【葬儀】訃報連絡は誰がいつ行う?連絡する相手や書き方とは?

公開日 : 2020/1/31

更新日 : 2020/9/9

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家族などが亡くなった場合に、死去したことを知らせるのが訃報連絡です。遺族の方は辛い中でも、早めに事実を知らせなければいけません。訃報連絡とはいつ行うのか、誰が誰にするのか、具体的な書き方や受けた際の対応方法も加えて解説していきます。

公開日 : 2020/1/31

更新日 : 2020/9/9

目次

訃報連絡とはどのようなもの?

人が亡くなった際に行われる訃報連絡ですが、どのようなものなのかを知っておきましょう。また誰が誰に向けて行うのか、知らせていく順番も含め、詳しく解説していきます。

訃報連絡とは?

訃報連絡とは人が亡くなった際に、それを家族や親戚、友人や知人、職場の人など関係者に知らせるために行います。死去したのが芸能人や企業の社長など、世間に広く知られている有名人の場合は、テレビのニュースなどのメディア媒体やSNSを使って訃報連絡が行われることもあります。

 

一般的には葬儀に出席してもらうために、身近な人や関係者だけに行うものです。訃報連絡は死去したことの他に、通夜や葬儀についてどうするかを知らせる方法でもあります。訃報連絡を受けた側は、その後の手続きを手伝ったり、葬儀に出席する準備をすることができます。

訃報連絡は誰がする?

訃報連絡は亡くなった人と深い関係にある人物によって、家族や親戚、知人や関係者に行われるのが一般的です。遠方で故人が1人暮らしをしていた場合も、病院などの施設から連絡が入ります。その後、他の人に連絡していきましょう。

 

通常は容体が悪化した時など亡くなる前に連絡が入るはずなので、その時点で身近な人には連絡しておいた方がいいです。普段連絡の取りにくい状態にあるなら、病院側にいざという時に連絡して欲しい人を数人知らせておいた方がいいでしょう。

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訃報連絡は誰にする?

訃報連絡をしなければいけない相手は多いのですが、連絡するタイミングや方法は亡くなった人との関係性で変わってきます。訃報連絡を誰にしなければいけないのか、どのように伝えていくかをそのタイミングも含めて解説していきます。

まずは親しい友人や親族に

まず初めに訃報連絡をするのは、亡くなった人の親族や親しい友人です。関係の深い人から連絡していくと覚えておきましょう。最初に親しい関係性の人たちに訃報連絡をすれば、亡くなったことを知らせるだけではなく、その後の手続きや準備などを助けてもらえます。

 

知らせるタイミングは、亡くなったことを確認してからすぐです。夜中や早朝など普段は連絡をとるべき時間帯ではないこともありますが、そのような時でもお詫びと共になるべく早く知らせましょう。

次に友人や知人、遠戚などに

親族や親しい友人の後は、交友関係にあった人、縁戚に訃報連絡します。故人の交友関係や縁戚を把握しきれていないことも多いため、連絡の取れた人に周囲へ伝えてもらいましょう。この時に葬儀の日程を伝えたい場合は、先に葬儀屋に連絡して日取りを決めます。

 

葬儀屋に連絡する時は、菩提寺があるかどうかの確認も必要です。菩提寺とは先祖代々の位牌を納めてきて、そのお墓のある寺のことで、供養や法要はそこの僧侶に頼むのが一般的です。菩提寺がある場合は、葬儀屋と菩提寺どちらにも連絡を取り、連携をとりながら葬儀の日程を決めます。

最後に会社関係の人などに

最後に会社関係に訃報連絡をするのですが、この時は葬儀の日程を決めた後で構いません。早めに連絡した方がいいと思う人には先に一度連絡しておいてもいいですが、葬儀の日程を決めた後でも失礼にはなりません。どうするかは故人との関係を考えて決めます。

 

故人の直属の上司に連絡して、その方から会社の関係者へ伝えてもらいましょう。また故人の会社だけではなく自分の会社に対して、忌引で休むことを伝えるために連絡が必要です。この時も葬儀の日程を決めた後に、直属の上司へ連絡しましょう。

 

会社以外にも町内会や自治体など、故人が所属していた組織があれば、それをまとめている人に連絡して関係者に伝えてもらうよう頼んでおきます。

訃報連絡の書き方とは

訃報連絡は伝える相手の立場や状況により、取るべき手段が変わります。身近な人に不幸があった場合、どのような手段で伝えるべきか、また内容はどうすればいいのかを詳しく解説していきます。

訃報連絡の手段とは?

