終活の資格にはどんな資格がある?資格の種類と取得方法を紹介します

公開日 : 2020/7/15

更新日 : 2020/9/10

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終活を効率よく行うために、様々な専門資格があります。資格を持っていれば、専門知識でより良い終活をアドバイスすることができますし、就職などでも有利になる可能性も持っています。今回は終活の資格について種類や取得方法を解説します。

公開日 : 2020/7/15

更新日 : 2020/9/10

目次

終活とは

終活とは、将来のことを自分の意志で決めておこうとする活動です。主に人生の終わりについて考えることになるため、「終」活と言われます。人は年齢を重ねていくと、自分で動けなくなったり判断が難しくなっていきます。

 

そのため、終活は自分の意志決定ができない常態になった時のための備えと言えるでしょう。将来、病気になったり、介護状態になった時に積極的に延命を望むのか、望まないのかや、自分が亡くなった後の葬儀の方法やお墓のこと、相続のことなど、終活の項目は多岐に渡ります。

 

人はいつどうなるのかなど誰にもわかりません。いくら元気でも明日、交通事故に遭うかもしれません。いざという時のために終活をしておくことで、自分への安心につながります。

 

また終活では自分の意志を先に決めておくため、いざという時に家族が助かります。例えば意識不明に陥った際に延命をしないと意思表示をしておけば、家族は本人の意志を知って決断を下すことが可能なのです。

 

終活という意思表示が無いと本当にこれでよかったのか、と家族をずっと悩ませてしまうことにもなりかねません。このように終活は、将来の家族の負担も減らすこともできるのです。

終活の資格でできること

終活の資格はいくつかありますが、大きくまとめるとその資格を有することで下記のことができるようになります。

終活全般における相談

終活の資格を有するということは、終活全般の知識を有することです。そのため、終活に関する細かい相談事はもちろん、終活を始めようとして悩んでいる人の相談に乗ったり、終活を何から始めていいかわからない人への的確なアドバイスができます。

 

終活は、主に病気、介護、葬儀、墓、相続など非常に幅広い分野の知識が必要であり、相談者によって悩み事が異なります。終活の資格を持つということはどんな相談でも解決に導く力があるとみなされるのです。

エンディングノート作成のアドバイスやサポート

終活の資格を得るとエンディングノート作成のアドバイスやサポートが的確にできます。エンディングノートとは、自分の事や終活に対する希望・意思などを記載してまとめたノートです。

 

エンディングノートは市販されているものから手作りのものまであります。多くは書き込み式で、自分で記入していくノートなのですが、あまりに項目が多くてどこから手を付けていいかわからなかったり、書き方そのものがわからない方もいます。

 

そのためエンディングノートのわかりやすい記入の仕方や、取り込み方などをアドバイスする人が必要となってくるのです。

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自治体や弁護士事務所などへの同行や手続きの手伝い

終活はエンディングノートを作成するだけではなく、終活の資格を有すると必要な場所のアドバイスや同行・手伝いをします。例えば墓じまいをするための自治体への手続き同行と手伝い、相続相談に関する弁護士事務所への同行などです。

 

相談された側として、終活に悩む人が必要としているのがなんであるのかを見極め、弁護士や税理士、葬儀業者や自治体など、どこに相談や手続きに行くべきなのか適切に判断をしなければなりません。

 

そして不慣れな場所へ一人で行くには不安な人に同行を求められれば、同行し手続きの手伝いなどを行うのです。

終活の資格

それでは終活の資格についていくつかご紹介していきます。ここでは比較的知名度の高い資格を集めてみました。終活の資格について取得を考えている方はぜひ参考になさってください。

 

終活の資格は現在注目を集めています。それは高齢化が進み「自分の事は自分で決めておきたい」「子供や孫に迷惑をかけたくない」と考える人が増え、終活を始める人が大幅に増えたためです。

 

一昔前までは、終活は避けられていました。それは「後の事は家族がどうにかしてくれる」「先のことを考えるのは縁起でもない」と考えられていたためです。しかし、そのようにして任された家族が今、高齢となって「あの時は大変だった」と思い、終活をしておこうと考え始めたのです。

 

終活を行う人が増えると比例して悩みと相談事が増えますので、終活の専門家を世間が求め、終活の資格も増えてきました。

終活アドバイザー

終活アドバイザーとは、特定非営利活動法人ら・し・さの一事業部門である「終活アドバイザー協会」が認定する民定資格です。終活アドバイザーの資格は、非常に高い合格率をほこっています。

 

ただ、取得はそれほど難しくはありませんが、資格を維持するには終活アドバイザー協会へ登録をして、入会金と年会費が必要です。

資格の取得方法

終活アドバイザーの資格取得は早ければ3か月で取得することができます。終活アドバイザー協会が主催する終活アドバイザー講座を受講し、試験に合格することで取得が可能です。この講座は通信講座ユーキャンが取り扱っていて、オンラインや郵送で資料を得られます。

 

