【喪明けとは?】喪明けの意味や忌開けとの違い・喪の最中の過ごし方

公開日 : 2020/2/14

更新日 : 2020/9/14

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喪明けとはどういった意味なのでしょうか?喪明けや忌明けといった言葉は聞いたことはあっても詳しい意味を知らない場合も多いと思います。今回は喪明けの意味や喪中の過ごし方、忌明けとの違いなどを詳しく解説しています。突然の訃報に見舞われた方は確認しておきましょう。

公開日 : 2020/2/14

更新日 : 2020/9/14

目次

そもそも喪明け(もあけ)とは?

喪明け(もあけ)とは何なのでしょうか?聞いたことはあっても詳しい意味は知らない方も多いと思います。今回は喪明けについて詳しく解説しています。喪明けの過ごし方や忌明けとの違い、喪明けの時期の過ごし方や疑問点などについても紹介していきます!

喪明けにはどんな意味があるの?

喪明けとはどういう意味なのでしょうか?それは、喪に服する期間が終了するという意味で親戚などが亡くなった時に一定の期間、故人の死を悼みつつましく暮らす事です。昔から死は穢れであるという考えが日本では浸透していました。

 

この穢れを移さないために身を隠して神事などは控えるという習慣がありました。されに故人を思い質素な暮らしをするという考えもあり、現在の喪に服す習慣になりました。

喪の過ごし方について紹介

昔は喪に服す期間が定められていました。現在でも喪中の期間が明確ではありませんが、大まかに決められています。そこで喪が明けるまでの過ごし方や明けるまでしてはいけないことについて紹介していきます。

喪中の期間は定められていた

明治時代には喪に服すという期間が法令により定められていました。明治七年の大政官布告の服忌令では喪に服す期間は、死亡者が父・母の場合、忌中は50日・喪は13カ月で子が服する者でした。

 

他には養父・母が死亡した場合、忌中は30日・喪は150日で子が服する者でした。夫の場合、忌中は30日・喪は13カ月で妻が服する者でした。妻の場合、忌中は20日・喪は90日で夫が服する者でした。

 

嫡子の場合、忌中は20日・喪は90日で親が服する者でした。継母・継父の場合、忌中は10日・喪は30日で子が服する者でした。現在では喪中の期間は地方の慣習やその家のしきたり、宗派などによってそれぞれ違います。

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喪が明けるまでにしてはいけないこととは?

喪中の期間はどのように過ごすべきなのでしょうか?むかしは喪中の期間は喪服を着て遊びや笑いごとを控えたり、酒や肉を取らずに家にこもるのが習わしだったようです。それでは現在の喪中では何を控えればいいのでしょうか?解説していきます。

結婚式などの慶事には参加しない

一般的に自身や親せきなどの結婚式は喪中は避けるべきです。最近は、どうしても参加しないといけない場合には忌中は結婚式などの慶事は控えるけど、忌明けの後で喪中の場合でも参加すると考える方が増えています。

 

仏教では忌明けは四十九日の法要までがこの期間です。最近では五七日忌(35日)に早めて忌明けとするケースもあります。神式の場合、五十日祭の翌日に清祓いの儀をしていただき忌明けとなるのでご自身の入られている宗教を確認しましょう。

 

喪中の期間は流派にもよりますが父や母、子、配偶者などの親しい関係でも1年間です。神道の場合、喪中を短くしなければいけない時にはお祓いをする神社もあるのでどうしてもの時には相談してみましょう。喪中を短くしても故人を偲ぶ気持ちは大切にしましょう。

神社への参拝などの祭事や年賀状も控える

喪中の場合には年賀状や年始の挨拶は控えておき、喪中のはがきをできれば12月の中旬までに出します。喪中は正月の門松やしめ飾り、鏡餅などの飾りを付けたり正月のおせち料理やお屠蘇といったお祝い料理は控えます。


神道の場合、忌中の50日間は神社の鳥居をくぐってはいけないと言われています。それは、穢れを避けるためです。その為、初詣や神社の参拝もやめておきましょう。忌が明けた後には一般的な神社の参拝はできますが、喪中の間は初詣はやめましょう。


また、喪中はできるだけ派手なレジャーや遊ぶ事を控えて慎ましく暮らすようにします。喪中は故人を偲び、悲しみの気持ちと向き合う時間と考えて慶事やおめでたい事は控えましょう。

飲み会やコンサートなどの娯楽も避けるべき?

