材にも注意

女性が葬式に履いていく靴として黒いパンプスが一般的ですが、ローファーなどはカジュアルな印象が強いためふさわしくありません。また、黒のパンプスでも靴の素材によっては履くのを避けた方がいい場合もあります。

 

例えば、スエード生地や爬虫類の革を使ったものは殺生を連想させるためマナー違反となり、光沢のあるエナメルも華美な印象となるため避けましょう。さらに、ヒールの高さは3~5センチまでにし、ピンヒールは避けてヒールが太めのものを選んでください。

葬式にはコート選びも大切

葬式の際には喪服や鞄などの小物の用意も大切ですが、寒い冬の場合にはどのようなコートにするのかも重要です。今回、紹介したような黒色のシンプルなコート・地味なカーキ・紺・グレーなどの色を選ぶようにしましょう。