親の葬儀や子供の葬儀で香典を包む必要はある?金額相場や包み方も解説

公開日 : 2021/1/15

更新日 : 2021/1/15

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遺族として親の葬儀や子供の葬儀は何度もあることではないため、香典を包むべきなのか迷う人も多いものです。今回こちらでは、親の葬儀や子供の葬儀で香典を包む必要があるのかや、その他の関係性による金額相場や包み方について詳しく解説します。

公開日 : 2021/1/15

更新日 : 2021/1/15

目次

親の葬儀や子供の葬儀に包む香典

子供が親の葬儀を出すことが一般的ではあるのですが、親の葬儀は何度も経験するものではないということもあり、いざ葬儀を行う際に香典はどうすればよいのか悩むものです。さらに、長い人生、予測しない事態がおこる可能性もゼロではありません。

 

そのため、自分の息子や娘が先に亡くなったり、子供の同級生の親が亡くなったり、子供の子供、つまり孫が亡くなり葬儀に参列することになる場合も考えられ、香典を包むこともあるでしょう。これらの場合も、香典はどうすればよ良いのか悩むものです。

 

ここからは、親の葬儀や子供の葬儀、親として子供の配偶者の親の葬儀、子供の同級生の親の葬儀、子供の同級生の葬儀、孫の葬儀で包む香典の相場や香典袋の書き方、包み方、渡し方について解説します。

 

そもそも香典とは

親の葬儀や子供の葬儀で包む香典について解説する前に、そもそも香典とはどのようなものなのかを解説します。

 

香典は、亡くなった方へのお悔やみの気持ちをあらわしたもので、参列者が遺族へ渡すものです。霊前に供える線香や抹香、花などが香典の始まりです。葬儀などで負担となる金銭を相互扶助(人と人との助け合い)の精神のもと、連帯して助け合おうとしたものでもありました。

 

香典は、地域の風習や親族の間での取り決めなどが一般的な考えよりも優先される傾向があるため、注意しなければなりません。特に親族の間の取り決めに背くことは、その後の親族の関係を悪くし、もめごとにもなりかねません。

親の葬儀や子供の葬儀で香典を包む必要は?

親の葬儀や子供の葬儀で香典を包む必要があるのかは、自分の立場や状況によって異なります。どのような場合は香典を包む必要があり、またどのような場合は香典を包む必要がないのかを確認しましょう。

喪主の場合

香典を包むかどうかは、喪主を務めるのかどうかで判断できます。喪主は、参列者から香典を受け取る立場のため、親の葬儀であっても子供の葬儀であっても香典を包む必要はありません。配偶者が喪主を務める場合にも、香典を包む必要はありません。

 

子供が息子であれば、結婚しているのかにかかわらず親が喪主を務める場合も多いでしょう。その場合、香典を包む必要はありませんが、結婚している娘が亡くなった場合は、親は喪主ではなく参列する側になることが多いようです。その場合は香典を包む必要があります。

未成年や同居の場合

未成年の場合や同居している場合も香典を包む必要はありません。失業中や仕事をしていてもバイトであるなど、経済的な理由によって香典を包めない場合も包まなくて良いでしょう。しかしその場合は、お悔やみの気持ちをしっかりとご遺族に伝えるようにしましょう。

香典の相場

香典は亡くなった方へのお悔やみの気持ちをあらわしたものではありますが、包む金額にも配慮が必要です。どのケースでも共通して言えるのは、相場以上に包むことで香典返しの負担を増やしてしまうことと、避けるべき金額があることです。

 

例えば、「4」や「9」は「死」や「苦」をあらわす意味があり、冠婚葬祭では避けられている数字です。そのため、相場の範囲内であってもこれらの数字を含む金額は避けるようにしましょう。

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実の親への香典相場

一般的には、喪主を務めていない子供は親の葬儀に参列する際に香典を包みます。親の葬儀に参列する際の香典の金額は近しい関係ということもあり、子供の年代でも異なりますが知人や友人に包む香典の金額に比べると親の葬儀で包む香典の金額は高額と言えます。

 

20代であれば3万円から10万円、30代であれば5万円から10万円、40代以上であれば10万円以上が相場と言われています。自身が結婚している場合、配偶者の親の葬儀に参列する際の香典として包む金額の相場も自分の親の場合と同様と考えて良いでしょう。

 

実の親の葬儀の場合は、香典として20万円を包みたいと考える人もいるでしょう。しかし、香典返しのことなどを考えると喪主に気を使わせてしまう場合もあるので、相場の範囲内で香典を準備することをおすすめします。

