喪中はがきを出す時期はいつなの?正確な書き方とマナーを解説
公開日 : 2020/2/20
更新日 : 2020/9/10
喪中はがきを出す時期について、しっかり把握していますか。時期を正確に理解しておかないと年賀状のやりとりをしている相手である場合、失礼になってしまう可能性も出てきます。ですので、正確な書き方とマナーを知ってそのようなことのないようにしましょう。
公開日 : 2020/2/20
更新日 : 2020/9/10
目次
喪中はがきとは?
そもそも喪中はがきとはどういった意味合いで出されるものなのでしょうか。喪中はがきには、年賀欠礼の挨拶状と、喪中はがきの役割について見出しを3つに分けて説明していきます。
年賀欠礼の挨拶状
喪中はがきは、年賀欠礼の挨拶状として送られるものです。なぜなら、喪中はがきがこないと年賀状のやりとりをしている方であれば、送ってきてしまう可能性が出てくるからです。そのため、喪中はがきを送る時期が重要になってきます。
年賀状のやりとりをしている相手方が目上の上司であったり、会社の取引先相手であったり、様々なケースが想定され、仕事上でも大切なやりとりとなっている場合が年賀状のやりとりには隠されています。ですので、しっかりと実施できるように準備しておきましょう。
喪中はがきの役割
喪中はがきの役割について整理しましょう。主な役割は3つです。それは、喪に服していることを伝えること、誰がいつ亡くなったのかを正確に伝えること、新年の賀詞を遠慮する旨を伝えることです。
喪に服していることを伝える
喪中はがきは、喪に服していることを伝えることができます。喪中はがきを送ることにより、葬儀に参列していただいた親族や離れた家族以外にも、現在の状況を伝えることができます。
年賀状のやりとりしかしない関係の方も多くおられることも想定されます。そのため、込み入った関係ではないけれど、事前に知らせておけた方が今度会うときに、聞きづらい話にしなくて済むことにもなります。ですので、喪中はがきの大切な役割になるのです。
誰がいつ亡くなったのかを伝える
上記見出しと重複する部分もあるのですが、喪中はがきを送ることでだれがいつ亡くなったのかを正確に伝えることができます。
このことは、遠方にいてなかなか会えない間柄の方や、年に数回は必ず顔を合わす関係の方に、この機会を利用して伝えることができるので非常に有効です。
なぜなら、「お父様はご健在ですか」など家族のことが話題になることが多いからです。ですので、そういったことも念頭において喪中はがきを出すようにしましょう。
新年の賀詞を遠慮する旨を伝える
喪中はがきには、新年の賀詞を遠慮すること、つまり年賀状を送らないことを伝えるということですね。なぜなら、喪中はがきがこないと年賀状を送ってしまうからです。
そのため、年賀状は家の不幸があったので遠慮しますと何らかのタイミングで伝える必要が出てきます。
ですので、喪中はがきと言う文化がないと、それぞれが様々な方法で”家で亡くなった方がいる“ことを伝えていかなければいけません。喪中はがきがあることは、良いきっかけになることを意味します。
喪中はがきを出す時期について
喪中はがきを出す時期について、ベストなタイミングと、それを逃した時の対応について書いていきます。それを、12月初旬までに投函をすること、喪中はがきの時期を逃すと寒中見舞いに代わることについて説明していきます。
12月初旬までに投函を
喪中はがきを出すベストな時期は12月初旬までに投函です。なぜなら、喪中はがきが12月初旬までに投函しないと、年賀状作成をはじめる方も出てくるからです。
そのため、11月中旬から下旬までに行動を開始しておかないと間に合わないです。ですので、年賀状を作成する相手のことを考えて早めに出すようにしましょう。
喪中はがきの時期を逃すと寒中見舞いに代わる
もし、親族が亡くなったタイミングが年末で12月初旬に間に合わないといったケースも起こる可能性が出てきます。そういった際は、寒中見舞いとして送るようにしましょう。
そうすることで、年賀状を送った後に、“なぜ年賀状が送られてこないんだろう。私は送ったのに”という状況が発生することを防ぐことができます。
喪中はがきを受け取ったら
喪中はがきを受け取ったら、3つの方法が考えられます。何もしない、喪中見舞いを送る、寒中見舞いを送ることを考えられます。何もアクションしないこともよい方法です。なぜなら、不幸に見舞われた当事者は相当なショックを受けていると考えられるからです。
そっとしておくことは相手のことを考えた行動として捉えられます。それでも、お見舞いの気持ちを伝えたいという人は、喪中見舞いや寒中見舞いを送るようにします。この2つの使い分けとしては、年末までに期間が開いているかどうかです。
喪中見舞いを書く場合の注意点としては、「拝啓」などの頭語、「敬具」などの結語は不要です。賀詞やおめでたい言葉も避けましょう。また、励ますつもりで「頑張って」「元気を出して」などと書くのは、逆に相手への負担となりかねませんので注意しましょう。
