終活サービスも選択肢!種類や具体的な内容について詳細を解説
公開日 : 2021/1/21
更新日 : 2021/1/21
そろそろ終活について考えなければいけないなと思った時に、終活といっても一体何をすれば良いのだろうかと悩むこともあり得るでしょう。そんな時に便利なのが終活サービスです。そこで今回は、終活サービスに関する具体的な内容についてご紹介いたします。
公開日 : 2021/1/21
更新日 : 2021/1/21
目次
終活サービスとはどんなもの?
終活サービスがどういったものなのか分からないという方もいるかもしれません。まずは、終活サービスとは何なのかについて見ていきたいと思います。終活サービスは2通りあることもポイントです。
最期を迎えるというのはいずれは誰しも通る道ですし、しっかりと終活サービスについても覚えておきましょう。
個別終活サービス
個別終活サービスとは、通常なら本人ではなく遺族などが利用するべきであるサービスあるいは商品を、本人が元気なうちに準備をすることに対応している、それぞれの専門会社のサービスです。
各専門家もしくは専門会社に手伝ってもらうというものとなっていて、自分で調べて専門家等に連絡をする必要があり、各社の業務範囲の中で相談ができるでしょう。
総合終活サービス
総合終活サービスの場合は、終活に関する情報をカバーしていて、個人にマッチしたアドバイスをしつつ適した提携先などを紹介してくれる、そして総合的な窓口になってくれる、終活を全体的にサポートしてくれる終活のための専門的なサービスです。
終活についてのことなら何でも相談できるのが強みでしょう。
個別終活サービスはどんな内容?
ここで、個別終活サービスについて具体的な内容を見ていきたいと思います。個別の終活サービスは、それぞれの分野に特化した業者に依頼し、元気なうちに終活を準備ができるものです。さて、個別終活サービスにはどういったサービスがあるのでしょうか。
それぞれ個別に終活をしたいという方は、ぜひ参考にしてみてください。
葬儀に関するサービス
終活をするとしたら、葬儀についても大事なことです。家族の負担にならないように、葬儀に関しては元気なうちに準備をしておきたいものでしょう。ここで活用すると便利なのが、個別終活サービスなのです。
個別終活サービスの葬儀の分野は、どういった内容となっているのでしょうか。
あらかじめ葬儀プランを選ぶことができる
まず葬儀社を選ぶ際には、大体の場合に死亡が確認された病院等で紹介されたところに決めるパターンとなっています。遺体を家に運ぶ段階から葬儀社にサポートしてもらう必要があるので、バタバタとしてしまい様々な業者を比較する余裕もなく決められることも多いでしょう。
多くの葬儀社があるものの、葬儀社は資格あるいは許認可が必要ありません。よって内容および費用、サービスには基準が存在しないのです。終活をするなら、前もって見積もりをとることや担当者と相談をするなどして、家族にも丁寧に対応をしてくれる業者を選ぶ方法が適しています。
前もって納骨方法を選ぶことができる
個別終活サービスを利用すれば、前もって納骨方法も選ぶことが可能です。最初に、先祖のお墓に入るのか、それとも新たにお墓を購入するのか、あるいはお墓自体に入らないのかを決めましょう。
もしお墓を新たに購入するとしたら、自身がどういった場所で眠りたいかという環境だけでなく、立地も考えてお墓詣りに訪れやすいかどうかも考慮しなければいけません。近年では、墓石の代わりとして樹木を目印とする『樹木葬』があります。
または、納骨せずに海洋等に散骨をするなどの方法もあります。散骨をして欲しいなら、残されることとなる家族がどういった供養をすれば良いのかについて、個別終活サービスで相談をすることができるのです。
遺影の写真を選ぶことや撮影を前もってしてもらう
個別終活サービスでは、事前に自身の最期に相応しい写真を用意しておくこともできるでしょう。用意する間もなく突然逝去した場合には、葬儀までの限りある時間内で遺影とする写真を選ばなければいけなくなります。
そういった場合には、葬儀が終わりひと段落がついた時に『こちらの写真の方が良かったかも』と遺族が思ってしまうこともあるものです。個別終活サービスを利用すれば、プロに撮影してもらえるため綺麗な写真を遺影とすることができるでしょう。
死後の手続きに関するサービス
亡くなった後には、色々と手続きをしなくてはいけないことがでてきます。個別終活サービスを利用すると、相続に関するトラブルを防止するための遺言状の作成をしておくことも可能です。
遺言状は法的な拘束力があるので、エンディングノートとは違いがあります。遺言状の内容を元にして、相続人あるいは財産内容を調査するなどといった、相続手続きをしてもらうことができるでしょう。
遺言状の保証人となってもらう
遺言状というのは、自身が亡くなった後に財産をどの様に分けるのかを示すものです。民放の規定に従って作成すれば、法的拘束力も生まれるでしょう。もしも、自身で作成し保管する場合には、裁判所の検認あるいは承認が必要となります。
もし公証役場で公証人に遺言状の作成や原本の保管を依頼するとしたら、作成料がかかるでしょう。遺言状がなければ、相続をする人たちのみで相続内容を話し合い決めなければいけなくなります。