喪中期間に飲み会やコンサートに行くことは問題ないとされています。人間関係もありますし、気晴らしにもなりますので、そこまで敏感にならなくても良いようです。しかし、一般的に喪に服している期間は娯楽事は避けるようにともされていますので、積極的に行くことは避けましょう。

 

また、後述する忌中のあいだは飲み会やコンサートへ行くことなどの娯楽は避けましょう。その期間に誘われた場合は「まだ四十九日を迎えていない」ことを伝えましょう。忌明けした後は気晴らし程度の頻度ならば行っても全く問題ないでしょう。

喪明けや忌明けの違いやマナー

喪明けと忌明けは似ている言葉なのでいまいちわからない方も多いと思います。喪明けと忌明けは似ている言葉ですが、意味は違うのできちんと分けて理解しましょう。一般的に忌中は四十九日までの事を言い忌明けは忌中が終わったという意味です。

 

喪中は一周忌までを指した言葉で喪明けはその期間が終わったという意味です。それでは、それぞれの注意点やマナーについて詳しく見てみましょう。

喪明けと忌明けの違い

喪明けと忌明けはどのような違いがあるのでしょうか?「きあけ」、「いみあけ」とも言われて忌中とは人が亡くなられた後に遺族や親せきがしばらく家で慎ましくこもる期間の事で仏教では故人が亡くなられてから四十九日までのことです。

 

この期間は穢れを避けなくてはいけないのでご遺族は故人を思い、祝い事などへの参加は避けます。故人を思い悲しみと向き合う期間なのでそういったおめでたい場に出掛けるのはマナー違反に当たります。故人を思い偲ぶ気持ちで過ごす時間だと思いましょう。

 

喪明けとは喪中が開けることで、一般的に命日より1年間となっています。この期間は、遺族や親族は故人を偲びレジャーやお祝い事を控えます。喪に服する人は故人の兄弟や祖父、祖母、孫などの二親等までが多いです。

 

四十九日の忌明けの後は厳しい制限は無いですが、喪中の期間なのでレジャー等やお祝い事を控える事は1年間続きます。対し、喪明けは忌中も喪中も終わったので通常の生活に戻ります。

 

喪に服する期間はどれ位か

喪に服する期間は故人との関係によりそれぞれ異なります。両親の場合は13カ月、夫の場合は13カ月、妻の場合は90日、息子の場合は90日、娘の場合は30日です。その時の故人との関係により、どの位の期間なのかを確認しましょう。

 

喪に服している間にはおめでたい席への参加や大きなレジャーは控えた方が良いのですが、何より故人を思い偲ぶ事が大切です。どうしても慶事に参加したい場合には忌中が開ければ参加できます。心配な方はお寺に相談をするとお祓い等をしてくれる場合があります。

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忌明け後にする事

忌明けの後には法要をしたり香典返し、仏壇の扉を開けるなどのやる事があります。それぞれに大切な意味があるので、詳しく見てみましょう。

忌明けの法要を行う

仏教の場合には命日から49日が過ぎると忌明けと言います。忌明けは四十九日や満中陰、大練忌とも言います。忌明け後には親戚や縁者を呼んで忌明けの法要を執り行います。故人が新仏となる事が整ったという意味や、死者の穢れがとれる日なのできちんと行うべきです。

 

この法要には遺族や親族以外にも友人や知人なども参加する大きな法要になる場合もあり、土日に行われる事が多く日程は早めに決めましょう。お寺の都合もあるので、日程については、事前に僧侶と相談します。日にちがきまれば早目に親戚や知人へ連絡を入れます。

 

忌明けの法要の際には親戚などへの連絡や会食、引き出物の用意などしなければならない事があるので早目に準備しましょう。また、法要の後に亡くなられた時に使っていた白木の位牌から漆塗りの本位牌を収めるので、当日までに本位牌と仏壇の準備も必用です。

香典返しを行う

忌明けの法要が終わった後には香典返しをします。香典返しの目安の金額はお通夜や葬儀で頂いた香典の金額の半文を目安にお返しの品物を贈ります。その際には、無事に忌明けの法要を終了できた事を挨拶状に書いて品物に添えましょう。

 

昔は一般的に関東の場合には半返しで関西の場合には3分の1を返すとされていた時期もあり、いくら返せば良いのか分からなくなった場合には親戚の方に相談しましょう。5万円~10万円の高額な金額の香典を頂いた場合には3文の1~4文の1の額のお返しにします。

 

高額になるので自由に選べるカタログギフトがおすすめです。大黒柱が亡くなってしまった場合や子供が小さい場合などには香典を生活費に使ってもらう為、3分の1または香典返しはしなくても良いです。香典返しをしない場合にも挨拶状は贈りましょう。

仏壇の扉を開けてお札を剥がす

葬儀の時には仏壇の扉は閉じておきます。そして神棚がある場合には供養のためにお札を貼ります。これを神棚封じと呼びます。忌明けの後には葬儀の時より閉じていた仏壇の扉を開いて、神棚に貼っていたお札を綺麗に剥がします。葬儀の時には仏壇の扉は閉じます。

 

