終活のための断捨離ってどうするの?その方法やメリットを解説
公開日 : 2020/7/15
更新日 : 2020/9/9
最近、終活のための断捨離をする人が増えてきています。ですが、いざ断捨離をしようとしても方法がわからなかったり、途中で投げ出してしまったりする人も多いのが現状です。そこで、終活のための断捨離の方法やメリットについて解説します。
公開日 : 2020/7/15
更新日 : 2020/9/9
目次
終活で断捨離をする理由
終活の一環として、断捨離を決行する人が増えてきています。どうして、終活のために断捨離をする人が増えてきているのでしょうか? 終活に断捨離をする理由について調べました。具体的な理由も解説しますので、参考にしてください。
自由に動かなくなると後悔するから
終活の一環として断捨離をする最大の理由は、身体の自由がきかなくなった時に後悔するからです。誰でも年齢を重ねると、若い頃のように活発に動くことが難しくなります。
昔のように活発に活動することができなくなると、人間はさまざまなことを考え始めます。その中で一番多いのが、身の回りの整理整頓です。一番目につきやすいものなので、頭に思い浮かべやすいのです。
「動ける間にあそこを整理しておけば良かった」や「貴重品はまとめておけば良かった」などと、後悔することが多くなります。後悔すればするほど、ますます気になって夜も眠れないという人もいるくらいです。
そのようなことにならないようにするために、終活の一環として断捨離を行ないます。不要なものを手放し、必要なものはひとまとめにしておくことで、本当に動けなくなってしまった時、後悔することが少なくなるのです。
人生を振り返ることができる
終活で断捨離を行なうと、自分の人生を振り返ることができるという理由も挙げられます。断捨離では忘れていた思い出の品を手に取る機会が増えるからです。
「あの頃はこんなことに夢中だった」や「そう言えば、これが途中になっていた」などのように、記憶の奥底に沈んでしまっていた事柄を思い出すことができるようになります。それと同時に、自分自身を改めて見つめ直すということもできます。
不安や焦りがなくなる
終活で断捨離を行なう人の中で意外と多いのが、不安や焦りがなくなるという理由です。就活を行なおうとする人の多くは、自分に残されている時間が少ないと感じています。残り少ない時間をどのように有意義に過ごすかを考えているのです。
その中で、身の回りのものを片付けるという行動は、意外と後回しにされてしまいます。持ち物が多ければ多いほど後回しになります。ですが、心のどこかでは「いつか片づけなければならない」と感じているのです。
終活の一環として断捨離を行なうと、「早く片付けなければならない」や「いつかやらなければならない」という焦りや不安の気持ちはなくなります。穏やかな余生を過ごすことができるので、断捨離を行なう人が多いのです。
終活のための断捨離の手順
終活のための断捨離をいざ始めてみると、意外と進まないものです。それは、正しい手順を知らないからかもしれません。 そこで、終活のための断捨離の手順をご紹介します。この手順に沿って断捨離を行なうと、スムーズに進んでいきますので、参考にしてください。
チェックリスト作成
終活のための断捨離を行なう上で、まず最初にしなければならないのはチェックリストの作成です。チェックリストを作成することで、その後の断捨離がスムーズに進みます。
チェックリストは、捨てるものと残すものを明確にするために作成します。あらかじめ書き出しておくことで、断捨離を始めた時に迷わずに済むのです。
チェックリストの作成方法には2つのポイントがあります。それは、「3つに分類する」ことと「方法を明確にする」ということです。それぞれの具体的な方法について解説します。
3つに分類する
チェックリストを作成するときには、「絶対に残すもの」「絶対に捨てるもの」「迷っているもの」の3つに分類します。この3つに分けることで、断捨離をしている間に迷うことは少なくなります。
中でも、特に重要なのは「絶対に捨てるもの」です。揺るがない決意を持って、「絶対に捨てるもの」に分類しましょう。そして、「絶対に捨てるもの」区分に分類したものは、絶対に捨ててください。
方法も書いておく
チェックリストを3つの区分に分けた後は、それぞれの分類に方法も書いておくと良いでしょう。どのように保管したり、処分したりするのかも書いておくと、断捨離中に手が止まることはありません。
「絶対に残すもの」は、どこにどのように保管するのかを書いておくと良いでしょう。具体的な保管場所と保管方法を書いておくことがポイントです。
「絶対に捨てるもの」については、ゴミの日を書き込んでおいてください。粗大ゴミに分類されるものについては、一時的な保管場所を決めると良いでしょう。その上で、大まかなゴミ出し日を設定します。
「迷っているもの」は、一時的にダンボール箱などに保管しましょう。そして、1週間ほど時間をおいてから、改めて中身をチェックしてください。すると、残すものと捨てるものに分類できるようになります。
使用率の高い部屋から開始
チェックリストが完成したら、次は断捨離開始です。ですが、いざ断捨離を始めると、ものが多かったり部屋数が多かったりして、思うように進んでいきません。途中で投げ出してしまう人も多くいます。