例えば相続をする当事者のみで話し合いが解決しなければ、裁判所で調停を行うことになることも忘れてはいけません。遺言状は、財産が多くても少なくても前もって用意しておくようにしておくのが適切です。
人の世話を受ける際のサービス
病気になってしまい入院をした場合、介護が必要になった場合など、人のお世話になる時が来る可能性もないとは言い切れないでしょう。そうなった時に備えて、自身の代わりに判断をしてくれる後見人などを用意しておくことも大事です。
いつかの時のために、人の世話になった場合を想定して準備をしておきたいものです。
前もって介護施設や高齢者住宅の手配が可能
個別終活サービスでは、老後にどういった生活を送りたいのかだけでなく、送迎あるいは面会も含めて介護が必要になった時の家族の負担軽減ができるような、サービスあるいは施設を選択することも可能です。
高齢者住宅に移り住むことや、施設に入所することに関しては、元気である現時点だけの見方だけでなく、もし健康でなくなったとしたらどういった不便があるのかを念頭に置くことも大事でしょう。
成年後見人を任意で選べる
任意で成年後見人を選んでおくことができるのも、個別終活サービスのポイントです。成年後見人とは、認知症等により財産を管理する力をなくしてしまった方の、財産を保護する目的で設けられました。
後見人には、裁判所が後見人を選ぶ『法定後見』と本人がまだ自身で判断できるうちに後見人を選ぶ『任意後見』の2種類があります。後見人は、未成年もしくは過去に社会的な問題を起こした人物でなければ誰でもなることが可能です。
健康なうちに受けられるサービスもある
健康でいるうちに、便利なサービスを受けておく方法もあります。例えば、もし形見分けをするとしたら、高価な物品がある場合には誰に譲るつもりでいるのかを、明確にしておくとトラブルも起きないでしょう。
それに荷物あるいは写真のデータ等も、自身が分かるものが多いため、個別終活サービスに荷物の整理を依頼すると家族の負担を避けることが可能です。
生前整理の手伝い
自身の持ち物などを、残したままであれば家族にも迷惑が掛かってしまうと思う方もいるかもしれません。荷物がとても多い場合あるいは、健康面で自身1人では整理ができないという場合には、個別終活サービスの中の片付けサービスを利用する手段があります。
清掃会社もしくは家事代行サービスの業者、引っ越し業者等で請け負っていますので、利用を検討されるのも一案です。要らなくなった荷物は回収業者に出すことや、段ボールに入れて送れば査定してくれるケースもあるでしょう。
品物を1つずつ写真撮影できるなら、フリマサイトあるいはオークションに出品をする方法もあります。
写真のデータ化
昔の写真もあると思いますが、それらはデータ化をして保存しておくことが望ましいです。現像したままになった写真は劣化をしてしまうだけでなく、見返す際や探す時にも手間がかかってしまいかねません。
写真をプリントしている会社あるいは写真館に依頼をすることにより、アルバムに貼られた写真をそのままの状態で1枚ずつデータ化をしてくれるでしょう。また、写真に限らずビデオあるいはフィルムも、手元にあるものをデータ化してもらうことが可能です。
写真をデータにしておくことで、自由葬などの場で記録映像として編集して参列者の方たちに見ていただくこともできます。
総合終活サービスの内容
続いては、総合終活サービスの具体的な内容について見ていきたいと思います。終活をする際の手間を減らすことができるのが総合的な終活サービスですが、どういった内容になっているのでしょうか。
その中身について探ってみましょう。終活の手間を省きたい方などはぜひ参考にしてみてください。
専門家や専門会社への紹介
総合終活サービスでは、色々とある終活サービスについてあなたにとって必要となるものを共に考えて、専門家あるいは専門業者を紹介してもらうことができます。終活の情報を全体的に把握しているので、あらゆるニーズに応えてくれるでしょう。
例えば、納骨あるいはお墓についての希望を伝えるとその希望に沿う専門業者を見つけてくれるのです。インターネットでも自身で探せるのですが、それでも自身の言葉で希望等を伝える必要がありますし、自身では思いつかないような方法についても提案してもらえる可能性があります。
エンディングノートの書き方も相談可能
終活についてであればどんなことでも相談に乗ってもらえるため、エンディングノートの書き方に困った場合にも相談をすることができるでしょう。エンディングノートの書き方は弁護士や司法書士にも相談が可能ですが、そうなると相談料が5,000円ほどの相場で必要になります。
それにエンディングノートには法的な拘束力もないので、弁護士などに聞かなければいけないということもありません。総合終活サービスなら、終活について何でも知っているのでエンディングノートの書き方についても気軽に聞くことができます。
手術の際や施設選びに付き添ってもらえる
手術を受ける際や、施設を選ぶ際には1人だと心細いかもしれません。総合終活サービスでは、多くの業者で『保証人代行サービス』を提供しています。このサービスを依頼すれば、これまで家族が担ってきたような手術の際の付き添いなどをしてもらうことができるのです。
家族が遠方に住んでいるなどの事情で、付き添いができないパターンが増加していますし、死後だけに留まらず生前からサポートをしてもらえるのが、総合終活サービスの利点でしょう。
各終活サービスに向いているのはどんな人?
