【葬儀】忌中とは?・張り紙・旅行・初詣を解説【マナー】

公開日 : 2020/4/1

更新日 : 2020/9/10

【葬儀】忌中とは?・張り紙・旅行・初詣を解説【マナー】のサムネイル画像

身内が亡くなったら誰もが普段の生活とは違う生活をする必要があります。その生活期間を忌中と言います。しかし人が亡くなったこと自体に注目がいき忌中の具体的な期間や過ごし方、マナーにはあまり焦点が向けられません。誰もが経験することなのでしっかりと把握したいものです。それでは詳しくみていきましょう。

公開日 : 2020/4/1

更新日 : 2020/9/10

目次

忌中とはどのようなものか?

身内が亡くなったときには普段とは違う生活をしなければなりません。その期間は忌中と呼ばれています。しかし忌中についての詳細、忌中と喪中の違い、期間については具体的には知られていません。いざというとき困らないように知っておきましょう。

忌中とは

身内が亡くったときは個人の死を悼み、穢れを祓います。それは一定期間行われます。その期間が忌中です。死は穢れととらえてそれが他の人にうつらないように外部との接触を一定期間避けるために行われます。

 

現代でもその風習はある程度残っており忌引として仕事や学校を休むことが可能です。

忌中と喪中の違い

よく誤解されがちなのが忌中と喪中の違いです。穢れを他の人にうつさないように外部との接触を避ける期間の忌中に対して、喪中は喪に服し故人の死を悼み普段の生活を慎む期間です。

 

簡単に言うならば忌中は他人のための行動期間であり、喪中は故人のための行動期間ともいえます。共通しているのは身内が亡くなったときの一定期間に行うということです。

ご不明点は、ぜひ
ご相談・お問い合わせください
お客様にピッタリの斎場探しをお手伝いさせていただきます。
見積もりページへ飛ぶ見積もりページへ飛ぶ
freecall-bannerfreecall-banner

忌中の期間

昔は忌中の期間は服忌令という法律によって定められていました。しかし昭和22年に廃止されています。しかし法律がなくなったため忌中の期間は曖昧になってしまいました。そのため期間は宗教や各人の判断に委ねられます。

 

一般的な忌中の期間は四十九日が基本です。これは故人の魂が次の居場所を見つけるまでに四十九日間かかるとされているためです。これがそのまま忌中の期間となっています。しかし宗教や地域によってはこの限りではありません。

 

注意点として期間の計算の仕方があります。それは忌中の起算日は故人の命日になっていることです。

 

 

忌中の張り紙

住宅街を歩いているとたまに見かける忌中の張り紙。それは忌中札と呼ばれます。これは死は穢れであるという昔の風習によるものです。周りの人に穢れを移さぬように家の前に張り紙をして周りに認知させるためのものです。

 

その家で誰かが亡くなったことは分かりますが、誰がどうやって書きいつ貼りだしたのかは分かりません。自分が当事者になったときのために張り紙の作法を見ていきましょう。

張り紙は何で書けばいいのか?

墨で書くのが基本です。紙や札は葬儀業者から既に書かれた状態で渡されます。自分で紙に書く場合は長方形またはひし形の紙に、周りを黒く縁取って書きます。通夜の日時なども忘れずに記入します。

貼りだしと片付けのタイミングは?

忌中札は一般的には、葬儀の日程と場所が決まったら貼りだします。片づけるタイミングは本来は四十九日経ってからです。しかし、現在では葬儀が終わり次第片づけることが一般的になっています。

ご不明点は、ぜひ
ご相談・お問い合わせください
お客様にピッタリの斎場探しをお手伝いさせていただきます。
見積もりページへ飛ぶ見積もりページへ飛ぶ
freecall-bannerfreecall-banner

張り紙をする家は減っている

実は、様々な理由から忌中札をする家庭は最近では少なくなっています。

防犯上の理由

忌中札には通夜や葬式の日時などが記されている場合があります。そのため家が留守なことや、香典があることが周りに知られることになります。そういった防犯上の理由から忌中札をしない家庭があります。

 

 

情報伝達の発達

情報伝達手段が豊富になったことも、忌中札をしない理由として挙げられます。スマートフォンやインターネットなどで伝達手段が豊富になり、わざわざ忌中札を出して周囲に知らせる必要性がなくなりました。

忌中に旅行できるのか?

心の傷を癒すために旅行することは傷心旅行などといわれています。では身内を失った喪失感から解放されるため、忌中の期間に気晴らしに旅行はできるのでしょうか。

忌中に旅行に行くのは考え方次第

以前は身内が亡くなって四十九日の間は故人を悼み、おめでたいことや派手な行事、遊興はタブー視されている風習がありました。しかし、現代ではその風習は変わりつつあります。

 

昔は忌中の四十九日の間は一歩も外に出ないこともありました。しかし、時代が移りかわるにつれその風習はなくなりつつあります。忌中の間でも生活するために買い物に行ったりする人もいます。

 

そう考えると旅行は必ずしも遊興ではなく、生活していく上で故人を失った悲しみを癒す手段とし割り切ることができます。遊興ではないなら出かけても良いと考える人もいます。結局は当人の考え方次第です。

 

 

 

 

社員旅行には行けるのか?

忌中に社員旅行に行くのも当人の考え方次第です。しかし、社員旅行の最中にパーティをしたりお酒を飲むことを遊興と捉えて控えることも必要です。このように忌中だからと外に一歩も出ないのではなく、折衷案を模索するのも現代的なやり方です。

忌中に初詣はできるのか?

忌中には初詣することはいけないことだといわれますが、実際はどうなのでしょうか。詳しく見ていきましょう。

ご不明点は、ぜひ
ご相談・お問い合わせください
お客様にピッタリの斎場探しをお手伝いさせていただきます。
見積もりページへ飛ぶ見積もりページへ飛ぶ
freecall-bannerfreecall-banner

初詣は控えるべき?

忌中の初詣は避けた方が無難です。理由としては神道では死は穢れと捉えているため神聖な神社には入ることは避けた方がいいです。そもそも忌中は神道の考え方であるためそれに倣うべきです。

お寺での初詣はできる

一般的にお寺は仏様、神社は神様がおられる場所とされています。神社では死を穢れと捉え、その状態で神様の前に立つのは良くないとされています。一方お寺では死を穢れとは考えておらず忌中の状態でも問題なく参拝できます。

 

そのため信仰上の理由がなくて、どうしても初詣がしたいという方はお寺で行うことが可能です。

忌中の過ごし方についてのまとめ

ここでは忌中の張り紙、忌中の期間の旅行、初詣について解説しました。身内が亡くなることはとても悲しく経験したくないことですが、いつかは誰しも経験することです。そのときのために基本的なことはしっかり覚えておきましょう。