【終活の一環】手軽に準備できるWEBエンディングノートがおすすめ

公開日 : 2020/7/21

更新日 : 2020/9/8

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誰もがいつかは迎える「最期の時」に備えるエンディングノート。終活ブームもあって、最近ではWEB上で作成できるエンディングノートの種類も増えています。WEBエンディングノートの必要性・内容・注意点なども交えながら、おすすめのWEBエンディングノートも紹介します。

公開日 : 2020/7/21

更新日 : 2020/9/8

目次

エンディングノートはなぜ必要?

いつか必ず迎える「最期」は、ある日突然やってくることもあります。そんな万が一の時に備え、普段から準備を進めておけるのがエンディングノート。作成することにどんな意味があるのか、見ていきましょう。

要望を家族に伝える

万が一の時に家族にお願いしたい「自分の要望」を伝えることができるのが、エンディングノート。亡くなった後では家族に話しをすることも出来なくなるので、エンディングノートに書き留めておくことで、家族も意思を受け継ぐことが可能になります。

 

どんなに小さなことでも、自分が気になることは全て記述しておくと良いでしょう。

家族の負担を減らす

家族でも把握できていないことは多々あるもの。特に銀行口座などの相続に関する情報は、家族に伝わっていないことでスムーズな手続きが出来なくなり、時間と労力を使わせてしまうことになりかねません。

 

その他にも携帯電話や保険、さまざまなサービスなど、契約しているものは全て解約手続きが必要になりますが、エンディングノート内に記述しておくことで、家族にかかる負担が軽減されます。

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気持ち・身辺の整理ができる

エンディングノートの作成を進めることで、身辺整理はもちろんのこと、自分自身の気持ちも落ち着けることができます。

 

エンディングノートは幼少時代からの思い出なども書き記すことができるため、作成の段階から自分の人生を振り返ることも可能です。また人生を振り返ることで、最期を迎えるまでにやっておきたい事などにも気づくことができ、新たな目標が持てることもあります。

 

 

WEBエンディングノートの利点は?

エンディングノートには、書店などで購入できる冊子タイプのものやインターネット上でダウンロードできるタイプなど、さまざまな種類があります。WEB上で準備できるエンディングノートにはどのような利点があるのでしょうか。

タイプができる

エンディングノートは自分が亡くなった後に家族が目を通すものなので、見やすいきれいな字で残すのが理想です。

 

しかし最近は仕事でもコンピューターを利用するのが主流になり、字を書く機会があまりないことから漢字を忘れてしまったり、上手な字が書けないという方も多いでしょう。

 

WEBエンディングノートは、直接キーボードで字をタイプするため、手書きよりも簡単で漢字や乱筆の心配もありません

 

また手が不自由な方や、病気などで字を書くことが出来ない方でも、デバイスがあればWEBエンディングノートの作成が可能です。

画像・動画が使える

エンディングノートの一番の目的は、自分の意思を伝えること。文字だけでももちろん伝わりますが、画像や音声、動画を入れることで、さらに印象深くメッセージを伝えることができます。

 

また自分の葬儀でも参列者向けのメッセージとして利用することが可能です。その場合は事前に家族に一言、葬儀で使って欲しいという意向を伝えておくと良いでしょう。

 

 

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書き直しができる

誤字や脱字、変更したい内容などがある場合、冊子のエンディングノートでは修正テープや打ち消し線などを使わなければなりません。それでは細心の注意を払いながらきれいに書いた努力が台無しになってしまいます。

 

WEB上のエンディングノートは、いつでも書き直しができる上に書き直したという痕跡が残ることもありません。見た目がきれいなのはもちろん、何度でも修正ができる点が魅力です。

保管しやすい

大切な書類などの保管場所は、想像以上に気をつかいます。大事にしまい込みすぎた結果、いざという時にどこへしまったのかを忘れてしまうことも。

 

WEBエンディングノートの場合は、自分のパソコンやタブレットにデーターとして保存するか、携帯電話などからアプリを通してアクセスします。どのデバイスを使うにしても、自分以外の人の目につきにくいため、保管もしやすいと言えます。

WEBエンディングノートの内容は?

いざエンディングノートを用意しようと思った時に、一番悩むのがその内容です。何を書けばよいのか分からず、つい後回しになってしまうことも。

 

エンディングノートに何を書くかは自由で、特に「絶対かかなければならない」という内容もなく、書き方に決まりもありません。一般的に書かれることが多い項目をいくつかご紹介しましょう。

葬儀・お墓

自分が亡くなった後に行われる葬儀への希望は、エンディングノートでよく書かれる項目です。

 

家族の負担を軽減するためにも密葬や家族葬を好む人も多く、どれぐらいの規模で行うのか、参列者のリスト、遺影として使って欲しい写真、納棺の際に一緒に納めて欲しい物など、希望があれば小さなことでも記載しておくと良いでしょう。

 

またお墓がない場合や、お墓はあるが別の埋葬方法を希望する場合などは、エンディングノートでしっかり詳細を伝える必要があります。

 

最近は自分の遺骨を自然に散骨してもらう、樹木葬や海洋葬を選択する人も増えてきました。そのようなスタイルを希望する場合は、散骨を希望する場所をはっきりと記載します。

 

ただし散骨できる場所は法律で決まっていて、どこでも自分の希望する場所に散骨できるわけではありませんので注意しましょう。

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介護・延命治療

エンディングノートは自分が亡くなった場合に限らず、意思の疎通が困難になった時にも効果を発揮します。

 

