故人の孫が弔辞を読む時の書き方とは?弔辞の例文や注意点も紹介!

公開日 : 2020/2/21

更新日 : 2020/11/23

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祖父母の葬儀の際に孫代表の弔辞をすることになった場合、「どんな挨拶をすれば良いのか」と悩む方は多いのではないでしょうか。大切な祖父母だからこそ、心のこもった言葉でお別れをしたいものです。今回は、孫の立場での弔辞の書き方や構成のポイントについて詳しく解説します。

公開日 : 2020/2/21

更新日 : 2020/11/23

目次

そもそも弔辞とは?

葬儀に参列すると、故人が親しかった人たちが弔辞を読み上げる場面があります。では、弔辞とは一体どのようなものなのか、また孫が弔辞を読むときのマナーや流れをここでは解説していきます。

弔辞とはどんなもの?

弔辞とは故人へ伝える最後の別れの言葉のことで、葬儀や告別式の時に故人と親しかった人が最後の言葉を読み上げます。葬儀の規模にもよりますが、一般的に3~5人位の場合が多く故人の親族側から事前に依頼されます。

 

弔辞をもし頼まれた場合は、「大役を務めるのは無理」「人前で話すのは苦手」などの理由で依頼を断るのはマナー違反です。遺族は故人との関係を考慮して人選していますので、特別な理由がないかぎり引き受けるのが礼儀です。

 

最近では、祖父母が亡くなった場合に孫が弔辞を読むことも多くなってきました。孫が読む場合は、1人の孫が読むケースもあれば、孫がたくさんいらっしゃる故人の方ですと複数の孫が読むケースもあります。

弔辞を読むときのマナー

弔辞を読む時には、大勢の参列者の前で読み上げなければならないので緊張をしてしまうものです。特に孫が読む場合は、祖父母への悲しみで途中で泣き出してしまう可能性もありますので、少しでも落ち着いて朗読できるようにやはり事前に練習することをおすすめします。

 

また小さいお子様が弔辞を読む際には、いつもと違う雰囲気でとても不安になることが予想されます。お子様が少しでも安心できるように、必ず親がそばに付き添ってあげるようにしてください。

 

事前に小さいお子様が弔辞を読むことを司会者に伝えておくことで、何かハプニングが起きた時にも、臨機応変に対応してくれますので葬儀当日などにでも打ち合わせをしておくとより一層安心できます。

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弔辞を読む時の流れ

司会者から名前を呼ばれたら立ち上がり、僧侶や遺族に一礼をしてから祭壇前に進みます。この時、弔辞は左手に持つか上着のポケットに入れておきましょう。弔辞が書かれた用紙を封筒から取り出し広げ、遺影に一礼をし「弔辞」と言ってから本文を読み上げます。

 

弔辞は参列者に聞きやすいように低めの声のトーンでゆっくりと読み、弔辞を読み終えたら用紙を再び封筒に入れ直し、封筒の表書きが見えるように両手で霊前に捧げ、遺影に一礼した後、僧侶や遺族にも再び一礼し席に戻ります。

孫からの弔辞の書き方について

弔辞は故人と親しかった人が読むものですので、故人が祖父や祖母だった場合には、孫が弔辞を読むことも少なくありません。孫がもし弔辞を読むことになった時にどのような用紙にどんな内容を書けば良いのか、また弔辞の適切な長さについてここではご紹介します。

弔辞はどんな紙に書けば良いのか?

弔辞は巻紙や奉書紙に毛筆で書くのが正式とされていますが、幼い子供や学生が孫代表として弔辞を書く場合は、毛筆だと書けなかったり読みづらかったりしますので、白い便せんや市販の弔辞用の用紙にペンで書いた方が良いでしょう。

 

読み終えた弔辞は祭壇に供えられ、最終的にはご遺族の手元にわたり保管されるものですので、まずは下書きをして誤字や脱字がないように気を付けながら楷書で丁寧に書くことを心がけ、小さな子供の場合は弔辞を読む本人が読みやすいように書いてあげます。

弔辞を入れる封筒の入れ方や書き方は?