終活サービスには個別終活サービスと総合終活サービスがあるとお伝えしましたが、どちらが自分に合うのだろうと疑問に思う方もいるかもしれません。続いては、それぞれの終活サービスで、どちらが自身に合うのかについて見ていきたいと思います。
終活サービスを選ぶ際の参考にしていただければ幸いです。
やりたいことがはっきりしているなら個別終活サービス
終活でやりたいという事柄がはっきりとしているなら、個別終活サービスが適しています。それに準備したいことがそれほど多くないという方にもおすすめです。また、費用をなるべく抑えたい方や、終活について細かく話せる方がいる場合にも個別終活サービスが良いでしょう。
さらに、色々なスタッフで話をしながら楽しんで終活をしていきたい方であれば、個別終活サービスも選択肢です。
準備したいことが多いなら総合終活サービス
総合終活サービスなら、準備をしたいことが多い方や準備の漏れがなくしっかりと終活をしたい方などにおすすめです。それに、家族に負担や迷惑をかけたくないという場合や、葬儀あるいはお墓の選択肢を広くしたい場合にもうってつけでしょう。
それだけでなく、終活を始めたいけれど何から着手すれば良いのか分からないという方にも適しています。
終活サービスはどこで受けられる?
終活サービスは、どこで見つければ良いのか分からないという方もいるかもしれません。サービスをどこで選べば良いのか知っておくことも大事です。個別終活サービスと総合終活サービスに分けて、探し方を見ていきましょう。
終活を進めていく上での一歩を踏み出すためにも、ご確認いただければと思います。
個別終活サービスは相談先が様々ある
葬儀回りのサービスでは、葬儀プランを選ぶなら葬儀社へ、納骨方法を選ぶとしたら霊園へ、そして遺影写真を撮影するのであれば大手写真店あるいは地域の写真館へと相談しましょう。死後の手続きに関しては、遺言状の保証人なら公証人役場や弁護士、司法書士等にご相談ください。
相続手続きの代行は、銀行や弁護士、司法書士等が請け負っています。さらに人の世話が必要になった場合には、介護施設を選ぶなら地域の介護施設に相談するのがポイントです。そして成年後見人を選定するなら、裁判所が相談を受け付けています。
ワンストップで提供中の総合終活サービスがある
終活についての様々な相談を受け付けていて、一括してサービスを提供してくれる総合終活サービス会社があります。遺言状の件などで相談をすると、弁護士などの場合は手数料が発生するものですが、終活サービスでは無料で相談に乗ってくれる専門業者があります。
ぜひ、あなたに合う総合終活サービスの専門業者を選んでみてください。
イオンライフ
イオングループでも、ワンストップ終活サービスを提供しています。全国にあるイオンにおいて、『終活フェア』を開催してお墓や相続の相談に乗ったり遺影の撮影会をしたりしているのが特徴です。
イオン特約店葬儀社として認定された葬儀社で執り行うことができる『イオンのお葬式』もあり、葬儀プランは分かりやすくなっていますし事前準備の際も安心感を持つことができるでしょう。
一般社団法人終活協議会
一般社団法人終活協議会では、終活にまつわる色々な事柄をサポートしてくれるワンストップ終活サービスである『心託(しんたく)』を提供しているのが特徴です。身元保証あるいは日常生活のサポートに至るまで、家族に代わって行ってくれます。
2015年に設立されてから会員は1万人以上となっていて、日本国中にスタッフがいるので相談だけでなく付き添いや手続きといったこともしてもらえるでしょう。
三菱電機ライフサービス株式会社
三菱電機ライフサービス株式会社は三菱電機グループの中の1社です。不動産の売買あるいはホームメンテナンスなどを行っていて、個人の生活のサポートを手掛けています。終活支援の分野では、葬儀やお墓関連についての逝去サポートを主に行っているでしょう。
生前サポートにおいては、遺言状の作成あるいはエンディングノートの書き方の相談に関して、提携の企業と協力の下で無料相談を受け付けています。
日本郵便にも終活サービスがある
日本郵便というと、郵便や銀行などを手掛けているイメージを持っている方は多いかもしれません。しかし日本郵便はそれだけでありません。終活サービスも行っていることを知っているでしょうか。ただこちらのサービスは、東京都および北海道の方を対象としたものです。
扱っているサービスは、生前整理や遺品整理、自分史の作成もしてもらうことができるでしょう。それに、オーダーメイドでのお別れ会も設定してもらうことも可能です。また、『思い出整理』としてVHSやカセットテープ、アルバムの写真などを無料でデジタル化してもらえます。
悔いのない終活をするなら終活サービスの利用も選択肢
生前のうちに身辺整理をするなど、終活をする方も増えているでしょう。そういった場合に、大いに手助けとなってくれるのが終活サービスです。終活サービスにもそれぞれの分野に特化したサービスもありますし、終活サービスを総合して行っている業者も存在します。
そうした様々なサービスの中から、あなたに合った終活サービスを見つけることにより、より良い終活ができるのではないでしょうか。
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