手元供養にかかる費用はどのくらい?相場や内訳についてを詳しく解説

公開日 : 2020/7/17

更新日 : 2020/9/7

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大切な人の遺骨は、毎日見時間に感じるために手元供養をしたいと考えている方もいらっしゃるのではないでしょうか。しかし手元供養をするためにはどのくらいの費用が掛かるのか、相場や内訳についてを知っておく必要があります。この記事では、費用や相場についてを解説します。

公開日 : 2020/7/17

更新日 : 2020/9/7

目次

そもそも手元供養とは?

手元供養とは、大切な人の遺骨をお墓には納めずに自身で持っておきたいと希望する方にある供養の方法です。

 

また、年齢や身体的な事情があり遠方にあるお墓まで頻繁に供養に行けなかったり、近場でどうにかしたい方、転勤族の方にも手元供養は人気があります。

 

近年は、お墓を持つこと自体が面倒と感じている方も多く、手元供養はお墓がなくても手軽に供養ができるので、精神的な満足感や安心感が得られるという人も多くいます。

 

手元供養は、お寺や墓地へ遺骨が納められてから、位牌に個人の御霊を入れて自宅へ戻り、仏壇や枕元などに祀られていたもののことを言っていました。最近では、遺骨を手元に置いて供養することを、手元供養と呼ぶようになっています。

手元供養の費用について

金銭的な事情でお墓や納骨堂を持つことが難しいケースや、どうしても遺骨を自分の手元に置いておきたい場合は手元供養が非常におすすめです。

 

しかし手元供養がいったいどのくらいの費用が掛かるのか分からない方も多いでしょう。ここでは、手元供養の費用について解説をさせていただきます。

手元供養品にかかる費用と相場はどのくらい?

では手元供養にかかる費用はどのくらいかかるのかを説明します。近年は、多くの葬儀会社が手元供養に関する品を取り扱っています。またインターネットでは、独自に手元供養品を販売している会社や通信販売をしているサイトがあります。

 

手元供養品は、種類によって費用が大きく異なります。デザインで選択する場合や、自宅に安置するタイプのもので見た目の雰囲気やサイズで選ぶなどさまざまな方法が取られます。

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ミニ骨壺とは?

手元供養のミニ骨壺は、実際の骨壺が小さくなったものやインテリアとしても飾ることに抵抗のないデザインのものなど、種類が豊富にあります。

 

ミニ骨壺の費用は、白無地で誰が見ても一目で骨壺と認識できるものは一般的に500円~1000円位が相場です。

 

オシャレに色が付いているものや、趣向を凝らしたデザインでとても骨壺とは思えないようなものであれば、1万円~7万円前後が一般的な相場です。

 

ミニ骨壺の素材は、「陶器製」「金属製」「木製」「ガラス製」の4つを使われていることが多く、金属とガラスが一緒になったデザインの芸術品的なものがあります。

 

その他に漆器を使った、日本の伝統工芸品のようなタイプは30万円前後と非常に高価です。ただしミニ骨壺は密封状態になっていないとカビが生えてくるため、選ぶ際には値段だけを重視せずに、しっかりと検討しましょう。

ダイヤモンド加工

手元供養として、遺骨をダイヤモンドに加工する方法もあります。遺骨をダイヤモンドにする費用は、希望される大きさやダイヤモンドの輝きを引き出すカッティング方法によっても異なります。

 

費用は、30万円~400万円ほどとピンからキリまであり、ダイヤのカラット数によって価格は様々です。また人工ダイヤに色を付ける場合と、無色透明のダイヤと変わらない色合いを選ぶ場合でも費用が異なります。

手元供養のペンダントとは

手元供養をペンダントとして加工する場合は、大切な人を常に身に着け、身近に故人を感じていたいという人に人気があります。ペンダント加工は、男女を問わずに選ぶ人が非常に多いのも特徴的です。

 

遺族にとって、遺骨や遺髪、遺灰が入ったペンダントはお守りとしても非常に良く、海外でも遺髪入りのペンダントを身に着けている方が沢山います。

 

日常的に身に着けて過ごす機会が多いペンダントは、貴金属に対してアレルギーがある方でも身に着けられるよう、素材を考えられたタイプも販売されています。素材によって費用は変わりますが、数千円~5万円前後のものが多いです。

シルバー素材

シルバー素材は、通信販売などで簡単に入手することが可能で費用もあまりかかりません。費用の相場は、数百円から3000円前後です。

 

シルバー925と呼ばれている純度の高い素材の方が、費用は掛かりますが数百円で購入できるメッキのものと違い耐久性に優れています。

 

シルバー製品は身に着けているうちに黒く変色しますが、これは銀製品の特長といえます。もし変色が気になる場合は、シルバー専用クリーナーが数百円ほどで購入できるので、自分で磨くだけで輝きを取り戻すことができます。

ゴールド素材

ゴールド素材は、一般的に10万円から40万円前後が相場とされています。ゴールド素材は、14K、18Kの素材が多く、通常のゴールド以外にもホワイトのゴールドタイプやピンクのゴールドタイプで作られているものもあります。

 

金メッキ製品でなければ、色が剥げたり変色することがないので、長期間アクセサリーとして使用が可能です。

プラチナ素材

プラチナ素材は、一般的に10万円から6万円前後が相場とされています。手元供養のペンダントを販売している会社では、プラチナ素材での注文があればその都度作成する会社もあります。

 

他の素材よりも価格が高いですが、素材は純度の高いプラチナ900で製造されていることが多いです。

チタン加工素材

チタン加工素材は、一般的に2万円台が相場とされています。金属アレルギーを持っている方で、ペンダントにして手元供養をお望みの方に非常に人気の素材です。

ステンレス素材

金属アレルギーを持っていて、貴金属関係を敬遠している方にはステンレス製のペンダントがおすすめです。費用は8000円から5万円前後が一般的な相場です。

ガラス素材

ガラス素材のタイプは、中に遺灰を入れて加工するタイプが多く、デザインも華やかで可愛らしい見た目が女性にも人気です。費用は1万円台が相場です。しかしガラス製は衝撃に弱いので、購入する場合は、修理対応が可能かどうかも合わせて調べておくと良いでしょう。

手元供養をするまでにかかる費用・内訳とは

遺骨を手元供養するためには、分骨をしたり手元供養品を購入するなど費用が掛かってきます。ここでは手元供養をするまでにかかった費用や、内訳を紹介します。

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遺骨を分骨するためにかかる費用はどのくらい?

