妊婦は葬式に出ない?鏡やあざなどの迷信や服装について徹底解説

公開日 : 2021/3/21

更新日 : 2021/3/21

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身内の死や知人に不幸があったとき、妊婦は葬式への参列を控えるべきか悩む方は多いです。母子共にとても大切な時期であり、体調や地域の迷信などを配慮したい方は参列を差し控えても大丈夫です。葬式で妊婦にまつわる迷信や参列する時の服装などについて詳しく解説します。

公開日 : 2021/3/21

更新日 : 2021/3/21

目次

妊婦は葬式に参列できる

葬式のマナーで、妊婦は葬式に参列してはいけないという決まりはありません。身内の死や知人など不幸があったとき、故人を偲びや弔意や感謝の気持ちを表すために参列することは可能です。妊婦は葬式への参列を控えなくても大丈夫ですが、体調が優先です。

 

妊娠期間中には体調も不安定であり、つわりの時期などはお線香の匂いが辛く感じてしまう方もいます。葬式が身体的にも精神的にも負担がかかるため、参列することは慎重に決めないといけません。臨月の時期は赤ちゃんが生まれる可能性も高いため、極力控えましょう。

 

妊婦にまつわる迷信もあり、地域や土地の風習によって葬式に参列させてもらえない場合もあります。葬式に妊婦でも参列してもよいか、事前に確認することも必要です。無理のない範囲で葬式に参列をするか決めてみましょう。

妊婦と葬式にまつわる迷信や言い伝え

妊婦は葬式に参列することが可能ですが、葬式にまつわる迷信や言い伝えがあり、今でも取り入れている地域もあります。迷信や言い伝えがある理由やどのような迷信があるのか、詳しい内容をご紹介します。

迷信や言い伝えがある理由

妊婦と葬式にまつわる迷信や言い伝えがあるのは、妊婦やお腹の赤ちゃんを災いからを守るためです。昔は医療や公衆衛生が進歩しておらず、妊婦とお腹の赤ちゃんがお産で命を落とすケースがありました。妊婦が葬式に参列すると、感染症のリスクが今以上に高かったためです。

 

葬式の席から妊婦を遠ざけるために、迷信や言い伝えが生まれました。母子を守りたい人々の思いがあってできたものであり、今でも妊婦は葬儀に出ないという迷信を守っている地域もありますので、迷信が生まれた理由を理解しておきましょう。

 

高齢の方は、昔からの迷信や言い伝えによって妊婦とお腹の赤ちゃんのことを心配してくれます。遺族や周囲の方に余計な心配をかけないようにするためにも、体調を優先に葬式に参列するかよく考えましょう。

妊婦と火葬場にまつわる迷信もある

妊婦が火葬場に行くと、「赤ちゃんがあの世に連れていかれる」・「赤ちゃんにあざができる」という迷信があります。火葬場では立ちっぱなしで居ることも多く疲れやすい環境であり、故人がお骨になっていく姿を見てショックを受ける可能性も高いです。

 

妊婦が体調を崩してしまうと母子ともに危険になってしまうことから、「赤ちゃんがあの世に連れていかれる」と表現した可能性があります。赤ちゃんにあざができるのは珍しいことではありませんが、妊婦を火葬場に近づけさせないために迷信が転化していきました。

 

妊婦はいつ体調を崩してしまうのかわかりませんので、葬式には参列し、火葬場は出ないなど今の体調と相談して臨機応変に決めるのがおすすめです。お住まいの地域の風習やご遺族によっては会場に入れなかったというケースもあるため、確認しておきましょう。

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妊婦は鏡をお腹に入れる

妊婦が葬式に参列すると、死者の生まれ変わりになるという迷信や骨を拾ってはいけないなどがある他、お腹に鏡を仕込むと悪いものを跳ね返すという護身のための迷信もあります。邪気を跳ね返す意味から鏡をお腹に仕込む方は、反射部分を外向きにして腹帯などで押さえます。

 

ポケットが備え付けられているマタニティ用もあり、鏡を入れるだけで固定しなくても大丈夫です。鏡の大きさはポケットサイズがおすすめであり、大きすぎると動作の邪魔になってしまいます。お腹が大きいと鏡が仕込みづらいこともあるため、調整してみましょう。

 

妊婦が葬式にまつわる迷信を信じていなくても、葬式に参列することを気にかけてくださる方もいるため、鏡を準備しておくのがおすすめです。周囲の方を心配させないためにも、体調を最優先し無理をして葬式に参列する必要はありません。

