【葬儀】訃報の注意点 訃報を伝える時、受け取った時【マナー】

公開日 : 2020/3/4

更新日 : 2020/9/9

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ここでは、訃報を伝える場合と訃報を受け取った場合の注意点について説明します。人が亡くなるのは突然です。いつ訃報を伝えたり、逆に受け取ったりするかはわかりません。誰かが亡くなった時に慌ててしまい、伝えるべき情報を伝え忘れることがないように気をつけましょう。

公開日 : 2020/3/4

更新日 : 2020/9/9

目次

訃報とは

ここでは、訃報とはどのようなものかを説明します。また、訃報を書く必要性についても解説します。

訃報を書く

訃報を書くといっても、何から書けばいいのか、どのように書けばいいのかはなかなかわかりにくいですよね。ここでは、訃報とは何かということと、訃報を書くときの内容を説明します。

訃報とは

訃報とは、逝去のお知らせとも言います。身内が亡くなった際、関係者には必ず亡くなったことを知らせます。

 

訃報は、必ずしもファックスや手紙などの紙媒体である必要はありません。むしろ、伝達の速さからメールや電話が好まれています。ただし、あまり長々と文章を書いたり話すことは読みにくく、情報伝達もしにくいです。必ず簡潔に書きましょう。

訃報を書く意味

では、訃報を伝える意味とは何でしょうか。訃報とは、故人が亡くなったことを伝えるとともにお葬式の日程を伝える意味もあります。また、遺品整理を親族で行う必要がある場合は、その招集も連絡する必要があります。

 

基本的にお葬式などのトラブルで多いのは「連絡がされなかった」というものです。そのため、どなたに伝えるべきかを必ずリストアップしておきましょう。以下に、連絡をする際の範囲の例を挙げました。この例を参考に、誰に何を伝えるのかを明確にしましょう。

 

  1. 故人の親や兄弟
  2. 故人の友人
  3. 故人の子ども
  4. 自治会
  5. 所属していた会社など
  6. 友人

 

上にあげた6種類を軸に、誰に伝えるかを必ず確認しておきましょう。

訃報を送る

ここでは、訃報を送る際に気をつけることを解説します。

訃報を伝えるときに気をつけること

では、実際に訃報を考えていきましょう。まずは、訃報を電話やメールで伝える際のポイントを考えましょう。

訃報の内容

訃報の内容は、基本的に簡潔にしておきます。メールが万が一伝わらない場合に備え、電話でも言えるようにしましょう。まず、1回目の訃報では以下の内容を伝えましょう。

 

  • 亡くなった方のお名前
  • 亡くなった日時
  • 亡くなった原因
  • 通夜やお葬式の日時
  • 連絡先

 

通夜やお葬式の日時が不明な場合は未定であることを必ず伝えます。不確実な情報はトラブルの元ですので、決定してから伝えましょう。また、亡くなった原因については簡潔に伝える方が望ましいです。

 

特に、不慮の事故で亡くなった場合は、お葬式の際に伝えると相手がパニックになる可能性があります。まずは冷静に伝えましょう。

 

訃報を伝える際の注意点

訃報を伝える際、いくつか注意点があります。

 

まず、通知する手段は複数にしましょう、電話はタイミングが合わないこともあるため、メールも送っておく方が無難です。その際、必ずメールを見てもらえるよう、留守電を入れておきましょう。

 

また、常に使っている連絡方法を使いましょう。例えば、メールでやりとりをしない間柄において、急にメールを送っても見てもらえない場合があります。必ず常に使っている連絡手段を使いましょう。

 

最後に、長話は必要ありませんが無愛想も適しません。適度に相手を慮る文章を入れながらスムーズに連絡が取れるようにしましょう。

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訃報の伝え方

訃報を伝える際、様々な方法があります。そこで、ここでは様々な方法とそのメリットを解説します。

電話

電話で訃報を伝える際、メリットとしては以下の通りです。

  • すぐに連絡が取れること
  • 相手の反応が声色で読み取れること

 

一方、デメリットもあります。デメリットは以下の通りです。

  • あまり親しくない者同士であれば、急な連絡に取り合ってもらえない可能性があること
  • 口頭で伝えるため、情報の食い違いや間違いが多く発生すること

 

以上のことから、親しい親族間で、取り急ぎ連絡する時に適した連絡方法だと言えるでしょう。

メール・SNS

メールやSNSは、便利な一方、デメリットもあります。まずはメリットです。

  • 文面で残せるので、口頭よりも情報を見返すことができること
  • 一斉送信ができること

 

一方、デメリットは以下の通りです。

  • スパムメールや迷惑メールとして扱われると届かない場合があること
  • 相手があまり使わないメールアドレスやSNSであれば、送ったことに気付いてもらえない場合があること

 