奉書紙や巻紙に書いた弔辞は、奉書紙に包みます。弔辞は奉書紙の中央に置き、右、左、上、下の順で折りたたみます。折った面が裏になるように裏返し、表面の中央に「弔辞」と書きその下に自分の名前を書きましょう。

 

また、弔辞を便せん等に書いた場合は白い封筒に入れます。ここで注意したいのが「不幸が重なる」ことを避けるため二重のものではなく一重の封筒を用意してください。奉書紙に包む場合と同様に、封筒表面の中央に「弔辞」と書きその下に記名をしましょう。

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弔辞に書く内容は?

基本的には、弔辞を読む人が故人にむかって語り掛けるように書くことを心がけます。特に孫が弔辞を書く場合は、孫の立場で祖父母と生前話をしていたようにあまり堅苦しい感じではなく故人との思い出を交えながら、柔らかな表現にすると自然な感じとなります。

 

また、幼い子が読む弔辞を書く場合には、本人に祖父母への思い出などを聞いたうえで、親が文章にまとめてあげてお子さんがわかりやすいように大きな字で書いてあげると読みやすいでしょう。

弔辞の長さは?

弔辞の長さに決まりはありませんが、一般的には800~1200文字程度(原稿用紙でいうと2枚~3枚分)をめどに文章を書くと、実際に読んだときに2~3分程度の時間になります。一般的に弔辞は3~5人弔辞を読み上げるので、1人3分前後の朗読時間が望ましいです。

孫からの弔辞の構成について

孫の立場の弔辞の場合は、故人の死を悼む言葉を述べた後に祖父母との思い出を中心に構成し、結びの言葉で終わるようにし、あまり長くならないように気を付けます。ここでは、弔辞の構成をする際のポイントについて解説します。

弔辞の基本的な構成

弔辞の一般的な構成や流れについて紹介します。始めに故人への呼びかけと哀悼の気持ちを伝えます。次に故人とのエピソードを話します。次に短くご遺族への慰めの言葉を語ります。最後にもう一度故人へ語りかけながら結びの言葉を述べます。

 

ぜひ弔辞を作成する際はこの構成を意識しながら書いてみてください。具体的にどのような言葉で話すのかは以下の見出しから紹介していきます!

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故人に対しての挨拶や哀悼の言葉をかける

まずは冒頭で、祖父母が亡くなってしまった時の悲しい気持ちや寂しさを言葉で表現し、故人へ語り掛けるように気持ちを述べます。小学生や中高校生ぐらいまでの年齢の子供の場合は普段祖父母への呼び方のままの方が温かみがあって良いでしょう。

故人とのエピソードを語る

通常の弔辞では、故人の経歴や功績などを内容に盛り込むことが多いですが、孫が弔辞を読む時には経歴などは入れず、亡くなった祖父母との思い出を中心に構成し、具体的なエピソードを盛り込むことでより一層内容に深みが増します。

 

祖父母との思い出の中で故人の人柄や長所などがわかるように表現することが理想ですが、決して故人の短所やマイナス面を伝えるようなエピソードには触れないようにくれぐれも注意してください。

故人への別れの言葉を伝える

弔辞の最後は別れの言葉で締めくくります。一般的によく使われているのは「長い間ありがとうございました」や「安らかにお眠りください」といった言葉ですが、孫が弔辞を書く場合は最後に祖父母への自分の気持ちが伝わるような一言を添えると良いでしょう。

孫が弔辞を書く際の注意点

弔辞を書く際には、参列者やご遺族に不快感を与えないようにいくつか使用してはいけない言葉や表現がありますので、しっかりと把握しておくようにしましょう。ここでは、弔辞で使用を避けるべき言葉や表現をご紹介します。

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重ね言葉を使用しない

重ね言葉とは、例えば「たびたび」や「かさねがさね」、「ますます」など同じ言葉を2回繰り返して使用する言葉のことです。これらの言葉は、不幸が重なったり続いたりするというイメージを連想させていまうために避けるように心がけましょう。

