【終活】いま話題の墓友ってなに?メリットや・デメリットを紹介

公開日 : 2020/11/1

更新日 : 2020/11/1

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墓友とは、一緒にお墓に入る友達のこと。少子高齢化社会やライフスタイルの変化により、現在、新しい供養の形として注目されています。以下では、墓友と一緒にお墓に入るメリットやデメリット、墓友探し方や注意点についてまとめています。

公開日 : 2020/11/1

更新日 : 2020/11/1

目次

墓友とは?

「墓友」とは、「一緒にお墓に入る友達」のことす。墓友の探し方は、お墓に入ることを目的として探すこともあれば、気の合う仲間同士で墓友になることもあります。お墓は、墓友同士でお金を出し合って購入するのが一般的です。

墓友を選ぶ人たちの理由

墓友が広まった背景にはどういったものがあるのでしょうか。主な理由について、以下にまとめました。

誰かと一緒にお墓に入りたい

もっとも大きな理由として挙げられるのが「孤独老人の増加」です。結婚していない場合や、配偶者に先立たれた場合があります。死後に1人でお墓に入るのは寂しいという理由や、死後のことを誰かと世話し合いたいという理由から、墓友と一緒にお墓に入ることを選択していることが多いです。

自分でお墓に責任を持つ

もう1つ大きな理由として挙げられるのが、お墓の管理を任せる人がいないというものです。「核家族化」「子供のいない世帯の増加」「未婚率の上昇」により、お墓を受けつぐ子孫がいないケースは増えてきています。あるいは、子供はいるものの、迷惑をかけたくないという場合もあります。

 

そういった場合、墓友と助け合ってお墓に入るという選択をする人も多いです。墓友は、「お墓を守る人がいない」場合や、「自分たちでお墓に責任を持ちたい」という場合の選択しなのです。

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家族やパートナーのお墓には入りたくない

「必ずしも家族や親族と同じお墓に入る必要ない」という価値観の変化も、墓友が増えている理由の1つです。「自分らしい最後を決めたい」という場合や、「死後まで家庭や配偶者に縛られたくない」と考える場合などがあります。とくに後者は女性に多く見られる理由です。

同じ目的を持った友達を見つけたい

墓友を探すことで、前向きに生きられるという理由もあります。自分のお墓について考えるのは、やはり気が滅入ることです。しかし墓友を探すという目的を持つと、墓友を探すために積極的に社交の場に出たり、お墓のことを話しあったりする機会が自然と増え、生きがいを探すことにもつながります。

墓友のメリット・デメリット

墓友にはさまざまなメリットがあります。一方で、他人と一緒のお墓に入るという以上、デメリットも否めません。次に、墓友のメリットとデメリットをそれぞれ見ていきましょう。

墓友のメリットとは

まずは墓友のメリットについて見ていきましょう。代表的なメリットとして、以下の4つが挙げられます。

交友関係が広がる

墓友を探すときには、サークルや終活セミナーに参加したり、一緒にお墓に入りたい相手に連絡を取ったりする機会が増えます。そうすると、自然と交友関係や活動範囲が広がっていきます。高齢になれば自然と他人と関わる機会も減っていきますが、墓友探しをすることで、他人とのつながりを持つ機会ができます。

 

また、墓友は見つかればそれで終わりというわけではありません。墓友はお墓に入るときに互いのお世話をしあう相手ですので、その時が来るまで親交を深め続けるのが一般的です。墓友同士で一緒にお茶をしたり、出かけたり、ときには旅行にいったりすることもあるでしょう。そういった交流の広がりは、前向きに生きる原動力にもなります。

お墓のことを相談できる

お墓を決めたり、購入したりするには、ある程度の知識が必要です。お墓について詳しい墓友を持てば、お墓についていろいろなことを相談できます。また、お墓に入ったあとのことを話し合うのも大切です。お墓は定期的にお手入れしなければ荒れていってしまいます。

 

そういった死後のことを考えるのは気が滅入りますが、墓友がいれば、そういった悩みを共有することができます。また業者などを選ぶときにも、1人で決めずにお互い意見を出し合うことで、妥協のない選択をすることが可能になります。

お墓代を分担できる

お墓代は高額です。費用は立地や墓石の種類によって差がありますが、一般的には100万~200万円ほどかかるといわれています。1人で負担するには大きい金額ですが、墓友がいればお金を出し合ってお墓を購入することができます。またお墓を維持していくには永代使用料などの別途費用必要ですが、それらも墓友同士で負担し合うことができます。