そのため、メールやSNSはメールやSNSを必ず使うと分かっている相手に通知するのに適していると言えます。

手紙や書類

一番公式で確実な方法が書類です。まずメリットは以下の通りです。

  • 郵送した場合、郵便局に発送記録が残るため必ず送ったという確証があること
  • 電子データや口頭ではないため、消えにくい情報であること

 

一方で、デメリットは以下の通りです。

  • 遠方に住む人には届くまでに時間がかかってしまうこと
  • 多くの人に伝えるには一枚一枚印刷する手間がかかること

 

そのため、書類で通知するのは自治体や会社など、大きな組織かつ近場にある対象が適します。

訃報の書き方例

ここでは、様々な訃報の書き方を御紹介します。電話での伝え方やビジネスメール上での訃報、手紙の書き方を主に取り上げます。

電話での伝え方

訃報を電話で伝える場合は、二つの場合が考えられます。一つ目が実際に亡くなったことを通知する場合で、もう一つが忌引きで欠席することを伝える場合です。ここではその二つを御紹介します。

電話で訃報を伝える場合-1

まず、家族や親族に通知する場合の例です。

 

「(亡くなった方の名前)の長男、(自分の名前)です。入院しておりました(亡くなった方の名前)ですが、今朝入院先で亡くなりました。取り急ぎ連絡すべく、お電話しました。通夜・葬儀の日時と場所は現在未定ですので追ってお知らせします。何かあれば、私の連絡先の(携帯電話の番号)に御連絡ください。失礼します。」

 

携帯電話の番号は、必ずゆっくりいいましょう。また、急ぐあまり一方的な通知にならないように気をつけましょう。

電話で訃報を伝える場合-2

次に、会社に伝える場合の例です。

 

「お世話になっております。経理部の(故人の名前)の妻の、(自分の名前)と申します。主人の(故人の名前)が昨日、交通事故で急逝しました。通夜・葬儀の日程は未定です。面会をご希望される場合は、(自分の名前)まで御連絡ください。お手数ですが、関係者の方にお伝えいただけますでしょうか。ご連絡いただく際は、私の携帯電話(携帯電話の番号)におかけください。取り急ぎ連絡いたします。失礼します。」

 

急に亡くなった場合、急逝するといえば敬語になりません。また、葬儀や通夜の日程が決まった時には必ず伝えましょう。

電話で訃報を伝える場合-3

ここでは、故人の知人や友人に通知する場合の例をご紹介します。

 

「突然お電話して申しわけないのですが、(故人の名前)の父の、(自分の名前)と申します。今日早朝、娘の(故人の名前)が入院先で亡くなりました。生前は大変お世話になりました。つきましては、通夜を〇月〇日の〇時から、葬儀を〇月〇日の〇時から、〇〇斎場で行います。喪主は私(自分の名前)がつとめます。ご連絡いただく場合は、(自分の携帯番号)までお願いします。」

 

必ず、生前はお世話になりました、という一言を入れましょう。また、通夜や葬儀の日程が決まっている場合は併せて伝えます。

忌引きを伝える場合

ここでは、学校に忌引きを伝える場合を紹介します。

 

「〇年〇組〇番の、〇〇の母です。担任の〇〇先生はいらっしゃいますでしょうか?

 

いつも〇〇がお世話になっております。実は、〇月〇日、父の(故人の名前)が亡くなりました。通夜が今日の〇日、告別式が明日の〇日に行われます。〇〇本人も出席するため、今日と明日、お休みさせてください。よろしくお願いします。」

 

職場に連絡する際も概ね同じように通知します。また、忌引きの証明書としては火葬許可証などの提出を求められることがありますので、必ず職場や学校に確認しましょう。

メールや書面で伝える場合

基本的には、メールも書面でも同じように書きます。テンプレート例をいくつかご紹介します。

文面で伝える-1

ここでは、家族や親族に通知する場合の例をご紹介します。ここでは、FAXを使う場合を想定しています。

 

〇月〇日〇〇時〇〇分 母(故人の名前)儀

かねてより闘病中でしたが、多臓器不全のため享年〇〇で永眠しました。通夜及び葬儀は(神式/仏式)により、次の通り取り行います。

 

一、日時 通夜 〇月〇日〇時より

     葬儀 〇月〇日〇時より

 

一、場所 (住所を記入)  〇〇斎場

 

令和〇年 〇〇月〇〇日

喪主 (名前)

外 親戚一同

 

文面で伝える-2

次は、訃報をメールで通知する場合の例を紹介します。

 

件名:訃報のご通知

父(故人の名前)儀 〇年〇月〇日に他界しました。

ここに生前のご厚誼に深く感謝し 謹んでご通知申し上げます。

なお 通夜及び葬儀は下記の通り執り行います。神式で執り行いますので、ご了承ください。

一、日時 通夜 〇月〇日 〇時より

     葬儀 〇月〇日 〇時より

一、場所(住所)〇〇斎場

http://xxxsougi.jp/map(地図のURLなどがあれば乗せる)