ポイントは、使用率の高い部屋から断捨離を開始することです。自分が一番いる時間が長い部屋から断捨離を行ないましょう。すると、空き時間に断捨離を行なうことができるので、意外と進んでいきます。
また、使用率が高い部屋はそれだけ目にしていることが多いということです。持ち物が少なくなってすっきりしていく様子がわかると、達成感を得ることができます。その達成感は次の部屋の断捨離を行なうための原動力になります。
残すもののリストを作成
一部屋分の断捨離が終わったら、残すもののリストを作成しておきましょう。何がどこに保管されているのかも書いておくことがポイントです。
残すもののリストを作成すると、後日同じようなものを購入するということが避けられます。手元にあることがわかっているので、「欲しい」という気持ちや「買わなければならない」という衝動を抑えることができるのです。
また、残すもののリストは財産分与の際にも活用できます。リストを作成するときに、何を誰に譲るのかもメモ程度に記しておくと良いでしょう。
終活のための断捨離のコツ
終活のための断捨離の手順についてご紹介してきました。ですが、いざ断捨離を始めてみると、意外と手順通りに行かないこともあります。 そこで、手順と合わせてコツも知っておくと、役に立つでしょう。終活のための断捨離のコツをご紹介しますので、手順と合わせて参考にしてください。
一日に一部屋ずつ
断捨離を始めると、複数の部屋が気になってしまい、並行して行なおうとしてしまいます。「同じ服を捨てるのなら、あの部屋の服も一緒に片づけてしまおう」などのように考えるからです。ですが、これは悪い方法です。
断捨離は一日に一部屋ずつと決めてください。人はそんな複数の部屋を並行して片づけることはできません。すべての部屋が散らかってしまい、やる気がそがれてしまうからです。
一部屋にかかる日数が一日で足りない場合は、数日掛けて片づけるようにしましょう。一つの部屋の断捨離が終わってから、別の部屋の断捨離を行なうというのが、スムーズに進めるコツです。
一人で断捨離をする
断捨離は一人で行なうことも大切なコツです。他の人と一緒に断捨離を始めてしまうと、思い出話などに花が咲いてしまい、手が止まってしまうからです。
また、断捨離のメインは物を捨てることです。持ち物を捨てる時、他の誰かから捨てるように指示されてしまうと、必ず後で後悔することになります。自分以外の人のせいにできるからです。
自分で決めて捨てると、後悔は残りません。自分で考えて決断したことは、あまり後悔しないのが人間なのです。そのため、断捨離は必ず一人で行ないましょう。
持ち物を増やさない
終活のための断捨離で大切なコツは、持ち物を増やさないことです。せっかく捨てたのに、また物を増やしてしまうと、意味がありません。
欲しいものがあった場合は、断捨離をした時のことを思い出しましょう。長い時間とたくさんの労力をかけて整理してきたことを思い返してください。
また、残したもののリストを見返すのも良い方法です。欲しいと感じるのものはたいていすでに持っています。手元に残っているもので代用できないかどうか考えてみると良いでしょう。
終活のための断捨離のメリット
終活のための断捨離をする人が多いのは、メリットがあるからです。具体的にどのようなメリットがあるのか知っておくと、断捨離をする際の原動力になるかもしれません。 終活のための断捨離で一番多くの人が感じているメリットをご紹介します。
気持ちや考えが前向きになる
終活のために断捨離をすると、気持ちや考えが前向きになるという人が多くいます。それは、過去を振り返ることで、やり残したことを今のうちにやっておこうという気持ちが湧いて来るからです。
気持ちや考えが前向きになれば、心身共に元気になります。毎日が楽しくなり、ますます楽しい気持ちが湧き上がってきて、人生そのものが明るくなります。余生を楽しく過ごせるようになるのです。
遺族の負担が減少する
終活の一環として断捨離をしておくと、遺族の負担は減少します。持ち物が多い状態で旅立ってしまうと、遺族はその後片付けや手続きに追われることになるのです。
断捨離をしておくと、持ち物は最小限に抑えられますから、後片付けのための時間や労力は少なくなります。また、断捨離では銀行や保険などの手続きも対象となります。これらについてもあらかじめ準備しておけば、その後の解約の手続きなどが楽になります。
怪我の予防につながる
終活のための断捨離で意外と知られていないメリットが、怪我の防止になるということです。断捨離をすることで持ち物が減り、部屋が広くなるからです。
年齢を重ねると、怪我をする確率が高くなります。足が上がりにくくなったり、転んでもとっさに身を守ることが難しくなったりするからです。
怪我を防止するためには、原因を排除することが大切です。持ち物を減らすことで部屋のスペースが広くなり、つまずくということが少なくなります。その結果、怪我をしなくなるのです。
終活のための断捨離は早い時期から開始しよう
終活のために断捨離をする人は年々増えてきています。それは、遺族のためだけではなく、自分のためにもなるからです。ですが、断捨離には想像以上に時間と労力が必要です。 今後のことを考えるのなら、早い時期から断捨離を行ないましょう。ゆとりを持って断捨離をすることで後悔することも少なくなり、楽しい余生を過ごすことができます。
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