忌引きは有給になるのか・気になる日数やルール・挨拶・マナーを解説

公開日 : 2020/2/14

更新日 : 2020/9/9

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身内に不幸があった場合に忌引きの休みがとれる場合があります。勤めている会社や正社員、アルバイト、パート、契約社員などによってそれぞれ違うのですが忌引きが有給になるのかや、休む時のマナーや日数を詳しく解説しています。起こりやすいトラブルについても紹介しています。

公開日 : 2020/2/14

更新日 : 2020/9/9

目次

忌引きは有給になるのか

働いている方にとって身内の訃報があると仕事はどれ位休めるのかと心配になる方も多いと思います。そもそも忌引きはどういった意味なのかや、有給の扱いになるのか、マナーやルールなど気になる事も多いですよね。

 

また、ご主人は正社員でも妻がアルバイトやパートの場合にはそれぞれの休み方も変わってきます。夫婦で揃って参列できるように不幸があった場合にはすぐに会社に連絡してその後の方法や休みについて確認しておかなくてはいけません。

 

年を取るにつれて親戚の方も高齢になってくるので、いざという時の為に忌引きについて知っておくと安心です。それでは詳しく見てみましょう。

忌引きとはどういう意味か

忌引きは社員の親族などが亡くなられた場合に葬儀に出席するために会社や学校を休むことです。忌引きで休める日数は就業規則などの労働条件により決められています。一般的に親族が亡くなった日、それか翌日から起算されます。

 

また、忌引きには親族などの近親者が亡くなった時に喪に服すこも意味します。この慣習は忌服と言われ、一定の間自宅で身を慎んで故人を悼む期間でした。忌中は仏式で49日、喪中は1年ですが最近は長い間、自宅にこもる事は少ないです。

 

会社や学校が定めている忌引きの休みは葬儀の準備などだけの為なので喪中より短く設定されている事が多いです。慶弔休暇として設けている企業もあり親戚の不幸だけではなく慶事も対象となる休暇もあり、自身の勤めている会社に確認しておくと安心ですね。

忌引きの細かい部分

忌引きの意味は解説しましたが、その内容はそれぞれの企業により様々です。忌引きの休みと有給休暇の違いや正社員や、パート等での忌引きの休みの違いや連絡する際の注意点などを詳しく解説しています。一般的な忌引きの内容について詳しく見てみましょう。

忌引きの休みと有給の違い

忌引きの休みはそれぞれの企業により違います。福利厚生として認められる場合には身内の葬儀などの休みも出勤として扱われて給料も支払われる場合も多いです。対して、有給は法律で定められている休暇です。忌引きの休暇と有給は全く意味が違うのです。

 

条件を満たしている方が1年ごとに何日間か休みながらも給料が支払われる制度で長く勤める程、もらえる休暇も増えるので楽しみなものですね。1年目は10日程で以降は1日づつ増えるなど勤続年数や雇用形態などにより変わります。

 

お葬式などの場所が遠い場合や喪主を務める場合には長い休みが必要になります。忌引きで設定されている休みよりも長くなる場合には有給を使い対応する事もあります。その時の状況により休める日数も変わるので会社に早目に連絡して確認しておく事は必須です。

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有給か無給か

忌引きは有給なのか無給になるのかは会社員にとって大事な事ですよね。弔事に参加しなくてはいけない場合に無給になると給料が減ってしまいますので有給に代える事ができないのか等、確認しておくと安心です。公務員の場合にはどうなのかについても見てみましょう。

それぞれの会社での違い

忌引き休暇は有給なのか無給なのか気になる方も多いですよね。この忌引き休暇は特別休暇と言って欠勤の扱いにはならなく、仕事を有給で休める休暇です。学校の場合も忌引きは欠席に含まれなくそれと同じです。

 

会社によっては、申請書や葬儀についての証明書を提出しないといけない場合もあります。この忌引き休暇は企業によりそれぞれ違うので忌引きによる休暇の制度がない会社もあります。そういった会社は無給扱いになる場合もあります。

 

会社により全然違う忌引きなので就業規則をよく読み、詳しい部分を確認しておきましょう。また、有給休暇は労働者に与えられている権利なので忌引きが無給になってしまう場合には交渉するようにしましょう。

公務員の場合

公務員の忌引きの休暇は、各自治体によってそれぞれ違います。ですが、多くの公務員は非常勤も含めて忌引きでも給料が支給される場合が多いので安心ですね。何親等かによって忌引きの休みの日数は変わります。公務員の方はそれぞれの自治体に確認しておきましょう。

