キリスト教の葬儀へ参列する際の香典についてわかりやすく解説

公開日 : 2021/1/22

更新日 : 2021/1/22

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キリスト教の葬儀へ参列する場合も香典に当たるお金は必要です。キリスト教の場合、香典に当たるお金は「御花料」と呼んでいます。仏式の場合と勝手が違うのか迷われる人も多いはずです。今回は香典(御花料)を渡すタイミングや、金額相場と包み方について解説します。

公開日 : 2021/1/22

更新日 : 2021/1/22

目次

キリスト教と香典について

皆さんは仏教の葬儀の流れやマナーはわかっていても、キリスト教の葬儀へ参列する場合にその流れやマナーがわからず戸惑うこともあるでしょう。仏教とは異なる宗教ですのでやむをえないことです。

 

そもそも、香典を渡す習慣がキリスト教の場合にあるのかさえ、よくわからないかもしれません。こちらではまず香典の意味と、キリスト教式の葬儀で渡す香典について解説します。

そもそも香典はお悔やみの意味でわたすお金

香典とは、故人へ供えられる金品を指します。この香典は参列者が故人やそのご遺族へ弔意を表すための手段と言えます。弔意は故人を悼んで、遺族を慰めて、ともにその悲しみを共有する意思です。

 

香典を渡す習慣は仏教の他にキリスト教の葬儀でも見受けられます。ただし、最近では仏教でもキリスト教でも香典を受け取らない、「香典辞退」をする遺族が多いです。

キリスト教では御花料と呼ばれる

キリスト教式の葬儀でも仏教の香典のようにお金を渡す習慣があります。ただし、香典とは呼ばず、正確には「御花料」と呼ばれています。

 

そもそもキリスト教式の葬儀ではお香を焚きません。キリスト教のカトリック・プロテスタント2宗派とも、故人に花を供える目的で渡されるお金が御花料なのです。

キリスト教式の葬儀等の流れと香典(御花料)

キリスト教式の葬儀で行われる献花はともかく聖歌・賛美歌を斉唱する等、戸惑うことも多いでしょう。また、いつ香典(御花料)を渡せば良いか不安に思うかもしれません。

 

こちらでは、キリスト教式の葬儀・告別式の流れと、香典(御花料)を渡すタイミングについて解説します。

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キリスト教式の葬儀・告別式の流れ

気になる葬儀・告別式の流れですが、カトリック・プロテスタントの宗派ごとに異なっています。大まかな儀式の流れを説明しましょう。

カトリックの葬儀・告別式

カトリックの場合、葬儀・告別式を分けて行うのが通常です。

 

(1)葬儀の流れ

 

  1. 入堂聖歌:聖歌と共に神父が入堂、参列者は起立。棺と遺族が入場。
  2. 開式の辞:神父が棺に聖水を注ぎ、献香。
  3. 葬儀のミサ(言葉の典礼):神父による聖書の朗読・説教が行われ、参列者全員で祈りを捧げる。
  4. 葬儀のミサ(感謝の典礼):遺族が祭壇にパン・ぶどう酒を捧げ、信徒が神父から聖体(パン)を受け取る儀式を行う。

 

(2)告別式の流れ

 

  1. 入堂聖歌
  2. 聖歌斉唱:全員で聖歌を歌う。告別式の開式。
  3. 弔辞・弔電紹介
  4. 献花:喪主→遺族→親族→一般会葬者の順に献花。
  5. 感謝の挨拶:遺族があいさつをする。

 

カトリックの場合は聖歌を参列者が斉唱します。聖歌を暗記していないなら、無理に歌う必要はないです。また、楽譜の配布がある場合、それを見てまわりの方々に合わせ歌っても構いません。

プロテスタントの葬儀・告別式

プロテスタントの場合、葬儀・告別式を分けずに執り行うが通常です。流れは次の通りです。

 

  1. 入場:牧師を筆頭に棺、喪主、遺族が入場。参列者は起立。
  2. 聖書朗読・祈祷:牧師が聖書を朗読・祈祷。その後賛美歌を斉唱。
  3. 牧師の説教:牧師が故人の人柄を紹介後、説教。
  4. 弔辞・弔電紹介
  5. 祈祷・オルガン奏楽:参列者は黙祷。
  6. 弔辞・弔電紹介
  7. 讃美歌斉唱:牧師が祈りを捧げ、全員で賛美歌斉唱
  8. 献花:牧師→喪主→遺族→親族→一般会葬者の順に献花。
  9. 感謝の挨拶

 

プロテスタントの場合は讃美歌を参列者が斉唱します。讃美歌を暗記していないなら、無理に歌う必要はないです。また、楽譜の配布がある場合、それを見て歌っても構いません。

香典(御花料)は通夜または葬儀前に渡すのか

カトリック・プロテスタント双方とも葬儀はもちろん教会が会場です。葬儀に参列する場合は、持参した御花料を教会の入り口にある受付で渡します。

 