そして神棚がある場合には供養のためにお札を貼ります。これを神棚封じと呼びます。忌明けの後には葬儀の時より閉じていた仏壇の扉を開いて、神棚に貼っていたお札を綺麗に剥がします。仏壇の扉を開けるのか閉めるのかは宗教や地域、お寺によっても変わります。

 

仏教では仏壇は開けておくように言われています。代々の墓地を供養している菩提寺がある場合には直接確認しましょう。菩提寺が自宅の近所にある場合には地域の風習にも詳しいのでお寺から聞いたことを親戚の方などに伝えれば角がたちにくいです。

喪明けの注意点

喪明けや忌明けについて詳しく解説してきましたが、喪中が開ける喪明けにはどういった事に注意しなくてはいけないのでしょうか。

 

喪明け中に親戚が亡くなってしまった場合や年始の挨拶状について、喪中の方へのお歳暮やお中元などについてやこれ以外にも気を付けたいポイント、疑問点について解説していますのでこちらも確認しておきましょう。

喪明け中に親戚が亡くなった場合

忌中や喪中の期間に別の近親者が亡くなられた時には、新たに亡くなられた方の命日から次の忌中と喪中の期間を重ねた期間の喪が明けるまでの期間が喪中となります。忌中や喪中が重なることを重忌服と呼びます。辛い事ですが周りが高齢になると起こりうる事です。

 

また、遠く離れていて親戚の死亡を後で知った時には不幸を知った日から忌服の期間を数える習慣があり、この事を聞き忌や聞き喪と呼びます。喪に服す期間が長くなるので行動やお祝い事などの慶事への参加は故人を偲び、控えるように注意しましょう。

 

また、喪中の期間にお葬式などの弔事に参加しても良いのかと疑問に思う方もいますが、参加しても問題はありません。しかし、地域や家のしきたりで良く思われない事もあるので心配な場合は周りの親戚や年配の方に確認するようにしましょう。

年賀欠席の挨拶状について

お正月には「明けましておめでとうございます」と挨拶しますが、喪中の時にはそういった言葉は控えます。身内の方が亡くなっているのでお正月のお祝いはできません。ですが、相手から「おめでとう」と言われた場合には同じように返しても問題ありません。

 

お正月の挨拶をする時にはおめでとうという言葉を避けて「今年もよろしくお願いします」などが良いです。仕事上の挨拶や故人との繋がりがない方への挨拶はお正月のおめでたい挨拶をしても良いです。わざわざ自分が喪中にある事を伝える必用はないです。

 

相手が喪中の場合には配慮して「おめでとうございます」は避けましょう。年賀状は喪中の期間は出せないので寒中見舞いを代わりに出します。寒中見舞いの文中にはいつ、誰が亡くなったのかを伝えて喪中の為、新年のご挨拶を遠慮した事も書きましょう。

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喪中の方への中元やお歳暮などはどうする?

お中元やお歳暮を喪中の方に贈っても良いのかと疑問に思う方も多いと思います。贈る時期が亡くなられた方の忌明けの後であればお中元やお歳暮を贈っても構わないです。忌明け前に贈る場合には時期を遅らせて贈るかその時はやめておくようにしましょう。

 

お中元は7月15日を過ぎてから立春頃までに暑中御伺として贈れます。お歳暮は年が明けて松の内が済んから立春頃までに寒中御伺として贈れます。忌明け前に贈りたい場合には無地の短冊を選ぶか奉書紙使い紅白の花結びはつけないで、地味な包装紙を使います。

 

その時にカード等に慰めの言葉を書くと良いです。こうした心づかいが遺族には嬉しいです。松の内は玄関前のお正月の飾りを片付ける期間のことで1月7日頃までの事を言いますが地域によっても差がありますので住んでいる地域に合わせて様子を見ましょう。

子供がいる場合のお正月の過ごし方は?

お正月のおせち料理やお年玉などは子供にとって嬉しい1年の行事の一つですよね。ですが、喪中の期間はお正月のお祝いは控えるべきとされています。そんな時にはおせちとして出すのではなく普通の料理として食べさせると良いです。

 

おせち料理は子供にとっても楽しみですし、食育にも繋がります。喪中の期間はお重でおせちを用意せず食べたい分だけ作るのも一つです。また、お年玉と書かないで書籍代などの名目に変えて子供に渡せば問題ありません。

 

お年玉は親せきや知人、友人から頂く場合もあるのでそんな時には子供に伝えても分からないので喪中だからとは断らずにとらえ方を変えるようにしましょう。また、ありがたく頂ききちんとお礼も伝えるように子供にも教えましょう。

まとめ

喪明けについて様々な事を解説してきましたが、忌中や喪中はお祝い事を避ける事が大切です。故人を亡くした悲しみと向き合い、故人を偲ぶ事が遺族や故人のためになります。