試験はマークシート方式で、しかも自宅で行うことが可能です。非常に簡単に資格取得へ挑むことができます。なお、合格率は98%以上ともいわれ、短い受講期間と高い合格率から人気が高い資格です。

終活カウンセラー

終活カウンセラーは、一般社団法人終活カウンセラー協会が認定する民間資格です。終活カウンセラー協会では、終活カウンセラーとは、終活全般に対する人と専門家との架け橋であるとして幅広い知識を持つ人の育成を目指しています。

 

なお資格取得後には終活カウンセラー協会に登録し、年間費を払うことで資格を有していることを認めてもらえます。

資格の取得方法

終活カウンセラー協会では、全国で勉強会を行っており、またオンラインでも受講が可能です。この勉強会やオンラインでの講義を受講したあとに、検定を受けて合格することで資格を得ることができます。

 

終活カウンセラーの資格は、初級・上級・上級インストラクターという3つの資格があり、初級の検定は毎週1回検定が行われるほど頻繁に行われています。

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終活ライフケアプランナー

終活ライフケアプランナーは、一般社団法人日本能力開発推進協会が認定する民間資格です。一般社団法人日本能力開発推進協会は、終活ライフケアプランナーの資格意外にも健康管理や美容など様々な資格を取り扱っており、沢山の人がチャレンジしています。

資格の取得方法

終活ライフケアプランナーの資格は、一般社団法人日本能力開発推進協会が主導する養成講座を受けたあとで、試験に合格することで取得ができます。養成講座は「資格キャリカレ」が担っており、郵送またはオンラインで申し込みが可能です。受講期間は約3ヵ月です。

 

終活ライフケアプランナーの資格取得の合格ラインは、正解率70%であり高い合格率をほこっています。

 

終活士

終活士は、日本終活士協会が認定する民間の資格です。日本終活士協会では合格者による交流があり情報交換や交流会などの催しのほか、スキルアップを目指す講座を受講することができます。

 

なお試験に合格後、協会への年会費や5年毎の資格の更新が必須となっています。

資格の取得方法

終活士の資格は、オンラインによる日本終活士協会の講義を受講し、試験に合格することで取得ができますが、その後協会への登録が必須です。またオンライン講座とは別に、養成スクールに通いすべての受講を修了した際に、資格を得ることも可能です。

 

オンライン講座は4日間で18時間程度で、無理なく受けることが可能です。他にもDVDによる講座でも受講することが可能ですので、自分に合った方法を選ぶとよいでしょう。

終活の資格でできること

終活の資格は様々ありますが、すべて終活をサポートし適切なアドバイスを行うための知識を必要とすることは共通しています。どの資格を選ぶかは受講の仕方など自分に合ったものを選ぶことをおすすめします。

 

ここでは資格を取得した後に、具体的に何ができるようになるかをお伝えします。

終活セミナーの講師

最近では、終活をする人が増えてきていて、様々な業種で終活セミナーが開かれています。例えば終活は内容が多岐に渡るので、法律業界から、葬祭業界、仏壇や墓の業界、そして自治体や銀行などまでです。

 

もちろん業界は自らの得意な分野を中心にセミナーを開きますが、終活をうたっている以上は終活全般の答えも持ち合わせている必要があります。そのため、終活セミナーでは終活の資格を有している人が講師を務めることが多いです。

 

ただし、終活の資格を有しているだけで講師の仕事が舞い込んでくるわけではありません。資格を持っていれば誰でも単独でセミナーを開くことはできますが、集客ができるかといえば難しいと考えましょう。

 

わかりやすいところでは、終活カウンセラー協会で講師を目指す人には特別な上級インストラクターという資格が定められていて、講師をする際には協会が全面的にバックアップをすることで講師が成り立っています。その分、上級インストラクターの資格に合格するのは難しいとされています。

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終活関連会社への就職

終活の資格を有していると、終活に関連する会社への就職がスムーズになる可能性があります。終活に関連する業種は複数ありますが、特にセミナーをよく開く葬儀業界や仏壇、墓の関連業者は終活の資格が優位に働くことが多いです。

 

銀行や自治体なども終活に関連していますが、専門性が高いので資格を持っているから就職に有利なのではなく、銀行や自治体に勤めているからこそ、終活の資格を有していると仕事の内容が広がると考えるとよいでしょう。

 

ただし、終活の資格はあくまで民間業者が認定するものですので、就職に大きく貢献できるものではありませんので、注意が必要です。

終活の資格について

終活の資格はいくつかあり、すべてが民間が認定する資格です。資格の取得自体はそれほど難しくありません。各種の資格を認定する団体では常に受講講座の窓口が開かれていますし、定期的に試験も行われています。

 

また地域を限定することがなく、様々な地域や自宅で試験を受けることが可能な点も取得がしやすい理由です。またこれからは、高齢少子化がなお進み、自分の進退を自分で決めようとする人は増えていくことでしょう。

 

こうした時代背景でこれから必要とされていく資格であり、終活を行う人の助けとなる資格ですので、気になった方はチャレンジしてみてはいかがでしょうか。