妊婦が葬式に参列する時の服装マナー

妊婦と葬式にまつわる迷信や言い伝えを踏まえて、参列する予定の方は、葬式にふさわしい服装についてご紹介します。一般的な服装マナーと異なる点もありますので、確認してみましょう。

喪服を着用しなくても大丈夫

妊娠初期であればお腹が目立たない時期のため、一般参列者と同じ喪服を着用します。ブラックフォーマルが基本であり、生地は光沢のない物を選んでください。妊娠中期から後期になってくると、お腹が出てきて喪服が入らないという悩みが出てきます。

 

通常の喪服を着用することが難しい場合、マタニティ用も販売しているため、着用してみましょう。妊婦用の喪服は何度も使用するものではありませんので、わざわざ購入する必要は特にありません。あえて喪服を着用しなくても問題はないです。

 

妊婦の服装で喪服を着用しない場合、失礼に当たらないように光沢のない黒や紺のシンプルな服装でお腹がゆったりとできるワンピースなどのデザインがおすすめです。一般参列者のような服装マナーに合わせなくても大丈夫のため、調整してみましょう。

喪服はレンタルがおすすめ

妊娠後期になってくるとお腹も目立ち、葬式にふさわしい洋服を見つけるのも大変です。喪服を着用することが難しくなりますが、レンタルであればマタニティ用の喪服を選ぶことができるため、葬式に向けて準備することができます。

 

喪服のレンタルの金額相場は、5,000円~1万円くらいです。葬儀社・貸衣装店・インターネット上の貸衣装サイトで借りることができます。葬儀社にお願いすれば葬儀の手配と一緒に依頼できるため、手間を省くことができるのでおすすめです。

 

貸衣装店で喪服をレンタルする場合は、事前に試着することができるため、自分に合ったものを見つけることができます。インターネットを利用する方は、24時間注文することができる他、小物類も一緒に手配でき、自宅に宅配してもらうことが可能です。

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葬式に適した靴

葬式に参列する女性は、光沢のない黒で金具のついていないシンプルなパンプスを履くのが一般的です。妊婦はパンプスではなくヒールが低い安定したものを履くようにしましょう。長い時間、立っていると身体に大きな負担になるため、疲れにくい靴がおすすめです。

 

バランスを崩して転倒してしまう危険を回避するために、ストラップが付いているデザインの靴を履いても問題はありません。スエード生地や派手なデザインの靴は妊婦であっても、葬式では失礼になるため、黒でシンプルなデザインを選びましょう。

 

妊婦は体が冷えやすいため、ストッキングではなくタイツを履くこともできます。冬であれば黒のマタニティ用のタイツを着用し、カイロやひざ掛けなど防寒対策をするのがおすすめです。夏も冷房によって体を冷やしやすい環境のため、体を冷やさないように気を付けましょう。

アクセサリーについて

妊婦であっても服装マナーで、アクセサリーやバッグなどは一般参列者と同じです。真珠のネックレスやイヤリング・ピアスは大丈夫ですが、アクセサリーの重ねづけはマナー違反です。葬式の場では「繰り返す」という意味があるため、一連のデザインにしましょう。

 

葬式に結婚指輪は着用することは大丈夫ですが、光沢があまりなく宝石もついていないプラチナやシルバーのものに限られます。ハーフエタニティなど指輪に宝石が半周に渡って施されているものは華やかな指輪のため、葬式に参列する方は外してください。

 

結婚指輪に宝石がついていたり、イエローゴールドなど華やかなデザインかどうか悩んだときは外して参列するのが無難です。周りの方から指摘されることもあるため、アクセサリーを着用する方はデザインに気を付けてください。

メイクについて

葬式では片化粧というメイクのマナーがあり、控えめで全体的に色味が薄いメイクをします。薄いメイクでも全く化粧をしないノーメイクはマナー違反です。最低限の身だしなみは必要であり普段のメイクとは異なるため、気を付けましょう。

 

ツヤ感の出るファンデーションは使用せず、パウダータイプのファンデーションを薄く塗り、シミやクマが気になる方はコンシーラーを使います。チークは基本的に使用しませんが、顔色が悪く不健康に見える場合は、肌の色に近いものでラメが入っていないものを使用します。

 

アイシャドウはナチュラルカラーのブラウン系かベージュ系でパールが入っていなければ使用することができます。アイラインやマスカラは控えめなら使用できますが、涙で落ちないようにウォータープルーフがおすすめです。