例えばアルツハイマー型認知症を発症し、判断力・記憶力の低下や一人で身の回りの世話が出来なくなった時。家族に負担をかけないためにも介護施設などへの入居希望や、事前に自分が余生を送りたいと思える施設が決まっているのなら、その施設の詳細を伝えます。

 

また事故や病気で昏睡状態に陥り、回復の兆しが見られない時も同様です。家族は少しでも長生きをして欲しいと延命治療を続けることを選択し、それが自分の意思に反していることもあります。

 

万が一の時に自分がどうして欲しいのか、延命治療の有無についても触れておくと良いでしょう。

友人・知人の連絡先

家族が自分の交友関係を把握していることは稀で、たいていの場合は亡くなった後に誰に連絡をすればよいのか、戸惑います。

 

エンディングノートに友人・知人の住所と電話番号のほか、その人との関係(会社の同僚、学校の友達など)も記載しておくと良いでしょう。自分が亡くなった旨を知らせてもらえるだけでなく、家族も参列者への連絡がずっと楽になります

ペットの世話

ペットを飼っている場合は、自分が亡くなった後にペットを引き取ってもらいたい人や、万が一の時に引き取ってもらえる先が決まっている場合など、詳細を記載します。

 

またペットの好きなフード、遊び、クセ、病気など、ペットの健康状態や好みなどについても触れておきましょう。残されたペットにストレスがかからないよう、思いつく限りのことを新しい飼い主に伝えることが大切です。

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財産

自分が亡くなった後、持っている財産をどのように家族で分けてもらうかを記載しておくことは、家族間のトラブルを回避するためにも大変重要です。

 

預貯金の口座情報、株式・投資信託、加入している保険の詳細なども記載し、関係書類を分かりやすく一つにまとめてその保管場所についても触れておきましょう。

 

またクレジットカードの未払い金やローンなどの負債についても記載しておく必要があります。自分が亡くなった後、家族に支払い義務が発生することもありますので、覚えておきましょう。

家族へのメッセージ

大切な家族へメッセージを残すことは、自分の気持ちに整理がつくだけでなく、家族に対する自分の想いを伝える最後のチャンスです。感謝の気持ちを口にできる機会は普段なかなかありませんが、エンディングノートに残すことで想いを伝えることができます。

 

感謝の気持ちに限らず、一緒におこなったことや出かけたことなど、過去の楽しい思い出について触れるのもおすすめです。それらの出来事が自分にとってどれだけ思い出の詰まったものだったのかが伝わり、そんな気持ちを受けて家族もきっと喜ぶでしょう。

WEBエンディングノートの注意点は?

便利で手軽に準備ができるWEBエンディングノートですが、いくつか注意点があります。どんな点に気を付ければよいのか、順に見ていきましょう。

法的効力を持たない

エンディングノートは、あくまでも自分の死後に行って欲しいことなどの希望を家族に伝えるもの。残念ながら法的効力はないので、特に財産分与などについては記載した通りになるとは限りません。

 

とはいえ、自分の意向を家族に伝えることができるため、家族もなるべく希望に近い形にしてくれるでしょう。

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パスワード・IDを家族に伝えておく

WEBエンディングノートの場合は、パソコン上に保管されていたり、デバイスでアプリにアクセスするため、パスワードやIDが必要になります。

 

自分の死後や意思の疎通が出来なくなった時に必ず家族に見つけてもらえるよう、パスワードやIDを伝えることも忘れないようにしましょう。

常に更新が必要

交友関係や資産状況、健康状態など、生きていれば常に状況も変わるものです。エンディングノートは若いうちから準備を進めることができるため、一度書き終えても自分の状況の変化に合わせて、常に更新する必要があります。

 

もちろん毎日更新する必要はありませんが、最低でも1年に1回ぐらいは見直しをすると良いでしょう。

おすすめの無料WEBエンディングノート

WEBエンディングノートと一言で言っても、ダウンロードするタイプのものからアプリを利用するタイプ、有料から無料のものまで、種類は実にさまざまです。

 

ここでは会員登録などの手続きが必要ない、無料でダウンロードできるWEBエンディングノートをいくつかご紹介しましょう。

Microsoft Office スタイルカタログ エンディングノート

word形式のエンディングノート。テンプレートをダウンロードして利用します。「私に関すること」「メッセージ」「医療」「葬儀」「財産」の5項目に分かれていて、項目に沿って必要事項を記入するだけなので使いやすいのが特徴です。

 

また写真なども挿入できるので大変見やすく、書き方が分からないという方でも使い方ビデオを見ながらエンディングノートの作成を進めることができます。

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日刊葬儀新聞社 エンディングノート 

Microsoft Word, Kingsoft, Open Office対応のダウンロードして利用できるエンディングノート。自分や家族について記載する第一章、家族へのメッセージを記載する第二章、医療・介護関連事項の第三章、葬儀関連事項の第四章に分かれています。

 

130ページという大容量ですが不要な部分は削除ができるため、自分用にカスタマイズが可能。それぞれの章はさらに細かな項目に分かれていますので、記入し忘れる項目がなく、充実した内容のエンディングノートが作成できます。

終活はWEBエンディングノートから始めましょう

自分の身辺整理をするために行う「終活」の一環として取り入れられることが多いエンディングノート。中でもWEBエンディングノートは作成も保管も簡単で、手軽に始められることでも人気があります。

 

どのように終活を始めたらよいのか分からないという方は、WEBエンディングノートから始めてみるのがおすすめです。身辺整理だけでなく、新たな人生の目標も見つかり、充実した人生を送れることでしょう。