訃報連絡の一般的な手段は電話と手紙です。特に親族や親しい友人などには、亡くなったことを確認した後、なるべく早く伝えるために電話で行います。葬儀屋や菩提寺にもまず電話で連絡しましょう。身近な人に知らせた後は、葬儀の日取りを決めてから他の人に連絡します。

 

親族や親しい友人の中で連絡のとれない人がいた場合は、留守番電話に残す、メールを送る、LINEを送るなどの方法でひとまず伝えておきましょう。訃報連絡をする時に重要なのは、相手が知りたい情報を正確に素早く伝えることです。

 

もし伝えたい相手が会社や学校などにいて直接連絡がとれない場合は、自分が誰なのかということと、連絡した理由を述べて取り次いでもらいましょう。状況によっては伝えてもらうほうがいい場合もあるので、そこは会社や学校側に任せます。

訃報連絡は何で書く?

訃報連絡の手段として手紙を送るのも、一般的な方法です。訃報連絡の手紙は、薄墨を使って書くのがマナーで、これは墨が涙で薄まってしまった、墨をする時間もなかったという意味を持ちます。筆が無ければ、筆ペンで薄墨タイプのものを購入しましょう。

 

不幸があった場合、電話で「葬儀の日程など、詳細は後日お知らせいたします」と伝えておき、後から手紙を送るのが丁寧なやり方です。ただし葬儀の日取りを決めた後に知らせた方が手間や負担も減るので、会社関係者などには手紙だけ送っても構いません。

 

葬儀の日取りと訃報連絡は一度に知らせた方が相手側も助かる場合が多いので、故人との関係を考えて、手紙を書くか電話にするか選びましょう。訃報連絡にはマナーとして薄墨で書くと決まっているため、失礼だと思われることの無いように守った方がいいでしょう。

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訃報連絡には何を書く?

訃報連絡に書かなければいけないことは決まっているので、いざという時に慌てて忘れないようにしましょう。電話で伝える場合に何を言えばいいか分からない、という人もいますが、電話も手紙もテンプレートに沿って内容を覚えておけば大丈夫です。分かりやすいように、箇条書きで書くことを載せておきます。

 

  • 故人の名前、年齢、亡くなった日
  • 通夜、葬儀、告別式の日時・場所の詳細(地図や交通機関での行き方などを記載)
  • 葬儀様式(仏式、神式、キリスト教式・カトリック・プロテスタント、無宗教式)
  • 喪主の名前、連絡先(電話番号など)

 

訃報連絡に必要であり、相手が知りたい情報は基本的に上記の項目です。死因は書きたくない時は書かなくても失礼にはあたりません。家族や親族だけで葬儀を行う場合は、参列を辞退する旨を記載しておきます。

故人の呼び方には注意が必要

訃報連絡をする際には、伝える相手によって故人の呼び方や書き方を変えなければいけません。これを間違えると失礼にあたり、礼儀がなってないと思われる可能性も高いので、注意してください。故人が自身の身内なら「父」「母」「兄」「姉」と呼びます。

 

故人が会社の代表や社員、その家族などでそれを従業員に知らせる場合は普段と違う呼び方をするので、覚えておきましょう。本人なら「〇〇氏」社員の父親は「ご尊父」母親は「ご母堂」妻は「ご令室」夫は「ご夫君」息子は「ご子息」娘は「ご令嬢」と呼びます。

 

組織に属している人との関係と、呼び方一覧です。

  • 本人「〇〇氏」
  • 父親「ご尊父」
  • 母親「ご母堂」
  • 妻「ご令室」
  • 夫「ご夫君」
  • 息子「ご子息」
  • 娘「ご令嬢」

訃報連絡の具体的な書き方

訃報連絡に書く内容、故人の呼び方が分かったところで、具体的な書き方を解説していきます。手紙と電話、両方の例文をご紹介しますので、訃報連絡をどう伝えればいいか分からなくなった時の参考にしてください。

家族が亡くなった場合

手紙「本日かねてより闘病をしていた父の〇〇が、〇月〇日に永眠いたしました。生前のご厚誼を深謝し、謹んでご通知を申し上げます。つきましては通夜並びに葬儀告別式を下記の通り仏式にて執り行います。」

 

  • 通夜:令和〇年〇月〇日〇曜日・午後〇時より
  • 葬儀告別式:令和〇年〇月〇日〇曜日・午後〇時より〇時まで
  • 場所:〇〇斎場・住所・電話番号・最寄り駅
  • 仏式:天台宗
  • 喪主:〇〇〇〇
  • 連絡先(電話番号)

 

電話「突然のお電話申し訳ございません。〇〇の息子の◇◇です。以前より闘病をしていた父の〇〇が本日〇月〇日の夕方に亡くなりました。生前は大変お世話になりました。通夜は〇月〇日〇曜日の〇時から、〇〇斎場で行います。告別式は同じく〇〇斎場で、〇月〇日〇曜日に行います。仏式で執り行います。喪主は私が務めますので、ご連絡いただく際には私にお願いいたします。携帯の番号は〇〇です。」