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身だしなみのマナー

葬式に参列する妊婦は服装以外にもネイル・香水・髪型に関する身だしなみのマナーがあります。ネイルは華美に見えるため、葬式ではネイルオフすると言われてきていましたが、クリアやベージュのシンプルなデザインであれば問題はありません。

 

急な葬式に参列する妊婦の方で、簡単に落とせないジェルネイルの場合は、手袋で爪を隠す方法もありますが、できるだけ派手なデザインはネイルオフするようにしましょう。香水は華美なイメージがあり、葬式の場では基本的に使用しません。

 

女性は髪の長さが人によって異なりますが、葬式では清潔感が重要です。ショートヘアやボブヘアの方は、サイドの髪の毛は耳にかけたり、前髪をすっきりさせるのがポイントです。ミディアム・ロングヘアの方は、1本にまとめたり、シニヨンにすると清潔感が出ます。

マスクはつけてもよい

妊娠中の間は、飲めるお薬が限られます。インフルエンザや花粉症の時期などマスクが欠かせない方は、マスクをつけたまま葬式の会場に行っても問題はありません。感染症対策は必要であり、人が集まる場所が心配な場合はマスクをつけていきましょう。

 

受付やお焼香をするときは、誰なのかわかりにくくなってしまうため、このタイミングだけマスクを外すのがおすすめです。マスクは様々な色のものが販売されていますが、基本は白を着用しましょう。派手な色のマスクは避けるようにしてください。

葬式に出ないときのマナー

妊婦の方は出産前でどうしても参列が難しい場合もあり、欠席すると判断したときのマナーや注意点についてご紹介します。お悔やみの気持ちを伝えるためにも、確認してみましょう。

香典を準備する

妊婦が葬式に参列しない場合、香典を直接渡すことができません。自分と親しい人が参列する予定がある場合、香典を預けて代理で当日に渡してもらうのがおすすめです。香典は葬式の時に必ず渡さなければいけないものではありません。後日自宅に伺い渡しても大丈夫です。

 

出産が近く、直接私に行けないときや遠方で自宅に伺えないときは、現金書留で香典を郵送することもできます。香典を現金書留で送る際は、葬式を欠席したことについてのお詫びの手紙を一緒に入れることで、お悔やみの気持ちを伝えることができます。

 

妊婦は無理をしてまで葬式に参列する必要はありません。お悔やみの気持ちを香典と手紙でしっかりと伝えることができます。香典は故人との関係性や年齢によって金額が異なるため、事前に確認をして失礼のないように準備をしてください。

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弔電を打つ

葬式に参列しない時、お悔やみの気持ちを伝えるなら弔電を打つのもおすすめです。電報のサービスを利用し、葬式の前日までに届くように手配しましょう。お悔やみの言葉を手紙にして送れますが、忌み言葉や重ね言葉に気を付けて準備をしましょう。

 

忌み言葉は不幸を連想させたり続くというイメージがあるため、避けなければいけません。死に直結するような言葉もマナー違反です。宗教によって忌み言葉も異なるため、弔電を打つときは事前に宗教も確認しておきましょう。

 

忌み言葉や重ね言葉に自信がない方は、電報のサービスで例文があるものを活用すれば、失礼のないようにお悔やみの気持ちを正しく伝えることができるので、利用してみましょう。

供花を送る

お悔みを伝える方法として供花を送るのもおすすめです。会場をお花で飾ることで、悲しみに暮れる遺族の心を癒すことができます。供花を手配するときは、葬儀会社に注文するのが最も確実な方法で、会場にふさわしい供花にしてもらうことが可能です。

 

自分の好みで供花を手配してしまうと、他の供花とのバランスが悪くなり、花の種類や色は宗教によって異なりますので気を付けましょう。最低限のマナーを守らないと、失礼に当たりますので葬儀会社に相談し花の種類や送る時期を確認しながら準備を進めてください。

葬式に妊婦が参列するかの判断は慎重に

葬式に妊婦は参列できますが、体調が優先のため、無理に参列する必要はありません。妊婦と葬式にまつわる迷信もあり、周りの方に心配をかけてしまう可能性もあります。参列する方は事前に医師に相談したり、遺族に確認をしましょう。

 

妊婦が葬式に参列するときの服装は、無理に喪服を着用する必要はなく、体を冷やさないように喪服に近い服装を心がけましょう。欠席される方は、香典や弔電などを準備してお悔やみの気持ちを伝えれば問題はありませんので、葬式への参列の判断は慎重に行ってください。