正社員とアルバイトでは違う

正社員とアルバイトやパートでは就業規則がそれぞれ違います。その為、アルバイトやパートの場合には忌引きの休暇について認められな会社も多いです。アルバイトやパートの方は就業規則がどうなっているのかを一度確認するようにしましょう。

 

派遣社員の場合も同じく忌引きの休暇がない会社が多いです。派遣社員の方は登録した会社に確認しましょう。正社員であれば忌引きの休暇は福利厚生で認められている会社も多いです。忌引きの休暇がない時には、葬儀などを有給扱いにして休む方法もあります。

 


会社の中には身内の方が亡くなると慶弔金を出す会社もあります。ですが、親戚が亡くなられたと虚の報告をして有給を消化しようとする方もいるのでそういった事をを防ぐために、忌引きに関する書類などの提出をしなければならない会社もあるのです。

忌引きで休める日数

忌引きで休める日数や何親等までの方が対象なのかはそれぞれの会社によって異なります。その為、身内に不幸があった場合にはすぐに会社に確認しておきましょう。忌引きはどれ位休めるものなのでしょうか?それでは、一般的な忌引きの休暇の日数を紹介します。

 

関係性が配偶者の場合には10日間・本人の父母の場合には7日間で喪主を務める場合には10日間に伸びて休める場合もあります。本人の子供の場合には5~7日間・兄弟や姉妹、祖父母、配偶者の父母の場合には3日間です。

 

本人の孫・叔父叔母・配偶者の兄弟や祖父母の場合には1日間です。ご自身の勤められている会社ではどうなのかはあらかじめ確認しておくようにすると安心ですね。また、葬儀の場所が遠いような場合には延長して休めるのかも確認しておきましょう。

身内に不幸があった時の連絡

訃報というのは突然起こるものです。そんな時にもきちんと会社に連絡しておき忌引きの休みを取る為の準備などをしましょう。忌引きの際に必ず連絡は入れると思いますが、どのように伝えたら良いのかなどについて確認しておきましょう。

 

故人との関係性や忌引きで休まなくてはいけない期間、またその間の仕事の引継ぎや連絡方法など必ずつたえておいた方が良い内容があります。また、電話で伝えるのかやメールで連絡をいれるのか等、それぞれの方法での注意点等について詳しく見てみましょう。

忌引きの連絡をするポイント・注意点

忌引きの休みについては直属の上司にすぐに連絡して申請をお願いします。上司に連絡がとれない場合には別の方に伝言してもらうように頼みましょう。その後に葬儀が落ち着いた時間に改めて上司に連絡してみると良いです。

 

仕事の引継ぎをしないといけない場合もあるので早目に口頭か電話で連絡をしましょう。一番良いのは口頭です。夜遅い場合にはメールで連絡を入れておき、朝に再度電話を入れると良いです。忌引きといえども急に休むことになるので丁寧にお願いする事が大切です。

 

また、上司から仕事を任されていた場合にはその仕事の進度や誰にお願いするのかなど、詳しい事も相談しておき、業務に遅れが出てしまわないようにしなくてはいけません。葬儀の準備も大変ですが、上司とよく相談して不備がないようにしましょう。

連絡方法や注意点

出社して口頭で伝えられれば一番良いのですがその時の状況に合わせて連絡方法を選びましょう。忌引きの休みをいただく場合には上司か他の方に「ご迷惑をおおかけして申し訳ありませんが」と、必ず伝えてから忌引きの休みをとりたい事を伝えましょう。

 

その時にお通夜や葬儀の日程なども伝えます。人事部か上司に死亡診断書などの葬儀についての書類が必要か確認してメモをしておきましょう。電話で伝える時にもしっかりと内容を伝え、急ぎの仕事の詳細はメールで連絡する事を伝えておいて早目にメールをしましょう。

 

出社もできず電話もできないような状況の場合にはメールで伝えます。その後に葬儀の合間に電話を入れるようにすればより丁寧です。メールの場合には亡くなられた方との関係性や忌引きで休む期間、緊急時の連絡先や連絡方法を伝えておくようにしましょう。

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忌引き後の対応

葬儀が無事に執り行われて忌引きの休みが終わり、出社した際にはきちんとした挨拶をするようにしましょう。「この度は~の葬儀で休暇をいただきありがとうございました。」などと感謝の気持ちを必ず伝えしましょう。この一言で周りからの見られ方も全然違います。