会社関係の人が亡くなった場合

「従業員各位 先の〇月〇日、〇時ごろ〇〇部〇〇課〇〇氏のご尊父である〇〇様が長年の闘病の末、ご逝去なされました。享年は〇歳です。通夜・告別式は下記の通りに執り行いますことを謹んでお知らせ申し上げます。」

 

  • 通夜:令和〇年〇月〇日・午後〇時より
  • 告別式:平成〇年〇月〇日・午後〇時より
  • 斎場:〇〇斎場 住所 電話番号 最寄り駅
  • 喪主:〇〇様
  • 葬儀は仏式にて執り行われます。(分かるなら宗派も書きましょう。)

 

電話「お世話になっております。〇〇の息子の◇◇です。以前より闘病をしていた父の〇〇が本日〇月〇日の夕方に亡くなりました。生前は大変お世話になりました。通夜は〇月〇日〇曜日の〇時から、〇〇斎場で行います。告別式は同じく〇〇斎場で、〇月〇日〇曜日に行います。仏式で執り行います。喪主は私が務めますので、ご連絡いただく際には私にお願いいたします。番号は〇〇です。」

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訃報連絡を電話やメールで行っても良い?

訃報連絡の手段ですが、実は特に決まりがなく相手に合わせて最適な方法をとればいいとされています。親族や身内には特に早く直接伝えられる電話で、会社の人などには手紙で送る人も多いです。また近年ではLINEで伝える人も増えています。

 

FAXを使う人もいますし、メールで訃報連絡をする人もいます。ただしFAX、メールは相手に伝わっているか確認できないため、あまりよくないとする人もいるので、できれば電話か手紙にしておきましょう。LINEも身近な人だけにした方がいいです。

 

電話で葬儀の日取りや斎場を伝える場合は、相手にメモの準備をしてもらうようにしましょう。相手が高齢者などでしっかり伝わるか不安な場合は、手紙で詳細を送った方がいいでしょう。

訃報連絡を受けたらどうする?

訃報連絡は送る側だけではなく、受ける側になることもあります。マナーとして覚えておかなければいけないのが、お悔やみの言葉と使ってはいけない言葉です。お悔やみの言葉で一般的なものは「この度は誠にご愁傷さまです。謹んでお悔やみを申し上げます。」です。

 

お世話になった人の場合は「ご生前は大変お世話になりました。」などと付けるとよいでしょう。事故などで突然亡くなった場合は「突然の悲しいお知らせにまだ信じられない気持ちです。」という言葉で気持ちを表しましょう。気になってもしつこく詳細を聞いてはいけません。

 

訃報連絡を受けた際に使ってはいけないのは、死を直接表す言葉です。「死」「生」「亡くなる」などの言葉は避けます。他にも「くれぐれ」「再び」「たびたび」などの重ね言葉も、不幸を繰り返すという意味を連想させる忌み言葉として、使ってはいけないとされています。

訃報連絡を書く時の注意点とポイント

最後に訃報連絡を書く時に覚えておくべき注意点と、ポイントについて解説していきます。いくつかの項目として頭の中に残しておけば、思い出しやすくなります。

訃報連絡の書き方の注意点

訃報連絡の書き方で注意する点は、マナーがあることです。書く時は薄い墨で筆を使って書きましょう。会社の従業員などに知らせる場合は、故人の呼び方に注意しましょう。また書く側も「死」や「生きる」などの言葉を使ってはいけません。

 

近年では家族だけで葬儀を行う家族葬が増えていて、葬儀を行ったという事後報告をすることもあります。事後報告後に「教えてほしかった」と言われないように、事前に連絡するかどうかは慎重に考えましょう。

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訃報連絡の書き方のポイント

訃報連絡を書く時のポイントであり重要なのは、相手の知りたい情報を載せることです。特に故人の名前、斎場の住所、電話番号、葬儀の日時、何式で行うかは必須です。自身の負担を増やさないためにも、分からないことがあり何度も電話がかかってくるような書き方は避けましょう。

 

他にも書かれていると助かるのが宗派です。仏式、神式、キリスト教式とありますが、その中の仏式は宗派ごとにお焼香のやり方などが変わってきます。そのため送る側の場合、宗派も書いておき、受ける側の場合も聞いておいた方がいいでしょう。

訃報連絡の書き方についてのまとめ

訃報連絡は人が亡くなった際に行われる重要なお知らせ方法です。いつ行う時がくるか分からないもので、書き方にはマナーや載せなければいけない項目があります。いざという時に困ることがないように、訃報連絡の役割と書き方を覚えておきましょう。