【葬儀】香典を包む袱紗(ふくさ)とは?種類や使い方を解説!
公開日 : 2020/2/18
更新日 : 2020/9/8
袱紗(ふくさ)とは、葬儀で香典を包む布のことです。この袱紗は、葬儀以外でも使用しますが、使うシーンにより、種類、色、包み方などが異なります。いざという時のために、香典を包む袱紗の種類、包み方、渡し方を詳しく解説していきます。
公開日 : 2020/2/18
更新日 : 2020/9/8
目次
袱紗とはどんなもの?
袱紗(ふくさ)とは、結婚式のご祝儀や葬儀のお香典・お布施など、金封を包む四角い布のことです。元々日本では、贈答品を持ち運ぶ際に風呂敷をかけて汚れや日焼けを防止していました。この習慣が、時代の移り変わりとともに、風呂敷から袱紗となり、慶長行事のマナーとして金品を包む際の礼儀や心遣いを表すものとなりました。
香典を包む袱紗の色と種類
袱紗には、どのような色、種類のものがあるのでしょうか。またそれらはどういった時に使うのでしょうか。それぞれ使うシーンや使い勝手について詳しく見ていきましょう。
袱紗の色
袱紗は、慶事と弔事で使用する色が決まっています。慶事では、赤、ピンク、オレンジ等の暖色系の色のものを使用します。弔事では、紺、深緑、グレー等の寒色系の色を使用します。慶弔どちらでも使用できる色は、紫です。1枚持っておくと便利でしょう。しかし、薄紫については慶事のみで使用できる色となりますので、ご注意ください。
香典を包む際は、寒色系の色または、紫を使いましょう。
袱紗の種類
袱紗には、袱紗、金封袱紗、爪付き袱紗、台付き袱紗の4種類があります。それぞれの特徴、包むことができる金額を見ていきましょう。
袱紗
正方形のシンプルな布で、裏地が付いているものも多いです。使い終われば小さく折りたたむことができ、便利です。この袱紗が最も正式な袱紗となり、3万円以上の金封を包むことができます。
金封袱紗
お札を入れる財布のように、金封を入れる部分がポケット状になっているものです。形も崩れず便利ですが、略式とされているため、3万円以下の金封を包むときに使用します。右開きは慶事用、左開きは弔事用ですので、香典を入れる際は、左開きのものを用意しましょう。
爪付き袱紗
通常の袱紗に、金封を包んだ際に開かないようにするための爪と留め糸が付いたものです。こちらも3万円以上の金封を包むことができます。
台付き袱紗
袱紗と、金封を載せるための切手盆の代わりとなる台が、一体化したものになります。金封を渡す方法で最も正式な方法が、金封を切手盆と呼ばれるお盆の上に置き、その上に袱紗をかけて渡す方法です。台付き袱紗はこの方法を簡略化したものです。
こちらも3万円以上の金封を包むことができます。この袱紗が最も重宝すると言われているため、1枚だけ袱紗を持っておく場合は、こちらがおすすめです。
袱紗はどこで買うの?
袱紗は、百貨店、スーパー、呉服店、文具店、ネットショップなどで購入することが可能です。リーズナブルなものがよければ100円ショップでも購入できますが、入れる金額が高額な場合は、厚みが足りない可能性がありますので、よく確認してから購入しましょう。
こだわりたい方は、百貨店や呉服店、ネットショップで探すと良いでしょう。最近は、男性向け、女性向け、スタイリッシュなものなどたくさんの種類の袱紗が販売されています。やはり自身が気に入ったものを準備しておくことができれば、葬儀に集中することができ、マナーを守ることにもつながるでしょう。
香典の包み方
香典の包み方は、袱紗の形状により異なります。難しくありませんので覚えておきましょう。
金封袱紗
香典を包むためには、弔事用の左開きのものを用意しましょう。あとは香典の表書きが見えるように入れるだけでOKです。ポケット状になっているため、簡単に包むことができます。
袱紗・爪付き袱紗・台付き袱紗
これら3つは風呂敷タイプのものとなりますので、包み方は同じです。まずひし形に見える向きに袱紗を広げて置きます。爪付きの場合は、爪が左側になるように置きます。次に中央やや右寄りに香典を置き、袱紗の右側、下側、上側、最後に左側を香典に重ねるように順番に折り畳み、包みます。
爪付きの場合は、爪を留め糸にかけます。包みの右上と右下に、左側の布が重なっていない小さな三角ができていればOKです。この包み方は、香典などの弔事用の左開きの包み方です。慶事用の場合は逆の包み方となります。
袱紗に包んだ香典の渡し方
まずは一言お悔やみの言葉を伝え、深く一礼します。その後、香典を渡します。香典を渡す際に気をつけなければいけないことは、袱紗に包んだ香典を渡す前に出してしまわないことです。香典は、渡す相手の目の前で袱紗から出し、表書きを相手側から読める向きにして袱紗の上に乗せ差し出します。台付き袱紗の場合は、台の上に乗せて差し出します。
差し出すときは、落としたりしないよう、落ち着いてゆっくり丁寧に、両手で差し出すことを忘れないでください。
袱紗が用意できないときは
葬儀やお通夜などの知らせは急であることも多いです。特にお通夜は、仕事先から直接行く場合もあり、袱紗をどうしても用意できないこともあるでしょう。そんなときはハンカチで代用することが可能です。ハンカチの色は、袱紗同様、寒色系のものを使用しましょう。
袱紗を準備してマナーを確認しておきましょう
今回の記事では、袱紗とは何か、袱紗の色と種類、香典の包み方など詳しく紹介しました。まだ袱紗をお持ちでない方は、この機会に袱紗を準備してみてはいかがでしょうか。袱紗を使ってマナーを確認しておけば、いざという時に慌てること無く葬儀に参列し、故人に対する気持ちを落ち着いて伝えることができるのではないでしょうか。
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