遺骨を手元供養するために、分骨をされる場合には分骨証明書と呼ばれるものを発行するのが一般的とされています。これは手元供養をした後に、お墓に埋葬したいと心変わりした際に必要となる証明書です。



火葬場で発行することができ、一通数百円ほどですが、分骨する分だけの枚数が必要です。各自治体によって変わってくるものですが、高額なものではなく、火葬後に分骨をされる場合の費用は、分骨証明書代金と分骨用の骨壺代金のみです。

 

しかし納骨をすでに行っている遺骨を分骨する場合は、墓石を動かす費用や、開眼供養、閉眼供養のお布施代が掛かってくるでしょう。

 

その際の費用は、墓石を動かす費用で2万円~3万円ほど、お布施の費用が3万円ほどが相場とされています。

遺骨を粉骨するための費用とは

手元供養をするために遺骨を粉骨をする方が多いでしょう。それでは、粉骨にかかる費用はどのくらいなのでしょうか?ここでは粉骨にかかる費用について説明を致します。

 

覚えておきたいことは3つほどあり、1つ目は遺骨の粉骨についてです。

 

遺骨の粉骨は、誰が行っても法的に問題がないものとされています。ご遺族自身が故人の遺骨の粉骨をすることも可能であるため、費用は全く掛かりません。

 

個人で粉骨をするには、木槌や金槌を使い遺骨を細かくなるまで叩き崩す必要があります。精神的にも身体的にも労力が必要なので、費用が掛からないからといって安易に選択をするのはやめましょう。

 

専門業者や事業主に粉骨をしてもらう場合は、ご遺族が立会が可能であったり、郵送で手軽に済ませることも可能です。遺骨の収骨量は、地方や地域によって変わってくるので粉骨の費用の多少変動します。

 

一般的に関西地方が9千円ほど、関東地方は1万2千円ほど言われています。その他にも粉骨をする際に、粉骨器をレンタルする方法もあります。粉骨器は自分でできる組み立て式で、困難はなく組み立てることができます。費用は大体1万円程度で済みます。

手元供養の良い点悪い点

手元供養をするにあたり、精神面や肉体面、金銭目において大きなメリットがあります。しかし手元供養だからこそのデメリットもあります。ここでは、手元供養の良い点・悪い点について詳しく解説をしていきます。

手元供養の良い点

手元供養の良い点から紹介をしていきます。基本的には、手元供養は親戚の付き合いをしなくても済み、お墓の掃除も義務的にしなくても良いというメリットがあります。

 

法事の出費を抑えることができ、自分だけの形見として持っていることが可能です。これらの他のメリットも紹介をしていきたいと思います。

故人を身近に感じる

遺骨を手元に置いている手元供養は自分の大切な家族と毎日一緒にいられる部分が大きなメリットといえます。自宅に故人がいる感覚は、家族にしか分からない安心感を得ることが可能です。

 

アクセサリーに加工することによって、遺骨を自分だけのお守りの代わりとして身に着けることができるのも、手元供養ならでは良い点といえます。

費用があまりかからない

手元供養は、一般的なお墓を維持するのと違いお墓を建てるのにかかる費用や管理費、法事などの費用を掛けなくても良いというメリットもあります。

 

手元供養品自体がそこまで費用が掛からないので、お墓を建てるよりも費用を抑えることが可能です。またお墓参りに行くための交通費もかからなくて済むので、非常に経済的と言えるでしょう。

 

アクセサリー型であれば、供花や供え物なども必要なく加工代金だけで他にかかる費用は必要がありません。

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手元供養の悪い点

手元供養には良い点もあれば悪い点もあります。ここでは手元供養のデメリットの部分に関して解説をしていきます。

手元供養品を紛失する可能性がある

遺骨の一部を手元供養品として所有している場合には、紛失をするということは少ないのですが、アクセサリー型の携帯できるタイプやダイヤモンドやガラスに加工したものは、気を抜くと紛失してしまう恐れがあります。

 

紛失をしても見つかれば問題ないのですが、実際には見つかるケースは中々ありません。またアクセサリーの場合は加工下部分の留め具がきちんと止まっていなく、いつのまにか外れていたりする場合もあるので注意をしましょう。

親族の理解が得られない

手元供養は、昔からの納骨やお墓参りなどに関する固定観念の強い親族には、反感を買いやすいケースが多いです。遺骨を分骨することに抵抗を感じる人もいれば、年代によっては昔ながらのしきたりを破る感覚に陥ってしまう方もいます。

 

また遺骨の加工をしてアクセサリーにすることに対して、気味が悪いと感じたり、罰当たりや故人が可哀そうと考える方もいるかもしれません。しっかりと話し合ったうえで決めると良いでしょう。

経済的負担を軽減したいのなら手元供養を検討しよう

いかがでしたでしょうか。この記事では手元供養の費用や相場、内訳について紹介をいたしました。手元供養は従来の納骨と比べると経済的負担が非常に少ないです。メリットやデメリットを理解したうえで、手元供養を検討してみてはいかがでしょうか。