受付の窓口は、故人とどのような関係だったかによって異なる場合があります。どの受付窓口にいけばよいか良く確認しましょう。該当する受付窓口で御花料を渡します。

 

一方、キリスト教でも故人の通夜を執り行う場合があります。カトリックの場合は「通夜の祈り」、プロテスタントの場合は「前夜式」と呼びます。ただし、通夜に該当するこれらの儀式はあまり行われません。仮に執り行われても香典を持参する必要ななく、葬儀の際に渡した方が良いでしょう。

キリスト教の香典(御花料)の相場と包み方

前述した通りキリスト教の葬儀の際も香典(御花料)は渡します。とはいえ金額の相場はどれ位なのか、御花料の包み方はどうするのか、仏教とは異なる宗教なので不安になるかもしれません。こちらでは香典(御花料)の相場、香典袋の購入方法、香典袋の正しい書き方について解説します。

香典(御花料)の相場

キリスト教の葬儀に参列する場合、香典(御花料)の金額が「必ず〇万円でないといけない。」という決まりはありません。

 

ただし、あまりに金額が少ないのは故人や遺族に失礼となりますし、逆に数十万円もの大きな金額を渡したら遺族が恐縮してしまいます。もちろん御花料の目安は存在し、概ね下表の金額を渡せば問題はありません。

 

故人/自分の年齢 20代 30代 40代 50代以上
両親 50,000円 50,000円 100,000円 100,000円
兄弟姉妹とその配偶者 30,000円 50,000円 50,000円 50,000円
祖父母 10,000円 10,000円 30,000円 30,000円
配偶者の両親 30,000円 30,000円 50,000円 50,000円
親族(おじ・おば等) 10,000円 10,000円 30,000円 30,000円
知人・友人 5,000円 5,000円 5,000円 10,000円
上司・先輩 5,000円 5,000円 5,000円 10,000円
友人の親 5,000円 5,000円 5,000円 5,000円

 

このように、ご自分が故人とどんな関係にあったか、ご自分の年齢によっても金額は変わってきます。ただし、故人が知人・友人でも苦楽を共にしてきた親友のような存在なら、御花料を多めに渡しても故人や遺族は納得するはずです。

 

また、ご近所の方の葬儀へ参列する場合は3,000円~10,000円程度が妥当です。ただし、町内会で決まりがあるならそれに従います。

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香典袋はどこで買うのか100均でも良い?

当然ながらキリスト教の場合も香典(御花料)は、現金をそのまま渡すのはマナー違反です。キリスト教式の香典袋も販売されており、文房具店で白色でユリの花または十字架が描いてある物があれば、そちらを購入しましょう。もちろん100円ショップで売っているならそれでもかまいません。

 

ただし、日本では仏式で行われる葬儀が圧倒的に多いので、キリスト教式の香典袋は需要が少く、どこの100円ショップやコンビニエンスストア・文房具店等でも気軽に買えるとは限りません。

 

キリスト教式の香典袋が用意できなければ、次の物で代用できます。

 

  • 真っ白な熨斗袋
  • 白い封筒(ただし、郵便番号を記載する欄が印刷されていない封筒)

香典袋の書き方について

キリスト教式の香典袋にはあらかじめ「御花料」と記載されていることでしょう。一方、代用した熨斗袋・白い封筒には、表書きの上半分の真ん中に薄墨の筆ペン等で「御花料」と記入しましょう。

 

なお、カトリックの場合は「御ミサ料」「献花料」「御霊前」、プロテスタントの場合は「忌慰料(きいりょう)」「献花料」と記入しても構いません。その他、中袋には通常の濃さのペンで住所・氏名・金額を記入します。

 

一方、表書きの氏名の書き方は、御花料が1人分なら、香典袋下段の中央に氏名を書きます。こちらでは、その他のケースをみてみましょう。

 

  • 夫婦2人で香典を渡す:下段の中央に夫の氏名を書く、左隣に妻の名前を添え連名。妻が代理で参列するなら、夫の氏名を記載し左に小さく「内」と添える。
  • 複数人で香典を渡す:2~3人なら人数分の氏名を並列して記入。なお、3人ならば右側に目上の人の氏名を書く。
  • 4人以上で香典を渡す:代表者の氏名を下段中央に書いて「外一同」または「他〇名」等を左に書き添える。その上で別紙に各住所・氏名・金額を記載して中袋へ入れる。
  • 職場で香典を渡す:右側に社名を入れ複数人のときと同様、役職順に右側から記入。

 

とはいえ、1つの香典袋に複数人の氏名を書くと、余白に余裕がなくなってしまう場合もあります。見栄えが悪い香典袋を遺族へ渡すのはさすがに失礼なので、無理は連名は控えた方が無難です。

