夫婦で参列するときの香典マナーは?書き方や金額の相場について解説

公開日 : 2020/2/16

更新日 : 2020/9/10

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夫婦でお葬式に参列する際の香典マナーをきちんと理解していますか?夫婦連名で香典を渡す際はどのような点に注意すればよいのでしょう。この記事ではお葬式に夫婦で参列する際の香典の書き方や香典金額、渡し方について解説していきます。

公開日 : 2020/2/16

更新日 : 2020/9/10

目次

夫婦の香典はどう渡す?香典返しの配慮も必要?

夫婦の香典は夫婦連名なのか、個人で渡すのか疑問に思うこともありますよね。夫婦で香典を渡すときの基本や、香典返しの配慮が必要な理由を説明していきます。

夫婦の香典は1世帯につき1つ

夫婦でお葬式に参列する際の香典は、1世帯につき1つが基本と覚えておくとよいでしょう。その理由として、お葬式に限らず冠婚葬祭では、家と家の間で発生するという考え方があるから。そのため、夫婦であれば香典は一緒に包むのが本来のかたちです。 香典の金額は夫婦だから2人分用意するのではなく、1人分の金額を用意するだけで十分です。

香典返しを配慮した渡し方が理想

故人との関係性によっては、夫婦で参列しても、個人で香典を出したいというケースもあるでしょう。個人で出すのは問題ありません。しかし、夫婦で参列しているのに個人で香典を出してしまうと、相手の方が香典返しをどのようにすればよいのか迷ってしまうこともあります。 相手の方が香典返しの手間にならないよう配慮するのであれば、やはり香典は夫婦で1つが理想といえるでしょう。

夫婦で香典を渡す場合は名前をどのように書くのが正しい?

夫婦そろってお葬式に参列する際は、香典袋の名前をどのように書くのが正しいのでしょう。また、妻が夫の代理で参列するときや、国際結婚の夫婦が参列するときは、香典袋の名前をどのように書けばよいのでしょうか。

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夫の名前を書くのが基本

先述しましたように、冠婚葬祭は家と家の間で発生するものです。そのため、香典袋には世帯主である夫の名前を書くのが基本となります。必ず夫の名前を書かなければならない地域もあるので、自分の住んでいる地域のしきたりを確認しておくとよいでしょう。 もしも迷う場合は、夫の名前だけを書くのが無難です。

夫婦の名前を書く場合

夫婦がそれぞれに故人と親しくしていた場合や、妻側の親族が亡くなった場合などは、例外として夫婦連名で名前を書くこともあります。その場合、水引の下段中央に夫の氏名を、妻の名前は名字を省略して左隣に書きましょう。

夫の代理で妻が参列する場合

仕事の都合で夫がお葬式に参列できない場合は、代わりに妻が参列することもあるでしょう。夫の代理として妻がお葬式に参列する際の香典袋は、夫の名前を書いた左隣に、夫の代理で葬儀に参列したことを示す「内」の字を書きます。 受付での記帳も香典袋と同じように、夫の名前を書いてから、「内」と左側に書きます。

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国際結婚の夫婦は名前をどう書く?

近年では国際結婚の夫婦も多いのですが、夫が外国人で妻が日本人の夫婦と言ったケースでは、夫の名前を書くのではなく、連名で書くのが香典を受け取った相手方にもわかりやすいでしょう。 国際結婚の夫婦は香典に限らず、供花の名札や弔電の名前も連名にする場合が圧倒的に多いです。

夫婦で参列する際の香典金額は?上乗せするケースも

では、夫婦で参列する際の香典はいくらくらい包めばよいのでしょうか。ここでは夫婦連名での香典金額と、相場よりも上乗せするケースを紹介していきます。

香典金額の関係別相場について

夫婦の香典は親類関係や友人、職場関係など、関係性によって金額の相場が異なります。香典金額に迷うときはぜひ参考にしてみてください。

夫・妻の両親

夫の両親が亡くなった場合、夫が喪主に準じる立場になることもありますので、香典はとくに必要としません。しかし、配偶者の親が亡くなった場合は、香典を用意することもあるでしょう。そのような場合、香典に包むのは5万円~10万円が金額の目安となります。 40代以降であれば10万円以上包む場合もあります。

夫・妻の祖父母

夫や妻の祖父母が亡くなった場合は、夫婦連名での香典金額は1万円~5万円を包むことが多いです。20代では1万円程度、30代は1万円~3万円、40代は3万円~5万円を用意するのが目安です。

