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香典を連名で包む場合の金額や香典袋の書き方・選び方をご紹介

葬儀の知識として必要な香典は、時として自分だけではなく誰かと合わせて包む場合があります。一人で包む場合と異なる点がありますので、今回は連名で香典を包む場合の金額や香典袋の書き方と選び方についても合わせてご紹介していきます。

公開日 : 2021/02/20

更新日 : 2021/02/20

目次

連名で香典を包む場合

香典は基本的には一人で包むものですが、夫婦や職場関係など連名で包むこともあります。特に職場関係などは基本的には代表者のみがお葬式に参列することが条件です。お葬式にそれぞれが参列するのであれば香典は個別で包むことが一般的です。

 

一人の時とは違い、連名で香典を包む際には気を付けるべき点がいくつかありますので見ていきましょう。

金額の決め方

連名で香典を包む際の金額の決め方は二通りあります。それは最初に金額を決めてから人数で割って包む方法と、一人の金額を決めてから集めて包む方法です。どちらの方法にするかは連名で包む人同士で話し合うのが最も良いです。

 

夫婦や家族の連名で包む場合は、一人で包むときと同じ金額を目安に金額を決めるとよいでしょう。夫婦や家族は金額に揉めることは少ないですが、会社の同僚や趣味の集まりなどはそれぞれ考え方が違うので注意が必要です。

 

取り決めがある場合も有りますので年長の人に合わせましょう。なお、連名で香典を包む場合でも、偶数や「四」「九」など、マナー違反とされる数字の金額は避けるように気を付けます。

一人の金額が少ない場合はお礼を辞退する方法もある

特に職場の同僚や趣味の集まりなどの人々で香典を連名で包む際は、一人ひとりの金額が少額になる場合があります。一人が3千円以上出すのであれば一人で香典を包んだ方がよいからです。

 

こうして連名で包むと一人ひとりは香典としては少額な金額となります。香典には基本的に遺族が香典返しを行います。香典の金額が少なく、香典返しをする人数が多いと手間などで遺族に負担をかけてしまう可能性が高いです。

 

一人ひとりの金額が少額の場合は、お返しは不要であると遺族に伝えるか香典の中袋に記載しておくとよいでしょう。もちろん香典を包むすべての人が承諾している場合に限ります。お金を集めている時に決めておくとよいでしょう。

 

 

香典袋には合計金額を書く

香典袋には香典の金額を記載します。連名で香典を包む際には、香典袋には合計金額を記載しましょう。一人ひとりの金額は、中袋もしくは別紙に名前と共に書いておきます。

 

名前を書く際には、向かって右が上位なので身分の高い人から右から書いていきますが、差が無い場合は年齢順かまたは五十音順でも構いません。

香典袋の氏名の書き方

香典袋の表には氏名を記載しますが、連名の場合にはいくつか注意事項があります。香典を一緒に包む人の関係性や人数によって異なりますのでそれぞれで見ていきます。

夫婦の場合

夫婦の場合は、夫の氏名を代表で書く方法が一般的ではあります。これは香典は家と家とのやり取りと考えられているためです。日本では昔から家長制度があり、家長は男性とされてきた名残で、今でも香典のやり取りで大きな問題がないため一般的とされています。

 

しかし、夫婦それぞれの氏名を書くことも間違いではありません。特に妻側の親族であったり、妻との関係性が深い付き合いの方の弔事である場合は連名で書くことが多いです。

 

連名で氏名を書く際には、香典袋の中央下部分にまず夫の氏名をフルネームで書きます。その左の夫の名前の横に妻の名前を書きます。同じ名字であれば妻の部分は書きません。夫婦別姓の場合は妻のフルネームを書きましょう。

家族の場合

香典は家同士のやり取りのため、基本的には家族の代表の氏名を香典袋に書けば問題がありません。しかし、子供に収入があって少しでも出したいということがあった場合には香典袋に氏名を書くこともあります。

 

子供が独立している場合には、子供は子供で個別に香典を包む方がよいでしょう。家族の連名で香典を包む際には、まず香典袋下の中央には夫の氏名を書き、その左横に妻と出した子供の名前を書きます。妻と子供の苗字が同じなら書く必要はありません。

3人以下の場合

連名の総人数が2人か3人であった場合は、香典を包む人の全員の氏名を香典袋に記載します。香典袋の中袋や裏にはそれぞれの住所もすべて記載します。氏名の順番の決め方は、向かって右が上位となるため、右から目上の人から書いていきます。