死や終活について相談しあえる

お墓のことだけでなく、終活や遺品整理、死生観などは、たとえ家族や友人であっても話しにくいと感じる人も多いものです。しかし、墓友は一緒にお墓に入る相手である以上、そういった「死」に対する悩みや相談事を打ち明けやすいものです。

 

同じ気持ちを共有する相手には、デリケートな問題も意外と相談しやすいものです。またお互いにアドバイスしあうことで、死や死後の事柄について、より良い決断が可能になることもあります。墓友は、最期のことを相談できる心強い仲間といえます。

孤独感が薄らぐ

さきにも述べた通り、墓友がいると交友関係が広がり、死や終活について気兼ねなく相談することもできます。つまり、死や死後に対する孤独感・恐怖感を和らげることができます。あるいは、墓友がいると、孤独死や、1人でお墓に入るという事態を回避することもできます。

 

墓友とは定期的に連絡を取り合うものですので、たとえば孤独死したとしても、長期間発見されないという事態は起こりにくいです。そのため、死後に遺体が放置されたままになったらどうしよう、という不安を取り除くことができます。

 

また単純に、死後にお墓の中で1人ぼっちではないことは、それだけで安心感があります。死や死後のことを考えるのは寂しくつらいですが、助け合える墓友がいると、そういった気持ちが薄らぎます。

 

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墓友のデメリット

次に墓友デメリットについて見ていきます。他人とお墓に入るときには、一緒にお墓に入る相手はもちろん、家族などの周囲の人々への配慮が必要です。

トラブルが起こったときのお墓の所有権の行方

お墓の購入後になんらかのトラブルが起こったとき、お墓の所有権が問題となる可能性があります。たとえば代表的な例として、墓友同士でのトラブルがあります。お墓は共同で購入していますので、どちらか一方だけが使用することは原則できません。

 

あるいは、墓友と家族の間でトラブルが起こるなどし、墓友同士のお墓に入れなくなる場合もあります。そういった場合、折半したお金をどうするのかが問題になります。墓友と一緒にお墓に入る場合には、そういったトラブルの際のお墓の行方について、あらかじめ決めておく必要がありそうです。

 

家族や親族の理解が得られない

家族がいるのに墓友とお墓に入ることを決めた場合に起こりうるデメリットです。現在は供養や埋葬の形が多様化しているとはいえ、やはり「家族のお墓に入る」という意識は根強く残っています。もし家族になんの相談もなしに墓友を決めてしまうと、家族間や親族間で摩擦が起こるかもしれません。

 

墓友を探すときは、あらかじめ家族や親族に了解を取りましょう。自分の考えやお墓に対する思いを素直に伝えることが大切です。

墓友の探し方

墓友はいったいどうやって探せばよいでしょうか。墓友探しでよく取られている主な方法は以下の3つです。墓友を探す場合はぜひ参考にしてください。

友人・知人に声をかけてみる

もっとも手っ取り早い方法は、友人や知人に声をかけてみることです。その場合、死や病気について話し合うことが多い相手から探してみるのがおすすめです。そういった終活についても話題を話しやすい相手は、死生観が似ていることが多いです。

 

死生観や終活への考え方が似ているもの同士なら、お墓についての考え方にも共通するところが多いです。そうすると、費用分担やお墓の選び方、供養の方法を決める際もスムーズに進みます。無理に親しい人同士で墓友になる必要はなく程よい距離感を保てる相手を探すのがよいでしょう。

介護施設や老人ホームで探す

よく訪れる老人ホームや介護施設の中で墓友を探す方法もあります。交流が多く、共通の話題があるような相手だと、お墓の話もしやすいでしょう。もし価値観の合う相手がいない場合でも、墓友になれそうな相手を紹介してもらうこともできます。

 

介護施設や老人ホームによっては、共同墓地を用意して、施設内で墓友を募っているところもあります。そういったところはお墓を探す手間も省けますので、おすすめです。

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墓友サークルで探す

墓友サークルとは、墓友を探すためのサークルです。現在はNPO法人、寺院などの公益法人、地方自治体などの運営元により、墓友サークルは各地で盛んにおこなわれています。墓友サークルに所属しているのは、墓友を探したいという目的を持った人々ばかりです。そのため、「すぐに仲良くなりやすい」「墓友を見つけやすい」というメリットがあります。

