連名で香典を出すには?香典を連名で出す場合の名前の書き方や注意点
公開日 : 2020/2/14
更新日 : 2020/9/10
葬儀に参列する際には香典を準備しますが、個人で香典を包んだ経験がある人は多くても連名で香典を包んだことがある人は少ないのではないでしょうか。そこで今回こちらでは、香典を連名で出すときの名前の書き方や注意点について解説します。
公開日 : 2020/2/14
更新日 : 2020/9/10
目次
香典とはそもそも何?
香典とはそもそも何なのかご存知でしょうか。香典は通夜や葬儀に参列する際に不祝儀袋に包んで持参するもので、霊前に供える香や線香の代わりである金銭のことです。葬儀にかかる費用やお供え物を準備する費用に使って欲しいという、相互扶助の意味合いも強いです。
香典は連名で出せる?
本来、香典は個人が個別で準備して出すことが基本とされています。しかし、都合がつかなかったり、事情があったりして葬儀に参列することが出来ない場合は、代表者が葬儀に参列することがあります。その場合は、香典を連名で出せます。
ただし、出席できるのであれば、個別に香典袋を用意しましょう。これはマナーにかなっているというだけでなく、香典返しで喪主に負担をかけることもなくなるからです。
香典を連名で出す場合の書き方
個人で葬儀に参列する場合は、香典はひとりで包みます。その際、不祝儀袋に書く名前もひとり分です。では、香典を連名で出す場合とは、どのようなときであり、またどのように名前を書くのかを解説します。
家族や夫婦
一般的に家族や夫婦で香典を準備するとき、香典の名前は連名ではなく夫の名前のみで良いとされています。しかし、夫婦で揃って故人との付き合いが深かった場合は、夫婦ふたりの名前を連ねて書きましょう。
夫と関係がある人が亡くなった場合で、夫が葬儀に参列できず妻が夫の代理として参列する場合は、夫の名前を書いた左下に小さく「内」と書き添えましょう。
家族の場合は、子どもでも就職をしていて、香典のお金を出せる状態であれば連名で包み、名前も連ねます。しかし、就職していない子どもや未成年であれば、連名で書く必要はありません。
会社や学校
会社や学校の関係者が亡くなった場合は、香典を連名で出す機会が多いでしょう。会社として香典を包む場合は、社長の名前で不祝儀袋を準備します。その場合は、中央に社長の氏名を書いて、右側に会社名を書き添えます。会社名だけで香典を出すことの無いようにしましょう。
会社や学校の数人で香典を包む場合は、3名までであれば全員の名前を連ねます。連名の順番は、目上の人を右から順番に書きます。連名にする人に上下関係が無い場合は、五十音順で書きましょう。
3名以上の複数人で香典を包む場合は、不祝儀袋に書く名前は3名までがマナーとされているため、代表者名を書いた横に「他一同(他〇名)」と書き添えます。それに加えて、無地の白い便箋に全員分の住所と氏名、金額を記入して中袋に入れましょう。このときの名前の順番も、目上の人から順に書きます。
友だち
友だちが亡くなった場合も、複数人で包む場合があります。その場合も会社が学校で複数人で包むのと同じように、3名までは書き連ね、それ以上であれば代表者を書いて別紙に全員分の住所と氏名、金額を書きましょう。
香典を連名で出す際の注意点
香典を連名で出す際には、注意しなければならないことがあります。喪主や遺族に対して失礼の無いように、そしてマナー違反とならないように、しっかりと確認しておきましょう。
不祝儀袋
香典を連名で出す場合も、個人で香典を包む場合と同じ不祝儀袋を使用します。水引も仏教であれば白黒結び切りのタイプ、神式であれば双銀か双白で結び切りの水引が付いたタイプです。
キリスト教式では、水引の付いていない不祝儀袋を準備しましょう。十字架や花の模様が施されているものが一般的ですが、無い場合は白い封筒で代用できます。
金額
香典を連名で出す場合、個人で香典を包む場合と同じように「4」や「9」の数字は避けましょう。もし複数人から集めた金額が「4」や「9」になる場合は、他の数字になるように調整をしなければなりません。
また、複数人からお金を集めた場合、お札の手持ちが無く小銭を出す人もいるかもしれません。そのため、取りまとめる人が集めたお金を5千円札や1万円札に両替をしてから包みましょう。その際のお札は、新札ではなく折り目の付いたお札を使用します。新札しか手元に無い場合は、わざと折り目を付けてから包みましょう。
中袋に入れるお札の向きにも注意をしましょう。中袋の氏名と住所を書く面を表にした状態に対して、お札の肖像画が見える状態で入れます。なおかつ、肖像画の人物が下側になるように入れます。複数枚のお札を入れる場合は、お札の向きも揃えましょう。
墨の色
不祝儀袋に文字や名前を書く際の墨の色は、真っ黒な墨ではなく薄い墨です。これは個人で香典を包む場合も同じです。
4名以上の複数人で香典を包む場合は、別紙に全員の住所や氏名、金額を書き入れておく必要がありますが、この文字は真っ黒な墨でも薄い墨でもどちらでも構いません。香典を受け取った側が確認しやすければ良いので、薄い墨でも読みやすく書けるのであれば薄い墨で書き、自身が無い場合はボールペンなどではっきりと読みやすく書きましょう。
香典を連名で出す際に備えて
個人で香典を出す場合にもマナーはありますが、連名で出す場合にももちろんマナーはあります。香典を連名で出す機会は多いとは言えませんが、もしもその機会がおとずれた場合に焦ったり悩んだりせずにすむように、しっかりと確認しておきましょう。
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