 

「お通夜からお葬式まで滞りなく終えることができました。」と無事に済んだ事をお伝えして「お忙しいところ急な休みをいただき申し訳ありませんでした。」などと迷惑をかけた事に対しても触れておき、丁寧に謝りお辞儀も忘れずに行います。

 

こうした挨拶は社会人としてのマナーなので正社員やアルバイト、パート、契約社員など関係なく、こうした事はきちんと皆の前で挨拶するようにしましょう。だいたいの会社では朝のミーティングなどがあるのでその時にお話しすると良いです。

その他の注意点

雇われて働いている方にとって急に休むのは大変な事です。ですが、葬儀などの弔事は故人を偲び安らかに眠られる事を願う大切な事です。また、他の方も何とかかけつけているので親戚同士で強力しなくてはいけないので何とか休みをとるようにしなくてはいけません。

 

この時に連絡の方法が甘かった場合や何か不手際があると後で会社とトラブルになりかねません。注意したい点を確認して、そういった心配をなくして故人や遺族をいたわる気持ちで落ち着いて葬儀に参列したいですね。

起こりやすいトラブル

忌引きを上司に連絡していても忌引きとして扱ってもらえていなかった場合や有休として給料が支払われていない等のトラブルが起こらないように、起こりやすいトラブルを事前に確認して防げるようにしましょう。それでは詳しくトラブルについて見てみましょう。

忌引きの間の給料が支払われていない

忌引きを申請して休んだのにその間の給料が支払われていない事が原因ででトラブルになる場合もあります。身内に不幸があった時の休暇は、それぞれの企業により異なるので不幸があった時点ですぐに会社に連絡してその後の対応も確認しておくと安心です。

 

事前に調べておきたい方は就業規則を確認しましょう。確認していて連絡もいれていたのに無給になっていた場合には抗議しましょう。事務処理の間違いいをされている場合もあります。必ず給料明細は確認しておきましょう。


忌引きの場合に給料が支払われない会社なら有給として扱えないか相談すると良いです。その際に葬儀だという事の証明書が必要かどうかも併せて確認しておきましょう。死亡診断書が必要な場合にはコピーをとらないといけないので先に確認しておくようにしましょう。

忌引きの休みとして認めてくれない

会社が忌引きや休みを有給として消化する事を認めてくれないケースもあります。基本的には有給の申し出を雇用主が拒否することはできませんが、難しい場合には休みをとる時期を変更してもらうようにしましょう。

 

この時季変更権は雇用主側の権利なので交渉してみると良いです。繁忙期に有給をとる事は難しいかもしれませんが、有給は労働者の権利なので諦めずに交渉する事をおすすめします。有給が取れるのと取れないのとでは給料にも差が出てしまうので大切ですね。

忌引きを伝えていたのに休めなくなってしまった

あらかじめ忌引きの休みをとるとお願いしていたのに、休めなくなってしまうトラブルに発展するケースもあります。突然の休みですが、休めない場合には有給がとれないのかを確認して交渉してみましょう。

 

その時に仕事の引継ぎや休んだ後にそのフォローや他の方の仕事のフォローにまわる事を伝えておくことで休みをいただけやすくなります。忌引きの休み明けにはお礼をきちんと皆に伝える事とお願いしていた業務が進んでいるのかも確認しましょう。

子供の学校の忌引きの休みについて

子供の学校では忌引きの休みの定めが無い学校もあります。その為、身内に不幸があった場合にはすぐに担任の先生か事務の方に連絡をとり、忌引きの休みはどうなるのかの確認をしておきましょう。

 

忌引きの休みについて決められている学校の場合には何か提出しなくてはいけない書類があるかどうかも併せて確認しておき忌引きが開けたらきちんと提出しましょう。決められていない学校では、出席日数から欠席として引かれてしまいます。

 

もし、病気やケガ等で長期間欠席していた場合には進級や卒業に必要な出席日数が足りなくなってしまう場合もあるのでよく確認しておき、足りなくなる場合には子供だけでも学校に通わせるか相談しなくてはいけません。

忌引きの休みをとる時にはきちんとした対応をとろう

社会人にとって急に休まなくてはいけないのは大変な事ですよね。任されていた急な仕事があるような場合にはその引継ぎも考えなくてはいけません。ですが、葬儀はとても大切な事なので参加できるように調整しなくてはいけません。周りの方への対応が大切ですね。