子供が亡くなった場合の香典相場

自身が喪主でなければ子供の葬儀に参列する際には、香典を包む必要があります。その際の香典の相場は、5万円から10万円と言われています。

子供の配偶者の親への香典相場

子供の配偶者の親が亡くなり葬儀に参列する際の香典に包む金額の相場は、3万円から10万円と言われています。しかし、年代によって相場も異なります。

 

子供に配偶者がいる場合、自分の年齢は40代以上である場合は一般的であり、故人の年齢も40代以上である場合が一般的です。そのため、10万円に近い金額を包むことが望ましいと言えます。

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子供の同級生の親への香典相場

子供の同級生の親が亡くなり葬儀に参列する際の香典に包む金額の相場は、3000円から5000円と言われています。しかし、子供同士の関係の深さや、自分と亡くなった方の関係の深さによって判断することをおすすめします。

 

もし同じ立場の方や、一緒に葬儀に参列する方がいる場合は、その方と金額を合わせることも今後の付き合いを円滑に進めるためにもおすすめの方法です。

子供の同級生への香典相場

子供の同級生の葬儀に参列する際の香典に包む金額の相場は、3000円から5000円と言われています。子供がまだ未成年である場合は、一般的に親が香典を包みます。そのため、香典袋の名前は子供の名前ではなく親の名前を書きましょう

 

大学生や社会人になった子供が同級生の葬儀に参列する際の香典に包む金額の相場も同じと考えましょう。どちらの場合も、故人との関係性を考慮して包む金額を決めることをおすすめします。

 

学生の場合は、先生に引率されて参列することもあります。その場合は、複数人でまとめて香典を包むことも考えられるため、個人で香典を包むのではなく取りまとめをしてくれる先生や保護者会などに確認を取りましょう。

 

孫への香典相場

孫の葬儀で包む香典の相場は、1万円から5万円と言われています。これは、一般的に孫が祖父母の葬儀に参列する際に包む香典の相場と同じ金額です。ただし、祖父母が孫の葬儀に包む香典の場合は、5万円以上包むこともあります

香典の包み方

親の葬儀や子供の葬儀は最も近しい人の葬儀ですが、だからと言ってマナーをおろそかにしてはいけません。香典を包む際にはマナーがあります。間違えることのないように、きちんと確認しておきましょう。

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香典袋の選び方

不祝儀袋とも呼ばれる香典袋ですが、その香典袋にも種類があることをご存知でしょうか。香典袋は祝儀袋と違い急に必要になることが多いものです。自分が準備しておいた方が良い香典袋の種類を確認しておくこともいざという時の備えとして大切なことです。

 

香典の相場からもわかるように知人や友人に包む香典の金額に比べると親の葬儀で包む香典の金額は高額です。そのため、仏式では親や子供の葬儀の際に香典を包むのであれば、水引が印刷されたタイプの香典袋ではなく、実際の水引がつけられたタイプの香典袋を選びましょう

 

包む金額によって香典袋の水引の色も変わります。仏式と神式は5万円以上の金額を包む際には双銀とよばれる銀色のタイプを使用します。3万円までの金額を包む際には白黒の水引を使用します。キリスト教式の場合は、水引ではなく十字架や百合の花が描かれた香典袋を使用します。

表書きの書き方

香典の表書きは、宗教や宗派によって書き方が異なるので注意しましょう。仏式の葬儀での香典袋の表書きは「御霊前」が一般的です。ただし、浄土真宗の場合は「御仏前」と書きましょう。なぜなら、浄土真宗では亡くなるとすぐに仏様になると考えられているからです。

 

神道の場合は「御玉串料」キリスト教の場合は「御花料」と香典袋に書きましょう。宗教がわからない場合には「御霊前」と書くことをおすすめします。表書きの書き方は、香典の金額で変わることはありません。

 

水引よりも下の部分にはフルネームで名前を書きます。書く際には筆ペンを使用しますが、この際に薄墨の筆ペンを使用するようにしましょう。薄墨を使用するのは、「涙で炭が薄くなった」や「墨を十分にすっている間もなく駆け付けた」という意味を表すためです。

内袋の書き方

香典袋にはお金を入れる内袋(中袋)を使ってお金を包みます。その内袋の表面には包む金額を書き、裏面には郵便物を送る際と同じように左下に自分の住所、氏名をそれぞれ縦書きで書きます

 

表面の金額を書く際には、旧字体の漢数字を使用しましょう。また、数字の上に「金」をつけ、「円」は「圓」と書きます。例えば、1万円を香典として包む場合、「金壱萬圓也」と書きます。