 

その際、香典袋の真ん中から最初の人を書き始めて左に書き足していく方法と、左右のバランスをとるように書く方法がありますが、どちらでも構いません。

4人以上の場合

香典を連名で包むのが4人以上であった場合は、代表者の氏名のみを記載します。その左側に「他何名」または「外一同」と記載することで4人以上であることを示します。誰が香典を包んだのが遺族に示すために、別紙に氏名と住所、それぞれの金額を記載して香典袋にいれます。

 

中袋に書く順番は縦書きで、右から目上の人から書きます。差が無い場合は、年齢順や五十音順で構いません。遺族が誰からもらったのかわかるように書くことを心がけましょう。

団体の場合

会社や趣味の集まりなどの団体での連名で香典を出す場合には、香典袋の中央下の部分には氏名ではなく、その団体名を記載します。団体名だけでも構いませんし、会社で部署がある場合には会社の左に「○○課」と部署名を記載します。

 

団体の全員で出す場合は、「団体名+一同」としてもよいです。団体の全員ではなく一部の人で出す場合は、「団体名+有志一同」と記載するとよいでしょう。4人以上で香典を包む場合と同じで、別紙に香典を出した人の氏名、住所、金額を記載して入れておくのを忘れないようにします。

香典袋の選び方

香典が必要な弔事は突然訪れることが多いです。そのため香典袋の選び方も覚えておくと香典を準備するのに時間をかけずに済みます。

 

香典袋を間違えたからと言って大きな問題にはなりませんが、渡した側からマナー違反と思われてしまう可能性がありますので、できるだけ状況に合わせた適切な香典袋を使うようにしましょう。

表書きと柄

香典袋の選び方の一つは、表書きと柄です。香典袋の水引の上に書かれているものが表書きです。表書きが書いていない場合は自分で書き入れる必要があります。表書きや氏名を書く際には薄墨ペンを使いましょう。

仏教

仏教のお葬式に香典を包む場合の香典袋には、無地または蓮が描かれたものを使います。表書きは、「御香典」「御霊前」「御香料」などとしますが、浄土真宗という宗派だけは、「御霊前」は使わずに代わりに「御仏前」を使います。

 

「御香典」と「御香料」は浄土真宗でも使えます。浄土真宗で「御霊前」と使わず「御仏前」の表書きを使うのは、浄土真宗の教義に基づいています。浄土真宗の教義では、亡くなった人は霊になって旅をするのではなく、すぐに仏様になられると考えるのです。

 

浄土真宗以外では基本的に亡くなった人は霊となって四十九日の旅に出て、忌明けの法要をもってして仏になられるので、それまでは「御霊前」と使い忌明けの法要後の弔事での香典などで「御仏前」を使うようになります。

神道

神道のお葬式で使う香典袋は無地です。表書きは「御霊前」「御榊料」「御玉串料」とします。仏教と異なり線香を故人に手向ける作法は神道にはありません。そのため、仏教と表書きが異なるのです。

キリスト教

キリスト教のお葬式で使う香典袋は無地が基本ですが、カトリックでは十字架や百合が描かれたものでも構いませんし、プロテスタントであれば十字架が描かれているものでも構いません。

 

表書きもカトリックとプロテスタントでは少し異なります。カトリックでは「御花料」「御ミサ料」「献花料」「御霊前」を使用し、プロテスタントでは「御花料」「忌慰料」「献花料」を使います。

わからない場合

先方の宗教がわからない場合には、無地の香典袋を使いましょう。表書きは「御霊前」としておくと間違う可能性が少ないですが、前述した通り、「御霊前」も仏教の浄土真宗とキリスト教のプロテスタントでは使いません。

 

仏教とだけわかっていれば「御香典」を、キリスト教とわかっていれば「献花料」としておくのが最も安全です。

金額に合わせる

香典袋は紙の質や水引が本物か印刷かなど、いくつか種類があります。袋の格式と金額は釣り合っていることが望ましいのですので下記を参考に香典袋を選びましょう。なお、水引は贈答品を飾る帯紐で、その色や本数、結び方に意味合いが込められています。

 

弔事では水引は繰り返さないことを願って結び切りという結び方をされます。水引の色は黒白または双銀が主ですが、地方によっては黄白を用います。そして香典袋には中袋が有る物と無い物がありますが、格式はどちらも変わりません。