宗教上で避けるべき言葉を使用しない

例えば、「ご冥福をお祈りいたします」という言葉は弔辞でも締めの言葉で一般的に使用されていますが、この表現はキリスト教や浄土真宗ではNGです。宗教によって、死生観が違いますので故人がどんな宗派なのかを事前によく確認するようにしましょう。

不幸を連想する言葉や数字を使用しない

不幸の連鎖をイメージさせるような言葉としては「再び」や「追って」などがあり、「四」や「九」などの数字も視野苦しみを連想させるためもしこれらの数字を使用する際には、「ここのつ」や「よん」などの読み方に言い換えるようにします。

 

また、「生」と「死」を直接想像させてしまう言葉の使用もNGです。「生きる」や「死ぬ」、「生存」などの言葉を使用したい場合には「ご生前」「お元気な頃」「ご逝去」「亡くなる」などに言い換えましょう。

孫からの弔辞の書き方の例文

では、実際に孫からの弔辞を書く際の具体的な例文はどんなものがあるのでしょうか。例文を参考にしながら、故人との思い出を純粋に言葉として表現できるように、ここでは孫の年齢別に内容や書き方についてご紹介していきます。

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小学生の場合

小学生の場合は、構成などにとらわれず祖父母との楽しかった思い出や、感謝の気持ち、亡くなってしまった今どんな寂しい気持ちなのかを純粋に言葉にすることが一番大切ですが、締めの言葉もやはり必要となります。

 

冒頭の言葉には、「おばあちゃん、僕をたくさんかわいがってくれてほんとうにありがとう。お盆やお正月にはいつも僕の大好きなものばかり作って待っていてくれて、僕もおばあちゃんに会えるのを楽しみにしていたんだよ。」などの感謝の言葉です。

 

締めの言葉は、「僕たちのことをいつまでも見守っていてください」や「おじいちゃんがいなくなるのはさみしいけど、ずっとずっと大好きだよ」というような最後まで祖父母へ語り掛けるような感じにすると参列者にも想いが伝わるでしょう。

中高生の場合

中学生や高校生の場合も、小学生の場合と同じような文章構成になります。ただ、小学生よりも表現力などの幅が広がっているので、祖父母とのエピソードもより具体的で内容が濃いものにしましょう。

 

冒頭は「私が学校のことで悩んでいる時、いつも優しく話を聞いてくれてありがとう。おじいちゃんのおかげで、私は毎日元気に学校へ行くことができました」など、小学生よりもさらに具体的なエピソードを書くと良いでしょう。

 

締めには、「これからおじいちゃんとの思い出を胸に、頑張っていきます」など今後自分が将来に向けてどうしていきたいかという決意の言葉を書くようにすると中高生らしい弔辞になるでしょう。

大学生から社会人の場合

大学生や社会人ですと、大人が弔辞を読む場合と全く同じですので、一通りの弔辞のルールやマナーを把握したうえで文章を書くようにしましょう。思い出やエピソードについては、祖父母から学んだことなどを中心に書くと良いでしょう。

 

冒頭には「おばあちゃんは、いつも家族のことを一番に考えるとても素敵な人でした。私もいつか家族が出来たら、おばあちゃんのように明るく太陽のようなそんなお母さんになれるように頑張りたいと思います」など祖父母のような人になりたいでも良いです。

 

大人だからといっても、あくまで孫としての挨拶ですので多少子供っぽい内容になってもかまいません。祖父母との関わりを通して教えてもらったことなどに対する感謝の気持ちをまずしっかりと述べるように意識して書きましょう。

孫からの弔辞は祖父母との思い出をふんだんに!

孫が弔辞を書く時には、一般的な弔辞の書き方を参考にするのではなく、本人と祖父母との思い出やエピソードをたくさん盛り込み、生前祖父母と会話をしていたような感じで語り掛けるように文章を書くと故人(祖父母)に想いが伝わるでしょう。