 

外袋と内袋が二重になっていることから、「不幸が重なる」と考える地域もあり、その地域では内袋を使用しない場合もあります。その場合は、外袋つまり香典袋の裏側に住所と氏名、金額を書きます。

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お札の入れ方

表書きや内袋の準備が整ったら、香典袋にお札を入れます。お札は折り目の無い新しいお札ではなく、前もって準備していたのではないことをあらわす折り目のついたお札を準備します。もし新しいお札しか手元に無い場合は、半分に折るなど軽く折り目をつけてから使います。

 

新しいお札はマナー違反だとはいえ、あまりに古すぎるお札もマナー違反です。お札が破れていたり、折り目が細かくついていたりと、見るからに汚れているお札は避けましょう。

 

お札を入れる向きにもマナーがあります。中袋を表向きにした状態でお札が裏向き、さらに肖像画が下になるように入れます。肖像画の上下は気にしない方も多いようですが、肖像画を下にしておくと封筒を開け右手でお金を取り出した時にお札が正面を向いた状態になりす。

外袋の包み方

水引を外して外袋を開きます。広げた外袋にお金を入れた中袋を重ね、左側の短い方から折り込んで閉じ、下、上の順でさらに折り込みます。外した水引を向きに注意しながらもとの位置に戻して完成です。

 

外袋に内袋を包む際に下から順に折り込むのには意味があります。「悲しみを流す」という意味や、蓋をすることで「これ以上不幸が入ってこないように」という意味を表しています。意味を考えると間違えを防ぐことができます。

 

ちなみに祝儀袋の包み方は香典袋とは逆で、上から順に折り込みます。これはおめでたい席では「上を向く」という意味を表しているからです。

香典の渡し方

香典の渡し方にもマナーがあります。単に渡せば良いというものではないので、渡す場所や渡し方についても確認しましょう。

香典を渡す場所

香典は通夜または葬儀のいずれかに参列する際に持参します。一般的には、会場の入り口に受付が設置されているため、そこで名前や住所を記入し香典を渡します。これは、友人や知人の場合と変わりません。

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袱紗の包み方

香典は袱紗に包んで持参するのがマナーです。香典袋の選び方にマナーがあるように、袱紗の選び方にもマナーがあります。袱紗の色は寒色系のもので、3万円以上を包んだ香典袋を包む袱紗は袋状になったタイプではなく四角い布状のタイプがふさわしいとされています。

 

親の葬儀や子供の葬儀で香典を包む場合、相場でも解説したように香典の金額が3万円以上になる場合が一般的です。そのため、四角い布状のタイプの袱紗を使用することが多いでしょう。

 

包み方は、ひし形になるように広げた袱紗の上に香典袋をやや右側に寄せて表書きが見えるように置き、左開きになるように右側から折り込み、下側、上側の順で折り込みます。右、下、上、左の順です。

香典の出し方

香典を出す際に袱紗をどのようにすれば良いのか迷う人も多いでしょう。受付が混雑している場合など、事前に袱紗から香典を取り出しておくべきだと考える人もいるでしょう。しかし、香典は受付の方の前で袱紗から取り出すことがマナーです。

 

香典を包んだ袱紗を右の手のひらに乗せ、左手で袱紗を開きます。受付の方から表書きが読めるように反時計回りに回して香典袋の向きを変えます。畳んだ袱紗を台の代わりにして香典袋を乗せ、両手で差し出します。受付の方は、香典のみを受け取ります。

 

昨今の香典事情

昨今は、香典を辞退する葬儀も増えています。理由は、参列者に香典を包んでもらうことが申し訳ないという気持ちや、葬儀後は何かと多忙なため香典のお返しを考えることが負担になるという考えからです。また、家族葬を行う場合も香典を辞退する場合が多いようです。

 

一般的には、無理やり香典を渡すことはマナー違反です。しかし、親族間の場合は一般の参列者からの香典を辞退している場合であっても親族からは受け取る場合もあります。そのため、受付で香典を渡すのではなく直接遺族に香典を渡す意思があることを伝えて確認しましょう。

 

親の葬儀や子供の葬儀で香典を包むかどうかは、喪主や遺族の考えを尊重し、葬儀の形式に合わせることが大切です。

いざという時の備えとして

親の葬儀や子供の葬儀、子供の配偶者の親の葬儀、子供の同級生の親の葬儀、子供の同級生の葬儀、孫の葬儀での香典について解説しました。近しい人を亡くした悲しみで冷静な判断が出来ないこともあるかもしれません。いざという時の備えとして香典について確認しておきましょう。