 

中袋が有ることで丁寧だと捉える地域と、重ねることが不吉だとして避ける傾向がある地域とに分かれます。

1万円未満

1万円以下の香典を包む場合の香典袋は、水引が印刷されたものを使います。水引の色は黒白または黄白となり、双銀は格が高いので印刷ではありません。

5万円未満

1万円以上5万円未満の香典を包む場合の香典袋は、水引が本物で黒白または黄白のものを使いましょう。厳密にいえば水引は本数も多いほど格式が高いと言われますが、あまりに細かいので昨今では本数まで気にする必要はありません。

5万円以上

5万円以上を包む場合の香典袋は、双銀の本物の水引がかかった高級和紙で作られたものを使用しましょう。弔事での水引は双銀が最も格式が高いです。

香典のマナー

ここでは一人でも連名でも共通する香典を包む際のマナーを見ていきます。香典は故人への弔意を示すと同時に遺族への金銭的な援助という現実的な側面も持っています。ただ渡せばいいというものではありません。

 

昔から故人と遺族への配慮を忘れない心がマナーとして現代にも受け継がれていますのでぜひ参考にしていただければ幸いです。

偶数・「四」「九」の数字を避ける

香典を包む際は偶数や「四」「九」の数字を避けます。日本では昔から、縁起を気にする風習があります。言葉や物事に力が宿り、良いことには良いことが引き寄せられ、その逆もあると考えられてきたのです。

 

自分は気にしなくても香典を渡す遺族が気に病んでしまうこともありますので、気を付けたいところです。お葬式は誰にとっても不幸なことです。そのため特に不幸をさらにもたらしてはいけないと気を遣うことが多く現代にも受け継がれていますので覚えておきましょう。

 

偶数は割り切れるので、故人や遺族と縁を切るという意味合いととらえます。「四」は「し」=「死」に通じ、「九」は「く」=「苦」に通じることから遺族の不幸を願っているように受け止められてしまいます。

 

そのため香典は3千円・5千円・1万円・3万円・5万円・7万円・10万円で包むことが一般的です。ただ10万円だけは偶数で不吉とする地域と数が大きいので良いことだとされる地域とで分かれます。

新札は使わない

香典袋に入れるお札に新札は使いません。新札は銀行に行って用意しなければ手に入らないものです。そのため新札を香典に使用すると、「故人の死を待っていました」という意味合いとなってしまいます。

 

自分は気にしないかもしれませんが、遺族側にこのようなメッセージとして伝わってしまう可能性があり、遺族の気分を害しこれからの仲に亀裂を生じさせかねる可能性がありますので注意しましょう。

 

どうしても新札しかない場合には、一度折って折り目をつけるなどの工夫をすることが望ましいです。

薄墨ペンを使用する

香典袋の表側に記載する氏名などは薄墨ペンで書きましょう。これは涙で墨が滲んでしまったという意思表示であり、ついては故人の死を嘆き悲しんでいるという遺族へのメッセージと配慮です。

 

なお薄墨ペンを使用するのは香典袋の表側だけで構いません。中袋や別紙に記載して香典袋入れる場合などは、遺族がはっきりと読み取ることが重要ですので濃いインクを使用して書きましょう。

袱紗(ふくさ)を使う

香典をお葬式の会場へ持っていく際には、香典袋のまま持っていくのではなく袱紗を使います。袱紗とは金品を包む正方形の布のことで、祝儀では暖色系を弔事では寒色系を使うマナーがあります。

 

唯一、紫色のみは祝儀と弔事のどちらでも使えるので社会人になってから一枚は準備しておくといざという時に困りません。

香典を連名で包む場合について

夫婦や会社・趣味の集まりなどでは連名で香典を包む場合があります。会社は趣味の集まりで連名で香典を包む場合には、基本的に一人の金額が少額であることが多く、そのため香典返しなどを辞退することも見受けられます。

 

また香典袋の表に書く氏名は3人までとします。これは香典袋の見栄えを重視しています。4人以上の場合は代表者のみ氏名を記載しその左に「他何名」などを記載した上で、別紙にすべての人の氏名・住所・金額を書いて必ず入れておきましょう。

 

香典は故人への弔意と遺族への助けです。そのため誰から香典を受け取ったのか遺族がわかるように配慮することが大切です。