喪中はがきの書き方
それでは、喪中はがきを送る時期や喪中はがきを出す意味を確認できましたね。それでは、ここからは喪中はがきの書き方について、書く内容と例文を確認していきましょう。
書く内容
書く内容は、喪中につき年末年始のご挨拶をご遠慮申し上げます」という挨拶文と、喪中である事の説明をする(誰がいつ何歳で亡くなったのか)、結びの挨拶(生前のお礼や挨拶など)をするの3点です。
具体的な例文はこの後に紹介します。この3点を理解して必ず書きましょう。また、喪中はがきは、デザインに特に決まりがないため、はがきを購入して作成することもできますし、自由に自作して自宅で印刷して作る事もできます。
白黒やカラー、背景に蓮や睡蓮などの絵が入っているものなど、好みで作成しても問題ありません。
例文
喪中はがきに書く際の具体的な書き方を確認していきましょう。挨拶文、喪中であることの説明、結びの挨拶を盛り込むようにします。
挨拶文
挨拶文は、喪中につき年末年始のご挨拶をご遠慮申し上げます」と挨拶文を入れます。その他にも、「喪中につき 年頭のご挨拶をご遠慮させていただきます」。
それから、「服喪中につき 年末年始のご挨拶をご遠慮申し上げます」、「喪中につき 勝手ながら新年のご挨拶は差し控えさせていただきます」などが用いられます。
ただし注意点としては、「年賀のご挨拶」とはしません。「賀」の文字は弔事では禁句だからです。注意しましょう。
喪中であることの説明
次に喪中であることの説明を行っていきます。「母 ○○が○○月に○歳にて永眠致しました」、「○○月に父 ○○(享年○歳)が永眠いたしました」などの形で説明していきます。「祖父・祖母・父・母・義父・義母・兄・姉・弟・妹」などの続柄を記載します。
夫婦などの連名で出す場合は、一般的には夫からの続柄で記載します。享年(また亡くなった方の年齢)は数え年が一般的ですが、地域・宗派などによっては異なることもありますので確認しましょう。
結びの挨拶
「 生前賜りましたご厚情に深く感謝致しますとともに明年も変わらぬご交誼のほどお願い申し上げます」、「本年中の御厚情に深く御礼申し上げますと共に皆様が健やかなる新年をお迎えになりますよう心よりお祈り申し上げます」。
他にも、「本年中に皆様より賜りましたご厚情を深謝いたしますとともに明年も変わらぬご交誼のほどお願い申し上げます なお時節柄くれぐれもご自愛の程お祈り申し上げます」などが例えです。
そこに先方への感謝の意を込めて記載するなど行っていくなどバリエーションは様々ですので、先方との関係性で言葉を選ぶといいでしょう。
喪中はがきを送る範囲について
喪中はがきを送る範囲については、 故人との関わりの深さやご本人の気持ちによりますが、一般的には、二親等までの親族が亡くなった場合に出します。
最近は、一親等(両親・配偶者・子・配偶者の両親)と、二親等の兄弟姉妹までは、ほとんどの方が出すようですが、二親等の祖父母の場合は喪中はがきを出さない方が増えてきています。
二親等まで
基本的には二親等までが喪中のはがきを出す範囲とされています。一親等はそれに当てはまってくるので該当します。
0親等の配偶者と一親等(親、子、配偶者の親、子の配偶者)までは一年間喪中に服することとされています。
次によく間違えるのが二親等の祖父母(配偶者の祖父母も含む)や、兄弟姉妹(配偶者の兄弟姉妹も含む)や孫、孫の配偶者は三ヶ月間喪中ということです。皆さんがよく行うこととして、二親等でも一年間喪中のように扱っているケースです。
三親等以下の血縁関係者には送るべきか
三親等は叔父叔母、曾祖父母、ひ孫、甥、姪、四親等はいとこになります。この関係者のある方には送らない解釈でよいでしょう。ここまで範囲に含める人は、あまりいないということです。
二審等には先ほど伝えたとおりで出す範囲として見られていますので出すことになってきます。二親等じゃであっても、同居しているかどうかで判断は変わってきます。同居している場合は、二親等以下離れている血縁者であっても喪中はがきは出すことになります。
喪中はがきを送るかどうかの判断
喪中はがきを送るかどうかの判断は、一親等であること、二親等の兄弟姉妹というところで判断するのが一般的です。
しかし、積極的に交流のある間柄であった場合など、当事者との関係で決定していくようにしましょう。祖父母・配偶者の祖父母・兄弟姉妹の配偶者・配偶者の兄弟姉妹は出す人と出さない人がいるようです。
喪中はがきの時期を守って良好な関係を継続
喪中はがきの時期は、基本的には12月初旬までに送るようにしましょう。それが間に合わない時期になったときには寒中見舞いを送りましょうということです。
それ以外にも喪中見舞いの書き方も整理してあるので、いざ喪中見舞いを出さなければいけないときには参考にしてみてください。
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