夫・妻の兄弟姉妹

夫や妻の兄弟姉妹の場合は3万円~5万円が相場金額となります。20代、30代は3万円~5万円、40代以降になると5万円程度包みます。

叔父・叔母・いとこ

叔父や叔母、いとこが故人のケースでは、夫婦の香典金額は、3,000円~3万円と金額に開きがあります。20代では3,000円程度、30代は3,000円~1万円、40代では3,000円~3万円が目安です。年齢以外にも、叔父や叔母、いとこと親密な関係であったのかが、金額の決めてとなるでしょう。

友人・知人・恩師

友人または知人が故人のときは、5,000円~1万円が相場金額です。こちらも20代では5,000円、30代は5,000円~1万円、40代は1万円程度と年齢に合わせた金額を包みます。また恩師が亡くなった際の香典金額は、20代では3,000円、30代は3,000円~5,000円、40代は5,000円~1万円が相場です。

近所の方

近所の方の夫婦連名での香典に関しては、3,000円~5,000円が相場となります。20代の夫婦では、3,000円、30代では3,000円~5,000円、40代以降は3,000円~5,000円が目安になりますので覚えておきましょう。

職場・仕事関係

夫婦ともに付き合いのある職場や仕事関係者の方が亡くなった場合の香典金額は、3,000円~1万円が相場となります。ただし、会社勤めの場合では、組織でまとめて香典を出すことが多いです。会社に確認を取ってから、個人で香典を包むか決めるとよいでしょう。

香典金額を上乗せするケースも

夫婦で香典を渡す際は、相場金額を包むのがマナー。しかし、さまざまな事情を考慮し、相場よりも上乗せして香典を用意するのも問題はありません。故人が亡くなった後に、遺族の経済的な負担が大きくなることが予想されれば、喪家を気遣い、金額を上乗せするケースもあるでしょう。 また、故人と関係性が深ければ、相場以上に渡すことも間違いではありません。ただし、あまりにも相場の金額よりもかけ離れて多く渡すのは、かえって相手の方に気を使わせてしまうこともあるので注意が必要です。

夫婦で参列する際は香典をどう渡す?記帳はどのように?

夫婦でお葬式に参列する際は、香典を相手の方にどのように渡すのでしょう?また、夫婦で参列するときの記帳はどうすればよいのでしょうか。

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香典の渡し方

夫婦でお葬式に参列する際は受付で渡す方法と、遺族に直接渡す方法、祭壇に備える方法の3つがあります。また、夫婦それぞれがお葬式に参列できない場合は、郵送する方法もあるでしょう。このように、香典の渡し方にはいくつか方法があるので、それぞれのケースを頭に入れておきましょう。

受付で渡す

もっとも多いのが、香典を受付で渡す方法です。渡し方は、夫婦で参列するのも、個人で参列するのもとくに違いはありません。まずは、受付に「この度はお気の毒様でございました」などのお悔やみの言葉を述べます。 つぎに袱紗(ふくさ)に包んだ香典を取り出し、袱紗の上に香典を乗せます。そして、受け取る方が読みやすいよう、上下を反転させ、「心ばかりですが香典をお納めください」などと一言述べながら差し出すとよいでしょう。

祭壇に備える

祭壇に香典を備えることもあるでしょう。手順としては、故人の遺影に向かって一礼し、袱紗から香典を取り出した後、そのまま祭壇に備えます。それから焼香をし、終わった後に再び一礼します。

遺族に直接渡す

遺族に直接渡す場合もあります。その場合も受付で渡すのと同様の手順で大丈夫です。袱紗から香典を取り出し、受け取る方が読みやすいように上下を反転させてから、一言述べて静かに差し出すとよいでしょう。

後日郵送の場合も

香典はお葬式に参列して渡すのが望ましいのですが、やむを得ない事情から夫婦どちらも参列できないケースもあるでしょう。夫婦どちらもお葬式に参列できない場合は、信頼できる代理の方に香典を渡してもらうように頼むのが一般的。 しかし、その代理の方も見つからない場合は、郵送で香典を送る方法もあります。その場合は現金書留を使って郵送しましょう。

夫婦で参列するときの記帳方法

受付で香典を渡した後は、芳名帳に名前と住所を記入する必要があります。夫婦でお葬式に参列する際は、夫の名前の横に妻の名前を書く方法と、夫と妻の名前を個人別に書く方法の2通りがあります。 記帳はどのようにすればよいのか、受付の方に確認してから書くとよいでしょう。夫婦である2人の関係性もわかり、芳名帳や香典の照合がスムーズになるので遺族の方も助かります。

夫婦連名での香典マナーをしっかり理解しておこう

お葬式はそう何度もあるものではありませんので、香典マナーがわからないのはよくあることです。関係別の金額相場についてや、香典袋の書き方について事前に理解しておくのがおすすめです。