キリスト教の香典(御花料)を渡す場合の注意点

ご自分が故人の遺族へ香典(御花料)を渡したくても、やむを得ない事情で葬儀の参列を見送る場合はあるかもしれません。また、キリスト教の場合でも香典の他、お悔やみの品物を贈るべきか悩んでしまうこともあるでしょう。

 

今回は葬儀とは別の機会に香典(御花料)を渡す方法、香典の他、供物を渡せるのかどうかについて解説します。

葬儀に参列できない場合に後日渡しても良いのか

香典(御花料)は、仏式の場合と同じように通夜または葬儀で渡して構いません。しかし、やむを得ない事情で通夜または葬儀に参列しない場合、「現金書留」で送ることもできます。

 

現金書留で贈る場合、やや大きめのサイズの封筒を購入しましょう。郵便局で「不祝儀袋の入る現金書留封筒を欲しいのですが…。」といえば局員が対応してくれます。

 

とはいえ、現金書留封筒と現金が入った香典袋だけを遺族宅に送っては、遺族の方々が驚いてしまいます。忘れずに手紙を同封しましょう。便箋1枚にまとめ、手書きで簡潔に記入します。香典をやむを得ず現金書留で送った旨と、故人の安寧を祈る言葉も記入します。

 

なお、遺族と直接面識がない場合は、故人とご自分の関係を説明する一文があれば遺族も安心するはずです。

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香典の他にお悔やみの品物を贈るべきか

実はキリスト教の場合、仏教のような「個人が成仏できるように供養する」という概念はなく、故人や神に対してお供えをするという概念もありません。

 

キリスト教式の葬儀では金銭と生花のみが捧げられます。そのため、果物やお菓子のような供物ではなくお花を贈ることが大切です。

 

更にお花といっても贈るべきは、バスケットタイプのフラワーアレンジメントである「籠花」です。仏式の葬儀会場に飾られるスタンド花ではありません。

 

またその供花は、葬儀開催される教会ではなく遺族宅へ贈ることに注意しましょう。どうしても教会で飾ってもらいたい場合は、教会側または葬儀社に相談してみましょう。

キリスト教式の葬儀のマナーや法事の香典について

いざキリスト教式の葬儀等へ参列する場合、仏式とは異なりいろいろ事前に確認しないと不安なことが多いはずです。

 

こちらでは参列にふさわしい言動や服装・装飾品、香典(御花料)辞退の場合はどうするか、キリスト教に法事はあるのか、あれば香典も渡すのか、について解説します。

遺族へかける言葉に注意

これまで見てきたように、香典袋の書き方そして渡し方もやや異なりますが、他にも参列のとき気を付けるべき点はあります。それが遺族へのお声がけです。キリスト教は死に関する考え方が仏教と違い、永遠の命の始まりを意味します。

 

つまり、故人と一緒にいられないことは悲しいが、不幸なことではないという意識が根底にあります。そのため遺族へのお声がけは、お悔やみではなく「故人様の安らかな眠りをお祈りします」、という故人の安寧を祈る言葉が適切です。

ふさわしい服装・真珠等の装飾品とは

キリスト教式の葬儀の場で着用する服装は、仏式の場合と同じです。男性であれば喪服やダークスーツ、女性は黒のスーツ、アンサンブル、ワンピースが最適です。靴・バッグ等の小物類も黒が良いです。

 

ただし、真珠のネックレスやゴールドのイヤリングを身につけても問題はないです。一方、度を越した華美な時計・アクセサリー等は避けるのが無難です。なお、数珠は不要です。

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キリスト教の葬儀で香典(御花料)辞退の場合

現在は香典(御花料)を辞退するケースが多くなっています。この場合には遺族の希望を尊重し、何も持って行かない方が良いです。このような葬儀では、返礼品が無いか、または簡素な返礼品が参列者に手渡されます。

 

葬儀に参列の際、「本当に香典は無くて良いのか?」と考えるより、故人の平安を祈ることに集中しましょう。

キリスト教の法事に香典を渡すのか

キリスト教では葬儀後、仏教のように法事を行うことはありません。ただし、カトリックの場合は「追悼ミサ」という形で感謝の祭儀を行います。一方、プロテスタントの場合は葬儀後の儀式に「記念集会」が催されます。

 

これらの儀式に参加する場合、教会内で歓談しながら軽食等をいただくときは5,000円程度、香典ではなく「献金」としてお渡ししても構いません。もちろん教会関係者が断ったら無理に手渡す必要はないです。

キリスト教の香典(御花料)は故人へ敬意を払う手段

香典(御花料)は、故人へ敬意を払いその安寧を願う習慣の一つです。そのため、御花料の持参や服装の他、教会での言動にも注意しましょう。仏教とは死の概念が異なるといっても、厳かに儀式は執り行われなければいけません。

 

葬儀で、なかなか会えなかった友人にあったからといって、大はしゃぎすることは場の雰囲気を壊す重大なマナー違反です。厳かな雰囲気の中、故人へ安寧の祈りを捧げることが何より求められます。