 

一、喪主 (自分の名前)

一、連絡先 (携帯電話番号など) 

文面で伝える-3

ここでは、知人・友人に家族葬で見送ったことを葉書で伝える場合を想定して例をあげます。

 

祖父(故人の名前)

昨年秋より病気加療中でございましたが〇月〇日永眠いたしました。

ここに謹んでご報告申し上げます。

葬儀につきましては、故人の遺志に従い、身内のみで相すませましたことを併せてお知らせ申し上げます。

生前中のご厚誼に深く感謝いたします。

 

令和〇年〇月

差出人住所

 

(名前)

 

葉書で書く場合は、必ず縦書きで描きましょう。

訃報を受け取ったら

ここでは、訃報を受け取った場合の返信を解説します。

メールの場合

ここでは、お悔やみメールの例をあげます。まずは、親族からのメールへの返信です。

 

件名:(自分の名前)です お悔やみ申し上げます

この度は、(故人の名前)様の逝去の報に接し、心からお悔やみ申し上げます。略式ながらメールで失礼します。あまりお気を落とされませんよう、何かあればいつでもご連絡下さい。

(自分の名前)

 

次に、会社での場合です。

 

件名:総務課(自分の名前)です お悔やみ申し上げます

(故人の名前)様の突然の訃報に驚きました。都合がつかず葬儀に伺えず申し訳ないです。メールでのお悔やみとなりましたことを改めてお詫び申し上げます。心より冥福をお祈りいたします。

 

(自分の名前)

 

 

電話の場合

もし、訃報の電話を受け取った場合は必ず通夜と葬儀の日程や場所を聞いておきましょう。また、お悔やみの言葉は簡潔にします。例えば、

  • 突然のことで驚きました。心からご冥福をお祈りします。
  • お世話になっていました。謹んでご冥福をお祈りします。

 

また、キリスト教徒の場合は

  • 神様のみ元に召されました(故人の名前)様が安らかな眠りにつきますよう、心からお祈りいたします。

 

と簡潔に言います。また、香典が必要ないかどうか、連絡先は何かなどのメモを取っておくことも必要です。

弔電

このお悔やみの文章は弔電(ちょうでん)でも使うことができます。葬儀に参加できない場合は、弔電を打つ方法もあります。訃報を受け取った場合、お悔やみの言葉は必ず端的に述べましょう。

 

また、お悔やみの言葉には忌み言葉というものがあり、以下に一覧を作成しました。基本的に不幸が重なるとされる重ね言葉や、4、9といった数字は避けるようにしましょう。

  • つくづく
  • 重ね重ね
  • たびたび
  • いろいろ
  • ふたたび
  • 繰り返し
  • 浮かばれない
  • 消える
  • とんでもない
  • 4、9(キリスト教の場合は13も)

訃報を書かなければいけないとき

では、今まで訃報について解説してきました。このコラムではおさらいしましょう。

訃報を書く場合の注意点

まず、訃報を伝える際の注意点をまとめます。書く内容は以下の五つを主軸に据えましょう。

 

  1. 亡くなった方の名前
  2. 亡くなった方と連絡者の続柄
  3. 亡くなった日
  4. 通夜や葬儀の日時と場所、およびどの宗教のお葬式か
  5. 連絡先

 

特に、連絡先は絶対に欠かさないようにします。また、遺体を葬儀場や火葬場に安置している場合は、安置している場所も明記しましょう。さらに、葬儀の際香典を辞退する場合や、密葬や家族葬、火葬式だけ行う場合なども明記します。

 

大切なのは、亡くなった事実を伝えることと、お葬式に参加できるかどうかを伝えること、そしてお葬式に参加できる場合は日時や場所、方式を明記して、何か疑問点があれば連絡を取れるようにすることです。

訃報を受け取った場合の注意点

では、次に訃報を受け取った場合、どのようにするかをもう一度おさらいしましょう。まず、電話やメール、書面で受け取った場合、確認すべきことを解説します。

 

 

訃報を受け取った場合、

  • 葬儀は参列できるのか
  • 葬儀を行う場合、いつ、どこで行われるのか
  • 連絡先はどこか

を確認しましょう。

 

訃報を書く時 おさらい

お悔やみの言葉を電話口で言う時や、弔電を打つ時の注意点として、

  • お悔やみの言葉は端的に言うこと。
  • 「重ね重ね」「再び」「いろいろ」などの忌み言葉はなるべく使わないようにすること。

この2つのポイントを意識しましょう。

 

訃報を受け取った場合、驚きと悲しみでいっぱいになるかもしれません。しかし、一番辛いのは身内や遺族などの連絡をしてきた人です。喪主をはじめとする、故人に近しい人に迷惑をかけたり、辛い思いをさせないような配慮が必要です。