終活セミナーで探す

終活セミナーに参加して墓友を探す方法もあります。終活セミナーに参加しているのは、自分の死に向かい、死後のことについて深く考えようとしている人たちばかりです。墓友サークルほどではありませんが、死や死後のことを相談しやすいですし、一緒にお墓に入りたいと思える人も見つけやすいでしょう。

 

終活セミナーは自治体やNPO法人、寺院などの公益法人のほか、葬儀社などでも開催されています。終活セミナーの一環として、墓友を探す機会が設けられていることもありますので、ぜひHPなどで内容をチェックしてみてください。

インターネットの交流サイトで探す

墓友サークルやセミナーなどに足を運ぶのが難しい場合は、インターネットを利用する方法もあります。たとえば墓友サークルのHPや、SNS上で声をかけてみるのもいいでしょう。顔が見えない分、死やお墓について相談しやすいこともあります。一方で、相手の顔が見えないため、詐欺や悪徳商法には十分注意しなければなりません。

 

また、もう1つ注意したいのがお墓の場所です。インターネットでは遠方の人とも簡単につながれるため、墓友になったとしても、お墓の購入場所がなかなか見つからないことがあります。もし遠方の人と墓友になる場合は、お墓の所在地や購入方法について、あらかじめ話し合って納得しておくことが大切です。

墓友とのお墓を購入する際の注意点

墓友とお墓を購入する際にはいくつかの注意点があります。これらの注意点について、あらかじめしっかり取り決めをしておかないと、せっかくのお墓が無縁墓になってしまうこともあります。

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永代供養が前提

墓友と一緒に入るお墓は、基本的に永代供養を選択します。墓友は一緒にお墓に入る相手であり、全員お墓に入ったあとは、そのお墓を世話する人がいなくなるためです。その場合、せっかくのお墓が無縁墓になってしまいます。

 

永代供養は、お墓や霊園が供養を永代にわたって行うものです。そのため、お墓を世話する人がいなくなっても、お墓が荒れたり、無縁墓になったりすることがありません。

供養方法について決めておく

永代供養を選択する場合、具体的な供養方法についてある程度決めておく必要があります。たとえば、個別の墓に入るのか、納骨堂にするのか、樹木葬にするのか、などの問題があります。供養の方法にこれといった決まりはありませんので、全員が納得する方法を考えてみましょう。

契約期間に注意

永代供養といっても、供養期間は永遠ではありません。一般的に33回忌を区切りとし法要を終了させたり、遺骨を取り出して合同のお墓に埋葬しなおしたりする霊園が多いです。とくに合祀となった場合、あとから故人の遺骨を取り出すことは不可能です。

 

そのため、契約期間がいつからいつまでなのか、ということは、事前にしっかり霊園に確認しておきましょう。また、納骨の方法についてもあらかじめ墓友同士で話し合っておくことが大切です。

信頼できる運営元と契約する

永代供養を選択する場合は、信頼できる運営元と契約しましょう。もしかしたら死後、その運営元が倒産し、霊園の管理者が不在になってしまう可能性もあるからです。できれば新規の運営元は避け、長年霊園を運営してきた実績のあるところを選ぶと、安心です。加えて、万が一の事態が行ったときのフォロー体制についても確認してくおくとベストです。

費用分担を決めておく

墓友同士のお墓は共同でお金を出しあって購入します。いざ支払いのときにトラブルが起きないよう、費用分担についてあらかじめ話し合っておきましょう。金額を人数で割った金額を負担するのが一般的ですが、場合によっては負担額が異なることもあります。いずれの場合も、誰かが不公平さを感じないような分担にすることが大切です。

お墓参りしやすい場所を選ぶ

墓友のお墓は、全員がお墓参りに行きやすい場所を選びましょう。墓友の場合はお墓代を折半しますので、立地のよいところでも比較的少ない負担でお墓を購入することができます。

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家族や親族の了解を得る

墓友とお墓に入るときは、家族や周囲への配慮も忘れないようにしましょう。家族と一緒のお墓に入らないということは、家族を信頼していない証拠にも受け取られかねません。場合によっては、死後、家族が遺骨を引き渡さず、墓友相手に迷惑がかかることもあります。無用なトラブルを起こさないためにも、家族や親族にはあらじめ了解を取ることが大切です。

新しい供養の形

「家のお墓に入る」という従来の在り方にしばられない墓友制度。「子供がいなくてもお墓を持ちたい」、「死後は家族に縛られたくない」といった価値観の変化から生まれた新しい供養の形といえるでしょう。